2003年の寺山修司情報
寺山修司関連の公演・展覧会の日程
2月1日(土)〜9日(日)
『迷宮オペラ 青ひげ公の城』(原作 寺山修司/脚本
山崎哲/演出 流山児祥/音楽 宇崎竜童/会場
東京芸術劇場)
出演は李麗仙、篠井英介、松本紀保、塩野谷正幸、観世榮夫など。宣伝美術(絵)は藤原カムイ。2月1日夜の回にて観劇。
3月13日(木)〜15日(土)
劇団赤い風『伯爵令嬢小鷹狩菊子の七つの大罪』(作 寺山修司/演出 中村一二三/会場 盛岡・劇団アトリエ)
TERAYAMA RETROSPECTIVE 2003 IN PARCO
3月19日(水)〜23日(日)
第1弾『幻想と詩とエロチシズムの寺山修司・映像詩展』(会場 パルコ劇場)
3月28日(土)〜4月14日(月)
第2弾『寺山修司と天井桟敷の全ポスター展』(会場 ロゴスギャラリー)
3月28日(土)〜4月17日(木)
第3弾『魔術音楽劇・青ひげ公の城』(台本・詞 寺山修司/演出・音楽 J.A.シーザー/会場 パルコ劇場)
1979年に同劇場(当時は西部劇場)で初演された作品を、パルコ劇場30周年記念公演として再演。出演はこれが16年ぶりの舞台となる三上博史をはじめ、荻野目慶子、秋山菜津子、河原雅彦、江本純子、蘭妖子、根本豊など。宣伝美術(絵)は合田佐和子。3月29日昼の回にて観劇。
4月24日(木)〜26日(土)
劇団赤い風『さらば映画よ』(作 寺山修司/演出 大森健一/会場 盛岡・劇団アトリエ)
4月26日(土)〜6月15日(日)
『寺山修司の青春時代展』(会場 世田谷文学館)
(URL http://www.setabun.or.jp)
5月3日(土)〜5日(月)
昭和精吾事務所『われに五月を 総集編・叫ぶ種子あり』(構成・演出 昭和精吾/会場 初台DOORS)
5月3日昼の回にて観劇。
(URL http://www.threeweb.ad.jp/~nanten/syowa)
5月8日(木)〜11日(日)
楽園王『九州鈴慕』(作 寺山修司/演出 長堀博士/会場 麻布Die
Pratze)
寺山修司のラジオドラマシナリオの舞台化。5月10日昼の回にて観劇。
5月14日(水)〜18日(日)
遊行舎『中世悪党傳〜鎌倉炎上』(原作 寺山修司/構成・演出 白石征/会場 シアターX)
寺山修司のテレビドラマ台本「楠木正成」「足利尊氏」を下敷きに、白石征が構成・演出する歴史絵巻。3年間で3部作を上演する企画の第1弾。パート1「鎌倉炎上」(北条高時の死)、パート2「勇者は再び還らず」(楠木正成の死)、パート3「誰がために鐘は鳴る」(足利尊氏の死)と続く。
(関連URL http://plaza16.mbn.or.jp/~yugyosya/)
5月23日(金)〜25日(日)
劇団APB-Tokyo『身毒丸』(作 寺山修司/演出 高野美由紀/会場 麻布Die
Pratze)
5月24日昼の回にて観劇。
(URL http://www.h3.dion.ne.jp/~apbtokyo)
6月28日(日)
『蘭妖子コンサート2003』(会場 お茶の水クリスチャンセンター)
7月18日(金)〜27日(日)
流山児事務所『テラヤマ三文オペラ 書を捨てよ、町へ出よう〜花札伝紀2003〜』(作 寺山修司/演出 流山児祥/映像 天野天街/会場 本多劇場)
7月26日夜の回にて観劇。
7月29日(火)〜8月4日(月)
月蝕歌劇団『人力飛行機ソロモン―劇場版―』(原作 寺山修司/演出 高取英/会場 新宿サニーサイドシアター)
8月2日夜の回にて観劇。
(URL http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/4995/index.html)
8月3日(日)
テラヤマ・ワールド2003 in 三沢「誰か故郷を想はざる」(会場 寺山修司記念館)
「トーク:誰か故郷を想はざる〜寺山修司における青森県性と国際性」などのイベントあり。
8月22日(金)〜24日(日)
