月は東に日は西に

つれづれ日記1999.8.2〜9.19

夏風邪/姉妹旅行/ハリウッド・ビューティーズ/アンティークショップ

東京大停電/日傘/トンカツ/PC Expo/マリリンヴォイス/ごみ捨て


1999.08.02.MON 夏風邪

夏風邪をひいてしまったらしい。
どうも週末から、のどが痛いなあ、鼻水が出るなあとは思っていたものの、
さほど気にしていなかったが、昨日になって、身体と気分がだれだれになってしまった。
(夏バテも重なっているかな)
外は暑いが、我が家には幸いにも全室エアコンが付いている。
エアコンを効かせて、昨日は眠れるだけ寝てしまった。
しかし外の眩しさを見ると、ふと思い出すあの夏の日…
そう、私は滅多に夏風邪はひかないけど、一度ひどいのをひいたことがあった。
結婚するまでの私の一人暮らしの部屋には、部屋を冷やす機械は扇風機しかなかった。
だから、昼間は信じられない暑さになるので、できるだけ部屋にはいないようにしていた。
冷房の効いたバイトに行ったり、近所の姉の家に避難したり、図書館に行ったり…
とにかく、部屋には暑くていれなかった。
しかし、風邪をひいて熱を出して、うううーんと動けなくなってしまった。
部屋で寝ているしかない状態になってしまった。
暑い…外気温も暑いが、身体も熱い…ううう…体温38度かい…ううう…
暑い…熱い…厚い…いやこれは違う…とにかくあついよお…
逃げ場の無い暑さってこういうことを言うんだな…と、干涸びそうになりながら、
布団から下の畳に逃げ、それでも暑くて、這いずりながら、台所の床の上まで行く。
アイスノンも無かったので、氷水でタオルを絞って、自分の頭に当てていたが、
それもすぐに暖かくなった。(氷もすぐ溶けた)
ああ、いっそ気を失ってしまいたいが、あまりの暑さにそれさえも出来ない…
もう、私、だめかも…と妙に悲観的になったころ、救世主が現れた。
「風邪ひいてるんだってー?」
近所に住んでいる姉が、出かけていた先から帰ってきたのである。
かくして、なんとかよろよろしながら、姉の家まで行き、
唯一エアコンのある部屋を占領させてもらって、寝させてもらった。
そして、翌日にはなんとか良くなったのである(お姉さまありがとう!)。
ああ、エアコンのある生活って、素晴らしい…
遠いあの暑い熱い夏の日を思い出すと、そう思わずにはいられない私だった。


1999.08.03.TUE 姉妹旅行

私には姉が二人いる。つまり三姉妹で、私は末っ子だ。
小中高と同時に入学式を迎えたくらいの年の差なので、
物心着いた頃には二人とも東京に行ってしまったりして、
実のところ、三人で同じ家に暮らした記憶ってのは、かなり少ない。
だから、小さい頃は、時々訪れる親戚のお姉さんみたいな部分もあった。
自分でも働くようになって、自分でも一人暮らしを始めて、
ようやく、なんだか同じ目線で話せるようになったなあ、と思ったのは、
一緒に飲みに行けたりするようになってからだ。
そして「三人で旅行行きたいねえ」という話も出るようになった。
「よし、じゃあ、貯金しよう! 毎月五千円!」
と、すぐに盛り上がって、始めたのが5、6年前になるかな?
それぞれの事情もあったりで、断続的ではあったけど、
ようやく「もうちょっとした旅行には行けるね♪」という金額になった。
逆に断続的にでもここまで続けられたのは、姉妹だからかもしれないなあ。
そしてそして、おお、とうとう話は具体的になって、明後日からその旅行なのだ〜!
北海道2泊3日。
行ってしまうとこの数年の貯金は、実にあっという間に無くなってしまう(笑)
が、いいのです。
さっぱり使って、楽しんでくるのです。
三人だけで、2泊3日過ごすのは、ほんと〜に初めて。
こういうのって、女姉妹独特の楽しみ方かも。いいよね。
見送ってくれるだんな3名と子供たち、お父様お母様にも感謝しつつ、
朝6時出発で夜10時半の到着まで、丸々3日、行ってきますなのだ!


