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第十三回 〜戦争論と花子さん〜

 

ゆうこ 「ゆうこです。きょうも宜しくお願いします」
ヒカル 「十三度目まして、 武力行使が始まった途端に『戦争反対』と声高に主張する芸能人を見ていると、 戦争だけでなく反戦しても金になるのだとつくづく思ったヒカルです」
ゆうこ 「やめなさい!」
ヒカル 「『テロは無視するのが一番だ』と言っていた俳優の人は オウムも捕まえないで無視するほうが一番だったと考えているんだろうね」
ゆうこ 「そういう意味で言ったわけないでしょ!」
ヒカル 「私には中東の歴史や現状を詳しく知らない上に軽い気持ちで 今回の戦争に言及する事などとても出来ません」
ゆうこ 「そういう皮肉もやめなさい!」
ヒカル 「しかし、そうはいってもやはり今の世の中反戦ブームですから、 これに乗っからない手はないと思うのですよ」
ゆうこ 「そういう理由で反戦を主張するんじゃない!」
ヒカル 「とりあえず私は反戦運動として明日から NOW WAR!! Tシャツを着ます」
ゆうこ 「アンタさ、そんなことばっか言ってるといつか刺されるよ…」
ヒカル 「はてさて、そんなこととはどんなことでしょうか」
ゆうこ 「戦争で苦しんでる人がいるってのに、 その戦争を茶化していることよ」
ヒカル 「ふ〜ん、じゃあ、『軍隊なくせば平和になる』なんて机上の絶対平和空想論だけで どうやって軍隊をなくすのかを論じない無責任なエセ平和主義者は 戦争で苦しんでいる人を茶化してないわけだな」
ゆうこ 「それはアンタの詭弁でしょ!  人道的に査察継続による平和的解決の手段が望ましいと言ってるのよ!」
ヒカル 「ふ〜ん、じゃあ、ここ10年以上経済制裁を受けてイラク政府の公式発表だけで 160万以上の人間が餓死し、さらにそれを続けて餓死者を増やすのが平和的解決の手段というわけだな」
ゆうこ 「それもアンタの詭弁でしょ!」
ヒカル 「武力行使は戦争の一部それも最終段階だということを無視して 今まさに戦争が始まったように反戦反戦と繰り返す人間のほうがよっぽど詭弁です」
ゆうこ 「もう分かったよ、アンタは戦争に賛成する人間なんだね」
ヒカル 「はあ、まったくこれだからお前はいつまでたってもアホなんだ。 誰がいつどこで戦争万歳もっとしろなんて言ったよ、ふざけんな!  誰だって戦争なんて嫌いだしこの世から消えてなくればいいと思ってる」
ゆうこ 「それじゃあ、アンタは結局何が言いたいのよ」
ヒカル 「要するにだな、イスラエルみたいに核武装して自爆テロの応酬をする、 イラクが子供に見えるくらいの危険な国でも アメリカ様にさえ逆らわなければ大丈夫なんだってことを私は言いたい」
ゆうこ 「結局アメリカ次第じゃない!」
ヒカル 「ま、反戦してる芸能人やエセ平和主義者なんかよりもっとタチが悪いのは、 全く意味の無い人間の盾としてイラクに行って現地の人からも迷惑がられた挙句、 アメリカ政府にこいつらがいる場所は攻撃しないで下さいと 外務省が要請しなくてはならないような手間ばかりかけてる連中でファイナルアンサー」
ゆうこ 「ファイナルアンサーじゃない!」

 


 

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けぇずまにあ