演劇実験室万有引力『犬神』(作 寺山修司/演出 J.A.シーザー/会場 アートスフィア)
8月23日昼の回にて観劇。
(URL http://www.banyu-inryoku.com/)
ザムザ阿佐ヶ谷共催公演『没20周年 寺山修司WEEK』
8月23日(土)〜24日(日)
実験演劇集団風蝕異人街「百年の孤独」(作 寺山修司/構成・演出 こしばきこう)
6月28日〜29に、札幌シアターZOOでも上演。8月23日昼の回にて観劇。
8月27日(水)
昭和精吾事務所「叫ぶ種子あり〜ザムザ阿佐ヶ谷編〜」(作 寺山修司/構成・演出 昭和精吾)
8月30日(土)〜31日(日)
劇団APB−Tokyo「さらば、映画よ!(スタア篇)」(作 寺山修司/構成・演出 高野美由紀+East10thStreet)
8月30日(土)・31日(日)
劇団赤い風『花札伝奇』(作 寺山修司/演出 おきあんご/会場 盛岡劇場)
(URL http://www.ictnet.ne.jp/~sakata/)
10月9日(木)
“寺山修司没後20年 ttt”crosstalk『墓場まで何マイル?』(会場 日暮里・本行寺本堂)
(URL http://homepage3.nifty.com/crosstalk/)
10月11日(土)・12日(日)
演劇実験室経帷子『田園に死す』(原作 寺山修司/作・演出 広田謙一/会場 松本市ピカデリーホール)
10月12日昼の回にて観劇。
(URL http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/4992)
10月14日(火)〜16日(木)
ダンス・エレマン『われに五月を』(原作 寺山修司/台本・芸術監督 宇野亜喜良/プロデュース 斉藤千雪・斉藤梢/会場 草月ホール)
10月16日夜の回にて観劇。
10月14日(火)〜11月24日(月)
『合田佐和子 影像−絵画・オブジェ・写真―』(会場 渋谷区立松涛美術館)
演劇実験室天井桟敷・状況劇場などで宣伝美術を担当した合田佐和子の作品展。寺山修司関連の展示では「青ひげ公の城」・「中国の不思議な役人」のポスターや「身毒丸」CDジャケットの原画など。その他に唐組の公演ポスターや絵画・オブジェなどを多数展示。カタログには寺山修司・唐十郎などの寄稿文が掲載されている。11月1日に鑑賞。
10月25日(土)・26日(日)
劇団夢桟敷 第38回公演『新・観客席』(原作 寺山修司/脚本・演出 山南順平/会場 熊本市子ども文化会館)
(URL http://www.geocities.jp/yumesajiki/)
11月1日(土)・2日(日)
翠 第11回公演『毛皮のマリー』(作 寺山修司/演出 登り山美穂子/会場 北九州市立旧百三十銀行ギャラリー)
(URL http://www.max.hi-ho.ne.jp/sui97/)
11月6日(木)〜9日(日)
木山事務所『血は立ったまま眠っている』(作 寺山修司/演出 木島恭/会場 西荻WENZスタジオ)
11月10日(月)〜12月26日(金)
『宇野亜喜良ポスター展―'60/'70』(会場 南青山・ポスターハリスギャラリー)
宇野亜喜良の手がけた、華麗なるエロチシズムあふるる60〜70年代のシルクスクリーン作品を中心に展示。会期を「広告篇」(〜11/29)・「演劇篇」(12/1〜)の二期に分け、ポスター集や作品集、復刻ポスターの限定販売もあり。11月22日に鑑賞。
11月17日(月)〜29日(土)
『アートン版 宇野亜喜良展』(会場 銀座・スパンアートギャラリー)
アートン社から出版された『踊りたいけど踊れない』・『瓶の中の鳥』(文・寺山修司)の原画やラフスケッチの展示、オリジナルポスター・書籍の販売など。11月22日に鑑賞。
12月6日(土)〜2004年1月23日(金)
寺山修司監督作品『草迷宮』、デジタルニューマスター完全版で、渋谷ユーロスペースにてレイトロードショー。
寺山監督の実験映画を、週替わりで同時上映。ラインナップは以下の通り。12月6日に鑑賞。