1999.08.21.SAT ハリウッド・ビューティーズ

表参道のハナエ・モリビル、ザ・スペースで開催されている
「ハリウッド・ビューティーズ」に行ってきた。
ファッション振興財団主催の、ハリウッド映画で女優達が実際に着た衣装を展示する映画衣装展だ。
前に駅張りポスターでちらりと見て、「あ、マリリンの服もある!?」と気に掛けていたものの、
なかなか場所や詳しい事を調べないまま、今日まで来てしまった。
ハナエ・モリビル、と8月の何日かまで、だけ覚えていたので、今日一人で出かけてみた。
着いてみると、無事開催中。しかも来週までだった。ああ、よかった!
ポスターには、タイタニック、オードリーの「マイ・フェア・レディ」などあり、
右端にマリリンの「お熱いのがお好き」の衣装の写真があった。
お尻にハートの透けるところがある、あのセクシーキュートな衣装です♪
ルンルンとおしゃれなファッションビルの5階に登り、チケットを買って入る。
浮かれて、チケットのおつりを貰いそこねるところだった(笑)
入っている人は見事に女性ばかりだ。
もちろん、ファッションに興味のありそうな方も多そうだけれど、
映画好きで実際の衣装に興味のあるの女性連れが多いみたいだ。
映画の紹介がいくつかされた先の空間に、衣装が柵もガラスもなく置いてあった!
きっと回り込んでいろいろな角度から衣装を見れるようにだと思う。
とにかく触れないまでも、目の前まで顔を近づけて見れるのが嬉しい。
しかし、最初にマリリンの衣装が飾ってあったのだけれど、
なんと、マリリンの「お熱いのがお好き」の衣装だけはへこんだ空間に柵付きだった。
スパンコールが効果的に使われた、ぴったりしたあの衣装。
色はすっかりベージュになり、所々に染みも見える。
ああ、でもその辺が、本当にマリリンがこれを着ていたんだ〜!
という感じがして、実感が沸いてくる。
でも真正面を向いているので、どうやっても、お尻が見れない。
うろちょろ覗いてみるが、しばらくしてあきらめる。
横にはあの映画中着っぱなしだった「王子と踊り子」の衣装と、
「恋をしましょう」のホルタートップのピンクのドレスがあった。
マリリンだけで3着も! 嬉しいなあ〜。
しかもこっちは後ろまで回り込んで見ることができるのです。
「恋をしましょう」の方はまだ随分きれいで、今でもすぐに着て踊り出せそうな、
ふわりと柔らかく、下に行くほどピンクの濃くなる美しいロングドレス。
「王子と踊り子」の方は「お熱いのがお好き」のと同じく、年代を感じさせられた。
でも、小さく付いていた真珠(?)の飾りも見事に残っている!
説明によると、映画中はとにかくアクセサリーが変わるだけで同じ衣装のため、
同じ衣装が3着作られたのだそう。
その内のこの1着が不思議なほど状態が良く、個人のコレクターの方が保存していたのだそうだ。
これも、ちょっとした染みがあったり、ほつれもあるけれど、
「着ていたんだなあ…」としみじみしてしまう。
何より、横にファスナーとホックが見えるのですよ!
ファスナーは昔らしく、目の荒い銀色のもの。
そしてホックはそれを隠すように沿って、ちょっとはじけ飛び加減で並んでる。
ああ、マリリンが着たときには、このファスナーをぎゅ〜っとあげて、
ヒップのボリュームを服の中に押し込んでたんだなーと想像してしまう。
マリリンがこの衣装を身に纏っていたんだなあ…しみじみ。
同じときに一緒に見ている方達が、
「すごいプロポーション!」「細いよ〜」「背も高いね!」
などと感嘆しているのを聞きながら「そうだろそうだろ」とほくそ笑んでいた私(おいおい)
でも、マリリンの衣装はマネキンが着ていると、
一様に胸とヒップが余っているのでした。ウエストはそのままなのに!
マリリン用のマネキンを作って欲しいなあ、という贅沢な願いも生まれてしまいました。
他にも、エリザベス・テイラーやビビアン・リーの衣装、
(「風と共に去りぬ」の衣装は豪華!)
オードリーの「マイ・フェア・レディ」は今回復元されたものだそうで、
今さっき映画から抜け出たようだった。
(本物は盗まれているのです! 映画中の他の2着も盗まれて、
 コレクターの間でこそこそ取り交わされているらしい)
新しいところでグウィネス・パルトロウの「エマ」「恋に落ちたシェイクスピア」、
ニコール・キッドマンの「ある貴婦人の肖像」、
ケイト・ウィンスレットの「タイタニック」「いつか晴れた日に」「ハムレット」、
マドンナの「エビータ」が並んでいた。
さすがに「タイタニック」「エビータ」辺りは衣装も多く、あでやかで美しく保存されている。
映画で見るとさらっと見てしまうのだけれど、この辺の衣装は以外と細かい柄が入ってますね〜。
質感も映画のイメージと実際ので結構違って「どこの衣装!?」と悩んでしまったりして(笑)
それに比べると、昔の映画の衣装の方が印象に残るくらい大切に使われて場合が多いのかも。
さて、もう一度、未練でマリリンの衣装をちょろちょろと見回っていましたが、
「ここで見れなかったら、一生見れない!」と係の方に声を掛けさせてもらった。
「すいません、一歩だけ踏み込んで、お尻の柄見させてください!」
「は…、い、一歩だけ…でも」と困った様子だけれど、
すぐ横の衣装のところまで来てもらってしまった。
そして、一歩、いや二歩位進んで、ぱっ!とだけ覗き込んだ。
あった! 赤いビーズに囲まれたハートの形が〜! 思ったより大きい!
それだけ瞬間的に確認して、すぐに戻った。
「すいません! ありがとうございました!」
優しそうな係の方は「なんだこいつ?」というようなという笑顔を向けてくれた。
本当にすいません、無理いって…
もう思い残すことはない、と、さっさとその場を去らせていただきました。
とにかく、期待以上に感激してしまった。
やはりマリリンが着て動いて一緒に映画出演していた物達の存在感はすごいのだ。


