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【5ヶ月】その1       その2へ    その3へ
2001年6月1日(金)
リックついに20キロに。
午前中にいつもの川原に。今日は呼んでもこっちに来ない。日に日に生意気になっているような気がする。朝もサークルから出せ!ってワンワン吠えるし。 やっぱり私達にはこの子の躾はできないのかも・・・・。
明日訓練所に見学に行って見る事にする。
2001年6月2日(土)
家から車で40分のところに訓練所はある。
別荘地の近くで、環境はとても良い。説明をしてくれた人が、社長(?)でご夫婦でやっているようだ。 リックはやはり、車が敷地に入るなりワンワンと吠え始めてしまい、もうどうにも止まらない状態だ。 座らせて落ち着かせたら良い、と言われても「座れ」も耳に入らない。 仕方がないので、リックは車の中に入れたまま、外で話を聞く。
そもそも、犬を初めて飼うのに、この犬種を選ぶのは間違っている、ということだ。非常に飼いにくい犬種だそうだ。頭が良いので飼い主が馬鹿にされてしまい、犬が飼い主の言うことを聞かないんだそうだ。そんな事言われても・・・。
気弱になった私達に社長は、 「どんな犬でも必ず良くなります」「訓練に入れるのは早ければ早いほど良い」「飼い主が勉強して変わらなければいけない」などと話してくれる。 ここではひと月5万円で預かってくれるそうだ。普通は6ヶ月位預けないといけないらしい。
多少お金が掛かっても、これから先一緒に暮らす事を考えれば、ここでキチンと躾けてもらうのがいいのかも・・・。
2001年6月3日(日)
初めての山 リックを連れて、山に登る。
といっても、山登りは私達も初めて。遭難したら怖いので、ちょっとだけ山に入るって感じ。
さすがにリックも怖いのか、私達にぴったりくっついて離れない。いいぞ、いいぞ。
訓練所に入ってしまえば、日曜日だって一緒に遊ぶわけにはいかない。何だかそう思うとすごく寂しい。
でも今キチンと躾けないと、リックは問題犬になってしまうかも知れない。そうなればもっと可愛そうなことになる。心を鬼にして訓練所に入れようか・・・。
2001年6月6日(水)
リックを訓練所に入れることにする。
次の日曜日に連れて行くのでお願いしますと、訓練所に電話をいれる。
飼い主の匂いのついたバスタオルを、2枚持って来いと言われ、何だか心がとっても痛む。 ひとりで寂しいときに、私達の匂いで慰められるか?
まだ生まれて5ヶ月しかたっていないこの子に、そんな悲しい想いをさせても良いんだろうか。
夜の散歩の後、お風呂でリックの足を洗いながら、「こんなことは、訓練所ではしてもらえないよな」と思って、また悲しい気持ちになる。
2001年6月7日(木)
Kさんから『訓練所反対!』の電話&メールが来る。
訓練所では強制して何かをやらせる、という方式なので、それがリックにとって良いこととは思えない、と。本当にリックが手におえない問題犬になった時には、訓練所に入れるという方法があると思って、 それまでは自分達で頑張れないか?と言われる。責任を持って最後まで面倒を見るから、とも。
リックが興奮しやすいのも、この月齢の犬には普通の事だと言われ、「そうなの・・?」と、ほっとする。 それなら頑張って自分達でやってみよう!、そう決めてすっきりする。
訓練所にはお断りの電話をいれる。ごめんなさい。
2001年6月10日(日)
そろそろリックの去勢手術の心配をしなくてはいけない。
猫の世界では、去勢・避妊手術というのは割に一般的だと思うが、犬はそうでもないらしい。 獣医さんの中でも手術に反対の考えの人もいるし、時期もしっかり体が成長した1歳半過ぎが良い、という人もいる。
医学的に問題がなければ、なるべく早くしたいと思っているが、6ヶ月で去勢手術をする獣医さんは少ないようだ。そこでKさんに紹介してもらった動物病院へ話を聞きに行ってみる。
そこは家から車で2時間以上、とても遠い。しかも日曜日とあってものすごい混みよう。とても興奮状態のリックを診察室まで連れて行ける状況ではない。せっかく行ったけれど、少し話だけ聞いて帰る。平日に予約してから連れて来ればいいと言われ、出直すことにした。
その先生から、いろいろと相談してみたらと、オゥシーを飼っているNさんを紹介してもらう。実はKさんの親しい仲間だった。世の中狭いね。
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2001年6月11日(月)
朝突然Nさんから電話。
昨日行った動物病院に、わざわざ電話をしてくれたそうだ。
先生は2時間もかけて来て手術をするのは、どうしても心配だと言っているそうで、 近くで動物病院を探せないかということだ。 確かに私も心配だし、いざという時の為に近所にかかりつけの医者がないのも困る。 そんな話から、犬の話で延々3時間も、偶然同い年ということもあって話が弾んでしまった。 Kさんもそうだけど、犬好きの人ってどうしてこんなに親切なんだろうか?いい人たちに巡り会えて本当に幸せだ。
更に夕方にはKさんが、評判の良い動物病院を何軒か調べて教えてくれた。ちなみに家が今まで通った所は 「行ってはいけない病院」の1番と2番だったそうだ。やれやれ。
2001年6月12日(火)
AM5:00リック起床。すぐに外に出し、朝ごはんをあげる。
隣の家の屋根の下で、のら猫が子供を育てている。その気配を感じて気が狂ったように吠える。 早朝から近所迷惑なので家の中にいれる。外にいると警戒心が強くなってしまい、少しの事でも騒ぎ立ててしまうのだろうか?家の中に居る時には、あんな吠え方はしないもの。