12月6日(土)〜12日(金)『トマトケチャップ皇帝』、12月13日(土)〜19日(金)『檻囚』+『ジャンケン戦争』、12月20日(土)〜26日(金)『蝶服記』+『迷宮譚』、12月27日(土)〜1月2日(金)『消しゴム』、1月3日(土)〜9日(金)『マルドロールの歌』、1月10日(土)〜16日(金)『一寸法師を記述する試み』+『ニ頭女』、1月17日(土)〜23日(金)『書見機』
12月11日(木)〜14日(日)
ドラマカンパニー#3『犬神』(作 寺山修司/演出 玉山悟/会場 王子小劇場)
(URL http://f19.aaacafe.ne.jp/~dramacom/)
12月18日(木)〜25日(木)
『毛皮のマリー』(作 寺山修司/監修 森崎偏陸/演出・美術・人形操演 平常/会場 下北沢ギャラリー ラ・カメラ)
12月25日(木)〜28日(日)
演劇実験室万有引力『奴婢訓』(作・演出 寺山修司/原作 ジョナサン・スフィフト/演出 J.A.シーザー/会場 新国立劇場・中ホール)
出演は旺なつき、蘭妖子、根本豊、サルバドール・タリ、高田恵篤など。神奈川公演(2004年1月10日)、関西公演(1月17日)もあり。12月27日昼の回にて観劇。
寺山修司関連の発売情報
シュミット村木眞寿美『五月の寺山修司』(河出書房新社,\1,600+税)1月12日発売
DVD『さよならの城』(メジャーリーグ)2月1日発売。
寺山修司のフォア・レディース・シリーズ『さよならの城』をベースに、J.A.シーザーの演出で2002年7月にサンシャイン劇場で上演されたミュージカルのDVD化。
KAWADE夢ムック『文藝別冊・寺山修司 はじめての読者のために』(河出書房新社,\1,143+税)3月19日発売
栗坪良樹『寺山修司論』(砂子屋書房,\2,500+税)3月発売
CD『ハイティーン・シンフォニー 書を捨てよ町へ出よう』〈SWAX-62
\2,800〉
CD『さらば箱船 オリジナル・サウンドトラック』〈SWAX-63
\2,800〉
2月25日同時発売。ディスクユニオンで2枚同時に購入すると、特典として「天井桟敷新聞」復刻版がついた。
パルコ劇場30周年の本『プロデュース!』(パルコ出版)3月5日発売、特別装丁版5月23日発売。
パルコ劇場の30周年の歴史の中に登場した、11人のクリエターにまつわる本。九條今日子とJ.A.シーザー、美輪明宏へのインタビューなどが掲載されている。特別装丁版には、全公演記録のデータブック付。
寺山修司名言集『身捨つるほどの祖国はありや』(パルコ出版)3月30日発売。
白石征編集による決定版名言集。装丁は林静一。
絵本『踊りたいけど踊れない』(アートン社)4月26日発売。
文・寺山修司、絵・宇野亞喜良のコラボレーションによる絵本。
劇画『上海異人娼館』(テラヤマワールド)5月4日発売。
同名映画の封切前に東京スポーツ新聞紙上で連載された、上村一夫による劇画。A2サイズの豪華本。1974年に初版された同書の新装版劇画。A2サイズの豪華本。
2枚組CD『寺山修司 作詞+作詩集』〈MHCL275〜6 SONY
MUSIC HOUSE,3,670円〉6月4日発売。
「作詞家」「作詩家」としての寺山修司に焦点を当てた2枚組コンピレーション・アルバム。J.A.シーザーの「首吊りの木」、カルメン・マキの「時には母のない子のように」、伊東きよ子の「涙のびんづめ」などのほか、初めてCD化された曲も多数収録されている。
DVD『草迷宮』(紀伊国屋書店)7月25日発売。
1979年に、フランスのオムニバス映画『プライベート・コレクション』の一編として作られた。泉鏡花の小説を原作にイメージを膨らました40分の中編映画。版権がフランスにあるので日本での商品化は不可能と言われていたので、今回のDVD化は奇跡に近い。
寺山修司『覆刻 空には本 寺山修司歌集』(沖積舎)9月1日発売。
的場書房より1958年に刊行された第一歌集の復刻版。
塚本邦雄『麒麟騎手 寺山修司論』(沖積舎)10月1日発売。
1974年に新書館より刊行された同書の復刻版。