1999.08.22.SUN アンティークショップ

車でよく通り過ぎるところに、アメリカンアンティークの店を見つけた。
「コレクターの店」とも銘打っており、入ってみるとなかなか値の張るものが置いてあった。
アンティークとはいえ、それはアメリカのもの。
大半はおもちゃや古着、50年代辺りのグッズなどが占めることになる。
きっとマリリンもたくさんあるよね〜♪
などと期待して入ってみると、これがまた…殆どない。
個人のキャラクター的にはエルビスのものがコーナーも設けてあって結構ある。
でもマリリンのものはちょっとした映画ショップよりもなかった。
「売れないんですか?」と聞いてみると、そうらしい。
「エルビスのはよく出ます。バックルなんかは、入った途端に売れますしね」
うううーむ、そうなんだ〜。
まあ、お店の顧客にもよるのだろうけれど、少なくともこのお店の顧客には、
マリリンファンの人がいないらしい。
お店も売れないものを仕入れるわけにはいかないのだ。
うーむ、さみしいな。
でも、顧客になって何十万も買える私ではないので、
「買うから仕入れてください!」とも迂闊に言えない。
とりあえず、紙関係(本やポストカードやポスター)に興味のある私は、
マリリンが表紙の72年、81年のLIFEが2冊あったので見せてもらった。
でもね。表紙がマリリンでもね。
中身の記事は少ないんだよー。
72年の方は50¢で、後ろの4ページに追悼みたいな記事。
81年の方は2$でMManiaと銘打ったマリリン表紙の雑誌を集めている男性の話が見開きで。
9800円と8000円の値段が付いておりました…
もうこの手のを買うのは私に任せているうあは、
「自分で買えるんなら別に買ってもいいよ」
と言ってくれましたんで…買わせていただきました…ははは。
だって、見たことのないのがあったんだもん…。
お金を下ろしてきて現金で払うということで、10%はお勉強してもらえたけれど。
しかし前からちょこちょこと見たりはしていたものの、こういう雑誌を買うのは初めて。
古本を探して買うのが好きな私には、また買う分野が広がってしまったことになる。
ま、お金という有限のストッパーがあるので、無差別には買えないけど(笑)


