【Sweet Sweet Pain】 P14 (涼X拓) …何となくでたらめな英文字←アホか
(SCENE 5 信じたいモノ )
部屋の照明が落とされて、ベッドサイドからの淡い光の中で静かに2人の身体が重なる。
上から涼介に見下ろされて、ドキドキと心臓の鼓動が激しくなって…拓海はぎゅっと瞳を瞑ってしまった。同時に唇もぎゅっと結んでしまう。
静まれ、心臓!と何度胸の内で叫んでみても、音は高まるばかりで・・・、このままでは壊れてしまうのでは?と、自分で思う程だった。
「拓海…」
一言、愛しい名を呟いて・・・。
涼介は自分の下でキツク瞑られた瞼に、そっと触れるだけのキスをした。1回で拓海が開いてくれないから、何度も唇を落とす。───今は触れるだけの優しいキス。
それでも強情に瞑られる目に苦笑して、涼介はサラリと拓海の頬を両手で包んだ。軽く口づけて、唇をほとんど離さないまま、声を掛ける。
「拓海…目、開けてくれないか?」
その声に促されて、拓海がそーっと瞳を開ける。
余りにも間近の涼介に驚いたように目をパチパチと瞬いて、頬を染めて首を傾げた。ほんの少し、困った顔で・・・でも、きっと照れくさくてどーしていいか判らないだけだろう。
涼介はふっと微笑んで、もう1度ちゅっと軽く口づけた。
「こんなに身体、ガチガチにして……。恐いのか?」
拓海の瞳を覗き込んで尋ねた涼介に、拓海はふりふりと首を横に振ることで答えた。
───半分は本当で、半分は嘘。
涼介が恐いわけじゃない。
さっきよりも優しい指。何よりも耳に心地よい呼びかけに、まるで酔っているような気分になる。でも、自分がどうなってしまうのか判らなくて、それは少し恐かった。
涼介に…どんな姿を見せてしまうのか?ただ、それだけが・・・。
「ごめ……俺、どーしていいか、判らなくて…」
拓海は困ったような顔でうろたえた。誤解されてる…でも、上手く言えない。
だんだん気持ちが焦ってきて、でも、上手く言えない自分が情けなくて。無意識に瞳に涙を浮かべて、くしゃりと拓海の表情が歪む。
涼介は拓海の眦に唇を寄せて、流れる前に眦に浮かぶ涙を吸い取った。そして、頬に軽くキス。唇にも・・・。その温もりから労りと優しさが、そっと伝わる。
「…好きだ。」
想いを込めて、涼介は囁いた。そして、拓海の瞳を穏やかに見つめる。
「涼介さん…」
視線を涼介に絡ませて、拓海はすっと腕を涼介の首に絡ませた。ぎゅっと抱きついて、ふうっと詰まらせていた息を吐く。それだけで、ほんの少し落ち着いた。
「…俺も…好き。」
涼介の耳元での囁きは、自分の声とは思えないほど、甘い声。その言葉はぽろりと、零れ落ちた。
自分の中から、生まれた気持ち。言葉にすると、尚更確かに、感じる気持ち。
涼介が好きだと、強く感じる自分の心に素直に向き合って…拓海は腕を弛めて、自分から涼介に口づけた。そっと触れ合わせて、1度見つめ合う。
そして・・・2人で微笑み合ってから、どちらからも唇を寄せ合った。
───さっき2人で覚えたばかりの、吐息を交換するようなキス。
徐々に唇を開いて、だんだんと深く───互いに求め合う。
頭の中が白くなるまで、2人で口づけを交わし合った。
いつの間にか解放されて、拓海はぽーっとした顔で涼介を見つめていた。
涼介はもう1度微笑んで・・・
「大丈夫だから、そんなに、緊張しないでくれ…。」
小さくそう言って、拓海の首筋に顔を埋めた。
「…っ…」
ゾクリと背を這う快感に、拓海は震えた。その身体を慰めるように、涼介は拓海の背を撫でる。
「拓海…」
仰け反った顎にキスをして、もう1度、喉元に唇を落とし、今度は軽く吸い上げた。赤い花が、拓海の肌に浮かび上がる。
「あ…やっ!…」
反射的に跳ね上がる身体をやんわりと押さえて、
「拓海…拓海…」
涼介は何度も、拓海の名を呼んだ。・・・さっきの分もまとめて呼ぶように。
───拓海との、もう1つの約束。
『名前を呼んで欲しい』と・・・ただ、それだけ。
さっきは何度呼んでも答えてくれない涼介が恐くて、心細かった。側にいるのに、身体は確かに触れ合っていたのに、何かが遠くて恐かった。
だから、呼んで欲しいと、拓海は思った。してる時にそんなの変かな?と思ったけれど。
───名前を呼ぶ。
それで少しでも拓海が恐れずに済むのなら、そんなのお安いご用である。
涼介の声は何か呪文のように、拓海の中に染み込んで、強張っていた躯を柔らかく身体を解かしていった。
「涼介さ……んっ!…はぅ…」
涼介の長い指がそっと躯の線を辿るのに、しなやかな身体を捻らせて上に伸びようとする拓海を、涼介も伸び上がって捕まえた。
戸惑う拓海は可愛いくて、愛しくて・・・捕らえずにはいられなかった。
───そして、キスから、もう1度始める。
涼介は拓海の体の余すところに何度も、触れた。
指先で、唇で、そっと辿って・・・時々きつく吸い付いては赤い花を咲かせていく。
拓海の肌は滑らかで、しっとりと涼介の指に馴染んだ。吸い付くように、ごく自然に。
「涼介さ…んっ、あ!あっ…ぅん…」
「拓海…」
快感に溺れて、甘い喘ぎと共に伸ばされる拓海の手を握り、涼介は心から呼びかけた。
「拓海……愛してる。」
微笑んで告げられるその言葉に、拓海も微笑んだ。キスをねだるように腕を伸ばし、また1つ身体を開いて・・・。
体の中から、酷く熱い何かが込み上げて徐々に全身に巡っていき、指先で弾けているみたいだった。血液が沸騰してるのではと思うほど、どこもかしこも熱くて仕方ない・・・。
「ああっ!…ん、ん…り…涼介さっ…」
胸の果実を柔らかく噛まれて、拓海は悲鳴にも似た声を上げる。
跳ね上がる身体を抱きしめて、また慰めるように背をさすり、涼介はそのまま愛撫を続けた。
───もう・・・溶けそう…俺。
頭のドコかで、そう思って・・・でも、拓海は逃げようとは思わなかった。
すごく幸せだった。涼介の腕の中で、こんなに幸せでいいのだろうか?と、泣きたいほどそう思った。
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