No.1919の記事

スマイルプリキュアがハッピーすぎる件

 初代プリキュア〜プリキュア5までを結構しっかり観ていた私としては、プリキュア最新作は必ずチェックしてみるのです。

 ってなわけでスマイルプリキュアを観てみました。

 ネタバレあるよ。
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 第1話 「笑顔まんてんキュアハッピー!!」

 メインヒロインは転校生。
 絵本が大好きな夢見る少女です。
 曲がり角に素敵な出会いを夢見る、精神的にいたって健康な中学二年生です。

 でもそこは少女漫画ではなく、プリキュア。曲がり角で出会うのは素敵な男性ではなく、プリキュアおなじみの謎のマスコットキャラクターです。
 モチーフは羊。名前はキャンディーとのこと。
 語尾には「クルー」がつきます。ちなみにピカチュウと同じ声です。

 とりあえずキャンディーが絵本を残して忽然と姿を消したため、「夢だったんじゃね?」とガッカリ感を覚えながら登校するヒロイン。

 そこでシーンは変わって教室。
 転校生にはおなじみの自己紹介ですが、そこでクラスメイトが教壇まで乱入してきます。
 緊張してうまく喋れないヒロインの緊張を解こうと、関西弁をひっさげて割り込んできたのです。
 とった笑いはソコソコでしたが、他プリキュア要員の4人をキッチリ紹介するあたり、進行に欠かせないキャラになりそうです。(少し演技が怪しかったですが)

 で、授業中。
 キャンディーの姿を窓の外に見つけたヒロインは、なぜか校内を探し始めます。
 窓の外にいたのに!!

 まぁ、直感めいたものを感じたのかもしれません。
 図書室にたどり着いたときに光る本を発見。よくわからないまま本を動かし始めると、本棚に吸い込まれます。
 辿りついたのは壁がすべて本棚の不思議空間。
 そこの本の隙間からキャンディーを見つけたヒロインは再び本を動かし、キャンディーのいる場所までワープしました。

 今回は本棚がどこでもドアになるっぽいですね。

 まぁそれはともかく。
 そこには敵キャラと思わしき狼男に追いかけられるキャンディーの姿がありました。

 しかしこの敵キャラ。笑い声がイカしています。


「ウルフッフッフッ!」

 ……………………。
 狼なだけに!!

 しょうもないですが、そこは女児向けアニメ。
 こういうテイストは大事です!

 追いかけられるキャンディーを助けることを決意したヒロインは、「怖い怖い」と泣き言を言いながらも、しっかりと有言実行してみせます。

 その行動に反応してプリキュア変身グッツが発生。
 化粧用品のパフで、幸せになれる煌く粉、ハッピーパウダー(非公式名)をパフパフッとしてハッピーチェンジ。

 幸せそうな戦士キュアハッピーに変身です。

 そこで敵もプリキュア名物なぞの巨大敵を投入します。
 こんかいは「アカンベー」だそうです。
 モチーフはピエロで、ドナルドさんに見えてしょうがないです。

 ハッピーセットにプリキュアグッツが登場するときの、ドナルドさんの立ち位置に期待せざるを得ません。

 そして、プリキュア名物、「いきなりパワーアップした身体能力にびっくり」を実施後、いよいよ必殺技です。

「ハッピーシャワーで浄化するクルー」
※今回のマスコットは語尾に「クル」がつくらしい。

 これもお約束、マスコットから、いきなり必殺技の実行を促されるイベント。
 そこでヒロインはお約束どおり技名を叫びます。

「ハッピーハッピーハッピーシャワー!」

 可愛いポーズでそんな恥ずかしい技名を唱えます。
 エフェクトがかかり、かっこいいSEとともに3アングルで決めポーズ。
 ラストはどや顔。

 従来なら技が炸裂、一撃撃破だったりしますが、スマイルプリキュアは一味違う。

 まさかの不発。
 技が出なくて顔を赤らめるヒロイン。
 ……やだ、かわいい。

 マスコットいわく「気合が足りない」らしいですが、ヒロインは「私チョーやる気だったもん!だから今チョー恥ずかしいもん!」と、すばらしい切りかえしを見せます。

 技が出せないことで追い詰められますが、プリキュア名物「絶対に諦めない!」的な発言で変身グッツが輝きだします。

 さらに気合を込めろと言う指示に従うヒロイン。

「気合だ気合だ気合だー!」

 顔を真っ赤にして、どこぞのプロレスラーのように気合を入れるヒロイン。
 間が抜けて見えるけれど、本人は本気ですので、いじらしくも可愛いと思います。

 今度は気合充分だったようで「プリキュアハッピーシャワー」が炸裂。
 ……さっき失敗したのは、プリキュアつけなかったからじゃね? とかも思わないでもないですが、まぁ無事殲滅できたので良いのでしょう。
 敵殲滅後はビシッとポーズを決めると思いきや、次のカットではお世辞にも可愛いと思えない疲労困憊の表情。

「何これ。ものすっごい疲れた……」

 へたりこむヒロイン。

「ああ、怖かった……」

 そして正直な感想。
 変に大人びたり、なぜか覚悟を決めるのがものすごく早かったりするヒロインよりも、こういうヒロインの方が女児向けアニメには向いていると思います。
 まだ中学二年生だもの。
 妙に悟りを開いていることの多い10代が異常発生しているラノベ界隈のヒロインもこういうところは見習って欲しいものです。(とってつけた萌え属性ではなく)

 で、ラスト。


「キャンディーの世界を救って欲しいクルー」

「ぜんぜんわかんないけど、面白そー!」

<モノローグ>
 なんだろう。とびきりハッピーなことが、はじまっちゃったかもー!


 ……色々ツッコミどころはありますがその勢いやヨシ。

 これは……期待できるっ!