Theile/Small Parameters を計算するプログラム「Theile.exe」の使いかた
スピーカーユニットの thiele/small パラメーターを測定するには多くの異なる方法がありますが、自作派が最小限の設備でもって、これらのパラメーターを測定する方法を支援するフリーウエアのプログラムがあります、このプログラム(PC/AT版)は以下のURLからダウンロードできます。
このプログラムはDOS窓でも動作しますが、必ず英語モードに切り換えてから起動して下さい。
Theileプログラムを使いT-Sパラメーターを測定する方法を解説しますが、実際に測定する前に次の器材を用意してください、これ以降の文章は上記に添付の測定法ドキュメント(theile.doc)を翻訳し、補足説明を追加したものです。
- パワーアンプ1台*
- デジタル式のテスター**
- オーディオ帯域のサイン波発振器または、コンピュータ+サウンドカードでCool Editや Wave
Tools のようなサイン波発生プログラムが動作するPC/ATシステム***
- 5ワット以上の抵抗器(4〜8オームのもの)****
- ワニ口クリップ付きのリード線(2セット)と、接続コード
- 平均的サイズであらかじめ内容積が解っている頑丈なエンクロージャー(Vasパラメーターを測定する場合のみ必要)
*アンプは、200Hz〜20Hzの間で、4オーム以上の負荷に対 して出力電圧の変化がないこと。(f特がフラットで十分にダン
ピングファクターが高いもの)
**テスターは、交流電圧、抵抗値と電流を測定できるもの。
***サイン波信号発生機かサウンドカードは出力電圧が安定で、任意に周波数を可変できること。
****抵抗器は温度によって抵抗値が変化しない金属皮膜型が望ましいが、大型のセメント抵抗でも可。
*測定は無限大バッフルに取り付けた状態もしくは、ユニットが裸のフリーエア状態で行う (この時は床面反射の影響に注意すること、周囲の騒音や振動は指示が安定しない原因となります。)
ステップ1 :
ステップ2 :
これらの測定を行うことで、T-Sパラメーターが公開されていないスピーカーユニットを使用しても、適切なエンクロージャー設計を行うことが可能になります。