おまけ46
引きこもりについてどう思いますか? きっと、人間が嫌いなんだろ? その気持ち、ちょっとわかるな・・・。 ぼくはね、人間が人間を嫌いってこと むしろあたり前だと思うんだ。 それはなぜかっていうとね。 二足歩行が原因だと思うんだ。 前を向いて歩くから いつだって人の顔を見なくちゃならない。 その点、四足歩行は いつも大地を踏みしめて歩いているから ほかの人の顔なんて見ないですむようにできているのさ。 だからね。 「あらやだ、○○さんたら、こっちが挨拶してるっていうのに わたしのことぜんぜん気がつかないのかしら?」 とか 「困ったわ、むこうから○○さんが来るけど いったいどういう顔をしていればいいのかしら?」 なんて ぜーんぜん考える必要がないんだ! いつもいつも地球の顔の一部だけをみて 怒っているわけでも愛想が悪いわけでもなく 顔をそむけているわけでもないのに ほかの人の顔なんてぜーんぜん見なくても 外に出て、思いっきり歩くことができるわけなんだよ! ほら、これならぜんぜん怖くないだろ? 大地を踏みしめて歩く喜び・・・! すごく宗教的だろ? 「四足教」って名前、どう思う? でも、この宗教は誰からでも、 信者だってことがすぐにわかっちゃうっていうのが欠点だね。 やっぱり、宗教の秘密ってだいじかな? でも仲間を見つけるのは楽だよね? ぼくも会員になりたいと思う。 だって、十分資格あるだろ? 誰に勧誘されたわけでもないのに 生まれたときから四足で歩いてるときてる! でも、いつもいつも四足歩行がすてきってわけじゃないよ。 満員電車に乗るときだけは 何があっても四足歩行はお断りだ!! ・・・こんなことを考えてしまったのも 人間の、どんな宗教でもすぐ信じてしまう特性は 二足歩行と何か関係があるだろうか・・・? と思ったからなんだ。 よくわからなかったけどね。 ぼくは引きこもりにはなれないことがわかった。 だって、ぼくのうち、ドアがなかったよ!! (2006.9.23) |
流れているのは「むかし、それはむかし」です。