『寺山修司詩集』(ハルキ文庫)11月15日発売。
少女詩・短歌・俳句・戯曲、歌謡曲まであらゆるジャンルから収録した新編集の詩集。白石征の解説と、吉野剛造のエッセイを収録。
絵本『壜のなかの鳥』(アートン社)11月21日発売。
文・寺山修司、絵・宇野亞喜良のコラボレーションによる絵本の第2弾。
12月6日(土)14時より、ブックファースト渋谷店B1Fにて宇野亜喜良サイン会を開催。
書籍の購入者着50名に、2Fで整理券を配布。
守安敏久・著『バロックの日本』(国書刊行会)12月22日発売。
月岡芳年、牧野信一、牧野邦夫、寺山修司、横尾忠則らに通底するバロック精神を読み解くメディア横断的評論集。表紙に天井桟敷新聞第21号(奴婢訓ヨーロッパ凱旋公演の特集)が使われている。
CD『Shuji Terayama Innovation』〈KICS-1046 \3,000〉12月26日発売。
寺山修司の紡ぎ出した12の詩に、12人のアーティストが、新たに楽曲を作成。テクノ、音響系
、エレクトロニカ、ジャズ等、12通りのアプローチによって、それぞれ独自の音とともに寺山修司の新たな世界を生み出す、オムニバスCD。
『'70s寺山修司』(世界書院)12月27日頃発売。
『藁の天皇』(1993年情況出版刊)を改題し復刻。旧版にはなかった図版や社会学者の宮台真司氏の解説を追加。
寺山修司関係の特集・雑誌記事
「美術手帖」2003年4月号
「森山大道・中平卓馬 格闘写真史」として、寺山修司と関わりのあった二人の写真家について特集している。寺山修司が『アサヒグラフ』での連載「街に戦場あり」で二人に交互に写真を取ってほしいと依頼し、二人の第一試合が実現したとのこと。
「せりふの時代」2003年春号
「寺山修司没後20年 時代はテラヤマを、なぜ求めるのか」と題した特集。演劇評論家の扇田昭彦と元寺山夫人の九條今日子の22ページにわたる対談と、2003年に行われる寺山修司関連企画の詳細なインフォメーション。
「テアトロ」2003年4月号
七字英輔「エンゲキ御破産〜日本の“ポストドラマ演劇”」という劇評の中で、流山児版『青ひげ公の城』について触れている。
「レプリーク」2003年5月号
「寺山修司 アンダーグラウンド〜昭和が残した天才の足跡」
カラーで全19ページの特集。高取英・横尾忠則のエッセイ、天井桟敷のポスターギャラリー、パルコ版「青ひげ公の城」に出演した三上博史、江本純子、FLIP
FLAPへのインタビューなど。
「悲劇喜劇」2003年5月号
一ノ瀬和夫と越光照文の演劇時評の中で、流山児版の『青ひげ公の城』について触れている。舞台が広すぎて迷宮的な雰囲気が出ておらず、いい俳優が出ているのにもったいないとのこと。
「テアトロ」2003年6月号
水落潔「ゲームとメタシアター」という劇評の中で、パルコ版『青ひげ公の城』について触れている。“こうした万華鏡の様な世界を、視覚美と音楽美豊かに見せたのは、作者を熟知している演出家の力である。小竹信節の装置もいい”(本文より)
「朝日新聞」2003年5月4日付朝刊
「天声人語」で、「寺山修司の青春時代展」に行き、故人に想いを馳せたことが書かれている。
『踊りたいのに踊れない』と『身捨つるほどの祖国はありや』の広告記事が掲載。
「朝日新聞」2003年5月7日付朝刊
「没後20年、今なお寺山修司」という見出しで、杉山正樹の評論が載っている。
「すばる」2003年6月号
「月刊テラヤマ新聞 号外すばる版」が8ページにわたって掲載されている。
「演劇ぶっく」2003年6月号
カラー3ページで、流山児事務所版とPARCO版の『青ひげ公の城』の記事が掲載されている。
「活字倶楽部」2003年春号
特集「心に残る“詩”」の中で、編集者のお薦め詩集として『寺山修司少女詩集』が紹介されている。さびしいを漢字で書くき、「寂しい」ではなく「淋しい」と書くようになったのは、寺山の詩のせいだとか。
「悲劇喜劇」2003年7月号
