No.486の記事

美奈神、札幌を歩く〜北海道旅行記 1日目〜

 早朝3:30起床で4:30電車乗り込みという、普段の美奈神からは考えられないスケジュール。3:30まで起きていてもおかしくない美奈神が3:30に起きるなんてあまり考えられませんが、今日ばかりはしっかり起きましたよ。
 結局前日床についたのが23:30になってしまって、しかも一人旅&長期旅行という美奈神的に新しすぎる試みに興奮してしまったせいか、ほとんど眠れず。
 そんな眠い指数MAXの状態で6:45羽田発。

 Let'sNote(Panasonic製なので、パナ子さんと呼んでます)と先日購入したデジカメ(これもPanasonic製なので、パナ美さんと呼ぶことにします)を携え、行ってきます。

 北へ。

-----------

 と、某プリンス広井氏の作品のようなノリで飛行機に乗り込んだので、もしかすると飛行機の隣の席には、声が榊原良子さんそっくりの、医大生が座っているかもしれません。
 そうしたら、ゲームよろしくシートベルトをこんがらがせて、話す機会をGETしてやる(※ゲーム、北へ。では主人公がシートベルトを掛け違えるのがきっかけで会話が始まりました)。
 そして、現実は小説より奇なりという言葉もある通り、隣には若い女性が。
 医大生かどうかわかりませんが、この機を逃すまいとシートベルトこんがらがせ作戦を決行……しようと思いましたが、これがなかなか難しい。掛け間違えた主人公は相当なドジっ子です。
「あの……」
 意気消沈していると、まさかのあちらからの声掛け。
「なんでしょう」
「私、飛行機苦手なんです。もし……その、気分が悪くなって……戻してしまったらゴメンナサイ」
 病弱属性キター。
 少し恥ずかしそうにそう告白する女性。すごい美人とか可愛いというわけではありませんでしたが、私の好みからはそう外れていません。
 アレです。この機を逃すと、こんな偶然の出会いはもう無いでしょう。最大限の勇気を振り絞る私。
「もしよかったら話でもしてませんか。話をしていると気がまぎれるかもしれません」
 この提案を女性は了承。
 最初はちょっとたどたどしかったですが、彼女は北海道の札幌市にお住まいのようで、現地の話や観光地の話になると、盛り上がることができました。
 こちらもガイドブックと現地の違いを知ることができ、とても有意義でしたよ。
 行きの飛行機からこんな出会いがあるなんて、この旅は幸先いいに違いありません。
 なお……連絡先を交換することにも成功しております!!
 

 ……んなわきゃない。

 リアルと空想を一緒にしちゃいけません。

 隣の席が女性だったことから大嘘です。

 隣は男でした。

 現実は、睡眠ポイントをGETするために離陸から着陸まで爆睡でしたよ。

 で、札幌到着。軽く雨が降っていましたが、気にせず札幌の名所めぐりにGOです。
 と、その前にコインロッカーに大きな荷物を入れようと、コインロッカーを探します。
 しかし、なかなか見つからず。
 いや、あるにはあったんですが、「400円」〜「500円」の大きなサイズしかなく、「300円」サイズは軒並み使用中でした。
 必ずあるに違いないと30分歩きまわりやっとこさGET。

 「札幌駅の構造がよくわからない」&「まだ10時前だったのでシャッターが下りまくっていた」せいでよくわかんなかったんです。

 気を取り直して観光へ。

 旧北海道庁


 赤レンガ造りのレトロな建物。中の見学も無料でした。中には資料がドッサリでしたが、睡眠不足な私にとって、資料を読むのは相当しんどく、レトロな雰囲気を楽しむのみで次へ。


 時計台


 がっかり名所と有名なだけあり、ご多分もれず「ショボイ」とがっかりしてしまいました。
 200円で中に入れるみたいでしたが、「ショボイ」と感じてしまっているので、カメラにおさめるのみで次へ。


テレビ塔



 ……あれ?

 ……………………。

 !!!!

 パナ男さんっ!?


