2016.01.15 更新
アドレスV125G(K5) HID化計画
COUNT FROM 2008/1/14
まずは、HIDをユニット購入しないと何も始まらない。 |
注意:以下の改造はあくまで私が個人的に行ったものであり、もしほかの方が同様の改造を実施した場合、不具合が起こる可能性もあります。
もし参考にされる場合は各自の自己責任である、との認識のもと、実施をお願いします。
フロントカバーをはずし、ユニットの設置場所を検討する。私のアドレスの場合、ホーンをダブル化しているため、向かって右側の内部にはほとんど余裕がない。 ただ、バラストやイグナイターユニットを放り込むだけならどこにでも入るのだけど、結局固定しないといけないので固定する事を考えれば、設置場所としては今盗難防止ブザーの付いている位置しかないと判断した。 |
こちらに取り付けスペースを用意する為には、まずは警報用のブザーを移動させることが必要という事で、向かって左下へ移動しました。取り付け方は無理やりですが、まあ大丈夫でしょう。 |
次に、バッテリーの充電対策。 V125の発電機はぎりぎりの容量である事は周知?であり、そのままHID化してユニットを取り付けるとバッテリー上がりが起こるは複数の人が経験している様である。ネットでも充分に情報を得ていたため、HID化を戸惑っていたわけであり、対策をどうしようかと考えた。正攻法は一部の人が実施していた全波整流化だとは思うが、改造自身が大変だしお金もかかる。そこまでのスキルも無いわたしには、もし間違いがあれば、修理のためにバイクやに入院という事になりかねない。 それでは、ということでKDOのサイトにあるブログに載っていた方法(内容的には、書いてあることに納得できたので壊れはしないし、お金も掛から無いと判断)であれば、とりあえず試す価値アリと判断し対策決定。 HID化するための改造点として、まず現状の交流ラインを直流化する必要がある。 V125のヘッドライトと、テールのマーカーランプは交流を使用している、当然、レギュレーターにはランプ切れ対策のために、過電圧にならない様に調整するための電圧調整をするための回路が内蔵されている。この回路はHID化しヘッドライトがバッテリー直結とマーカーランプの直流化の変更ができれば無用な機能。交流ラインを使用する回路がなくなったわけで不要となる。 テールのDC化の作業に関しては、リアマーカー側の配線を裏のコネクター部分で切断し、新たに配線を引き伸ばし、シガーソケットの+側に接続しました。言葉に書くと簡単ですが、作業は出来る限りばらしてやった方が結果として早いです。私は横着をして隙間から配線を伸ばそうとしたために、手が入らず苦労をし結果としてかなりの時間を無駄にしました。 その後、交流の電圧調整のためのライン(レギュレーターへの白/黄色配線)を切り離す。 この作業によって、電圧調整のために過電圧分をアースに流されていた電流もなくなり、発電分は全て直流側へ使用することが出来るようになる。 すぐ下の写真がレギュレーター、その下の写真は白/黄色ラインをはずしてテーピングしたところ。 写真のテーピングが横着ですが、その後きれいにやり直しましたよ。(笑) この配線は切断してもいいのですが、何か有った場合すぐにハロゲンランプに戻せるように残しておいた方がいいと思います |
ユニット設置の場所が確保できて充電回路対策が出来たところで、やっとイグナイター類を取り付けにかかる。 白いインシュロックで取り付けているユニットがバラストとイグナイターです。右下のごちゃごちゃしたところはウインカーをIC化して取り付けてある部分で、さらにバッテリー上がりを防止するために電圧測定出来るよう仮設で配線を取り出したところなので黄色いIV線が見苦しいが、これはそのうちにはずすのでご勘弁を。 |
イグナイターから上下に出ている線が、雨対策などはされずにむき出しなのでちょっと心配の為、コーキング剤で少しだけ対策をした。(下の写真)もっと下のコネクター部分も追って対策をしよう。 |
ライトのオンオフのスイッチはメインキーの横に取り付けた。ここはちょうどバラストの裏面あたりになる。 このスイッチももともとのHi−Lo切り替えスイッチを利用すればスマートですが、ハロゲンに戻す時の事を考えてそのままとします。 フロアのバッテリー収納部空きスペースには直流取り出しの配線とヒューズ類を詰め込んだ。かなりギュウギュウで無理やりおし込んだ感じ。 作業としてはこれで終了です。カバー類を戻して取り付けてしまえば完了です。 |
