綿毛の雪 17




 「・・・・・15年前、僕は1人の少女をさらいました。

 あの日、あの店から一人で出てきた隙を狙って、その腕に抱きしめられていた黒いクマの縫いぐるみと一緒に…。
 ですが、結局、少女は僕の代わりにはならず、どこかへと売られて行きました。そして、連れて行かれる時に、少女の腕から黒いクマの縫いぐるみがこぼれ落ちて・・・、
 それから9年もたってから…、突然、目の前で少女の縫いぐるみが喋って動き出した時、少女が縫いぐるみに姿を変えて、僕の元へやってきたような気がしました。
 だから、僕は近くにあったナイフを手に持ち、綿になるまで切り裂いて…、

 そして・・・、まるでゴミのように・・・・・・」
 
 橘の声がぽつりぽつり…、上から落ちてくる。
 雨みたいに落ちてきて、ぽつりぽつりって破いた胸ん中にしみてきて…、
 だけど、俺はなんにも言わないで、上から落ちてくる声を聞いてた。
 長くココにはいられないからって、引き出しに閉じ込められてたトコから、相浦の友達ってヤツの家に連れて来られてから、ずっと黙って…、じっと動かないで…、
 橘の声を、相浦の声を聞いてた。
 相浦はさっきまでいたけど、今はいない。
 橘が俺と二人で話したいって言ったせいだ。
 
 『何かあったら、すぐに俺を呼べよ。隣の部屋にいるから…』

 部屋から出てく前に俺を心配して、相浦はそう言ってくれた。
 でも…、俺には信じられなかった…。
 マコトに会えないってコトも、橘が前に自分で言ってたみたいに…、
 最悪とか醜いとか…、悪いとか…、
 そんなヤツだなんて、上から落ちてくる言葉を聞いても思えなかった。
 ・・・・・思いたくなかった。
 だって、橘は言ってくれたんだ。
 マコトが見つかるといいって、会えたらいいって…、
 そして、マコトが俺のハツコイだって教えてくれた。
 そんな橘がマコトを…なんて、そんなの…、どうして…。
 そう思うと破いたくらいじゃ足りないくらい胸が苦しくて…、哀しくて…、
 俺はココロの中で、何回も何回もマコトを呼んだ。
 でも、ソレは今だけじゃない。
 隣からマコトがいなくなってから、ずっと俺はマコトを呼んでた。
 ずっと…、ずっと呼んでた。
 だけど、マコトを呼びながら信じられないって思うのに、破れた胸が今までのコトを思い出させて…。動いた俺を見た時のヒトの顔が、浮かんでは消えて、浮かんでは消えて…、気づいたら俺は、橘のコトバに首を横にふってた…。
 
 「僕の話を信じようと信じまいと貴方の自由ですが、これは事実です。ですから、いつか信じたくなくても信じざるを得なくなる。どこに行っても、どんなに探しても、貴方はもう二度と彼には会えないのですから…」

 俺が首をふったのは…、そんなコトバ。
 ゆっくり首をふった俺を見た橘は、眉と眉の間にシワをよせる。
 とても…、とても冷たい目で俺を見つめながら…。
 なのに、どうしてだろう。俺の目には、冷たい橘の目もカオも怖いじゃなくて…、とても哀しく見えた。まんまるの月の日と同じように、とても哀しく見えたんだ…。
 「俺が動くのは、ヒトにとって怖いコトだってわかってる。胸を切られた時も、バケモノーって言われちまったしな…。だから、動いたマコトを見て怖いって思うのは…、橘だけじゃない。そういうコトもあるかも…、しれない」
 「だから、仕方がないから僕を許すと? 貴方のマコト君への気持ちは、その程度のものだったんですか?」
 「その、ていど?」
 「縫いぐるみだから、切り刻まれて捨てられても許せる。仕方がないとあきらめられる…。そんな想いは、きっと恋ではありません…。昔はどうか知りませんが、今の貴方にとってマコト君は、その程度の存在になってしまっていたという事ですよ」
 「違うっ、俺は…っ」
 「時の流れというのは、残酷で無情です。どんな感情も想いも気持ちも時と共に薄らいで、気づけば…、忘れかけている」
 そう言った橘はやっぱり…、どこかまんまるの月の日と似てた。
 松本の部屋の窓を見てた日と…。
 忘れかけてるって言いながら、橘の目は俺じゃなくて、どこか遠くを見てた。