1999.8.24.TUE 東京大停電

会社を出ると外はまだちょっと蒸し暑かった。
駅までの道で、向こうの空が妙にぴかぴかと明るくなっている。
「あれ? 花火やってるのかなー」と思ったけれど今日は平日。
少し間が空いてからゴロゴロと音が聞こえたので、雷だと分かった。
「へー、すごいなー」
などとのんきに駅に向かうと、すこしぽつぽつと降ってきた。
電車に乗って、はーやれやれ涼しいな、なんて手すりに捕まっていると、
走ってすぐの駅で止まってしまった。
ドアは空いたまま。時間調整か? それにしちゃ長い…
と、思う間に、雨がザーザー降って来た。そりゃもう、夕立の勢いである。
そして放送が入った。
『お茶の水駅で落雷があり、停電となっております。しばらく停車します…』
ふーん…しばらくね。まあ待つか。
…そして10分ほどが過ぎた。ぱらぱらと降りる人たちが増えてくる。
電話を掛ける人々も増えてくる。
「しばらく…」以外の放送はない。
私も家にいるはずのうあに電話して「動かないから、遅くなる〜」というと、
「え? 動かないの? 迎えに行こうか?」と答えてくれた。
お言葉に甘えて、そうしようかな…なんて、つい考えていると、
『前の駅まで動きます〜! 乗ってお待ちください!』と放送が入った。
改札に向かった人の群れが、一気にまた電車に戻ってくる。
私も前の駅まで行けば乗り換えられるなー、と乗って待つことにした。
そしてぎゅうぎゅうに車両が徐々に混み始めながら、更に10分ほど…
電車には雨でびしょびしょにぬれた人々が増えてきた。
しかし放送は変化ないし、いい加減、もう動かないのでは?という気になってくる。
そしてもう一度うあに電話を入れているときに、
『三鷹でも落雷の停電のため、この線は動きません。
 中央線・山手線・京浜東北線も止まっております。
 落雷によるため、復旧の見通しはたっておりません』
…ううっ。
「うあ、やっぱり迎えに来てええ!」…
時間的には30分くらいなのだが、すぐ動くのか動かないのか分からない状況の中で、
駅の放送だけを頼りに動くのは、とっっても精神的に悪い。
大体いつも動かないから乗り換えろと言われると、すぐ動いたり、
動くから待ってろと言われて待ってると、やっぱり動かんから乗り換えろ、とか言われる。
それで右往左往していると「むきーっ」と言う気分になる…。
しかし、この時はとにかく私と同じ思いの人々が駅にあふれていた。
しかもそんなに止まっちゃって、どうやって帰れって言うんだよ?状態の人々だ。
電車には疲れ切った人達が座り、ホームにも力ない人達が佇み、
改札は乗り換えの切符を求めた人達が止むことなくあふれて、
停電でエスカレーターも自動改札も止まり、出る人も入る人も切符なんか関係なく行き来していた。
駅全体の電気も一瞬ふっ…と消えたりして。
天候も最悪。(というか、天候のせいなのだが)
すき間から吹き込む雨は、たたきつける勢いで下が霧状になるほどだし、雷は鳴り止まない。
外の道路もあっという間に川状態だ。
もしもこのまま落雷が続いて東京中が停電になったら…
なんて怖い考えが浮かんでしまった。
東京は電気が止まるだけで十分、いわゆる世紀末状態になるんじゃないかな?
うーん、これは本当に…
…なんて思ったが、なんとか地下鉄にたどり着くと、こっちは普通に動いていた。
うあと待ち合わせした駅に行くと、雨も止んでいる。はあ? 拍子抜け〜
雨も降っていなかった横浜から走ってきたうあは私の話を聞いて、
懐中電灯も持ってきていてくれたが、全く必要なかった。
しかし、ちょっとばかり、自分の中で世紀末気分の夜であった。