充電が出来ていなければ、バッテリー上がりに直結するため、充電状態を確認出来るように電圧計を仮設する。オートバックスで購入した車のシガーライター部分取り付け用のもの。 表示の更新タイミングが3秒位のインターバルのためリアルタイムとはいいがたいが、目安にはなるので必要充分な機器。また、時計表示にもなるので、測定が落ち着いたら時計表示に固定するつもり。 |
で、点灯状態の写真を載せて起きます。
KDO ライト点灯でこんな感じです。(30w 6000K)↓ 最初の購入品(デジカメでのホワイトバランス等補正なし) 真っ白にわずかに青が入った感じの色です。 |
こちらはオークション落札品(35w 4300K) (KDOのバラストが壊れたのオークションで入手) KDO製と比べて青さが抜けて白いです。 |
KDO製。照射範囲はこんな感じ。ノーマルは忘れて撮ってませんが、 ノーマルよりは横真一文字に広がった感じです。 |
オークション品。比較するとわずかに上下の幅が広い? バーナーの形状(発光部)の位置の違いでしょう この映像でも色合いはかなり違います。 |
HIDユニットにトラブルが発生しました
1)不点灯(2007.07・取り付け後まもなく〜) ある日、スイッチを入れても即点灯せず、スイッチの入れなおしで点灯することが発生しました。 その時は1回だけでしたが、その後、時々起こるようになりました。 2)走行中、ライトの明るさが変化 走行中に明るさの変化があることをはっきりと認識しました。電圧計をつけていたので電圧と 明るさの感じ方に相関があると思われたので、メーカーに情報を伝えたところ、製品のどこかに 不具合があると思われるということで、交換用のイグナイターとバラストのセットを交換として送って くれました。取り替えることで明るさの変化を感じる事はほぼなくなりました。 3)不点灯再発 スイッチオンで点灯しないことが再発し、日に日に具合が悪くなっていく。 毎朝、毎帰宅時(会社の駐車場)、毎スタート時、、1回で点灯するどころか何回もスイッチを入れ なおしてやっと点灯する様になる。1回点灯すれば途中で消える事はありません。 メーカーと情報をやり取りするも原因がわからず。 メーカー返送してテストするも不具合なし?との返答。 バーナーに多少のちらつきが発生しているとのことで、バーナーは交換して送ってくれました。 メーカーに送って3日目には返送してくれましたので、こちらを設置したところ、不点灯は解消しました。 しかしながら、いまだ若干の明るさの変化を感じるように思います。 こちらはあとしばらく様子を見たいと思います。 多少の初期トラブル?はありましたが、メーカーもきちんと対応してくれましたので、良いとします。(2007.09対応完了) |
やっぱりハロゲンランプよりHIDは明るいです。アドレスのもともとのライトも40Wのライトとしてはかなりがんばっている方だと思いますが、HIDに交換した効果は絶大です。しかしながらすぐに慣れてしまい、この程度だったかな?と思うようになりますが(笑)。 6000Kでは国道などで夜道を走っていると道路照明の水銀灯とちょうど同じような色合いですので、かき消された様に感じることも有りますが、信号などで他のバイクと並んだ時や、他のバイクと併走する状態になった時には明らかな差を感じることが出来ます。 それに加えて、わき道などに入るともう一段の明るさ、白さを実感できます。この明るさを感じるともう元へは戻れません。機会があればもっとW数の大きなものに変えてもいいのだけど、今のアドレスの発電容量では出来ても35Wまでかなと感じてます。全波整流は今のところ考えてませんので、ここまでが区切りかな?と思います |
その後の経緯
2010.07.25 ヘッドライトの内部(下面)に異物?が見受けられます。まあ前から気は付いておりましたが、よくよく見てみるとリフレクターのバーナー上側部分にも多少の変色が見受けられます。 常時25Wで使用し、本当に時々(それも短時間)しか30Wとか35Wでは使ってませんし、発熱は標準の40Wよりは少ないはずですが、温度はかなり高いのか? 確かに、点灯中ライトカバーを触るとかなり熱いですね。 外側でこれだからバーナーの直上なんかかなりの温度かな。 とはいえ、最初に書いたようにハロゲンよりは省消費電力。発光効率から考えても熱になる分はかなり少ないはず。 |
