第47話『悪夢は再び』
今週の萌え:
……萌え。萌えねえ。萌えっつーより燃え回のため難しいな。
あ、自由と正義の中で通信していた二人のカットは萌えだった!燃え混じりの萌え。
いいねえパイロットスーツ。通信回線を通していても尚伝わる相手の気持ち。表情と視線で交わす会話! これぞ宇宙戦モノの醍醐味である。
だってさー、今生の別れの通信かもしれないんだよー。ゆっくり顔見られるのは最後かもしれんのだよーー。
そりゃあもう万感の思いを込めて見詰めるアスランとか妄想しないか? するだろう。
一例を挙げるならこんなん↓
キラ「じゃあまずは、僕は右翼を叩いて、アスランは左翼側からこっちに向かう。で、後方に詰めている戦力はその後に割くってことで」
アスラン「……ああ」
キラ「しばらく完全に通信できなくなるけど、待ってるからちゃんと来てよ?」
アスラン「……」
キラ「ま、アスランなら大丈夫――アスラン?」
アスラン「え?」
キラ「ぼうっとして、どうしたの? 大丈夫? 僕の話、ちゃんと聞こえてた?」
アスラン「あ、ああ。大丈夫、ちゃんと聞いてる」
キラ「ほんとに? どこか調子でも悪いんだったら、今回の出撃は――」
アスラン「……おまえを見ていた」
キラ「え?」
アスラン「絶対生きて帰ろうな(にこ)」
キラ「え……っと、その、と、突然何だよ! 人が真面目な話をしてるのに!」
アスラン「俺だって十分真面目さ」
キラ「なにが真面目だよ」
アスラン「キラがそうやって、笑ったり怒ったりするのを見てたら、絶対戻りたくなった。こんなモニタ越しじゃなくて、普通に生身で見たいって。だからあえて口に出して言ったんだ」
キラ「アスラン……」
アスラン「おまえも同じくらいそう思ってくれると、俺は安心なんだけどな……」
キラ「僕は……! 僕、だって……」
アスラン「思ってる?」
キラ「――思ってるよ」
アスラン「……」
キラ「ほんとに思ってる!」
アスラン「……わかってるよ」
キラ「アスラン」
アスラン「信じてるからな」
キラ「……本当に、思ってるよ?」
アスラン「うん。だから信じてる」
キラ「帰ったら」
アスラン「なんだ?」
キラ「帰ったら、また一緒に――」
オペレータ『戦闘準備完了。全モビルスーツは、ただちに発進準備願います』
アスラン「警報だ。もう出ないと」
キラ「アスラン!」
アスラン「続きは戻ったらゆっくり聞かせてもらうよ。今は人が多いから」
キラ「人が多い?」
アスラン「……二人でな」
キラ「う――そ、そんなになんか凄いことを言おうとしたわけじゃ!」
アスラン「凄いこと? どんな?」
キラ「だから――ああもう! 後後! もう出ないと!!」
……とまあこんな感じの会話が幕間で延々と交わされていることを激しく望むわけである(笑)
なんか微妙に甘いような痛いような会話になってしまったが、そこはまあ戦場に向かうっつーことで一つ。
うーん、こんな系の話が書きたいんだが……どうでしょうか(笑)
今の私はどうも切ないコースを脳裏に描いているらしい。
話がそんな感じだからなー。ラストどうなるかねえ。
さて萌えはそんなところにして、後は燃えじゃ燃え。短めだと思うがレッツゴー。
いやあ久々に血沸き肉踊る燃え回だった。Aパートのピースメーカー隊が出てくるまでの一連、結構マジで心臓ドキドキしとりましたがな。不気味な怖さに。
アズや敵ガン3人組のキレっぷりが、不気味さを一層際立たせててグー。
で、核撃ったピースメーカー隊は「青き清浄なる世界のために!」か。
……人間、自分と同じヒトだと認めてない相手には、どこまでもさっくりと残虐になれるもんなんだな。フィクションとは言え背筋が寒くなる。経済紛争だった頃のほうがまだ可愛げがあったよ。今じゃ殲滅目指してがっこんがっこんだ。怖い。