 「・・・・ウソだ」

 マコトが切り刻まれて…、捨てられて…、
 そんな信じたくないコトも、あるかもしれないと言った。
 だけど、忘れかけるって言った橘に、俺はハッキリとそう言った。
 橘が言うみたいに、太陽が何回ものぼって落ちてをくりかえして…、日が時間がすぎてくのはザンコクなのかもしれない…。だって、俺は橘から聞くまで知らないでいた。
 ホントはイギリスじゃなくて、もっと近くにいたコトも…、
 離れ離れになって、15年もたってたってコトも…、
 マコトが綿になって、もう6年も…、なんて…、
 ずっと、会いたかったのに…、探し続けてたのに…、

 なんにも・・・、知らないでいたんだ。

 だから、それを知った時、胸が壊れそうだった。
 綿しか入ってないのに、胸が痛くて痛くて…、苦しくて…、
 思わず破いて手をつっこんで…、
 だけど、そんなコトしても直るはずなかった。
 俺ん中に綿しか入ってなくても、そうじゃなくても…、そんなコトしても直るような、なくなるようなものじゃない。そんなキモチじゃない…。
 だって、マコトは俺のハツコイで…、何よりも誰よりも好きで大好きで…、
 もしも、俺がマコトとおんなじように切り刻まれて綿になったら、きっと15年かかっても20年かかっても、それよりももっとかかったとしても必ず飛んで会いに行くに決まってるから…。そんなキモチが、マコトを大好きだってキモチがなくなるなんて思うはずない。
 そう思うとまんまるの月の日に会いたいのに会えないって…、さみしそうに哀しそうに言った橘の横顔が、頭ん中に優しくてやわらかい月の光と一緒に浮かんできて…、
 俺は冷たく落ちてくる橘のコトバに…、また首を横にふる…。
 松本の部屋を見上げてた橘のさみしい哀しいキモチと、松本を想うキモチを信じていたから、消えないキモチが俺の胸にあるから、首を横にふりつづけた。
 「消える想いやキモチもあるのかもしれないけど、松本の部屋を見てた時の橘の想いやキモチは消えない…、消えてない。俺のマコトへの想いやキモチが消えないみたいに…、ぜったいに」
 「・・・どうして、貴方にそんなコトがわかるんです? 僕の想いもキモチも、僕にしかわからない事でしょう」
 「確かにそうかもしんないけど、それでも俺は橘のハツコイは松本だって思ってる。それだけは、なぜかわかるんだ…。マコトを想うと、さ…、なんでだろ…」
 「・・・・・・・」
 「だから、橘が松本んトコに行けないなら、助けられないって言うなら、自分のためとかじゃなくて、なにかワケがあるんだって…。マコトのコトも、きっとなにかワケがあって、今まで言えなかったんだって…、俺は…っ」
 俺がそう言うと、橘は俺に向かって手を振り上げる。
 だけど、俺は逃げなかった。
 信じてるコトを伝えるために逃げないで、橘をじっと見つめた。
 あの部屋で一人きりになってしまった…、してしまった松本の背中を思い出しながら…。柔らかくてあったかい白い羽を、ハツコイを想いながら見つめづつけた。
 そしたら、それから少しして…、橘はゆっくり振り上げた手を降ろして…、
 その手に、ぎゅっと、強く力を入れて拳をつくった。
 「やはり動けるようになっても、所詮、貴方は縫いぐるみでしかない…。だから、人を疑う事を知らない、憎む事を知らない。だから、そんな馬鹿馬鹿しい世迷言しか言えないんですよ」
 「まよいごと…」
 「えぇ、そうです。僕が言ったように貴方にとって、確かに片割れの彼は初恋なのでしょう。ですが、その初恋が叶うから、会えると信じているから言った訳ではありません。初恋は叶わないと相場は決まっていて、だから僕はそう言った」
 「なんで、そんな…」
 「ただの気まぐれです。貴方にお金を渡したのも、投げかけた言葉も何もかもが、ただ残酷なだけの気まぐれだったんですよ。貴方に話した事も作り話で、僕は生まれてから今まで、誰も好きになった事などありません…、愛したことも…」
 「・・・・・・・」