注意: このページの改造はあくまで私が個人的に行ったものであり、もし他の方が同様の改造を実施した場合、何かしらの、不具合が起こる可能性もあります。 もしこの内容を参考にされる場合は各自の自己責任である、との認識のもと、実施をお願いします。 |
このページに来ていただいている方は「アドレスV125」「HID」などで検索されて 来られている方がかなり多いですので、私がやった「KDO-30W-HIDを使用した」場合のポイント をまとめておきます。 1)ハロゲンバルブから交換しただけ、の状態ではDC系の消費量と充電量のバランスが悪く 充電量<消費量 となり、連続点灯ではバッテリー上がりを起こします。 これは複数の方が経験されております。 2)その対策としてKDO推奨の方法は、「KDO開発の強化レギュレーターを使用する」となります。 ただ、KDOも苦情を恐れてか、強化レギュレーターを使用しても、昼間および信号停止中の消灯を 推奨しております。 これは、「常時ヘッドライト点灯」の基準に違反するので私としては「?」です また、使用されている人のサイトで充電電圧が16Vまで上がる様な事をかかれてました。 この情報と写真から判断すると、KDOの強化レギュレーターは交流の電圧を制御しない回路にして、 レギュレーターの制限電圧を若干上げた(16Vまで?)物ではないかと想像します。 この電圧で定電圧充電となると短時間では大丈夫ですが、長時間ではバッテリーの過充電を起こ しますので注意が必要と思います。 標準搭載のレギュレーターでは充電電圧14.6〜14.8V程度で安定します。 それから、リアストップランプのマーカーランプ側はACを使用しているため、過電圧によりランプ切れを 起こすことがあるようです。対策として、ポジションランプ側の回路のDC化が必要となります。 簡単に書きましたが、テールのDC化も結構面倒な手順は掛かります。 3)そのほかの方法として、「発電量を増量する」と「無駄に処理(アース)されている電流を有効に利用する」 があります。 4)「発電量を増量する」は具体的には発電機巻線と整流回路を改造し全波整流にするということになります。 これは 「とし@大阪」さんのサイトが詳しいです。(08.10.30.閉鎖されてしまいました) ただ、相当ばらして改造する必要があるのと、全波整流用のレギュレーターが必要なため、改造に 要求される技術レベルは高いです。 現行の半波整流から全波整流になる為、単純計算で利用可能電流は倍増します。 これを実行すると、HIDをつけてもさらに電流はあまると思うので、グリップヒーターなども取り付け可能 になると思います。 5)「無駄に処理(アース)されている電流を有効利用する」は私のとった方法です。 (KDOのブログサイトにこそっと紹介されてます) こちらの場合は、手間も簡単で費用もかなり少なくすみます。具体的な方法はこのページの上に書いた ままです。 2)に書いたのと同様にAC回路のDC化は必要です。そうしないと、AC系の電圧調整回路が無くなるため、 過電圧によりランプ破損に至ります。 発電機の回路は半波整流のままのため、発電量はノーマルのままですが、交流電流を消費する回路を 遮断するため直流側電流はかなり増えます。(増えているはず) 6)私は改造後にバッテリー上がりを起こさない事を確かめるため、常時点灯を実行しました。 KDOのHIDにはパーツとしてスイッチも同梱されておりますのでスイッチ回路は付けておりますが、 実際には昼間も、信号停止中も基本的には消灯せず常時点灯でのテストとしました。 しかし、全く消さなかったかといえば、そうではなく、長時間とわかっている信号にぎりぎり引っかかった 時など、明らかに長時間アイドリングでの点灯状態が続くと判っている時に消灯した、などですが、 それもわずかであり、今も基本的に常時点灯です。 結果、2007/6月に取り付けてから、2007/11の半年間でバッテリー上がりは起きませんでした。 ですので、もう大丈夫と思われますが、冬の寒さでバッテリーの見かけ容量が減る期間を抜けるまでは 気を抜けません。 また経験則として、市街地走行が多い方は充電量が不足しそうに思います。