1999.9.1.WED 日傘

先々週くらいに日傘を買った。
もうすぐ夏も終わるかなーと思ったけれど、
どうも日差しに長く当たっていると、アレルギーらしく、腕がかゆくなってしまうのだ。
少しの間でも、買って使うことにした。
しかし、ヒラヒラなのは苦手なので、白くてレースな傘は欲しくなく、
テレビでも色の濃い方が良いと言っていたので、黒がいいや〜と探していた。
そして無印良品で、真っ黒でヒラヒラも柄も何にもないのを見つけた。
「よっしゃ、これだ!」
即購入。買ったその日も暑かったので、すぐに使った。
いやー、いいですね!
自分の上半身を隠す影が出来るだけで、日差しの下を歩くのがこんなに楽になるとは。
今まで、かすかな日陰の下を、そそそ、と移動して、
眩しい光に手をかざしながら歩いていたのが、これひとつで楽々歩けるー!
そして、うふうふと会社にも差していき始めたのだが。
…どうも、気になる。
人の視線が。
結構ちらり、と傘に視線を移す人が多いのだ。
何故!?
…って、実は分かってるんだけどね。
この傘は真っ黒。しかも折畳みでもない。そうさ、自分でも分かっているさ。
いくら生地が違おうと、ぱっと見た目は、ただの黒いコウモリ傘さ!
「やーねー、いくら暑いからって、堂々と雨傘差して」
って、思っているのね、その視線は…!
違うのよ、これはれっきとした日傘なのよー!!
あああ、いっそのこと、黒いところに「日傘」って書いちゃろうか?
…なーんてね。そんなことを気になるのは最初だけ。
もう10日も経てば、「日傘だもーん」と書くこともなく堂々と差してたりする。
まだまだ9月中は、この日傘が活躍してくれそうだ。


1999.9.6.MON トンカツ

私は肉魚嫌い。
なので、外食などすると好き嫌いの多い私の方に、うあが合わせてくれることが多い。
一度も行ったこともないお店も私には結構あるのだ。
それは焼き肉屋。牛丼屋。しゃぶしゃぶ屋。ウナギ屋。etc…
(ちなみにうあも行きたくない店はある。
 エビとカニが見るのも大嫌いなので、レッドロブスターやカニ道楽には目もくれない。
 うーん、そう考えると困った夫婦だな)
今日は帰りが一緒になったので、駅で食べていこうということになった。
いつもファミレスみたいなお店やうどん屋、中華定食の店などなのだが、
いつもそこに行くまでに通り過ぎるトンカツ屋があった。
和幸という中々有名なチェーン店だ。
いつも、私に気を使うのかそこを通り過ぎるうあなのだが、
今日は久しぶりに食べたいな…という視線が彷徨っている。
「エビフライとかもあるから、今日はここでいいじゃん、入ろう入ろう」
と、声を掛けて久しぶりに入ることになった。
そして出てきたトンカツ、キャベツ、ご飯、みそ汁。
(私はエビフライとカニクリームコロッケ)
うあは2切れ食べるうちにご飯とキャベツとみそ汁をお代わりした。
それはもう終始嬉しそうに最後まで笑顔で食べていた。
いつもおいしそうに食べるうあではあるのだが、今日は格別だった。
「トンカツ好きなんだねえ…」
「うん! 昔は週に2回食べてたしね」
むむ、そうだったのか! 好き、とは思っていたけれどそんなに好物だったとは!
結婚3年目にして、改めて認識してしまった。
しかし妻は料理が下手で揚物を作ったことがまだないのであった。(おいおい)
「今度は食べたいときにトンカツ屋入っていいからね!
 おかずに遠慮せずに買ってきてもいいからね!」
と言う私…。
ははは…今度、頑張って挑戦してみるか…