中村哮夫と高橋豊の演劇時評の中で、パルコ版『青ひげ公の城』について触れている。三上博史の女装による第二の妻の演技から、「第二の妻は実は青ひげ公自身であって、彼が女装しているのではないか」という新解釈を提起している。
「テアトロ」2003年7月号
巻頭の「リレー劇評・今月選んだベストスリー」の中で、江原吉博がパルコ版『青ひげ公の城』の名前を挙げている。寺山らしい極彩色にあふれた舞台空間、三上博史の艶のある演技、藤岡杏の新鮮で初々しい演技などを評価している。
「中州通信」20003年8月号
「寺山修司に手紙を書こう2」と題した、1998年8月号に続く二度目の寺山特集。
「STUDIO VOICE」2003年8月号
特集「オールドスクールグラフィッカーズ」
グラフィックを中心にした、60年代アングラ文化の特集。横尾忠則、宇野亜喜良、粟津潔らの対談と、貴重なイラストの数々を掲載。当然ながら寺山修司と天井桟敷、ATG映画などについても触れている。
「悲劇喜劇」2003年8月号
特集「小さな劇場の栄光」の中で、杉山正樹の「天井桟敷館の見える風景」という文章が3ページにわたって掲載されている。
「ダ・ビンチ」2003年9月号(8月6日発売)
京極夏彦の特集号。寺山修司・上村一夫『上海異人娼館』を胸に抱えた一青窈が表紙を飾っている。
「テアトロ」2003年9月号
「特集・寺山没後20年」として、七字英輔、高取英、野中友博(演劇実験室紅王国)、北川登園、九條今日子らの寄稿による19ページにわたる特集が組まれている。また、西堂行人が急逝した岸田理生への3ページにわたる追悼文を寄せている。その中で岸田理生が病気で視力を失った後、「盲人書簡・PART2」を企画していたことを紹介している。また、林あまりが「”現在”に負けない作品」という劇評の中で、流山児事務所『書を捨てよ町へ出よう』について触れている。
「悲劇喜劇」2003年10月号
中村哮夫と高橋豊の演劇時評の中で、流山児事務所『書を捨てよ、町へ出よう』について触れている。玉石混交という感じだったが、それもアングラの一つの魅力で、楽しい出来だったとのこと。
その他の寺山修司関連のニュース
三上寛のCDアルバム『1979』3月20日発売。
映画『田園に死す』・天井桟敷公演『邪宗門』などに参加した三上寛のソロアルバムシリーズ。5曲目に寺山修司作詞の『戦士の休息』を収録。
演劇実験室天井桟敷で、J.A.シーザーらと共に寺山修司の右腕として活躍した劇作家・演出家の岸田理生(本名:林寛美)さんが、6月28日に永眠。
1950年長野県に生まれ、中央大学卒業後の1974年に演劇実験室天井桟敷に入団。寺山修司に才能を認められて、演劇『ノック』『引力の法則』『身毒丸』『観客席』『レミング』、映画『ボクサー』『草迷宮』『さらば箱舟』などの作品で共同脚本を手がけた。寺山の死後は、「岸田事務所+楽天団」を率いて活動し、岸田戯曲賞を受賞した『糸地獄』、『吸血鬼』、『恋』三部作などの作品を発表した。その他の活動としては、萩尾望都の漫画『トーマの心臓』を元にした映画『1999年の夏休み』(金子修介監督)の脚本、小説『最後の子』『水妖記』(角川ホラー文庫)など。最近では蜷川幸雄と組んだ二本の舞台『草迷宮』『身毒丸』で成果を上げた。47歳でこの世を去った師の寺山修司同様、あまりに早すぎると言っていいと思う。心からご冥福をお祈りします。
映画『蒸発旅日記』(山田勇男監督・つげ義春原作)7月12日(土)〜8月15日(金)渋谷ユーロスペースにて上映後、全国を巡演。
寺山修司のスタッフとして活躍した山田勇男の、『アンモナイトのささやきを聞いた』以来10年ぶりの長編映画。助監督は『書を捨てよ町へ出よう』以降の全ての寺山監督作品で助監督・記録係をつとめた森崎偏陸。
制服向上委員会のアルバムCD『世界・自由・アメリカ』8月1日発売。
初台Doors『寺山修司 都会の荒野に蘇える!〜夢なき夜の詩〜』、月蝕歌劇団『時代はサーカスの象に乗って2002』などに参加した制服向上委員会の24枚目のアルバム。寺山修司作詞の「時代はサーカスの象にのって」・「戦争は知らない」を収録。