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2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本
日時: 2006/07/02 00:15
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

2006年上半期は、「失われた時を求めて」全13巻が入ったことと、あれやこれやで私たちの読書スピードがダウンしてしまったこととで、少ない中からのベスト選びとなりました。
この作家の、このレベルの高い作品を順位の下のほうにしていいのか、などということを悩みつつも、単純に、読後に読んで良かった〜、余韻が残った〜、好き〜といういつもの選考法で選びました(笑)

■1位■

カズオ・イシグロ 「わたしを離さないで」
http://park8.wakwak.com/~w22/729.htm

なーんとなく、1位でいいのかなあと迷う自分たちがいるのですが、やはり読んだときの衝撃と余韻深さで。

■2位■

莫言 「四十一炮」
http://park8.wakwak.com/~w22/727.htm

こういう濃厚な物語はいつでも、いくつでも読みたいですっ。

■3位■

イヴ・テリオー 「アガグック物語」
http://park8.wakwak.com/~w22/733.htm

3、4、5位は迷ったんですが、初めての作家さんだったことと、こういう作品が読めるってことが翻訳本を読む喜びじゃないってことで。

■4位■

オルハン・パムク 「雪」
http://park8.wakwak.com/~w22/726.htm

オルハン・パムクはこれからも読みたいです、という気持ちも込めて。

■5位■

アニー・プルー 「ブロークバック・マウンテン」
http://park8.wakwak.com/~w22/712.htm

短い小説なんですが、余韻深かったです。好みは分かれそうですが、私たちには人生の重みがズシリときました。

■6位■

ブレンダ・リックマン・ヴァントリーズ 「聖書の絵師」
http://park8.wakwak.com/~w22/731.htm

ちょっと硬質的で、物足りなさもあるかもしれないけど、時代小説についてあらためて考えさせてくれるような、時代考証のバランスの良い作品だったので。

■7位■

P・G・ウッドハウス 「P・G・ウッドハウス選集2 エムズワース卿の受難録」
http://park8.wakwak.com/~w22/705.htm

ほっこり温かい気持ちになれました。とともに、この作家は本当に上手いな〜と感心しまくりです。こういう風にさりげなく書ける方って稀有ですよね。

■8位■

ジャネット・ウィンターソン 「永遠を背負う男」
http://park8.wakwak.com/~w22/703.htm

ジャネットのメッセージが熱く届きました。

■9位■

エリック・マコーマック 「隠し部屋を査察して」
http://park8.wakwak.com/~w22/721.htm

これはもう単純におもしろかったですね。常識派が書いたグロテスク、みたいな、ウゲッとならないバランス感覚が良かった。

■10位■

アリス・マンロー 「イラクサ」
http://park8.wakwak.com/~w22/728.htm

もっと上でも良かったんですけどね。うまい収まりどころがなくて、ここになってしまいました。

以上になります。
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2006/07/03 23:31
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

こんばんは。あ〜、私が読んでいるのは『ブロークバック』と『イラクサ』だけです。どちらも良かったですね。
『四十一炮』と『雪』はまだ未読なんです〜。どちらも絶対に読もうと思っています。でも雪の前に『紅』から読まなきゃいけない状態です...。
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2006/07/04 00:59
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

H2さん>
『ブロークバック』と『イラクサ』よかったですよね〜。H2さんのベストにも入っていて、嬉しかったです。
『紅』は読みやすくないんですが、H2さんの好みには合うと思いますよ。『雪』もそうでしたが、オルハン・パムクの書くものって、たとええげつない場面だろうと、なんか常に品の良さのようなものがあって、それが心地よく美しいんですよね。そういうのっていいでしょう?(笑)
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2006/07/04 17:09
名前: 海ねこ

えーっと、10点のうち5点は読んでいます。未読の中で興味があるのはジャネット・ウィンターソンかな?この神話シリーズ、図書館に入っていないんですよね〜 カズオ・イシグロが今のところトップにあるのは嬉しいけど、きっと年間ベストでは変わっちゃうだろうなぁ...(とクールに予想する海ねこであった)
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2006/07/05 00:09
名前: ぎんこ
参照: http://park8.wakwak.com/%7Eyawa/