1999.9.11.SAT PC Expo

幕張メッセで開催されているPC Expoに行ってきた。
目的はただひとつ、 Macのブースである。
そう、今回初めてiBookとG4とシネマディスプレイがお目見えなのだ!
横浜から電車を乗り継ぎ幕張メッセへ。
京葉線に乗ると「ほとんどPC Expoに行く人だな…」という感じだった。
開催中唯一の休日、しかも最終日ということもあって、駅の混みようもすごかった。
そしてMac Expoの時もいたが、今回もダフ屋のおいちゃんたちが道路にたくさんいた(笑)
会場に入ると、予想通り人で溢れていた。しかも暑い!
外も湿気を含んだ暑さだけれど、中は空気が動かない中で人の熱気が篭っている。
しかしめげないのだ!
奥の方にあるMacのブースを目指すのだ!
人をかき分けかき分け、Macのブースを一直線に進んだ。
そして一段と暑さ増す人の群れが…
おお、あったあった!!
iBookだ〜!
聞いていた通り、生半可では近寄れない。
5台並んだスペースには、触りたい並びの人と、覗き込む人達でぎゅうぎゅう。
鎖を持って並びを管理しているおにいちゃんも3人くらいいる。
なんとか実際に触れる並びに入り込んで、じっと待った。
前の触っている人の長く感じること長く感じること〜!
一人5分まで、とはなっているのだが、はっきり計っているわけではないし、
長く待った皆は出来るだけたくさん見ようとするので、時間がかかるのだ。
短い列だったが結局触れたのは20分後くらいだった。
そして、おおお、なんてまあ可愛いんでしょ!
白とブルー、タンジェリンの色も、材質が違うせいかとてもパステルぽい。
全体的にゴムっぽい、柔らかい感じで、持ち手はプラスチック。
丸見を帯びていて、そんな材質で、持ち手のおかげで軽く持てるせいか、
想像したよりも大きさと重さを感じなかった。
そしてキーボードも白く、ちょっとスケルトンぽいのだ。これもいままでにない。
写真に撮ってきゃあきゃあしている女の子もいたくらい、見るだけでもやはり良いですね〜。
そして次はG4とスタンドディスプレイの方へ!
グレイと白とクリアを組み合わせたかっこいいG4。
さすがに早いぞ早いぞ! フォトショップの起動もフィルタもパッパ!だ。
更にモニタのシネマディスプレイは感動物です〜。
フラットで22インチの大きさを感じさせないこの造りとデザイン!
写真立てのような感じで、クリアで向こうが透けて見えてしまう足が2本ついてる。
厚さもそれこそ写真立てのよう。 スイッチもクリアな材質の中に埋め込まれていて素敵。
もちろん画面表示も素晴らしい! ああ、こんな画面で作業したい〜。
人にもみくちゃにされ、背中に汗を伝わせながら見たMacブースを抜けると、
となりの会場は涼しかった。
はあ、疲れた。でも来てよかった。もう帰ろうか。
などと言っている私達夫婦は、もうすっかりMacマニアかもしれない(笑)


1999.9.12.SUN マリリンヴォイス

昨日からまたちょっとマリリンの事が続いて嬉しい。
PC Expoに出る前にテレビで、映画「リトル・ヴォイス」の紹介をしていた。
これは前から気になっていたのだけれど、ちゃんと紹介されたのを初めて観た。
亡き父の残した古いレコードをよりどころにする心を閉ざした少女が、
その聞き続けたジュディ・ガーランドやマリリン・モンローなど、
往年のミュージカルスター10人ほどの歌をそっくりに歌えるミラクルヴォイスの持ち主だった!
という話なのだ。
本当に似ているので、レコードを…?と思ったら、実際にそのヒロイン、
ジェイン・ホロックスが歌っているというので、尚更劇場で観た〜い!なのだ。
テレビではマリリンヴォイスを聞けなかったけれど、
「ショウほど素敵な商売はない」を歌うらしい。
そしてテレビに写っていた衣装は「ハッピーバースディ…」の時のマリリンの衣装に似ている。
昨日から公開なのだ。観に行くのだ♪
そして、PC Expoの帰りにレンタルの蔦屋に寄って、以前たけしさんに教えてもらった、
飯島直子が「I Wanna be Love by you」をカップリングで歌っているという、
シングルCDを借りてきてみた。
これはカウガールバージョンというのになっていて、曲的にはアレンジが強い。
けど確かに歌い方は、そっくりに真似てるな〜という感じでした。歌の間とかそっくりだ。
うーむ、なるほど日本人が歌うとこのようになるのか、と録音しました(笑)
更に、家に帰ると掲示板に広告の来ていたデジサイト倶楽部から、
マリリンのDVDが届いていたのだ〜。
申し込んで一週間経ってない。早いですねえ。
ふふふ、今は観れないが、いつかDVDデッキを買って観るのだ!
そして今日は特別用もなく、近所にちょこっと出かけたのだが、そこでフリーマーケットをやっていた。
始まったばかりでまだ準備中が多かったけれど「ふ〜ん」という感じで二人で軽く回った。
そこに、ぽんと目に飛び込んだマリリンの姿!
おおお、なんと、ちゃんとフレームに入った大きなマリリンがこっちを見ている!
我が家にあるどのポスターよりもでかい!
モノクロのその写真はマリリンが上半身で写っていて、まっすぐにこちらを見て、
静かに「ハーイ…」とでも声を掛けているようなポートレートだ。
そしてよく見ると、端の方にさほど目立たないカレンダーが付いていた。
1993年三和シャッター…何故、マリリンのポスターなんだろう…
まあ、それはいい。1500円と付いているそのフレームポスターを私はもう買う気でいた。
そこをうあが「まけない?1000円」と交渉したところ快く若いご夫婦はその値段にしてくれた。
う、うれしいい〜!
「フレームだけじゃないですよね?」
「あ、中身はつけますけど、どうぞご自由に。捨てちゃっていいですよ」
いえいえ、それが一番欲しいんだって…(笑)
ほくほくと家に持ち帰ると、どでかいマリリンが「ハーイ…」と見つめてくれる空間が出来た。
等身大マリリンと共に、嬉しい空間が増えていく我が家なのだった。


