今日も図面を広げて考えます。
ここに窓があったら黄金の滝のようなミモザの花を見ながらキッチンに立てるだろう この塗り壁、そして杉のフローリングを裸足で歩いたらどんなに爽やかだろう
ここに天窓をつけたら月の光に包まれて眠ることができるだろう ここにスタンドがあったら夜はすばらしくロマンチックになるだろう 無垢のテーブルの上にこのペンダントを低く下げたらどんなに豊かな夕餉になるだろう ここに埋め込み収納があったら実にトイレがすっきりと美しく便利になるだろう そして….この場所の、この高さにコンセントがあったら、どんなに便利だろう 。
森の風が抜ける仕事場で毎日毎日飽きもせず楽しく考えます。
今、あなたからの電話を待っています。
「家の話をしませんか?」 とびきり心地良いあなたとあなたの家族のための世界で一つの家をつくるために…。
2008年初夏
ホトトギスの声を聞きながら、安達則子