「隠し部屋を査察して」は 新刊紹介blogで知って、ちゃんと積んでますので読みたいです〜。あとは本屋で手にとって結局買わなかった「雪」が気になってます。政治小説ってのが気になるのです。でもちらっと読んだけどカフカちっく??な気もしました。名前がKとかじゃなかったですっけ?
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2006/07/05 00:21
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

海ねこさん>
おっ、そうですか、最近はけっこう海ねこさんとかぶるようになりましたよね♪ あらま、神話シリーズだったら、リクエストすれば図書館も入れてくれそうですけどね。ジャネット・ウィンターソン 「永遠を背負う男」はそれほど期待せずに読んだんですけど、気合いが入ってました〜。
あ、冷めた予想(笑) でも、それだけ下半期に期待ってことですよね。私たちもそう願いたいです。

ぎんこさん>
「隠し部屋を査察して」ブログでチェックしていただきましたか、うれしいなあ。おもしろかったですよ。意外と気楽に?読めちゃったりして。
そうそう、そのKについては「雪」の巻末解説にかなり詳細な説明がありましたよ。カフカにも言及されてましたともっ(笑) 政治小説を書くってことについても。今度見かけたら、巻末解説をチェックしてみてください。……とか書いてちょっと不安に。ネタバレはなかったよな、たしか(^^;)(^_^;)
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2006/07/06 22:21
名前: おはな

すみ&にえさんこんにちわ。
読了数が少ない、と仰りながらちゃんと10冊そろえてきたじゃありませんか。えらい。
おーっ積み莫言が2位とはっ。どうも不発弾なのかという感じもするのですが、それって白檀とくらべればちょっと薄いか〜ぐらいのことですよね(笑)。さっさと読もう自分。
えっ『エムズワース』もジーヴス抜きますか。先日延長を頼むとリクが入ってるからと没収されてしまったんですよね(笑)。図々しく忘れたフリをするべきだったか‥。
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.7 )
日時: 2006/07/07 00:06
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

おはなさん>
こんばんはっ。そうなんですよ、いつもはグデグデになるのに、今回はけっこうアッサリとベスト10決まっちゃいました。
「四十一炮」は私たち的には不発弾どころか、今まで読んだ中での(それほど読んでない、笑)莫言さんのベスト1ですよ。こういうの大好きっっ。
あらま、そうでしたか、エムズワース卿はほっこりしますよ♪
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.8 )
日時: 2006/07/10 22:52
名前:
参照: http://yonosk.at.infoseek.co.jp/rv06/kar.htm

すみさんにえさん、こんばんは。
ですよねー、マスオでもカツオでもないカズオさんがやっぱり一位ですか〜。わたくしも「離さないで」図書館に予約はしたのですけど、出版前だったもので一方的にキャンセルされてしまって、ふんそんなら頼まんわいと放置していたのが悔やまれるのでございます。なら後からこっそりネットでリクエストなどしてないで自分で買えっという意見もありましょうが、なにしろ置き場所が問題でして。
 それより問題は『四十一炮』と『雪』ですね。わたくしはあえて外してしまったのですけど、それだけ読む前の期待が大きかったということですね。前者については、せっかく抗日戦をからませるなら物語をもっとふくらませてほしかったということ、後者についてはやっぱり訳の問題で、ついつい古い物に回帰してしまったのでした。もちろん愛するがゆえに気になる点ということなので、皆様には是非お読みになった上で判断して頂きたいのですけど。
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Re: 2006年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.9 )
日時: 2006/07/16 23:12
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

坤さん>
遅くなりました、すみません(^^;)(^_^;)
あ、こっちの図書館も出版前だと連絡なしキャンセルみたいです。一度試しにやってみたところ(笑)
『四十一炮』は、ここはどうなのってところもある作品でしたよね。でも、やっぱり私たちはあの生きるパワーに惹かれまくりでした。『雪』は坤さんのおかげで助かりました(笑) でもオルハン・パムクはこれからも読みたいですよね〜、また翻訳してほしいっ。
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