1999.9.19.SUN ごみ捨て

世には、なんて簡単に道端にごみを捨てちゃう人が多いんでしょ。
田舎に住んでいたころは思わなかったけれど、
都会では人がたくさんいる分、そういう人がとてもたくさんいるんだな〜。
毎日思うのは、歩きタバコと、犬のフン。
タバコを歩きながら吸う人には、私にとって三つのごみを捨てていく。
まずは煙。前を歩いていられると、その吐き出す煙は形に残らないけど、肺に残される。
次に灰。とんとん、と歩きながら落とされて舞う灰は、コンタクトの私の目に時々入るのだ〜。
最後に足で踏みつぶされた吸い殻。
頼むから、立ち止まって吸ってくださいませ。
人の多い道中で背後にごみを流しつつ、自分だけ気分いいのはかんべんです。
犬のフンはね、何気なく犬がしてそのまま去っていくらしいけれど、
毎日そこを通るものにとっては、下手すると一ヶ月くらい見なくちゃいけない汚物なんですう。
飼い主さん、お願いします〜。
そして車で出かけたりすると、車ならではで見たりする光景もある。
車の灰皿の吸い殻を、全部路上に捨てちゃう人。
缶やお菓子の袋なんかを窓からぽいっと投げて去る人。
誰も見ていないし、車の個室から消えたごみはもう関係ない、と思ってるのかな、あれ。
この間は本当に驚く光景に会った。
買い物をしようとお店の駐車場に車を止めた時のことだ。
隣に止まっていた車は、買い物が終わって出るところのようで、エンジンをかけていた。
私が車から先に出て、うあがエンジンを切るのを待っていると、
その出ようとしている車の運転席の窓がうぃ〜んと開いた。
そして私の目の前ににょきっと出た腕が、大きい物をばさっ!と車の後ろにほうり投げた。
それは見事に私達の車の後ろの方に収まった。
「へ?」と投げられた物を見ると、それはマクドナルドの大きな袋に、
食べ終わったごみが詰まっているものだった。
「えええ〜?」
そんなものを躊躇なく、人の目の前で捨てていっちゃうわけですか!? ええ!?
何より驚いたのは、車に乗っていたのがどう見ても家族だったことだ。
助手席には奥さんで、ごみを投げたのは運転席のだんなさん。
後部座席には小学生くらいの子供が2人座っていた。
つまり、子供にそういう風にごみを捨てる姿を見せてもいいの?
っていうか、それを子供も普通だと思ってるの!?
びっくりして運転席の顔を見つめる私の顔を思いっきり無視して、その車は出ていった。
びっくりして、ナンバーを覚えるほど、車の後ろ姿までじっと見送ってしまった。
それとも、そんなにびっくりすることじゃないのかな…それは哀しいけどな〜。


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