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第十二回 〜動物保護と花子さん〜

 

ゆうこ 「ゆうこです。きょうも宜しくお願いします」
ヒカル 「十二度目まして、そろそろタマちゃんを食ってみようかと思っているヒカルです」
ゆうこ 「アンタ何考えてるのよ!」
ヒカル 「私としてはただ純粋にアゴヒゲアザラシがおいしいのかまずいのかを知りたいだけであります」
ゆうこ 「タマちゃんは食べるものじゃないから!」
ヒカル 「それにしても最近はタマちゃんを見守る会だか想う会だか知りませんが ようするに暇人共の集合体がワイドショーを賑わせています」
ゆうこ 「またそういうこと…。あの人達は善意でやってるんじゃない」
ヒカル 「私がタマちゃんなら小さな親切大きなお世話だコノヤロウとでも言いたくなります」
ゆうこ 「アンタはとことんひねくれてるね」
ヒカル 「そもそもアザラシは鳥獣保護法で捕獲禁止にされていないのですから、 私が今から帷子川に行ってタマちゃんとっ捕まえてペットにしても何ら問題はないのです」
ゆうこ 「それは残念だったね。鳥獣保護法は来月4月16日に改正されて 現在では対象外のアザラシも捕獲禁止になるらしいよ」
ヒカル 「でも4月15日までならOK」
ゆうこ 「なんでそうなるのよ!」
ヒカル 「つまり見守る会が泣き叫ぶ隣りでタマちゃんの丸焼きをしても大丈夫なのです」
ゆうこ 「アンタは本当に人でなしだね…」
ヒカル 「それが法というものです」
ゆうこ 「はいはい…」
ヒカル 「しかしながらあれですよね、タマちゃんみたいに見た目が可愛い野生動物が来たから こんなに見守る会やら想う会なんかがあるわけですけど、 これがアフリカクチナガワニとかだったら保護しろとかいう以前に駆除しろって声が上がったことでしょう」
ゆうこ 「ま、たしかにね」
ヒカル 「もしかしたら、バッグにされたかも」
ゆうこ 「やめなさい!」
ヒカル 「本当に人間なんて勝手な生き物です」
ゆうこ 「そういうアンタも人間だよ」
ヒカル 「私をそういう人と一緒にしないで下さい。 私はどんな動物も差別なく食べるべきだと考えている平等主義者です」
ゆうこ 「アンタ随分食べる食べないにこだわるね」
ヒカル 「そもそもきょうは見守る会と想う会のどちらが暇人かを議論しようかと思ったわけです」
ゆうこ 「そんな議論をするアンタも十分暇人だよ」
ヒカル 「でもタマちゃんに住民票を交付した横浜市西区役所の役人も暇人、 それを報道する人間も暇人、そしてそれを視聴する人間も暇人であることに気付きました」
ゆうこ 「そんなことを考えているアンタが一番暇人だと思うよ」
ヒカル 「そんな中で『タマちゃん脂がしつこすぎてあんまりウマくなかったです』 といった感想を漏らす勇者が出てくることを期待しています」
ゆうこ 「期待するな!」

 


 

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