 「・・・憎んだ事なら、山ほどありますが」

 好きになったコトも、あいしたコトもなくて…、憎んでる。
 なにを? 誰を…?
 ・・・・・どうして?
 橘のコトバを聞きながら、俺はそうココロの中で何度もくりかえす。
 だけど、俺にはすこしもわからなくて、橘に聞こうとしたけど…、
 その前に橘のコトバが、また上から落ちてきた。

 「もしも、貴方が片割れの彼のコトを今も忘れずにいるなら、本当に好きだと想うのなら、僕が憎いはずです。 憎み恨み…、殺してしまいたいほどに…」

 そう言った橘の目は、まるで夜みたいな色をしていて、なぜか見てると吸い込まれそうになる。だけど、俺はやっぱり首をたてにはふらないで、橘のコトバを考えた。
 マコトのコトを想った…。
 俺は憎むってコトバも、殺すって意味も…、知ってる。
 マコトを探して歩いているウチに、いろんなヒトを見て、いろんなコトを見て聞いて…、そうしてるウチにわかった。でも、それでも俺は首をたてにふれない。
 マコトのコトが好きで大好きだけど…、できない…。
 だから、さっき聞こうとしていたコトとは、ベツのコトを橘に聞いた。
 「もしも・・・、俺が・・・・・」
 「もしも、貴方が?」
 「橘のコトをころしたいくらい、憎んで恨んだら・・・、マコトに会える、のか?」
 「・・・・・・・」

 「そうしたら…、マコトに会える?」

 俺がそう聞くと、橘の眉と眉の間のシワが…、もっと深くなって…、
 スゴク苦しそうな…、スゴク痛そうな顔になる。
 だけど、どうしてなのかわからなくて…、
 だから、どっか痛いのかって聞いたら、橘はさっきまでの俺みたいに首を横にふる。
 そして、右手でカオの半分をかくした。
 「・・・僕の言った事を、聞いていなかったんですか? もう、二度と会えないと、切り刻んで捨てたと言ったでしょう? そして、それは僕を恨んでも憎んでも殺しても変わらない」
 「・・・・・・・・」
 「変わらないからこそ、憎しみは更に深くなる。祈っても願っても何も戻らず、取り返しがつかない…、もう手遅れなんですよ…、何もかも」
 「たちばな…」
 
 「・・・・・・始めから」

 橘に始めてあったのは、まんまるの月の日…、次はハツコイの羽をひろって…、
 俺とマコトのいた場所の前では、ゴメンナサイと言われた…。
 それから、あったかかった橘が、冷たく冷たくなっていって…、
 引き出しに閉じ込められて…、今はマコトのコトを聞かされて…、
 ぜんぶ、いきなりで何でなのか…、良くわかんなくて…、
 だけど、たった一つだけわかるコトがある。
 それは橘が松本を、大切に想ってるってコト。
 どんなに冷たく変わっても、橘はいつもどこか哀しくて…、松本のコトを話してるってカンジのする時は、いつもハツコイの羽を思い出して胸がきゅっと苦しくなるから…、
 だから、俺は相浦に頼んで、ココまで持って来てもらった本を抱きしめる。
 ぎゅっと…、ぎゅっと抱きしめる。
 それから、本に書いてあるハツコイを…、マコトのコトを想った。
 俺よりも先に、早く…、綿になったかもしれないマコトのコトを…、

