月は東に日は西に

つれづれ日記1999.7.22〜7.29

iBook/納豆/暑がりハムスター/Webデザインソフト
憂うつ
//ハムスター/街のマリリン/食品売り場の匂い


1999.07.22.WED iBook

それはラジオから流れる、J-Waveのお昼のニュースの一説だった。
「今日、アップルコンピューター社が、iBookを発表しました」
な、なにー!?
ニュースはそれだけ伝えて次のニュースに行った。
おいおいおい。
ほんとにアップルは秘密主義で、その日になって急に言うんだからっっ!
会社のパソでアップルのHPに行ってみようかと思った時、携帯が鳴った。
もしかして…そう、うあだった(笑)
毎日アップルのHPを見つつ、iBookを心待ちにしていたのは、実はうあの方である。
「今! 今、ラジオでニュースが!」
車で仕事の現場へ移動中らしい。
「うんうん、今、HP開いてみるから」
そして、開いてみると…案の定、トップにiBookの姿が!
「おー、出てるよ出てるよ!」
とりあえず、オレンジと白のツートンの姿を伝える。
あとは、帰ってからのお楽しみ。うきうきなうあだ。
すぐにも帰ってパソコン開けたいだろうけど、仕事頑張ってね、うあ。
そのあとは社長が来ていないのをいいことに(社長、ごめん)、
会社の3人で英語の画面にかじり付いた。(日本のHPにはまだ発表されてないのだ)
どうやら今回の初期型ははボンダイブルーでも5色でもなく、
ブルーベリー(といいつつ青だ)とタンジェリン(オレンジ)の2色らしい。
デザイン的には色々想像図もあったけれど、結局iMacを本当にそのままノートにした感じ。
おお、持ち運べとばかりに、立派な取っ手がついてる。
おお、300MHz! ハードディスクも3.2MB! 画面はTFT!  バッテリーは6時間!
値段は$1599か、20万をやっと切るくらいか。でも、安いね。
そしてやっぱりコンセプトは「iMac to go! iMacを持ち出してインターネットをどこでも!」と、
iMac発売の時と同じ、インターネット重視だ。
でも、結構大きくて重いんだけど(34.4センチ×29.4センチで5キロ)(笑)
そして下にAirPortという丸くて少しとんがり帽子気味のグレイの、
可愛いオプション機器の画像がついていた。
「なんだこれ? コードレスマウス?」
と、3人で、いいね、コードレスマウス♪などと言って値段を見たら、
なんと本体$299、差し込むカードは$99だ。あわせて5万くらいになる。
「たっけー! そんなの、可愛くてもいらない! でもiBookはいいねー。欲しいねー」
しかし、よおおく英語の文に目を走らせてみると、
「Say goodbye to network cables」
「AirPort lets everyone travel at the same time」
「AirPort gives you the freedom to access the Internet with your iBook
form anywhere in your home or dome or classroom」
……つたない英語力でも、なんだか分かった。
AirPortがあれば、コードレスでどこででもインターネットができるのだ!
電話機なんていらないのだ!
ちょー便利!
いやーん、欲しい。
でも、AirPort買ったり、アダプター買ったり、メモリ増やしたりしてると、
あっという間に30万行っちゃいそうだぞー。
うううーん。
でも、予想通り、まおより欲しがっているのはうあです(笑)

