マリリンは「風の中のキャンドル」…
エルトン・ジョンがマリリンのために作った歌。
マリリンを愛する多くの人の気持ちを代弁しているように思えます。
「Candle in the Wind」
Written by Elton John&Bernie Taupin
(訳:柴山理香)

さようなら、ノーマ・ジーン
僕は君にめぐりあえなかったけれど
とりまき連中に囲まれていても
君は気品に満ち溢れていた
彼らはどこからともなく現れて
甘い言葉でそそのかしては
君を思いのままにあやつった
そして君の名前まで変えてしまった

君の生き方はまるで
風の中のキャンドルのようだった
辛いときすがりつく誰かに
めぐりあうことのなかった君
僕がまだ子供じゃなかったら
めぐりあっていたかった
君のキャンドルは燃え尽きてしまった
その輝きが消えるずっと前に

手に負えない孤独
君が演じた中でもっとも辛い役
ハリウッドのスーパースターの座と
ひきかえに君はたくさんの悲しみを背負った
君が逝ってしまった時でさえ
誰も君をそっとしておいてくれなかった
君が裸で死んでいたことを
新聞はこぞってかきたてた

さようなら、ノーマ・ジーン
僕は君にめぐりあえなかったけれど
とりまき連中に囲まれていても
君は気品に満ち溢れていた

さようなら、ノーマ・ジーン
22列目で観てたよ
君はただセクシーなだけじゃない
みんなのマリリン・モンローなんかじゃない


白いホルダードレスが地下鉄の風で大きく舞い上がるポーズ。
下目使いに挑発するような表情を見せる真っ赤な唇とホクロ。
シャネル5を好んだ、アメリカを代表するセックス・シンボル。
映画を見たこともなく、声さえも知らなかった私の中の、
「マリリン・モンロー」のイメージときたらそれだけだった。
でも長年のファンであるうあのお陰で、イメージを崩してくれる彼女に出会えた。
マリリン・モンロー、そして、ノーマ・ジーンに。
その時、私の前で微笑んでいる彼女は、とても眩しくて可愛くてセクシーで…
とても頑張り屋で知的で恥ずかしがり屋で…
そして「風の中のキャンドル」のようにはかなかった。

マリリンが逝ってしまってから、もう彼女の生きた年と同じくらい
年月が経った今になってどうしてファンになれるのか不思議かもしれない。
でも今になっても彼女を知ることのできる物がたくさんある。
映画はもちろん、そこから録音された歌のCD、
大衆からカメラマンにまで常に撮られていた写真、
未だに語られる彼女を知る人々の言葉、
彼女を見出そうとするさまざまな本…etc
それだけマリリンを求め続ける人、愛する人が世界中にいるということなのだ。
そう、彼女に代われる人は、まだ…これからも出ることがないかもしれない。

エルトン・ジョンがマリリンに歌った「Candle in the Wind」を
そのまんま歌詞だけ変えてダイアナ妃に歌ったというエピソードは、
前の私みたいにマリリンを知らない人には分かりやすいイメージかもしれない。
常にゴシップにさらされた当時よりも、純粋に見ることができる今の方が、
実は熱烈なファンが多いのかもしれないね。

ネットで出会えた皆さんのお陰で、マリリンを長く変わらずに愛していたり、
私のように新しくファンになったりする人が多いことが分かってとても嬉しい。
女性のファンが多いというのも、ネットで初めて知ることが出来ました。
ここや他のマリリンのHPを見て、以前の私みたいなイメージしかなかった人が、
「マリリン・モンローってこんな女性だったんだ…」
と思っていただければ、何よりも嬉しいです。

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