走行停止時の放電量を 補うのはそれなりの距離を走行しないといけないと思われます。頻繁に信号停止する市街地走行は 私は未検証です。あくまで想像ですが、そのような場合でも信号停止中の消灯で充電量は確保できる と思います。 7)バラストと、イグナイターユニットの配線部分は充分な防水対策がされておりませんので、コーキング剤 などでの防水対策の補強をしたほうが良いと思われます。 8)HID点灯中でアイドリング中は頻繁に電圧12Vを下回ります。しかしながらこれはしかたの無い事。 電圧計をつけているから気になるのであって、付けていなければ全く判りません。 HID点灯中で走行を開始するとしばらくして電圧は上昇しそのうちに14.6V前後で安定します。 9)裏技?として、出来る限りエンジンがアイドリング回転数にならないように気をつけております。 その走り方ですが、前方の信号が赤になったのを気がつけば、早めにエンジンブレーキで減速し、 クラッチが繋がったままの状態で減速していく状況を作ります。エンジンに負荷がかかっていると、 経験上、電圧表示は13V以下には下がりません。 結局ですが、 もともと発電機は交流しか発生しない訳で、この状態で無改造の負荷電流をまかなうだけの電力は あるわけですから絶対的な発電量が不足している訳ではない!、当然ですね。 (発電量に余裕が少ないとは言えますが、電気を余計に使う改造をしなければ何も問題ありません) HID化の改造によってヘッドライトが直流からの取り出しに変更になり、交流回路は無負荷状態となる。 しかし、そのままでは電圧調整回路は生きている為、無負荷になって電圧が上がってしまう交流回路は 発電量の1部をアースに流す事によって12Vに調整しようとする。(,これが無駄に捨てられてしまう電流) HIDでヘッドライトは直流負荷に変更になったが上記のように交流でも引き続きある程度の電流を 消費している事と、直流側はもともと想定していなかったヘッドライト分(バラスト入力は40W以上?)が 増える。結果としてトータルの電流消費量がハロゲンの時より増えてしまう為、そのまま走行し続けて いると数時間でバッテリー上がりとなるというわけですね。 だから交流回路電圧調整回路の遮断をして少しでも無駄をなくす必要がある、となります。 当然ですが、自分でVベルトを交換したり、クランクケースを開けたり、ヘッドをばらしたり などの整備技術のある方は、全波整流回路への完全な改造をお勧めします。 私のようにそこまでの改造スキルが無い、面倒、とりあえず、充電器も持っているし、 1、2週間程度は充電しなくても問題ないし、いつでも家で充電できる、という方は 私の取った方法でもとりあえずは大きな問題はでないですね。(自己責任!) |
2015.12.22 いまさらながら、全波整流化を実施。 HIDだけならば、全波整流を考えることはあっても実施する事はなかったと思われますが、グリップヒーターをつけることを考えては、全波整流なしではありえない状態です。 仕方なしに?、改造を行いました。 手順は、ネットにいくらでもころがっているので、いまさら掲載はしません。全波整流化のコイル改造自体は、予習をしておけば特に難しいものはありませんでした。ガスケットを用意しておくくらいでしょうか。 また、オイルレベルゲージの内側の状態を始めてみることになり、こんなものなのかと・・・・・感心したり。 簡易改造をしていなければ、全波整流化をすることで感激することもあったのかもしれませんが、正直こんなもんか程度。 とはいえ、アイドリングでも12vを下回ることはないので精神的にはgood。 改造前はグリップヒーターを同時オンでも余裕と思っていたけど、それは思い違いだった。 それ以外で、ネットの情報でもあまり見かけないのですが、改造で苦労したところはセンタースタンドのスプリングの処理。 カバーにスプリングが引っ掛けられているので、まずこれをはずさないといけない。ドライバーを使えばはずすほうはそんなに苦労はしなかったが、取り付けはとんでもなく苦労しました(笑) これがなかなか嵌らない、失敗するとスプリングが飛び跳ねる。危険・・・・・ うーむ。奥が深い? 全波整流の別の効果として、HIDを常時点灯していてもバッテリーの放電側には移らないので常時満充電に近い状態を保てることからバッテリーの寿命としてはかなり良い方向へ振れるはず。 それにちょっと期待する今日この頃。 |