〜ニッカンはあくまで目標に過ぎない〜

2003年08月(1)

■2003/08/31 (日) 今日もまた大雨

柏崎は午後10時すぎから再び雨脚が強くなってきた・・・。

最後の最後まで雨続きの夏でしたねえ。ふは。憂鬱です。

お面作りも残すところあとひとつ張り子すればおっけいなのですが、この天気で乾かないのなんの。参りました。

張り子のお面の材料は、柏崎近郊の小国町特産の「和紙」を使っています。
昨日、足りなくなった和紙を買いにでかけました。

「小国和紙生産組合」という工場兼直売所。ここでは越後の名酒(大好き(^-^))「久保田」のビンラベルを製作しているのだそう。

事務所にいるのは若い娘さんで、なんでも彼女は小国和紙でできたウェディングドレスを着て結婚式を挙げたんだって。いいなあ!けっこう和紙っぽさが残りながらも清楚な感じで、素敵だったよ!

その方とけっこう話が盛り上がって、「実はこの和紙を使って、演劇用の小道具を作ってるんです」と言ったら非常に興味をもってくれたので、あとでその芝居のチラシを送ろうと思う。

詳細が決まったらみなさんにもお知らせします。ね。
いい感じのベネチアンマスク・・・・になったはず。ちょっとしわ寄ってるけど(笑)

■2003/08/28 (木) 雨続き

先週はいったん夏らしい気候になったと思ったら、今週はまたどしゃぶり続き。今日も雨雨雨。

おいしい新米の値段、今年は高騰してしまうねぇ・・・。ふー。

いよいよ夏も大詰めです。切ないなあ。

■2003/08/27 (水) 十日町商店街流し

昨日は結局、中里〜津南方面で一日終わってしまったのですが、パンフを見ているとどうにも気になるのが、十日町市街に点在する作品たちなのでした。

しかも、夜みてほしいらしき作品が多い。
よって、本日、終業後に十日町へと向かう。柏崎から十日町までは高柳〜川西〜十日町経由で、1時間20分かからなかった。

ところが少々雨っぽい。しかし、この日は十日町のまつりの日。
到着して、地図をたよりに商店街系の作品を片っ端から流す。途中、露天などを眺めつつ、「あとでこれ喰ってやる」などと目星をつけつつ。

町はどっちかというとお祭りモード、しかも一般的には平日とあって、作品鑑賞が目的っぽい人は小数だった。

だけど、お祭りの喧騒と逆の方向に歩きつつアートなものを探すことになんとなく、「逆をつく」楽しさがあるなあ。そう、ひねくれ者です。

なんというのか、少し先から聞こえる賑やかな音と、路地裏の密やかさのギャップが楽しいのです。
つげ義春の「ネジ式」のような懐かしい路地裏だったこともあるのかねえ。

そんなこんなで、帰り際に「チョコバナナ」購入。しかし、チョコが全然甘くないわ、あっというまに棒から取れてしまい、結局手づかみに近い形で食べるしかなく、手は思いっきり汚れてしまった。1本200円とはいえ、こういうのって悔しい!あと3軒くらいあったからなあ、チョコバナナ屋。
ちぇ。

■2003/08/26 (火) どしゃぶり

お盆明けの先週は、雨が止み、新潟独特の蒸し暑さが戻ってきていたのだけど、現在どしゃぶりですね。はふー。

それでも、この1週間の好天で実家の田んぼの稲もずいぶん黄金色に近づいたと思う。その前は穂も出そろわないし、ひどいもんだったから。

というわけで、どしゃぶり。でも、実はどしゃぶりの音って好きなんだなー。落ち着く。落ち着く日です。いろいろ考えてみよう(嘘)。

■2003/08/18 (月) 追:田麦のトマトそば・トマトアイス・バジルアイス

追記。

7月後半の日記で触れたトリエンナーレの作品「田麦集落42戸物語」なんですが、今日は念願かなって完成作品(っていうのか、うちのなか)を見てきました。

ゴムを流した畳というのを、なんとなく私はピンク・ブルーなどの印象的な色合いをイメージしたのだけど、見てみたらまさしく「ゴム」って感じの色でした。輪ゴムとかのあの色。でも、表面はたしかにゴムの光沢。

2階に上がると、屋根裏の物置みたいな空間。最初上がったときは薄暗くてほとんど様子が分からない。しばらくすると、ストロボがたかれて、激しく移り変わる明暗の中に、昔この農家で使われていたらしい農具や食器、衣類などが見えてきた。ストロボなので、現実にそこにある物質も映像的な印象をもつ。「かつて使われ、今はここに眠る物」といったイメージをそこに感じることができて面白かった。

さて、「トマトそば」の感想。
隣りにある「集会所」が「トマトそば屋」になっているらしい。中に入ると、この集落の老人会と婦人会で協力して毎日売り子さんを出しているとか。
人のいいおじいちゃんと、てきぱきしたご婦人がトマトそばやその他のメニューについて懇切ていねいに説明してくれました。

