Step1:
Sdの測定
ここでは振動板は円形であるものと仮定しています。 SPユニットのエッジ形状がロールエッジなら振動板のセンターを通過する直線上でエッジ幅の約1/5〜1/3までの範囲を直径Dとしてものさし等で測ります、ギャザードエッジの場合はだいたいエッジ幅の半分までを含めて直径Dとして計測した長さをフォーム1に入力します。
この直径Dの半径をrとすると 半径r=D/2 なので 計算して得られる投影面責Sd[m2]は以下の式で計算されています
(計算の単位はm2、1cm = 0.01m、1cm2 = 0.0001m2なので必要に応じ換算します)
Sd =πr2 = π * (D/2) * (D/2)
≒ 0.785 * D * D
Step2:
デジタル式のテスターを抵抗測定レンジにし、ボイスコイルの直流抵抗値Reを測ってフォーム1に入力します。 (単位はΩ)
測定に使用するシリーズ抵抗器Rsの値を測定します。 (単位はΩ)
Step3:
インピーダンス特性の測定
- インピーダンス測定設備を持っている場合は低域の「周波数対インピーダンス特性」を測定し結果をグラフ化してください。
- 汎用の測定機材を駆使して測定する場合は→こちら
- 測定機材がない場合でもフリーエアのインピーダンス特性が公開されている場合もあるので、信用できるものであればそれで代用することもできます。
Step4:
測定データの後処理
参考文献:Joeseph D'Appolito著 "Testing Loudspeakers"から引用)
(原書のRxを示す図が間違っている箇所を訂正して掲載しています)
ステップ3で実測したインピーダンス特性グラフから上図に習ってFsとRmaxを読み取ります。
Fsを求める
- インピーダンスカーブ山のピークの周波数を読み取り、最低共振周波数 Fs値[Hz]としフォーム2に入力します。
Rmaxを求める
- 周波数Fsでのインピーダンスのピーク値 Rmax[Ω]を読み取り、フォーム1と2に入力します。
「Calc Rx」ボタンを押します