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はじめに
トップタイムから2秒落ちの彼方は、マシンコントロールの基本を理解している立派な中級者ですね
走りに関してはまだ向上する余地のある所ですが、同時進行でマシンのセットアップも勉強しましょう。
◆まずセッティングの方向性を理解しておきましょう◆
全ての基本は標準セット。「結果が出ない時は基本に立ち戻りましょう。SETを気にしない方でもマシンチェックは必要です」
乗り易さよりも、タイム重視です。「全ての良否の判断は体感ではなく”ラップタイム”です」
フレーム特性を生かそう。「セッティングはフレーム特性を生かす調整であって、触りすぎに因る特性変更は改悪になります」
タイヤグリップを使い切ろう。「ドライビングにも言える事で、忘れがちですね。SETの全てはタイヤを100%生かす事です」
◆セッティングについては、これまでの定石/経験を元に作成してありますが、全ての状況において当てはまるものでは有りません◆
一概に万能のセッティングは存在しません。個々に色々な条件がある為、最適なセッティングはご自身で探り出す必要がある訳です
ここでは、こんな場合どうすれば良いのか?何処を触れば良いのか?そのセッティングの方向性をつかんで頂ければと思います。

セッティングあれこれ
・セット変更のアドバイス 決して複数のセットを一度に変更しないで下さい。どの効果なのか判らなくなります。
・タイムが出ていない時には 上限/下限のどちらかに思い切ってセットを振って、効果を確認してみましょう。
・タイムが出ている時は 大幅な変更は冒険です。微調整に努め、ドライビングに集中しましょう。
・同じセットでも ドライバー(ドライビング)に因って感じ方が異なるはずでが、タイム重視で判断して下さい。
・一度決まったセットでも 路面状況の変化に因って、万能ではありません。「セッティングの泥沼にはまるかも?」
何れにせよ、通常半日の練習走行で数箇所のセット出しが限界です。あわてず目標を決めてトライしましょう。


◆FCSのレインカバーとカーボンファイバーシート◆

 ・シートポジションはセッティングの70〜80%を占め、基本となるものです。
  他のセッティングでカバー出来ない範囲をカバーしています。

 ・シートポジションの変更によってステアリング特性を変化させる事が出来ます。

 ・シートポジションが出ていない場合は適正位置を探り出す事によって、
  本来のフレーム特性(&ドライビング)を生かせる事が出来ます。

 ・走り込みを重ね、不満が出てきたら是非トライして下さい。

 Fiber Craft Satou !
画像はFCSの佐藤寿男氏からご提供頂いた物です。感謝(^.^)/

全日本選手権FSAクラス津田選手のマシン


◆取り付け位置◆ 

適正位置がほとんどの場合、フレーム/クラスによって前後/上下の重量バランスからある程度決まっています。
最初は操作し易いポジションで構いませんがタイムが思うように出ない、動きに不満がある場合などは、
セティングの基本であるシートポジションの変更に挑戦して下さい。

※シート位置の失敗例
あるカーターのシート位置を測定した所、フロント荷重気味で前半は良くても、ラップを重ねる決勝レースでは路面状況
(ラーバーグリップが増していく状況)に対して、ラップを重ねるとタイヤのグリップ力が無くなり、かなり苦しいシートセッティングと思い
位置変更を助言した所、ドライバーは予選ヒートの好印象が強く、現状維持のフロント中心のセッティングで決勝に挑みました。
結果最悪、レース中盤から立ち上がりのトラクション不足でストレートエンドで、パッシングされ、ブレ-キング争いでは負け・・・
やはり、前後重量バランスを考える上で、カートではシート位置が重要ですね。

 

ドライビングポジション 不満 シート位置を調整 ペダル位置も調整します
トラクションに不満 不足⇔強力 後方⇔前方 リヤの剛性も影響しています 
ステアリング特性に不満 アンダー⇔オーバー 前方⇔後方 ドライビングが原因の場合も 
リヤシャフトを交換した ソフト⇔ハード 調整 シート位置を合わせないと本来の性能が 
コーナーのRに合わせる 低速⇔高速 前方⇔後方 どのコーナーに合わせるかがポイント 
 