私たちが田麦集落に出向いたのはお盆明けの平日、月曜。その前日・前々日の大盛況ぶりを熱心に話してくれました。
件の十日町「ミーツ」も90分待ちだったらしいし、このツアーは平日で大正解。

肝心のトマトそばの感想。色はまさしく「トマト」。味はまあ、少し「トマト」。でも、トマト嫌いの妹だんなでも食べられる程度のトマト風味。

それよりも注目に値したのが「トマトアイス&バジルアイス」。

まさにトマト!という味、そしてまさしく「バジル」!食べながら笑ってしまった、でもけっこう行けてます。

さらに、一緒に口に入れると「トマトバジルスパゲティ」なかんじでまたおいしい。一食の価値あり。

■2003/08/18 (月) 親子でトリエンナーレ

妹夫婦はバイタリティがある。
「この日にしかこれないの、で、仕事の修正が明日の午前中には来そうだから夜、仮眠したら帰るねー。」

つまり、日帰り強行軍トリエンナーレツアーにやってきたのだ。

メンバーは私、妹、妹だんな、そして父。

私も妹もなぜか美術の道を志し、それぞれそんな職業についているけど、父はアートとかそういったものにはあまり縁はなかった。が、トリエンナーレはあまり堅苦しい作品はないし、観客が楽しめるしかけの作品もたくさんある。

なにより、父の「なんだこりゃ。どうなってるが」という疑問は意外と的を得ていたりして面白いのだった。父とめぐるアートツアー、面白し。

特に印象に残っているのは十日町の「ミーツ」という作品で、見晴らしのいい高台に設けられた茶室で、集落の人が作った「問いかけ」の書かれた茶わんでお抹茶をいただいた後、その「問いかけ」に対する答えを書くというもの。

父とふたりでお茶をいただきながら、結構重たい内容の「問いかけ」の答えを考えている。
私のお茶わんには「あなたにとって仕事とは何だったのでしょうか」と書かれてあり、
父の茶わんには「ふるさとは 思うもの かえるもの それはなぜ?」と書かれていた。

ふたりとも結構大弱りで、「むずかしいね。どうしよう」などといいながら木の枝に墨をつけるという素朴な筆?で一生懸命答えを書いた。

高校生のころには、とても想像できない情景である。正直言うと、なにかと自分の進路にけちをつける男、という印象しかなかったりして、苦手だった。
父も仕事が忙しかったりして、一緒にドライブに行ったり、何か話し合うということがなくなっていて、というか、意識的に私が父を避けていたのかな。

あれから15年くらい経って、お互い年を重ねて、人生とか、ふるさととかについて話し合う時が来るなんて。なんか、ちょっとうれしい。
そういう風に話すことが出来るようになってから、父のことをあまり知らなかったんだなーということにきづかされました。だから、今はとても新鮮で、刺激的。

妹夫婦も念願のトリエンナーレ?だったので、その面白さを存分に堪能して帰っていきました。よかったわ。

■2003/08/16 (土) KERA MAP#2 「青十字〜アナザーバージョン〜」

16日のドックは、そんなこんなで早めに終了し、11時30分に病院をあとにする。

さて、これから日曜日まで、私の東京フリータイムのはじまりでありました。

当初の予定は、ツレといっしょに高尾山のビア・ガーデンをと目論んでいたのでした。

ロープウェイで行くビアガーデン。眼下には東京都下のまばゆい夜景をみながら。

晴れればね。雨降らなきゃね。

大体、なんだい。人間ドックの間、ひまだから病室からずーっと外を眺めていたりしたけどさ、おおげさじゃなくずーっと降っていたね。今年はまだまだ梅雨が続く・・・。

というわけで、高尾山でのすばらしい酒宴は不可能なので、考えました、次の娯楽を。

それは、三鷹で行われているKERA MAPでございました。
この公演、メインの公演と、オーディションによるワークショップ公演「アナザーバージョン」の2つがあるのです。
この「アナザー」の方に、大学時代の演劇サークルで一緒に活動した後輩が出演しているのです。こちらを見に行くことにしました。

結果的に、雨が降ってラッキーだったなあ。と見終えた今はしみじみ思う。(最初から高尾じゃなくて芝居だったな!ごめんあべちん、ドック明けだったので・・・)

すっごい、よかったっす。刺激になった(爆)
メインではないとはいえ、700名から選ばれた俳優ですので、なかなかいい感じです。
淡々と進む悲惨な物語。とてもつぼにはまりましたね。よかったです。
相変わらずすっごく長い芝居だったにもかかわらず、今回はすごく楽しめました。あとでイバシオにまとめようっと。

その後、結局多忙で芝居にも行けなかったツレと夕食。そして、たまたまその前日にツレの近所に越してきたこれまた大学時代の後輩とご一緒する。

がんばっていたよー!わたしもがんばるぞ。

■2003/08/16 (土) 人間ドック2日め(と1日目の続き)

ふうはあ。内視鏡だけで3,000字埋めました。

みんな、ぜひやってみてね!