 聳え立つテレビ塔にはしっかりとPanasonicの文字が。
 このデカさは間違いありません。
 パナ子さんとパナ美さんのパパです。

 だってイメージキャラクターがこれだもん。
 パナ男さんの中には700円で入れるようですが、パナ男の中に入るという言葉がなんだか妙な感じだったので入るのをやめました。
 外で雪印パーラーのソフトクリームが売られていたので購入。350円と高めでしたが、観光地ソフトクリームはそんなものです。
 ミルク風味が濃厚で美味しゅうございました。

 ……そういえば今日は、朝起きてから野菜生活を飲んだきりで何も食べてませんでした。


大通公園

 テレビ塔から、大通公園を歩くことにしまいたが、雨が降っているせいか人通りが少なく、しかも工事中のようで……。

 感想的には、公園はどこも一緒だなという感じです。似たりよったり。そういうもんなんでしょうが(笑)。
 なんか面白いものでもないかなと思いながら、雨の中をあるくと、私の心をワシ掴む遊具が。

 かろうじて滑り台だということはわかります。さらに後ろに回ると。

 この丸い穴から入り、のぼり、滑るわけです。穴を抜けて階段をのぼると、螺旋の滑り台が待っているワケです。

 滑りたい衝動に駆られましたが、雨なので止めました(芸人としては晴れてたら滑っていましたな)。

 さてこの頃から妙に疲れていましたが、それもそのはず。旅のいいアクセントになると思って購入した万歩計が12,000歩を表示していました(札幌についてから計測開始)。一日10,000歩あるけばいいらしいのに、午前中でそれをクリアしました。
 伊達に迷ってません。
 
 ……そうです。

 目的地に着くまで相当迷ったさ。

 まぁそれはさておき。12時になろうとしていたので、食事に。正直、札幌めぐりが思ったよりワクワクしなかったで、ここいらで景気をつけようと、うに丼が美味しいというお店へ。

 ここでも迷ってやっとこさ辿りつくと、お店の前で店員さんが待ち構えておりました。
「うにはそろそろ味が落ちてきます。旬に比べるとどうしても味が落ちるので値下げしています」
 ……なんと紳士的なお店か。
 それでも構いません。季節が外れてしまっているのは承知の上なので、値下げしてもらっているだけでラッキーです。
 ばふんうにとむらさきうにがのっているうにうに丼なるものを頼むと、出てきたのがコレ。

 フツーの定食メニュー!?
 どうやらランチにはこれがつくっぽいです。
 ……って、付き過ぎですがな(笑)。
 そして出てきましたうに丼です。

 確かに濃厚さが控えめでサッパリしてしまっていましたが、臭みが一切無く、東京で食っているうにがいかに臭みが出てしまっているかがわかってしまう一品でした。
 これで3,400円。せっかく来たんだ。
 贅沢しないとね。

 食事のあと、今度は北海道大学へ行こうとしたのですが、疲労度がMAXのようでどこかで落ち着くことにしました。
 落ち着くなら、行きなれたところがいいと思って、マックを探しましたが、気が付くともっとも行きなれた場所に来ていました。

 ……なんで、私はイカデビルと戦っているのだろう
 ここでパチンコ屋にいくあたりが美奈神品質。幸いちょっとだけ勝つことができて、テンションはあがりました。

 テンションはあがりましたが、まだ疲労度が高かったので、行きなれた場所、モスバーガーで休憩&モバイル。
 定員さんがなんだか妙に圧しが強く、新作のシーザーサラダバーガーセットを薦めてくるので、「カレーチキンバーガーセット」をチョイス(笑)。
 さっき定食食ったのにと思った人。まぁアレです。動けば腹が減るということです。
 なお、このモスバーガーは、北海道大学に行こうとして、迷って辿り着いたのです。
 店内でパナ子さんを開き、地図を確認。詳細地図を頭に入れ、いざ北海道大学へ。

 その北海道大学入り口付近で、外国人二人組みに声をかけられました。
「コンニチワ。スコシ時間アリマスカ?」
 ちょっと歩くのにも、というか観光にも飽きてきており、ネタになると思って話を聴くことに。
「キリスト教ノスバラシサヲ伝エニキマシタ」
 あー、そっちですか。
 聖書とか渡されちゃったり集会とか誘われちゃうのかな。さっさと逃げようと思いましたが、この一言が私を引き止めるきっかけに。
「大学生デスカ?」
 大学生のほとんどが20代前半だとを考えると、随分若く見られているのかもしれません。
 若く見られた試しがない私は、話を聴いてみることにしました。
 名乗りあい、握手をすると本題へ。
「コレヲ時間ノアル時ニデモ読ンデクダサイ」
 渡されたのは、ちっこい紙。
「えっと?これに目を通しておくだけでいいんですか?」
 拍子抜けしてしまい、思わずそんなことを言ってしまいましたが、二人組みは満足そうに頷くのみ。
 笑顔で別れ、ちょっと読んでみましたが、よく見る内容しか書かれてませんでした。
 これで何が伝わると思っていたのだろうか。

