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 娘のレーシングカート体験記 パートT 娘カートを始める!?

娘のカート体験記 パートTパートUパートVパートWパートX


何を考えたのか?突然「カートに乗りたい!」と言い出した娘。モータースポーツ好きの親父を駆り出し、カート活動は始まった。
その始まりからレース参加までの、実録を現在進行形で製作中!

4月から6年生になりました乗馬からカートに乗り換え奮闘中!このデーターは2000年のものです

 


カートに乗りたい!?

今年の正月、グラススキーで転倒骨折。これが原因で乗馬をお休みしていました。

怪我も全快した3月頃、何を考えているのか?突然!「お父さん、カートに乗りたい!」

「な!なんだって!おいおい、マジかよ。」女の子だし、親としてはやらせない方が?

気持ちを確かめるべく、取り合えずクイック浜名(レンタルカート屋さん)に連れて行ったのだ。

お決まりの3周無料券でカートを体験。ベストタイムは58秒でした。

(成人女性の初走行の標準は60秒だそうです。ちなみに男性は45秒)

「まあまあ、だね!」この言葉にメラメラと闘志が湧いたらしく、再度走行をねだるのだ。

しかも「もっと早く走るポイントを教えて」と言い、私は取り合えずアクセルをもっと踏むように指示した。

おまけに、45秒を切ったらSLライセンスの講習会に連れて行く約束までさせられたのだ。

「まあ、無理だろう」と思いつつ再度コースイン。計測開始、ゲ!52秒、ウゲ!48秒

おお!一気に45秒台。や、やばいぞ!44秒台だー、ギャア〜・・・・・。

私は顔面蒼白、頭は真っ白。戻ってきた娘はモニターに映し出されたタイムを見てニンマリ。

「約束、約束!」 ガ〜ン、如何しよう?その後の事は、何も覚えていない。


SLライセンス講習会の申し込み

つま恋では、毎月SLライセンス講習会が開かれています。つま恋モータースポーツ事務局に問い合わせしました。(TEL 0537-24-9820)

講習会は4月16日に実施、午前9:00受付。 事前にTELにて申し込みしておきました。

必要なもの「写真3枚(30x35mm)」「認印」「費用¥10.000(カデット)」 実技が有り服装は「長袖、長ズボン」でした。


SL講習会に参加  (参加者は娘1名だけでした)講習はつま恋カートコース・コントロールタワーで実施されました。

  ---当日の日程---

  9:00〜 受付 申し込み書類記入など 

  9:30〜12:00 講義 (途中休憩有り)

  12:00〜13:00 休憩

  13:00〜 実技

  終了後 仮ライセンスが発給され、

  当日よりスポーツ走行可能です。  

講義内容は、「コース走行ルール」 「信号旗の意味」 「車両及びドライバーの装備」 「SLカートレース規則」

「JAF規則」の5点で、ポイントを明確にした解り易い説明でした。また質問にも快く応じてもらえます。

娘には少々難しい所もあったようでが、他に受講者がいないので和やかな雰囲気の中、講義は進みました。


実技走行  実技は、つま恋南ゲートにある、フォーミラーカートコースで行われました。

服装は長袖、長ズボンです。靴は底の厚い物は駄目です。ヘルメットとグローブは、つま恋では借りる事も出来ますが、

マイヘルメット・グローブの有る方は、自分の物を使用しましょう。(他コースでは、持参が基本です)

   実技で使用したヤマハ製カート

   (FK−9/ノーマル)で70kmオーバーの 

   性能を誇る。タイヤはダンロップSL83。

   皆さんスピンしまくるそうで、一般向けには、

   レンタルされていないのが非常に残念です。

   (カデットクラスのマシンと同じ位の性能です) 

実技走行のポイントは、走行ルールの実践です。頭では解っていても、最初はなかなか思い道理に行きません。

「コースインの合図、イエローフラッグの対応、チェッカーフラッグ、ピットイン合図」を走行しながら

確実に行います。約4周(5分位)で終了します。講習ですから、下手でも落とされる事はありません。

カートを購入するまでは、なかなか走行体験出来ませんので、カートを存分に味わって下さい。

  水を得た魚のように走る娘。

  スタートからフルスロットル!

  係りの方が驚いていました。

  「普通はあんなにアクセル踏めませんよ!」

  困った奴だ!しかし、イエローフラッグには

  対応していたので、許してやろう。

  だが、調子に乗ってスピンしていた。

カデットクラスの女の子と言う事で、カートに慣れる為、かなり余分に周回させて頂きました。(有難う、つま恋の大石さん)

無事に実技も終了。アドバイスも頂き、仮ライセンスを手にしました。ふう〜。見ているだけで疲れました!

本ライセンスは約1ヶ月後にSL事務局から発行されるとの事でした。


カート購入! 