興味ある方はこちらへどうぞ♪→http://www.apple.com


1999.07.23.FRI 納豆

私は納豆が好きだ。
昔は親から「納豆娘」といわれるほど、よく食べていた。
しかし一人暮らしになってからは、ご飯を炊いたりすることもなく、
賞味期間の短い納豆からはどんどん遠ざかっていた。
結婚してからはご飯を炊く機会も当然増えて、食べられる機会も増える。
しかしうあはねばねばな物が嫌いだし、納豆だけでおかずの済んでしまうタイプの私は、
一人だけ、勝手に納豆食ってるのもなあ……と、それほど食べることも増えなかった。
ところが、毎日食べよう!という機会に急に恵まれてしまった。
というか、義務となった…(笑)
実は私ってもともと肉魚嫌いの偏食なくせに、更に、
同じものを食べていても平気。
インスタントものでも気にしない。
お菓子でお腹一杯になったらそれでも平気。
な、困った奴なのである。
「口内炎になったり、風邪をひきやすくなったりしたのは、栄養の足りないせいだよ!
 肉魚食べないから、他のもので補えばいいんだ」
という見解のうあの配慮で、先月から私はモロヘイヤも入った「緑の野菜ジュース」を、
毎朝コップに1杯飲むことになった。
しかし、口内炎はできまくった。しかも、かなり重症の。
「口内炎には何が足りないの?」
「う、うーん、チョコラBBはビタミンBだから、それかな?」
「どんなのに入ってるの?」
「……うーん(過去“あるある大辞典”などで見た栄養の話を思い出す…)…確か…
 (確か納豆は大体なんの時でも出ていたような…)…納豆かな」
「よし、納豆を毎日食べよう! 明日の朝から、まおは緑の野菜ジュースと納豆ね」
え、ま、毎朝…?
そしてうあの決断で、私はおとといから毎朝納豆に大好きなごまを入れて、
一パック(ご飯なし)を食べているわけである。(ごまも健康にいいんだよね)
はてその成果は?
とりあえず、今日は口内炎がかなり良くなっていた。
ちょうど直るころだったのか、納豆のせいかははっきり言えないが(笑)
そして当分また私は納豆娘(娘じゃないって?)になりそうである。


1999.07.24.SAT 暑がりハムスター

ハムスターは暑がり。寒がりでもあるけど。
(ほとんどの動物はそう…?)
つまり、夏と冬は温度調整に結構気を使う。
我が家の夏は、ハムスターを飼い始めてから、24時間体制エアコンかけっぱなし状態になっている。
「ぜいたくな!」というなかれ。
締め切った部屋の暑さで死ぬことだってあるのだ。
狭い小屋の中で、どうすることもできなくて、逃れる場所もなく、暑さにのたうちながら死ぬ…
そんなの自分だったら耐えられないよおお!
そう、飼い始めた頃の夏(この時は1匹だった)。
エアコンを付けていかなかった日、帰ってくると…
あああ!
巣材をよけまくって、小屋の角に頭をつっこんで、腹を出して、
口を半開きにして、足をおっ広げて真平らになってるうう!
死、死んでる? いや息がある!
部屋をエアコンで急速冷やす。えさ箱に氷を入れてやる。
寝ている横アイスノンを小屋越しに置いて 冷やしてやる。 
あああ…動いた。氷なめた。徐々に、徐々に、丸くなってきた…よかった…
(ハムスターは普通に眠るとき、団子のように丸くなる)
という、とても心臓にとても悪いことがあったのだ。
だから、随分気を使っていたのだけれど、昨日の夜、
自分が暑くなかったのでエアコンを消してしまった。
朝、9時頃起きて、はあ、結構暑いなあ…と思いながらハム達を見ると。
うきゃー! 5匹とも真平らまでいかないけど、腹を出してる!
あああ暑かったのねー! ごめんねー!
急いでエアコンを入れて、冷蔵庫の冷えたキャベツをあげた。
みんな貪るように食べたあと、「ふー、やれやれ、この飼い主はよお…」というように、
丸くなってまた寝始めた。
この時の温度は30度だった。
季節感も分かるが、温度計にもなってくれるハムちゃん達だった。
(いや、もうしないよ!)
それにしても、5匹がみんな腹出して寝ている姿は結構面白かったなあ…
(だからもうしないって!)