・シート高さ

最低地上高にも因りますが、フレームからシート底が10mmはみ出る位が限界です。通常は2〜5mm
一般的に重心位置を考えると、低い方がコーナーリングの限界性能は高いのですが・・・
タイヤに対して横Gを加えたい時(タイヤを発熱させたい時)には高くします。
・オフセット シートのオフセット(若干右に向き)現物合わせです。フレームのステー位置によっては必要ない場合もあります。
・必要な工具

ドリル、ドリル歯(M6ボルトの場合8mmがお奨め)ショップで借りることも出来ます。
スペーサー(シリコン/樹脂/金属性があります)ボルト類は流用出来ますが、取り付け位置を変更すると
スペーサーが必要になる事がありますので、厚みの異なる物を数種類、用意しておくと便利です
・その他 追加シートステー/シート用のビス類の予備があると、セッティングの幅が広がります。
・便利な話

現在使用しているステー取り付け穴を中心に、前後に10mmほどづつ移動した穴を空けて置きます。
シートを穴だらけにせず、簡単にセットを変更でき試せます。(シートの角度のみの変更です)
1〜2cmの厚みのマットを背中に挿めば、加工せずにシートを前方に移動した効果が確認出来ます。
数種類の厚みのマットを用意しておけば、加工しなくてもシート位置を微調整出来る訳です。
ウエイトを使用される方は、ウエイトの量や装着位置によって、シート位置の補正が可能です。

最終的にはドライビングポジションを犠牲にしても、適正位置を探り出す必要があります。後は他のセッティングを煮詰めていきます。


シートステー

シートステーには各種の長さがありますので、確認してから購入しましょう
シート上でのステー固定場所はあまり気にすることは有りません。通常は一番上部で、あばらが痛くならない場所を選んで下さい。
フレームでの固定位置は通常ベアリングの取り付けボルトを利用します。
出来るだけ外側で、ステーから垂直にシャフトに力が加わる箇所を選びます。
エキゾーストパイプに干渉する恐れもありますので、エンジンを載せ確認してから穴加工をお勧めします。

ダブルステーの効果

フレームのリヤ周りの剛性を上げる効果があります。くたびれたフレームや、高速コーナーに効果が期待できます。
新品のフレームであれば余り気を使わなくても良いでしょう。
タイヤの発熱の点では効果は余りありませが、トラクションの改善が見込めます。
最初からダブルステーにしておき、一方をフリーにしておく方法もあります。状況によって使い分けが出来て大変便利です。

99鈴鹿ワールドカップ「ビレルワークス/FCSシート」

補助シートステー3本の強者(凄い!)


シート(硬さ) 

現在そのほとんどが海外製で、FRP製のクリアシートになります。サイズさえ合わせれば意外と
皆さんとイコールコンディションなので、個人的には興味を持って選択して欲しい物だと思います。
「あるベテランカーターの話なのですが、リヤ周りのセッティングが半年余り決まらず悩みきって諦めたケースを知っています」
「あるきっかけで、某メーカーのシートと交換したのですが、今までと激変しフロントまでSETが決まった例もある程です」

★つまり、シート自体にフレームに対する剛性(動き)に相乗効果があると言う事です★

ケースバイケースですので、一概に良いと思われる物は有りません。消耗品と考え、不満が出た時点で意中の
シートと交換してみては如何でしょうか。あばらを保護したい方は、モケットタイプを選んで下さい。
フレームの動きを良くしたい ソフトタイプのシートを選択
フレームの剛性を上げたい ノーマルシート+ダブルステー
終わりかけのフレーム ハードタイプのシートとダブルステー

※シート硬さのタイプが選べるのは「FCS」 「TILLET」 等があります。


◆シートのホールド性◆

フレームSETの一部であり、そのシートセッティングの大切さは、先に述べた通りです。
しかし、優れたシートはホールド感も良く体重移動が容易で、体にも優しい特徴があります。
従来は性能を追求したものが多く、体のサポートは軽視されている傾向にありました。
しかし、最近になってようやくハイバックシートや、サポート部分の深くて大きいものが登場してきました。
レーススピードが身に付き、速く走れるようになると付きまとうのが、あバラ骨の痛みや、骨折などです。
シート交換を考えるなら、性能も良くて、機能も充実しているシートを選択したい所ですね。

 シート比較インプレッション一覧表(個人的なインプレッションです)