講習会の帰り道、娘の熱意に負け、カートショップに寄ってクラッチクラスのカートを、探しに行く事にしました。

(小学生の女の子じゃ、いくらなんでも押し掛け出来ないし。迷わずクラッチマシンを選択)

お店に話を聞いた所、RS100SC(クラッチ付きのエンジンとスタンダードクラスの車体)の中古車が有りました。

お値段は15万円で安いし、買いの上物だ! まさに、娘の為に用意されたカートだった。 しかし、お金の無い私は考えた。

娘が乗らなくなったり、クラッシュすれば出費がパーになる。ここは、カートを壊される事を考えなければ。

諸事情で結局、新車(ヤマハTIA+SCのコンプリート)を注文しました。お値段28万9千円。ん〜ん納車が待ちどうしい。


ドライビング・グッズの準備

納車までの間に、ドライビンググッズを揃える事にしました。

知人に声を掛けた所、公認切れのレーシングスーツ、使い古したグローブ、まだ新しいレーシングシューズが

手に入りました。サイズもぴったし。こうゆう時こそ、持つべきものは友人ですね。皆さんに感謝!

ヘルメットだけは、安全性の問題もあり新品を購入しました。これでグッズの準備は出来ました。

あと、欲を言えばプロテクターが欲しいです。あばら骨を保護する物で、スピードが乗るまでに準備しましょう。

ちなみに私は、初走行でポッキリ折れた経験のある、おばかさんです。


娘用、スペシャルマシン?の組み立て

 

納車が遅れ、初走行前夜の組み立てとなりました。と言ってもタイヤの組換えと、エンジンを乗っけるだけです。

フレームは私が練習で使用していた、オープンフレーム(PCR)に98タイヤ、新品クラッチエンジンの組み合わせです。

組み立て前に、もらい物のシートを娘に合わせて、自分で組んでおきました。(Sサイズの赤色で結構綺麗)

これで何時クラッシュされても、安心です。購入したフレームは時が来るまで、新品のまま取っておく予定です。(ハハハ・・・)

あと、98のフロントホイールは、86用の物が良いようです。(タイヤトレッドを広く使えるらしい、でも限界コントロールがシビアに)


国際カートコース初走行!

  私だけが緊張した初走行。

  ストレートでは中盤までフルスロットル。

  見ている私の方が恐ろしく感じました

  「ああ!!あんなスピードでコーナーに入って!」

初走行と言っても、いきなり皆さんと一緒に走れる分けが有りません。あのスピードの中に娘を放り込むなんて、恐ろしい話です。

そこで、何とかフリーで走行出来ないかショップにお願いしてみました。快く聞いて頂け、4月22日(土)のお昼休み時間を利用

して、つま恋カートコースを走行できる様になりました。これで準備は万端、後は良い天気を願うだけです。

コースイン!その前に? 当日は晴れて良い天気に恵まれました。ただ他ショップの初心者2名との合同走行になりました。

走行出来る時間になり、娘が走る前にフレームとブレーキのテスト、キャブのセッティングをチームの依田君にお願いしました。

「新品KTなんで、ガスは濃い目にお願いします」 「はあ〜い」 エンジンを始動し元気にコースインして行きました。

3周ほどして直ぐピットイン。開口一番 「ブレーキがあま過ぎる!」 「キャブはこれで良いと思うよ」

前日CRC55-6でフレームを磨き上げたのが仇に。ショップオナーと共にブレーキチェック。ブレーキクリーナーと念のため

再度エアー抜きして応急処置完了。取り合えず最初はスピードも乗らないだろうという事で、娘にバトンタッチ。

トラブルを抱えた暗雲の中、娘の初コースインとなった。(何故か、嫌な予感がするのだけど?)


予感的中、恐ろしい事が! 「ブレーキが効かない!」

「最初の内はコースを覚えるように、コーナーはゆっくりと、ストレートは踏めるだけ踏む」以上指示し、コースインさせました。

ん〜ん、ちゃんと教えた通りやっているから偉いもんだ。コースの形も頭に入った頃、ペースアップの指示を出しました。

すると、ストレートでは恐いくらいにアクセルを踏み出すでは有りませんか。最終コーナーを立ち上がり、ストレート中盤まで

フルスロットル。凄い勢いで1コーナーに入って行くではないか。「スゲー奴だ!」 3コーナーもノーブレーキ状態、

とにかく立ち上がりは遅いが、突っ込みが凄いのだ。「見ている私は、何時飛び出すのか、恐ろしくてたまりませんでした」

15周程した所で、ピットインさせ戻ってきた娘。私めがけて一直線?「おあー!引き殺されるー」

「止まれー!」5m程暴走し、何とかリヤをつかみ停止させました。「何すんねん!」 「だって、ブレーキ効かないんだもん」

「え!・・・・・」 なんとブレーキ無しで走行していだ。

「それで、コーナーの進入スピードが高ったのか」改めて娘の対応力に、感心させられた。

原因はマスターシリンダーのドレンボルトの閉め忘れで、ボルトが飛んでいました。「オーナー、勘弁してよー」

再々修理し、その後はトラブルも無く、20周程走行し無事に終了。一安心しました。

タイムは未計測ですが、ラップは50秒程でしょうか。マスターシリンダーは動作、タッチも悪く次回の走行までに、

交換する事にしました。半年もメンテナンスしないと、やっぱり駄目なもんですね。


パートUにつづく