Kさんの訪問授業5回目。Kさんから、室内飼いのメリットをいろいろと教えてもらい、少しずつ室内飼いにして行こうかと思う。ただ、家の中には猫が2匹いる。これが問題だ。
今日は私達二人が離れて立って、リックを呼んでは二人の間を行ったり来たりさせる、呼びの訓練をする。 呼んで来たら、褒めて褒めて、おやつをあげる。けっこう楽しくできる。
リックは今日、Kさん家のボスワンちゃんに、ガツンと礼儀を教えてもらった。舌から出血しながらもお腹は見せない、強情な奴だ。
2001年6月15日(金)
教えてもらった『評判の良い動物病院』の中の一軒にリックを連れて行ってみる。
ここでは去勢手術は6ヶ月からするそうだ。先生も感じが良い。「珍しい犬を見せてもらった」と言われる。 リックの睾丸はやはりひとつしか降りていないそうだ。このままだと開腹手術になり、一泊入院だそうだ。 せっかく来たので「狂犬病予防接種」をしてもらい、証明書を書いてもらう。これを持って役場で犬の登録をするんだそうだ。
病院の体重計ではリックは20キロだった。家で計ると21.5キロなのに。・・ということは、実際は1.5キロ少ないって事じゃん!私がうれしかったりして。
2001年6月16日(土)
おともだち! Kさんに誘ってもらって、アジリティの練習場に行ってみる。
いろいろな器具が並んでいて、犬にこんなに色々なことができるのだろうか?と思うくらいだ。
リックはKさん家のボーダーコリーのRちゃん(3ヶ月)と遊んでもらう。精神年齢が同じなのか、いつまででも楽しそうに遊んでいる。しかしリックはハアハアなのにRちゃんは平気な顔。すごい体力だ。
2001年6月17日(日)
初めて犬の競技会を見学する。警察犬の訓練競技会なので、競技を見てもあまり面白くない。 近所の人が出ていたので、立ち話をする。
このうちも夫婦二人で犬に掛かりっきりだ。毎週あちこちの競技会に出かけているそうで、とても楽しそうだ。犬を飼うなら一緒に出かけて楽しむべきだ、という考え方は とても共感を覚える。
一緒に出かけて楽しい犬・・・リックもいつかはそんな犬になるんだろうか?
2001年6月18日(月)
リックの登録完了。これでリックも一人前(?)の犬として認められたわけだ。
私が出かける時にはリックを庭に出していたが、今日は家の中でクレイトに入れて出かけてみる。 1時間半のお留守番。いい子で出来たみたいだ。よしよし。
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2001年6月21日(木)
Kさん訪問授業6回目。
今日は自転車で散歩させる練習だ。Kさんがリックを連れて自転車で近所の公園まで行き、私達は車で先に行って隠れて待つ。普通に歩くのでさえ無理なのに、自転車で一緒に走るなんて事が出来るのか?
でもこれが出来たんだな。さすがに犬に会った時には興奮して、Kさんに怒られていたけれど、あとはちゃんと自転車に付いて走ったそうだ。すごいじゃん!リック。
ただ・・、夕方のこの公園は人や犬がいっぱいだ。その中でリックが普通でいられる訳もなく、座って落ち着かせるには、大きな声で叱らなくてはいけない。これは仕方ないよね。
2001年6月22日(金)
昨日の訓練の復習で、ダンナが自転車でリックを走らせる。
まあまあ付いて来れるようだ。公園で遊んでいると、また犬に遭遇してしまう。 でも今日は少しだけ我慢できた。いい子だ。 初めての怪我 そんないい子だったのに、帰りに自転車に轢かれて足に怪我をする。よく見ていないせいだ、とは思うが、家に来て初めての怪我、痛々しくてかわいそう。明日は医者に連れて行こう。
2001年6月24日(日)
私もリックを自転車引きできるように、公園の中で練習する。これが難しい。
だいたい片手運転が出来ないのだ。リードを持った手で、しっかりとハンドルも握ってしまうので、 リックが少し引っ張っただけで転びそうになる。とても怖い。
自転車
これでは普通の道で走るのは危険なので、車の通らないところまで行って走るしかない。それには車に積める自転車が必要だ、という事で折りたたみ自転車を発注する。
ハーレーダビットソンの自転車、これがカッコいいのよ。
2001年6月26日(火)
かわいい寝姿 Kさん訪問授業7回目。
先週と同じ近所の公園で、犬も何匹もいるが何とか興奮を静めることができた。上出来だと褒められる。嬉しい。
このところずっと家の中にいるので、それも良いんだろうか? 昼間ぐっすり寝ている姿はとてもかわいい。 やはり外にいた時よりも安心している気がする。
2001年6月29日(金)
リック昨夜はずいぶんと悪い子だった。
猫を追っかけまわしてはいじめている。それを叱られたのが気に入らなかったのか、久しぶりに家の中でおしっこをする。しかも3回もだ。まったくもう。
でも、その原因が今朝になって分った。昨夜ご飯をあげるのを忘れていたのだ!
「ご飯いのち」のリックにはとても悪いことをしてしまった。昨夜あんなに荒れたのも無理はないか。 ゴメンねリック。今朝のリックのお腹はペタンコだった。
2001年6月30日(土)
リックのフィラリアの薬をもらいに行く。
先月は「評判の悪い動物病院」でもらったが、今月からはF先生のところに行く。 先月はどんな薬を飲ませたか聞かれて、シロップだったと言うと、それは獣医師会で禁止されている物だと言われる。牛用の薬だそうだ。ガーン。
今度はジャーキータイプの物をもらってくる。リック大喜びで食べる。
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