【Sweet Sweet Pain】 P15 (涼X拓) …何となくでたらめな英文字←アホか
与えられる熱に浮かされるように、拓海の意識はまるでこれが現実ではないかのように、どこか遠くにたゆとうていた。
───熱い体。強い腕。
そのどれも、拓海が初めて知る涼介の姿で、でも、それも確かに本物の涼介だった。
「はっ…んぅ、やぁ!」
絡みつく腕が苦しくて、拓海は無意識に涼介の腕から逃げようとした。
逃げたいと思うわけじゃないけれど、身体が勝手に動いてしまう。
「拓海…拓海。」
涼介はそんな拓海を引き戻し抱き込むと、耳元に囁きかける。その声も甘く掠れていた。
「…っ!…ん…」
涼介の声に感じ入ったようにブルリと震え上がった拓海に笑みをはいて、涼介は又ぎゅっと瞑られてしまっている拓海の瞼にキスを落とした。
合図のような、呼びかけのような、そのキスに拓海の瞼がゆっくりと開いていく。
涼介を見つめる拓海の大きな瞳は少しだけ潤んでいて、不思議な煌めきを宿していた。
「拓海……平気か?」
「っ!…へいき……じゃナイっ。」
もうっ!と言うように、ちょっと拗ねた顔で、拓海は涼介に答えた。
舌が上手く回らなくて、自分でもハッキリ判るほど甘くなった声が酷く拓海の羞恥を誘う。
「もう俺……恥ずかしくて…ヤだ…」
そう続けて、涼介から顔を隠すように俯いて縮こまった拓海に涼介は嬉しげに微笑んだ。
「そうか?…俺は・・・」
嬉しくてしょうがないけどな…と囁きつつ、縮こまった拓海の両手を掴み、自分の手を握らせた。触れ合う2人の手の平から、しっとりとした熱が伝わる。
───その熱が想いを伝える。
涼介から拓海へ・・・そして、もちろん、拓海から涼介へも。互いの瞳を覗き込んで、唇を触れ合わせる。握り合った手に、力を込めて。
例えば、求めあってつないだ手の平とか、口づけを交わし合っている時とかに…生まれる温もりを信じたい。
いつだって、言葉より確かなソレを・・・信じていたい。
長い口づけに、次第に拓海の体から力が抜けていく。
すると、繋いでいた手を離して、涼介はその手を拓海の体に滑らせた。
口でイヤと言っていても拓海がホントは拒んでいないと今のキスで判ったから、続けるコトにしたのだ。
「…ん!…涼介さっ…ぁ、ああっ!」
涼介は既に勃ち上がって震え始めていた拓海自身に指を絡ませて扱き始めた。
まな板の上の魚のように、拓海の身体が大きく跳ね上がる。見開かれた瞳からは一筋の涙が零れ落ちた。
「うぁっ!…あ、やあぁーっ……んっ」
促されて、呆気なく拓海は達した。
誰かの手による快感がこれほど強いものだなんて・・・知らなくて。
ショックで拓海は泣き出した。イヤだとか、そんなじゃなくて、ただ、驚いた。どうして泣くのか、自分でも判らないまま・・・。
一方、泣き出した拓海に涼介も驚いて慌てて、拓海に触れていた手と身体を離し、上からそっと拓海の顔を覗き込む。
「拓海?!」
焦ったような涼介の声に、拓海は首を振った。
「ちがっ……ゴメ…」
違うのだと、言いたいのだ。嫌なわけじゃないから、誤解しないでくれと。
でも、上手く言葉に出来ない。息が苦しい。
だから拓海は腕を伸ばして涼介の首に絡ませ、少し離れてしまった身体を引き寄せた。
こんなにも熱くて苦しい。それでも、この温もりが離れてしまうのはイヤなのだと、判ってほしくて・・・。
「涼介さ…ダメ!…離れたら…」
拓海はギュッと涼介の首をしがみつくように抱きしめて、涼介の耳元で切なげにそう言った。甘く掠れたその声が涼介の耳に心地よく響く。
「もちろん…離れないさ。拓海がイヤだといっても…」
もう離さない…と熱く囁き返しながら、涼介は拓海に口づけた。息苦しさに逃れようとする拓海を許さず、逃げる舌捕らえて絡めとる。
「んんっ…」
苦しそうに拓海が呻いても、涼介は衝動のままに拓海の唇を貪った。最後の理性も、拓海の声にあっさりと吹き飛ばされて、呼吸すら奪うほどのキスを続ける。
拓海の体が力を失うと、涼介は漸くその唇を解いた。名残惜しげに拓海の唇を嘗めて、最後にちゅっと音を立てて口づける。
「ゴメン、拓海。」
無理なキスに半分気を失ったようになってしまった拓海に、涼介は聞こえない謝罪を口にした。ここまでするつもりは無かったのだが、止められなかったのだ。
朦朧としながら何度も浅い息を繰り返す拓海に苦笑して、涼介は力を失ってる拓海の両足を開かせた。
こうなったらなったでちょうどイイとばかりに、まだ触れていなかった拓海の秘所に指を伸ばす。
頑なに萎まっている蕾の周りに、拓海が放ったモノをゆっくりと塗り込めた。指で何度かそうしてから、思い切って少し突き入れてみる。
考えていたよりずっと狭いソコに、涼介が眉を潜めたのと同時に、小さな声を上げて拓海が目を見開いた。意識は完全に戻ったらしい。
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