1999.07.25.SUN Webデザインソフト

買ってしまった。
まだHPを始めて、1ヶ月たっていない未熟者のくせに、
プロも使っているというWebデザインソフト「GoLive CyberStudio3.0」を買ってしまった。
今、使っているのは「Adobe PageMill3.0」である。
HTMLもなんも知らない初心者もその日のうちに簡単に♪という、お助けソフトである。
(それは私〜♪)
でも、ソース表示してみると、なんだか余計なタグが多いのか分かりにくかったり、
微調整がうまくできなかったり…ちょっと寂しくなってきた。
そしてむずむずして新しいソフトが欲しくなった。
(じゃあもっとHTMLを勉強せよという論点もある)
お店に行ってみると、Mac用に置いてあるのは「PageMill」と「ホームページPro」ぐらい。
Windows用はたくさんあるなー…くすん。
そして何件か回るうちに「GoLive CyberStudio3.0」と
「Macromedia Dreamweaver2+Fireworks2」にずずずずいっと目が行ってしまう。
もう、どっちかを買う!という気持ちに固まってしまった。
でもねー。最終的にはやっぱりねー。
Macライク(Mac用しかない!)な「GoLive CyberStudio3.0」にした。
Adobe社と提携したせいなのか、お得になってたし♪
しかしまあやはり、プロも使えるってのは奥が深いわけです。
「PhotoDeluxe」と「Photoshop」の差が大きいように、これも大きいわけです。
その「Photoshop」も使いこなせない奴がこれを使える日は来るのか?
というか、優れたデザインもできんくせに、買った価値が出せるのか?
大いに問題だ…(宝の持ち腐れとはこういうことか)
とりあえず、地道な努力で操作を覚えていくうあ。
それを教わって直感的(つまりテキトー)に使っていくまお。
の二人でなんとか覚えていくしかあるまい。
みんなに「あ、ちょっと変わったじゃん」と言ってもらえる日はいつ来るかなあ…


1999.07.26.MON 憂うつ

ブルーです。
好きな色だけど、今日はちょいと意味合いが違います。
憂うつという意味にも使われるんだよね。I'm in blue.
仕事というものは、気持ちだけ何とかしようと思っても、
実際に結果としてでなければ、なんの成果にもならないものだ。
早くても雑ではいけないし、丁寧でも遅くてはしょうがない。
ちょっとした操作の違いが大きな間違いになり、
簡単な確認ミスが最後まで響く。
あああ、当たり前のこと過ぎて、身にしみるなあ…
私は本当に力量不足で、練習不足だ。
期待される仕事をこなしていかなければ、どんどん期待は失われるだけだというのに。
即対応できる仕事が身につくようになるのは、いつだろうか?
何歳になっても、どんな状況でも、人間努力を忘れたらいかん。
全く面白くない内容だけど、ちょっと自分の戒めのために書きのこしておく。


1999.07.27.TUE 月

築地で待ち合わせをした。
待っている間、目の前には、西洋風とでもいおうか、
築地本願寺の尖塔がそびえ立っていた。
そしてそこに掛かる月…
その広い空の空間と月と流れる雲を見ていると、まるで都内にいる気がしなかった。
遠い異国…そう、アラブ寺院の見える砂漠にでもいるような気分になる。
ゆっくり、ゆっくり、月に挨拶していくように流れていく雲。
そして、それよりもゆっくりと、雲とは反対の方向に動いていく月。
じっとその一点を見つめていると、砂漠に行ったときや海を見たときの気分を思い出す。
まず、自分の普段気にしているしがらみが、すっぽりといらないものに感じてくるんだよね。
年も、性別も、仕事も、今まで欲しかったものも、食べたいものも、みーんな…
なんて不必要なもんなんでしょう、って。
空から見たら、砂粒かチリみたいな存在の奴だもんね、私なんか。
月みたいに昔から地球を見ている存在からは、
砂粒やチリがどんな事考えてたって、小さいことに思えるよなー、って。
生きて死ぬだけの中で、なんでそんなに色々考えようとするの?って。
不思議に思ってるかもね。
…でもね。
砂粒もチリも一生懸命なの。
ちまちまちまちま、生きてんの。
そういうのも、なんか面白いよね。
…なんて。
なんか、こう、月の動きも分かるほど、ぼーっと空を見ているのも良いものですよ。


