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 カート入門編 STEP3

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5 エンジンメンテウエットセッティング フレーム比較


◆サーキット走行前の整備ポイント◆

     

1 シートポジション合わせ

2 カートの組み立てと調整

3 エンジンとスプロケットの取り付け

4 タイヤの取り付けとエアー調整

5 キャブセット

6 イグニッションプラグ

 


 シートポジション合わせ

 カートの性能と性格を決める重要なポイント。セッティングの70〜80%を占めます。

 カートショップには独自のノウハウが有り、車種に因っての標準値も参考にしましょう。

 運転操作に支障がなく、体格等も考慮して取り付けてもらいます。(取り付け工賃は5.000円前後です)

 走りこんで不満が出てきた時点で、少しずつ再調整してみよう!

 ドリルさえあれば、自分で取り付けや位置変更も可能です。

 最初のシートは穴だらけにするつもりでトライして下さい。


2 カートの組み立てと調整

初心者は基本的にショップ又は先輩カーターに調整してもらおう。
ただし、各部のガタツキ・緩み位は自分で見よう!
初めて手に入れるカートが中古の場合、ベテランに点検、試走してもらうのがベスト。
しっかり整備と組立ポイントを教えてもらいましょう。

コースに出かける前に組立を一度事前に(自宅又はショップで)しておきましょう。
いきなりコースで組むと、不足部品が有ったり、不具合があると対処出来ない場合が有ります。
せっかくコースに出かけたのに、走れないと何をしに行ったのか分かりませんからね。

◆積込の際は、忘れ物のない様にしましょう◆
慌てて出かけて、エンジンやレーシングスーツを積み忘れたケースも聞きます。
小さな部品が1個足りなくても走行出来ませんので注意して下さい。
ガソリンも前日に購入し、OILを混合させた方がガソリンとOILが馴染み易いようです。
予めリストを作って、準備するのも良いかもしれません。


3 エンジンとスプロケットの取り付け

 コースに合わせて、リヤスプロケットの歯数を合わせます。最初は多目(2コマ程)の方が運転しやすいです。

 コースとエンジンによって、使う歯数がだいたい決まっていますので、事前に確認しておきましょう。

 次はエンジンに取り付けてあるスプロケと、リヤスプロケのチェーンラインを確認します。

 金尺で直線になるように調整し、チェーンとスプロケの異常磨耗と駆動ロスを減らします。


4 タイヤの取り付けとエアー調整

 フロントのナットはカラーが軽く回る位に緩めに締め付けます。(ベアリングの焼き付き防止)

 カラーの標準枚数はホイール内側で2枚です。取り合えず、このセットで走り込んで下さい。

 後輪は最大トレッドを超えないように、メジャー等で寸法を確認しましょう。(最大は1.400mmです)

 エアーゲージは0.1Kg/cm2 で読み取れ、調整出来る物がベスト。少々高くても、良い物を購入しよう。

 エアー圧は季節(路面温度、気温、タイヤメーカー)によって、かなりの調整幅がありますので、

 最終的には走行して決めてください。最初は高めに入れて、様子を見ながら調整(減圧)した方が簡単です。

 エアー圧の測定はホット状態(数週周回してタイヤが暖まった状態)で測定します。 

 大まかには夏0.8〜冬1.5kg/cm2 位です。


5 キャブセット

 初めての走行では走行中のキャブ調整まで出来ないかもしれません。
 マシンのチェック走行の際に、ある程度キャブセットを出してもらえば安心です。
 最初は走りに集中したいものです。

 ロー側とハイ側ニードルがあります。走行しながらハイ側を調整します。
 エンジンが高回転までスムーズに吹けるように、調整します。「ブリブリ」聞こえなくなったら、OKです。
 余り閉め込むと混合気が薄くなり、エンジン焼き付きの原因になりますので注意して下さい。
 KTの標準セッティングは、ロー側 1時間20分、ハイ側25分位になります。(±10分で調整します)
 時々、プラグを外して焼け具合を確認して下さい。(混合気の濃淡確認です)

 コーナーの立ちでエンジンが息継ぎする場合は、Lo側を5分程開けます。
 逆にエンジンが重く吹けない場合は、Lo側を5分程閉めます。
 更に走行しながらHi側を調整します。調子が出るまでこの繰り返しですね。


6 イグニッションプラグ

 プラグは消耗品と考えて下さい。1レース使用後は、練習走行用に使えば無駄なく活用できます。

 最初は標準のプラグで十分です。レースレベルになったら、季節に合わせて熱価を合わせます。

 夏はコールドタイプ、冬はホットタイプを使用します。エンジンと相談しながら決めて下さい。

 始動性や高回転が鈍くなったら、迷わず新品をおろしましょう。

 プラグはかぶると使えなくなりますので、常に2〜3本の予備を用意しておくと安心です。


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