 もう会えないかもしれない…、大好きなマコトを…。
 
 そして、動かないはずだった手と足を見つめると、当たり前のコトを…、橘が何回も何回も言ったコトを思い出す。動けるようになっても、しゃべれるようになっても自分が縫いぐるみだってコトを…。
 だから、なのかもしれない。
 綿になったって言われても、もう会えないって言われても、俺は歩くコトをやめたくない。マコトのトコに向かって歩くのを…、やめるなんてできない…。
 そう思う俺の上に、また橘の冷たいコトバが落ちてきたけど、俺は胸にぎゅっと抱きしめたまま、ハツコイの本をはなさなかった。
 「それはゴミ、ですよ。捨てるので、こちらへ渡してください」
 「イヤだっ。コレは松本が大切にしてた本なんだ!」
 「前はそうでも、きっと今は大切ではありませんよ」
 「そんなコトないっ! この本は、松本にとってスゴク大切で…、だから、マコトに会いに行く俺に渡してくれた…。それに松本は俺に、初恋は叶うんだと、せめて夢の中だけでもしんじていたい。だから、お前の初恋を叶えてくれ、ミノル。それが何もかも失った俺に残された、たった一つの夢だから…って言ったんだ…、だから…っ」
 「・・・・・・」
 捨てるって言ってても、橘は俺からムリヤリ本を取ったりしなかった。
 松本のコトバを聞くと、また、眉と眉の間のシワが深くなった。
 声は聞こえなかったけど、唇が…、松本を呼んで…、
 聞こえなかったはずなのに…、ソレが俺の耳に胸にひびいてくる。
 とても苦しかった…、とても哀しかった。
 まんまるの月の日に会えないって、ハツコイが笑いグサだって言った橘が…、
 自分が憎いはずだって、もう手遅れだって言う橘が…、
 ハツコイのために、あの部屋に一人きりでいる松本が…、二人が…。
 胸が苦しくて哀しくて、そんなコトがいっぱいで…、たくさんで…、
 だけど、俺はハツコイの本を離さないでだきしめる。
 苦しくても哀しくても、ぎゅーっと、ぎゅーっとだきしめる。
 そして、俺を見つめる橘に向かって、また首を横にふった。
 「俺はなんにも捨てない、あきらめない。なにがあったって、なにが起こったって、松本を助けるコトも、ハツコイもマコトに会うコトも、ぜったいに…」
 「そんな決意をしても、無駄ですよ。貴方の小さな手では、誰も助けられない。そして、貴方の片割れは、きっと今頃、綿ではなく灰になっていますよ。どんなに歩いても探しても、見つかるはずがありません」
 「マコトが…、灰に…」
 「風が吹けば飛んで消えてしまう。そんなものをどうやって探すおつもりですか?」
 「・・・・・・」

