No.367の記事

モスバーガーが生まれ変わった

 高校生のとき、モスバーガーと出会ってからずっとファンを続けている美奈神。当然モスバーガーが生まれ変わるという話を聞けば、その日のうちに食べに行くしかないじゃないか。
※長文
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 モスでは珍しいクーポン券があったので、新しく生まれ変わったという、モスバーガーとテリヤキバーガーを食してきました。
 色々思うところがあったので、ちょっと真面目に評価していこうと思います。

☆モスバーガー

 様々な変更点があるというモスバーガー。まずはそのあたりを細かく見て行きます。


・パンズ

 ふんわり柔らかくなりましたという売り込みは間違いなく。しかし、今までが麦芽入りだったのだから当然のことかもしれません。
 口どけやパンの甘みは増しているような気はしますが、私は麦芽入りの方の香りが好きでした。
 これは個人的な好みなので、おそらく今までのパンズよりはウケはよくなるのかなぁと思います。

・ミートパティ

 牛肉100%から合挽き肉に変更。
 合挽き肉自体は、他との差別化を図る意味でも良い変更点だと思います。ですが、引きの粗さが問題。
パンズが口どけも手伝い、肉が口に残り違和感。歯ごたえを重視したとありますが、確かに肉の触感は他の店とは比べ物にならないほど感じられます。
 しかしそれが必要なのかと言われると微妙。
 ハンバーグは口でほどけて肉汁が出るほうが正解ではないかと思うのです。口に残る細かい肉の触感は馴れないと「気持ち悪い」域に達するのではないかと。だったらハンバーグではなく、薄切り肉をはさんではどうかと。
 個人的には失敗だと思います。

・ソース

 さっぱり感は確かにアップしました。
 セロリの風味があるおかげで爽やかさもあります。ですがセロリの風味は嫌いな人も多く、メインのハンバーガーに加えるのはどうかと。
 野菜のうまみが生きているといえばそうなのでしょうが、やっぱりコク不足。存在感の強くなったミートパティとの相性はイマイチ。
 今回はチーズなしでしたので、チーズが加われば若干変わってくるかもしれません。

・その他

 年々薄くなってくるトマトが厚くなっていました。トマトの存在感が魅力の一つなので、これは嬉しい変更です。

・総評

 肉の存在感ばかりが先行しています。
 少なくともソースはそれに合わせてさっぱりにするべきではなかったです。
 パンと肉と野菜のバランス。そしてそれをまとめるソース。そのバランスが崩れてしまっています。
 私の一番のお気に入り、スパイシーモスチーズになるとどういうことになるんだろう。 このモスバーガーがパラペーニョを受け止めることができるのだろうか……。


☆テリヤキバーガー


 こちらは総評のみ。
 パンズとミートパティは同じですが、ソースに大きな変更点がされているようです。こちらはコク重視。存在感の強いミートパティを受け止められるソースに仕上がっています。ミソを使っているせいか、肉が口に残ったときの鼻につく匂いも上手に包み込むソース。こちらの変更は大成功かと。

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 とりあえず二種類食べてみたワケですが、やっぱりあのミートパティは微妙。
 スパイシーモスチーズになってもイマイチの場合は、エビカツバーガー走ることが多くなるかもしれません。

 あとセットが「オニポテ」ではなく、「ポテト」になったのも良いですね。
 私はオニオンリングも好きですが、嫌いな人も多いみたいですので。

 随分辛口な評価になっていますが愛していればこそ。
 もちろん、塩味で食わせる他のハンバーガーショップのバーガーとは比べちゃイケナイレベルであることは間違いなく。
 これからもモスには行くでしょう。
 ですが早い段階で「改善」をして欲しいものです。

 最後に。
 モスバーガー以外のハンバーガーがまずいとかそういうことではありません。
 ジャンクフードであるハンバーガーの味としては、わかりやすい味のマックやロッテリアの方が正しいといえます。そんなジャンクフードで素材のうまみを追求していく姿勢を貫くモスを愛して止まないのであります。