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2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本
日時: 2007/07/04 22:06
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

この半年はあまり読んでいないので、ベストは6冊ということになりました。とはいえ、あらためて見ると、いい出会いが多くて、少ないわりには実りの多い半年だったのかも。とくに1位の本との出会いは衝撃でもあり、喜びでもありました。2位以下もかなり良かったんですけどね。


■1位■

ニコール・クラウス 「ヒストリー・オブ・ラヴ」
http://park8.wakwak.com/~w22/776.htm

ダントツの1位です。たぶん年間ベストもこれが1位じゃないかな〜なんて思ってたりも。タイトルで恋愛小説を想像されちゃうと困るんですが、本を愛し、ストーリーを愛し、登場人物を愛するっていう私たちの気持ちを直撃しまくって、生涯忘れられない一冊となってしまうような、そんな凄い小説でした。感動に震えてしまいます。


■2位■

ヴィクトル・ペレーヴィン 「チャパーエフと空虚」
http://park8.wakwak.com/~w22/796.htm

おもしろかった。いろいろ難しいところも含まれているんでしょうが、とにかくおもしろかったと言える小説でした。


■3位■

G・ガルシア=マルケス 「族長の秋 他6篇」
http://park8.wakwak.com/~w22/803.htm

初読でピンと来なかった「族長の秋」ですが、再読して、なんとスゴイ小説なんだろうと驚いてしまいました。とにかくものすごく丁寧に書かれてるんですよね、初めて読んだときにはそこのところにまったく気づいていなかった〜。


■4位■

サラ・ウォーターズ 「夜愁」
http://park8.wakwak.com/~w22/805.htm

サラ・ウォーターズ? 同性愛、もういいよ〜と実は思っていたんですが、同性愛の悲哀に真っ向から取り組んだ感のあるこの作品は、拒否反応が起きず、ジワジワと共感できました。作風がガラッと変わって、沁みてくる小説でしたね。


■5位■

ウィリアム・スタイロン 「ソフィーの選択」
http://park8.wakwak.com/~w22/774.htm

ウィリアム・スタイロンがお亡くなりになったということで、年明け早々に読んだんですが、これは読んで良かったです。期待以上でしたっ。


■6位■

ジョルジュ・ペレック 「美術愛好家の陳列室」
http://park8.wakwak.com/~w22/795.htm

小品で、小説として楽しむというところからはちょっと外れているんですが、長く楽しめる感が堪らない一冊でした。
メンテ

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Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2007/07/05 21:20
名前: おはな

ペレックの6位入賞が嬉しいなり。
それにしてもダントツ1位のニコール・クラウスって何者ぞ。いや、いい小説だったと仰っていたのは記憶にあるんですが、はっきり言ってノーチェックでした。ベスト板では他の方もこの書名を挙げられていますよね。見過ごしている場合ではないのかも‥。
メンテ
Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2007/07/05 22:02
名前: epi
参照: http://epi-w.at.webry.info/

こんばんは。
『ヒストリー…』一位ですか。やはり、といったほうがいいでしょうか。映画にもなるそうですが、原作の感動を超えるのは難しいでしょうね。
おはなさんにもぜひ読んでいただきたいです^^

『族長の秋』も入ってる! 『百年』もいいけどこれもいいですよね。ホセ・イグナシオなんとかがカッコいい(残虐ですが…)。あと、さらさらと崩れていく母親と再会する場面は鳥肌ものの美しさでした。ガルシア=マルケスってほんと凄い!
メンテ
Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2007/07/05 22:53
名前: りつこ
参照: http://d.hatena.ne.jp/mritu47/

おお。「ヒストリー」が一位!!
うわーうわー、そうですかー。いやほんとにすばらしい小説でしたね。これは。

「チャパーエフと空虚」「美術愛好家の陳列室」も読んでみたくなりました!
メンテ
Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2007/07/05 23:33
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

おはなさん>
そうなんですよ、「美術愛好家の陳列室」は小品だし、私たち的な主流からは外れているし、なんですが、やっぱり入れずにはいられませんでした。
ふっふっふ、「ヒストリー・オブ・ラヴ」は一年に一冊読めればいいけど、読めない年も多いよねってぐらいの頻度でしか現われない傑作でしたよ、私たちにとっては。つまり100冊に1冊も当たらないぐらい? とにかく良かったです。…と書くだけで涙がにじみそうになるっっ。

epiさん>
はい、1位は「ヒストリー・オブ・ラヴ」以外には考えられませんでした。映画化は、正直言ってあんまり期待できないような気はしますね。原作のあの感じをすべて映像化するのは不可能だし、すべて映像化しても…ですよね。
「族長の秋」、良かったですよね〜。え、ホセ・イグナシオかっこよかったですか? でも、たしかにあの存在感は嫌いではなかったりします。うんうん、なんというか、汚らしさの中にこそある本当の美しさみたいなものがヒシヒシ伝わってきましたよね。母親への愛とか、情勢への愛とか、認めたくないほど純粋で。

りつこさん>
はい、1位は「ヒストリー・オブ・ラヴ」以外ありえないです(笑)
「チャパーエフと空虚」「美術愛好家の陳列室」はまた全然違う感じなんですけどね、楽しみましたよ〜。
メンテ
Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2007/07/08 21:03
名前:
参照: http://yonosk.at.infoseek..co.jp/

すみさんにえさん、こんばんは〜。
おっとトップは「ヒストリー・オブ・ラブ」ですな。もちろんわたくしも読みましたともっ。シュルツの出番が少ないのが不満、ということはないですけど、もっとストレートに押してもよかったのではないかとも思えましたねー。それと同じことは「チャパーエフ」にも言えますけど、要はわたくしがここんとこ、力で押すようなものばかり読んでいるってことなのかも知れません。
 スタイロンの「ソフィーの選択」は、過去の苦衷を秘めながら現代の青春を描くという希有な作品ですね。
メンテ
Re: 2007年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2007/07/15 23:12
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

遅レスになってしまったっ。坤さん、すみませ〜ん。
そうですか、力押しか〜。たしかに私たちもそういうタイプが好きな時期もありますねえ。この半年は…なんだろう、ウネウネ系かな(笑)
「ソフィーの選択」は読み継がれて欲しい一冊ですよね。読んでみて、こういう小説だったのかとあらためて驚いてしまいました。
メンテ

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