 マコトが綿じゃなくて…、灰に…。
 
 橘にそう言われると、ミミコを思い出して…、
 胸の奥が、じわじわって苦しいのと哀しいのがいっぱい…、いっぱいになって…、
 だけど、俺のキモチは変わらない…。
 どんなに橘があきらめろって言っても、自分を恨んで憎めって言っても…、
 俺はハツコイの本を抱きしめて、ふわふわのあったかい白い羽を松本に…、大好きなマコトの上に降らせる日を想う。そしたら、苦しいのも哀しいのも消えないけど、手に足に力が湧いてくる気がした…。
 「もしも、ボロボロになって綿になっても、たとえ灰になっても俺はマコトに会いにいく。十年すぎても二十年すぎても、どんなにかかっても俺はマコトのトコにいく…。こんな風に思うのは橘が言うみたいに、俺が縫いぐるみだからかもしれないけど、もしも…、いつか消える日がきたら、俺はマコトの隣で眠りたい…、マコトの傍にいたい…」
 「離れる前まで、ただの縫いぐるみでいたのなら、一度も話した事などないはずでしょう? なのに…、どうしてそこまで」
 「わからない、けど、大好きなんだ…。一度も話したコトなくても話せなくても、もしも二人でいられたら、マコトの傍にいられたら…、俺は動けなくても縫いぐるみのままでも良かった。ただ、傍にいられるだけで、スゴクうれしかったから、胸ん中があったかいのでいっぱいだったから…、なんにも願ったりしなかった…」
 「・・・・・・」

 「俺はココにいる、だから手遅れなんかじゃない。まだ手も足も動くのに、綿になったって灰になったって飛んでいけるのに…、手遅れのはずないじゃんか…」

 俺はココにいる、橘だってココにいる。
 なのに、手遅れなんて、なにもかもムダなんてあるはずない。
 俺がマコトのトコにいけるみたいに、橘だって松本のトコにいける。名前を呼んで好きだって言うコトもできる…、手を伸ばしてぎゅって抱きしめるコトだってできる…。
 ゴメンなさいって…、ゴメンってあやまるコトだって…、
 なんだってできるのに、始めから手遅れなんて、そんなワケないじゃんか…。
 そんな風に本をぎゅっとしながら、橘に胸の奥からあふれてくるコトバをいっこずつ伝えて…、この本がマコトだったら…なんて、ちょっと欲張りなコトを考える。会えるだけで傍にいられるだけでいいって思ってるけど、やっぱり一回だけでもいいから、マコトをぎゅーってしたかった…。
 一回でいいから、ミノルって呼ばれたかった…。
 
 「一緒に松本のトコに行こう、橘…。きっと、松本は橘を待ってる…」

 俺は橘に…、松本を呼んで欲しかった。
 松本をぎゅーってして欲しかった…。松本の好きな橘に、松本を好きな橘に俺がマコトにして欲しいって、したいって思ってるコトを…。
 そしたら、松本はきっときっと、あの部屋から出られるって、一緒に来てくれるって信じてた。だけど、橘は眉と眉の間にシワをよせたまま、俺がうつってる哀しい色の目を…、ゆっくりと閉じて背中を向けた。

 「あの子は…、あの人は僕を待ってなどいません…。僕のように最低で最悪の人間を待っていては…、いけないんですよ…」

 橘はそう言い残すと、俺を置いて部屋を出ようとする。
 だから、俺はすわってた机から飛びおりて、橘を追いかけた。
 きっと…、松本のトコに行くって信じて…。
 まんまるの月を、ハツコイの白い羽を思いながら走った。
 だけど、俺は知らないでいた…。
 俺が思ってるより、もっと…、ずっと松本がひとりぼっちだったコトを…、

 ひとりぼっちに、一人きりにしてしまったコトを…。

 前を歩く橘の足が床を踏むと鳴る音が…、ぎしぎしって音が…、
 どこか、あの部屋で聞いてた音と似てる気がして、俺はぎゅっと本を抱きしめて走りながら、耳をふさいでも聞こえてくる松本の苦しそうな声を…、
 人形みたいになってしまった松本を、俺の頭を撫でる優しい手を思い出していた。
 


 ・・・・・改訂ばかりで、本当にすみませんです(/_<。)ビェェン
 けれど、どうしても自分の中の時クマや、他の二人が合わなくて、
 何か違うって気持ちが強くて、書き続けられなかったのです(涙)
 情けない有様で、ごめんなさいですっっっ。
 でもでも、こ、今度こそ完結しますので…っ、
 気が向かれたら、お付き合いしてやってくだるとうれしいです…(号泣)


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2010.2.14初出    2010.6.27改訂