日常戦闘記録  2,006年  9月




注 意
この 【日常戦闘記録】 は、本編に沿って書いてはいますが、現在の世情も反映していますので、放映当時には存在しなかったような物も出て来る事があります。 (例 : 携帯電話など)
パラレルワールド】 的に考えて頂けると良いかと思います。
ご了承下さいm(_ _)m

 水疱瘡 大作の日常戦闘記録
2006年 9月24日




水疱瘡園  ◎大作の日常戦闘記録

 「え、 “水疱瘡みずぼうそう” ?」
 「へぇ、そうなんでさぁ」
 「何や、朝から姿見えへん思うたら … 」
 朝、いつもやかましかくらいに元気な金太君の姿が見えんかったけん、どぎゃんしたのかと木兵衛しゃんに聞いちみたら、何と “水疱瘡みずぼうそう” ばなってしもうたっちゅう事だったと。
 食後のお茶を飲みながら、自分達が “水疱瘡” ばなった時ん事、思い出したばい。
 オイのトコは、オイを始め弟も妹も経験済みたい。
 豹馬しゃんも十三しゃんも経験済み。 ちずるしゃんと小介しゃんは … どうなんじゃろ? 食事が終わって早々に席を立ってしもうて、この話題になる前に出て行ったと、聞けんかったばい。 何か用があるようじゃった。

 「俺の時は大変だったぜ〜。 何年かに1度、太陽学園中で大流行するんだよ。 誰かがなると一気に未経験者にうつってくんだ」
 「あ〜、ナルホドなぁ。 先生達、大変やな」
 同じ学園内で寝起きする子供達。 うつらん方がおかしか。
 豹馬しゃんの話によると、前回流行した時になった子達意外に蔓延ばすると。 そうなると園長先生達や年長の経験者達は看病に負われて、てんやわんやっちゅう事じゃ。
 「特に酷かったのは、俺が “水疱瘡” になった翌年かなぁ … 。 “麻疹はしか” と “おたふく風邪” がダブルパンチで流行してさ … ( ̄▽ ̄;」
 ダ、ダブルパンチ?! それは、凄か … ((((-_-;
 「 “麻疹” が治っても、すぐ “おたふく風邪” になったり、その逆だったり。 俺も、最初は看病する側だったんだが、すぐにうつって、看病される側になっちまったい(^▽^;」
 「何や、未経験やったんか」
 「そー。 でも、1回なっちまえば後が楽だろ? 2度とならねぇんだし。 だから、先生達、あえてうつるようにしてたっぽいな」
 “水疱瘡” も “麻疹” も “おたふく風邪” も一過性じゃからのぉ。
 「そやなぁ。 逆に大人になってからなったりすると、大変やて話、聞いた事あるワ」
 「そうなんでさぁ。 ですからね、知恵にも今の内にうつしとこうかと思ってやす」
 そうじゃのぉ。 早い内に免疫ばつけとくのが良かばい。


 そんな話をした数日後、今度は知恵ちゃんが見事うつったっちゅう話ば聞いたと。
 ソコまでは良かったんじゃけんど … ばってん … 。
 「何やとっ、今度は小介やて?!」
 「そ。 食堂に来ようと廊下に出たら、フラフラ歩いてやがんだよ。 熱があるっぽかったから、そのまま引っ担いで医療部に放り込んできた」
 昨日の夜までは、元気じゃったと。 夕べから今朝にかけて発病したとね。
 「医療部に行ったら、ちょうど山本先生が居てさ。 見て貰ったら “水疱瘡” だって」
 そういえば、金太君に接触ばしちょった知恵ちゃんと一緒にいた時間あったと。 あん時にうつったとね。
 「小介は、まだやったんやなぁ」
 「ま、いいじゃねぇか。 今回なったんだし(笑)」
 軽〜く流しちょる豹馬しゃんと十三しゃん。 自分達は経験済みじゃし、人事じゃからかのぉ。
 後で見舞いに行きまっしょ。
 ばってん、コレで終わりじゃなかったとよ … 更に翌日 … 。


 「いぃ〜やあぁぁぁっっっっっ?!」


 「な、何だ何だ?!」
 「ちずるやないのか?!」
 朝、食堂に行こうと廊下を歩き出したトコじゃった。
 いきなり響き渡った悲鳴。
 「おいっ、どうしたちずるっ?!」
 「キャンベルか?!」
 焦ってちずるしゃんの部屋のドアば叩く。
 「は、入ってこないでぇ(ToT)」
 「「「????」」」
 ちずるしゃんは、「何でもない」 を繰り返し、オイ達の入室をかたくなに拒否したとよ。
 心配じゃったけど、女の子の部屋に勝手に入る訳にもいかんと。 オイ達は 「本当に何でもないか?」 と何度も確認ばして、食堂に向かったばい。
 その後、午前中の訓練の前に四ッ谷博士から聞かされたのは … 。
 「え〜っっ?! ちずるも “水疱瘡” ?!」
 「ホンマでっか?!」
 「うむ。 嘘のようなホントの話じゃ」
 驚いた事に、ちずるしゃんも “水疱瘡” 未経験者じゃったと。
 「あれじゃな。 コネクションは大人ばかりの集まりじゃから、うつる機会がなかったんじゃろう。 今回は、まず金太がどこからか貰ってきて、知恵、小介とうつったからな。 ちずるも同じルートでうつったんじゃろ」
 確かにコネクションは大人の世界。 ほとんどの人が “水疱瘡” 経験者じゃろ。 無菌 … とまではいかんじゃろうけど、それに近い状態じゃったんじゃのぉ。
 ちなみに、ちずるしゃんのみならず、コネクションの職員でも数人、うつった人がおるっちゅう話じゃ。 コレにもビックリしたばい。
 「あ、ひょっとして、今朝の悲鳴は … 」
 「ああ、あれか。 朝起きて鏡を見たら顔に発疹があったんで、驚いて悲鳴を上げたらしいぞ」
 「納得したワ」
 顔中に昨日まで無かった発疹があったら確かに驚くたい。 特に女の子じゃし。


 その後、見舞いにも行ったんじゃけんど、やっぱり部屋に入れてくれなかったとよ。 治るまで、自主面会謝絶になっちょった。
 まぁ、無理なかとね。




* 忍のつぶやき *
 私は幼い頃、水疱瘡が治った直後に麻疹になりました( ̄▽ ̄;
 朝起きて鏡を見たら発疹があったのも私の経験。 この時は風疹でしたが、流石に悲鳴は上げませんでした。
 社宅で大流行したんですよ、風疹が。 どこかのお母さんまでなったとか。
 私がうつったのは、社宅内で最後から2番目でした(笑)
 医者に行ったら 「ははははは、風疹か」 と医者に顔見られた途端笑われました。
 医者として、ソレはどうよ?



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