メーカー/商品名 インプレッション お勧め度
(参考価格)
FCS/スマートフォーク @シートが軽い
Aスリムな形状で、ハイホールドを実現している。
 
太股部分で体を支え、理想的なホールドでドライバーの胸、腰の負担を和らげます。
Bカートの動きを性格に伝える、理想的なシートのしなり。
 カーボンケプラ繊維のしなやかさとVカーボンの弾性と独自開発の樹脂を使用して、
 理想的なターンイン&トラックションが得られます
 (コーナー立ち上がり、パワーを掛けた時のトラックションの強さに、驚かされました)

(¥25.000)
モァーコラージュ/
カーボンケブラー
フルホールドシート
@見た目にサポート部分が大きく良いように見える。
 しかし、胸の部分が開いている為、横Gがかかると外に放り出される状態。
A形状から製作に入った為か、必要なシート自体の剛性としなりが不足している。

(¥30.000)
TILLET/フルモケット シートの硬さも選べる唯一のモケットタイプ。
フィット感も、良好。全てにおいて及第点以上

(¥25.000)
レカロ(ハミルトンモデル) 比較参考データー: スマートフォークで乗車後のインプレッションは印象が少し薄いかも?
良く出来たシートだか80点
手に入らないかも?

ダンロップSL02タイヤとFCSカーボン/ケプラシート (以下のコメントはFCSから、ご協力頂ました)

FCSのカーボンケブラーのシートに交換することでの最大のメリットは、沈まない、または沈みにくいカートが沈みやすくなるという事であり、
沈む⇒ロールする⇒荷重移動の一連の動作が起こりやすくなる。つまり、重かったカートの動きが軽くなる。

これはダンロップのSL02タイヤを克服する上でかなり有効なことである。シートで基本を作り、その上でリアセクションのパーツの模索と状況にあったアライメントを探して立ちあがりのケリを良くしていくことが可能になる。

コンパウンドはSLタイヤの物を使用してはいるが、構造がハイグリップタイヤにかなり近い。その為、タイヤ自体の沈み込みがあり、安定感およびグリップ感が良好である。

しかし、沈み込みは良いが戻りが遅いという欠点があり、従来のSLタイヤに慣れてしまったドライバーにとっては沈みと戻りのタイミングが取りづらく、アクセルを踏んでも前に進まない状況を生みやすい。(タイヤが倒れたままの状態で加速しようとするため)

キャリアのあるドライバーや、速いと言われるドライバーは無意識にコーナー入り口でリアをスライドさせてアクセルを速く踏めるように対処しているが、スライドさせる分、発熱が助長されタレやすい。(エンジンにパワーがあれば幾分ましなのだが…)

また、適度な沈み込みならば、それをきっかけとしてシャシーの一連の動作(沈み込み⇒ロール⇒荷重移動)が始まるのだが、沈み込みがあり過ぎるためシャシーの最初の動作(沈み)にタイムラグがうまれやすい。極端な場合、シャシーが沈まないときもある。

ただ、単なるラバーグリップで走るような状況ではタイムが出やすい。つまり、TTや路面温度が低いときなど。そうでない状況では(路面温度が高い、レース中盤以降等)、前述の症状のせいで曲がらない、前に進まない状態になってしまう。


ブリジストン02タイヤには、FCSカーボンタイプ

ブリジストン02タイヤの特性はハイグリップタイヤに良く似ている事です。フロントタイヤに関しては、グリップ向上とハイト(外径:約20mm)が若干高く設計された事で、縦接地面積が多くなりグリップ力向上に、しかし横剛性がやや不足した様な症状が有り、アライメント、スタビライザー、車高などを注意して、カートを煮詰める事が必要と思われる。予算が合えば、カーボンフロアーパネルもいいでしょう。

リアータイヤに関しては、ハードブレーキング時の横しなりの反動がSL86に比べ多い為、ショックアブソーバー的なカーボンファイバーの吸収性とソフトな戻りで挙動を安定させることが可能なベストシートである。
さらに、ターンイン時安定したリフトが得られ、アクセルオン時のプッシュアンダーを解消し旋廻スピードを向上させ、より良いトラクションを得ることが出来るでしょう。

現段階で、ブリジストン02タイヤとFCS:スマートフォークの組み合わせにより、コースレコードを更新更に
ラップタイムの安定走行が可能となるでしょう。
そして路面温度が高く成るにつれ、ハイグリップタイヤの全日本選手権同様のセッテング&ドライビングが必要と思われる。

なぜFCSシートが良いのか?

スマートフォーク

--- 画像はFCS/スマートフォーク ---

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