まあジェネシス作ってたプラント側も他人のことは言えんわけだが、やっぱり最初にぶっ放した側が悪く映るつーか。結局最初の一発を撃ったのはブルコス側のようだしな。
まさに泥沼の様相を呈してきたわけだが、最後にどういった行動を取るんだろうかね。
とりあえず物語りの持ってき方として、ナタルや虎の言ってた「敵を全部滅ぼせば終わる」ってのは絶対取らないだろう。そうなると……兵器破壊論? それもまた極端だな。まあジェネと核は最低でも封印or破壊せんといかんだろうが。
つか戦争が止まっても終わるとはとても思えんし、一部封印・軍事力バランスの取り直しってところだろうかね。
と、真面目な話はおいといて、燃えたところを挙げてみるか。
まず、ようやく起動したミーティア。
ベタな登場の仕方をしたが、やっぱり強い兵器は燃えを感じさせるってわけで。
それにしてもトンでも無い火力を持っておられますなアレ。射線いくつあったんだよおい。自由と正義合わせたら30本近くありそうだな……怖い怖い。
しかし、当たらなかったのはよかったんだが、あんな至近距離で核爆弾が爆発して大丈夫なのかプラント。むちゃくちゃ凄い爆発だったが。
まあパトもエザリアさんもぴんぴんしてるようだし、大丈夫なんだろう――って考えてみたらパトさんたちはヤキン・ドゥーエにいるから平気なのか。
いやいやいや、あまり深く考えてはいかんな(笑)
んでは燃えその2。
イザークかっこええ!!
今回の主役は実はイザークだろう! と叫んでしまうくらいに格好よかった。大事な故郷プラントを守るために命がけで強敵を相手取り、誰より前面で戦う姿にまずうっとり。なおかつジェネシス発射時は、裏切り者の元味方や現敵である正義自由に後退しろと声を掛ける潔さも持ち合わせている。なんと格好良いことか!
今回はアスランもキラも微妙に影が薄かったから、その分一層イザークのカッコよさっぷりが目立っていた。
いい役割をもらえてよかったねイザーク。 頼むからそのまま無事生き残って、戦後はプラントのために尽くしてくれ。
きっとその頃にはディアッカもアスランも戻ってくるだろう。そう、生き残っていれば……がくー。怖いよーー。
で、燃えその3ですが――不謹慎ですが、ジェネシス起動の一連にちょっと燃えてしまってました。
あの発射までの過程に燃えちゃうんだよ。なんつーか、まるで宇宙戦艦ヤ○トのテレビ版で波動砲発射までの大変さを眺めている気分で(古すぎる)。
――メカメカしいものがちょっとずつチェックされて準備完了して発射!っつー過程に燃えるのは、松本零○大先生世代のお約束なのかもしれない。
しっかしジェネシス、凄い兵器だな。ミラコロ付きPS装甲付きNJC付きで、なおかつヤキン・ドゥーエのお守り付き。こんなんを開発するコーディネイターって一体。
燃えは以上。後は・・・あ〜〜、ナタルとフレイの会話があったか。 非常に生温い気分になった会話。
いや、なにが生温いかってさ……フレイさん、君もう少し色々考えて色々思い悩むべきことがあるだろうと。
ドミに残ったこと自体は、目の前の戦争から逃げなくなったってことで成長要素かもしれんが、その理由がな〜〜。
キラに話したいか。皆に話したいか。
……一番がそれなのか、フレイ。
一番は、悲劇の運び屋になってしまった自分への自責の念とかじゃないのかそうなのか。
そこがナマヌルさ大爆発だったよ……はあ。
1クールの時はあんなに突き抜けてキャラが立った子だったのにのう。
最終回までにもう一成長できるといいんだが……ナタルがんばれ。
47話はこんなとこでしょーか。
やっぱ燃え回は語りが難しいなー。語るより、早く続きが見たい!ってので一杯で。
泣いても笑ってもあと少しなんで、このままわきわきしながら最終回を迎えられるといいなあと思います。
語りはまったり、萌えはむしろ長々と本にするってことで(笑)