 ……まぁ、本人が満足ならいいのでしょう。

 気を取り直して北海道大学に行きますが、敷地の広さに驚くばかり。
 どうして大学はこうもデカイのか。
 親の援助が得られなかったので、大学に行くという選択肢がなかった私は、大学生コンプレックスを持っています。
 それも手伝い、なんだか妙な憤りを覚えました。
 と、ここでやっと本日泊まるビジネスホテルのチェックイン可能時間である16:00に。

 大きな荷物を置きつつ一休み。
 なお、すでにこの時点で万歩計は21,000歩オーバーでした。
 一休み中。あさっては天気が回復するということで、知床のクルージングの予約をします。さらに明日から泊まるホテルに連絡。
 クルージングに行く関係で、朝早くにホテルを出る必要があります。
 なお、ホテルから最寄のバス停までは送迎車が出るほど距離があるっぽいので、朝早くに送迎車出してもらえるのか確認しようとしたのです。

「あの、かくかくしかじかなのですが」

 電話をかけ、事情を説明する私。

「大丈夫です!
 あとはホテルに着いてから説明しますからっ!」

 何だか、『忙しいんだからくだらないことを問い合わせるな』オーラがビシビシ伝わってきます。
 客商売なのにこれはどういうことか。
 しかし、私も聞くことは聞いておかないといけないので、もうひとつ質問を。
「あの、バス停までって歩いたらどのくらいかかるんですか?」
10分ぐらいですっ」
 ……10分?
「ありがとうございました」
「お越しをお待ちしていますっ」
 最後まで『忙しいオーラ』を出していましたが、必要な情報は引き出せました。
 10分とヤツは言いました。
 今日すでに4時間以上歩いている私にとってはあまりにも短い距離です。
 送迎車がなくても大丈夫だと知り一安心。一安心すると、再び気力が戻ってきました。それとともに空腹感。
 昼にうに丼定食とモスバーガーセットを食べましたが、21,000歩は伊達じゃない。
「やっぱり札幌はラーメンだよな」
 まず思い浮かんだの札幌ラーメン。
「……いや、本場のスープカレーも捨てがたい」
 しかし、カレー馬鹿としてはそれも捨てがたい。と、いうわけで。

 両方食べることにしました。

 せっかくだからね。

 すすきのまで歩き、まずは味噌ラーメン。

 けやき


 うめぇ!!!!!

 今まで食べた味噌ラーメンのなかで一番のウマさでした。なんというか、こう……もうね。とにかくウマいんですよ。
 辿りつくまでに散々迷ったかいがありました。


マジックスパイス


 元祖スープカレーの店である、「アジャンタ」に行こうかと思ったのですが、月曜日は定休日みたいだったのでコチラに。

 東京下北沢にも支店がある超有名店。外装からして相当怪しいですが、中はアットホームな雰囲気。
 頼んだのは豚の角煮カレー。辛さは「極楽」です。
 ネタとしては、最高の辛さである「虚空」を頼むべきだったのでしょうが、胃腸を壊してその後の予定を台無しにするのもつまらないので、ノーマルのワンランク上を設定。(ノーマルでも相当辛いらしい)。

 これを食べてスープカレーの認識が変わりました。旨みたっぷりのスープに強烈な刺激を与えるスパイス。
 これは相当うまい。
 確かに辛く、汗もダラダラで、間違えていきなり喉に流し込むとむせて大変なことになったりしますが、それを差し引いても相当うまい。

 感動した!

 食べてるときは相当辛いですが、食後数分でスッと引いちゃいました。
 脱帽。一度は言ってみるべしですよコレは。店の雰囲気もよく、店員さんも気さくに世間話をしてきます。このときは「大ニュースがあるんです。テレビで放送されちゃうんです」なんて教えてくれました。
 ……そしてちょっと可愛かったのもポイント。

 このスープカレーを最後に1日目が終了。イロイロてんこ盛りで疲れましたが、かなり楽しめましたよ。

 なお、最終的な歩数は32,485歩。これは1,543kcalに相当するそうです。
 実はマジックスパイスにたどり着くまでも迷ったというのは余談。

 観光と言うよりもウォーキングしまくりな一日だったかもしれない。




余談の余談
 とらのあなに立ち寄って見たりしましたが、こういうところはどこでも同じのようです。


 2日目はほぼ移動で終わると思うので、知床に滞在する3日間は纏めて書こうかと思います。
 ……気が向いたら(笑)