さて、その後。

内視鏡を終えて1時間後に昼食です。なぜかというと、のどに麻酔をかけたのが散るまでに1時間かかるから。

利かない麻酔だったけどな!

あと、日記を読んだ友人などから「カプセル型の飲み込むだけのカメラ」や「意識をなくす麻酔をしてからの内視鏡」などの情報を得る。

ああ、参考にしますよ。次にやるようなことがあれば。

で、12時間ぶりの昼食ですが、げんなり。
なにか、まだ喉の奥に内視鏡の感覚が残ってる。胃の中も、さっきまで感じた胃壁にカメラがぶつかる感じが残って、なんか痛いような気がする。

むりやり食べはしたものの、味わうどころでなかったッす。

その他、おこなった検査といえば。

婦人科検診。鼻アレルギー検診。午後から直腸診も。

明けて2日めの検査はただひとつ。血糖検査。

朝食抜きで、まず全員一斉にあま〜い炭酸水を飲みます。
1時間後、2時間後にそれぞれ検尿と採血をして、血糖値の変化をみるそうです。
結局、人間ドックって成人病検診なんだな。ふはー。

同じ日程のドック受診者のなかに30代は2名のみでした〜。
いい経験したよ〜。ということにしておく。次に受けるのは10年後にしたいね。

■2003/08/15 (金) 人間ドック1日目〜涙・よだれ・内視鏡〜(3)

その、空気の入れ方も恐怖なんですよ。

医師が何かしかのスイッチを押すことによって空気が入ってくるんだろうけど、一気に入れず、ちょっとずつ、程よいところで、止めるという入れ方。

腹の中で、わかるのよね、「しゅ、しゅ、しゅ」とだんだん空気がたまっていく感じがさ。
そのたびに私、「おぐえべへへへへぇ」。で、涙。

思わず看護士さんの手を硬く握り締めちゃったよー。

やっと終わって抜けた時の脱力感たらなかったです。

以上が、一日目の午前中に行われたことで、もう、心身ともに限界近い状態です。

健康をチェックしに来て却って健康を損ねそう・・・・。

そのあとも半日くらい、喉と胃の内部にあの内視鏡の感覚が残っている気がしてげんなり。

結論。のまんでいいよ内視鏡。

あ、でも、今現在健康だからこそ飲めたんだよなあ内視鏡。本当に胃潰瘍とかがんだったらもっと辛かろう。

でも、あんなもん飲むんだったらいい、見つかんなくて、病巣。

もう一生やりたくない体験です・・・・。みなさんも一度挑戦して味わってくださいよ。一生やりたくない感覚を。

■2003/08/15 (金) 人間ドック1日目〜涙・よだれ・内視鏡〜(2)

かなり、辛いらしい。
しゃれにならないくらい辛いらしい。

この時点でやっと自分が望んで受けた内視鏡と言うものの強烈さを想像するにいたる、がもう遅い。

それはもう自分の目の前にあるんだもんねー。

「これくわえてください」と渡されたのは、テレビで内視鏡の映像を写すときに印象的なマウスピースである。事務的にてきぱきとすすめられる準備のなかでいやおうなくくわえるしかない。

優しい笑顔の看護士さんは「よだれとか、気にしないでいいですからね〜ぜんぶこのペーパーの上に来ますよー」とかいってる。

もう逃げられない。体内に内視鏡が入ってきた。

予想よりもかなり太い印象である。のどちんこのあたりで、ずりずりと内視鏡がすれているのがわかる。

・・・わかるって、麻酔は?麻酔利いてないの!?
でも、もう内視鏡が入っているからしゃべられませんっての。とほほ。
そんなずりずりの抵抗感と体内に入ってきた異物を押し出そうとする生理現象との戦いである。

おえっ。おえっ。

おえっとするたびに、余計に内視鏡が喉にひっかかり、余計におえっとする。

さらに、内視鏡とともに入ってくる空気が「おえっ」とともにげっぷとなってでてくるため、私の口からでてくるものは
「おぐえべへへぇ」

という、女子としてあるまじき奇怪な音声と、よだれ。ノンストップです。
しかし、医師はそんな苦しんでいる私に事務的に言い放つ。

「げっぷはね〜我慢しようと思ったら結構できちゃいますからね、がんばってね〜」

目からは涙を流しつつ、「おぐえべへへへぇ」と音声を発しながらも、なんとなくがんばってげっぷを止めようと意識してみる。

けどね。出来ないものは、どんなに意識しても無理です。余計にげっぷがでます。もう地獄以外の何者でもない。

そうこうしているうちに、内視鏡は私の十二指腸に到着したようだ。医師がそういっていたから。自分の胃の映像を見る余裕などこれっぽっちもないのである。がっかりだ。

十二指腸まで来たとかそういうのは別にして、胃の中でぐりぐり動いたり、胃壁にあたったりしているのがよくわかる。内臓にはさほど感覚がないというけど、私はなんだか痛みを感じたよ。映像をうつしやすくするために、時折内視鏡に沿って入っていると思われるエア注入装置からしゅわっと空気が入れられる。そうするとさらにげっぷがでるんだよね〜。


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