1999.07.28.WED 街のマリリン

テレビで『歌の大辞テン』を見ていたら、昭和55年のベストテンの中に、
南佳孝の「モンロー・ウォーク」が出ていた。
本人が出てきて、話をするところで、
「これは郷ひろみさんがカバーしたんですが、あちらのファンは年齢が若い。
 マリリン・モンローなんて知らないんですね。
 だから郷さんは「セクシー・ユー」という題名にしたんですよ」
と言っていた。
えええ! そんな! 知らないなんて!
…と思いつつも、その頃は私も小学生。確かによく知りませんでした…ごめんね、マリリン。
でも、思いがけず、テレビ画面でマリリンの顔がちょっと見れて嬉しかった。
そういえば、今、ディレクTVでは「○○チャンネルにくぎづけ」とかいう宣伝で、
映画チャンネルに夢中なお母さんの格好をマリリンの格好にしている。
(毎日、電車の広告で見ているのです)
これは、マリリン=セクシーな女、じゃなくてマリリン=映画女優、
という解釈なんだ〜と思って、ちょっと嬉しかった。
「7年目の浮気」のあのドレスなのはやはり定番なのね(笑)
映画館のトイレでも、女性用はマリリンのスカートのめくれた有名なシルエット、
男性用はチャップリンのシルエット(どちらも、シルエットだけで分かる!)をよく見る。
大体普通に映画を見る人なら、マリリンの映画を見たことはなくても、
「あれはマリリン・モンロー」
と認知はしているんだよね。(私もそうだった)
ファンになってみると、定番ばかりが蔓延しているのはちょっとつまらないけど、
シルエットだけでみんなが分かってしまう、嬉しさってやっぱりある。
今まで気づかなかった分、いろいろ見つけたいなあ、街のマリリン。
ちなみに…
我が家にはなぜか「モンロー・ウォーク」「セクシー・ユー」両方の曲がCDである(笑)


1999.07.29.THU 食品売り場の匂い

会社に行く電車で、隣に来た大学生二人がが大きな声で喋り始めた。
寝ようと思ったのにうるさいなあ、なんて思っていたのだけれど、
「フライヤーの匂いが全然取れなくてさあ。風呂に入っても油臭いんだよ」
という言葉を聞いて、急に昔のことを思い出してしまった。
(多分、この大学生は飲食店関係で働いているものと思われる)
ぐんぐん遡って18歳の頃だ。
私は高校卒業後、地元の新潟で某大手スーパーに就職した。
スーパーと言っても地上6階ぐらいはあるスーパーだ。
配属は大体女の子の場合、地上1階以上の売り場に配属になるのだが、
長い研修期間の間に、地下1階食品売り場を回される研修がある。
青果・精肉・鮮魚・惣菜の売り場を2週間ずつ回らせられるのだ。
目的は、一番商品管理の難しい職場を肌で感じろ、ってなものだ。
(しかし売り場の人の方が、2週間ごとに新人集団がくるんだから大変だ!)
さて、何人かのグループに分かれるのだけれど、夕方仕事が終わって更衣室に集まると、
近くに来ただけで、その子が何売り場にいたか分かるんだよねえ。
鮮魚は、当然生臭い魚の匂い。
精肉は、生肉の匂い。(あんなに生肉の匂いがすごいとは思わなかった!)
惣菜は、揚物の油の匂い。
青果はその中で匂いらしいものはそれほど付かない。(ので、匂わない子が青果)
ロッカーを開けると、いやがおうにも自分の売り場の匂いが充満している。
しかも二人で使っていたので、お互いの匂いが交じり合って、結構すごいことになる(笑)
さらに、研修期間中は寮に入っていたので、お風呂場にもその匂いは付いてくるわけだ。
鮮魚の頃は、生の魚やエビを手づかみで袋に入れて売っていたので、
お風呂でぷかっ…とウロコやエビのヒゲが浮いてきたこともある。
「あ、ウロコ残ってるよ」と、教えあったりして…(笑)
最初はみんな嫌がっていた食品売り場も、終わるころには体育会系の明るい職場に慣れて、
「私、食品売り場がいいなあ」なんて言う子もいるくらい、いい体験だった。
匂いと共に、蘇る思い出のひとつです。


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