日常戦闘記録  2,006年  8月




注 意
この 【日常戦闘記録】 は、本編に沿って書いてはいますが、現在の世情も反映していますので、放映当時には存在しなかったような物も出て来る事があります。 (例 : 携帯電話など)
パラレルワールド】 的に考えて頂けると良いかと思います。
ご了承下さいm(_ _)m

 来襲・黒の恐怖 十三の日常戦闘記録
2006年 8月 6日




来襲・黒の恐怖  ◎十三の日常戦闘記録

 「へ? 豹馬と大作を迎えにでっか?」
 いきなり四ッ谷博士から言われた言葉に、ワイは首を傾げたワ。 何でワイが2人をお迎えになんぞ行かなならんねん?
 確か2人は、四ッ谷博士のお使いを兼ねた買い物に出掛けたはずやな? 大作が新しいスケッチブック欲しいとか、豹馬が新しいジーンズが欲しいとか言うてた。
 四ッ谷博士のお使いかて、そんな難しいモノやなかったやろ? 1人で行ってもエエくらいのモンやった。
 ただ、 “買い物がしたい” っちゅうついでがあったんで2人で行っただけや。 迎えに行く程のモンや無いのに、何でや?
 「いや、実はのぉ。 豹馬からの連絡で、大作が動けんという事なんじゃ」
 「街中で、大変な事があったんですよ」
 丁度ソコに居合わせた小介が事情を教えてくれた。
 ンな、アホな〜っ?!
 ワイは、事情を聞いて呆れてしもた … 。
 しゃぁないなぁ、ホンマ。
 「と言う訳で、十三。 2〜3人ばかり連れて迎えに行ってくれ」
 「あいな … 」
 コネクション職員の中から、力自慢を2人ばかり借りて、ワイは指定されたポイントまで出掛けた。


 「おお〜い … ココだ、十三 … 」
 向かったポイントは、有る公園。 その公園の一角で豹馬が地べたに座り込んで、力無く手ぇ振っとる。 汗だくんなっとるワ。
 すぐ隣にベンチ。 そのベンチには大作が横たわってとる。 顔色は青い。
 「大作さん … 生きてますか〜?」
 連れてきた職員2人の内の1人、職員Aが、大作に声を掛けてみとる。 大作は生気がないなぁ … 。
 「豹馬さんも、大丈夫ですか?」
 連れてきたもう一人の職員Bが声掛けた。 豹馬の方も消耗しとんなぁ … て、何ぞ甘い匂いすんで、豹馬。 コイツ、コロンの類付けとんのやろか?
 「あぁ … 。 俺、もう少し筋力トレーニングと持久力トレーニングした方が良いのかも … 」
 腕で汗ぬぐいながら、言うてる。 そんな大変やったんか。 まぁ、大作のガタイやったら、しゃぁないか … 。
 て、おまはん、ハンカチサイズのハンドタオル手に持っとるやん。 何でソレで汗拭かんのや?

 今回のお迎え理由がコレなんや。
 四ッ谷博士に頼まれたお使いこなして、買い物に行った。
 買い物も無事終わって、車を止めとったパーキングに向かう途中にあるこの公園。 出店のアイス屋が目に入ったんやと。
 「暑いし、1つうてくか〜」 っちゅう話になって、ソフトクリームうて食べながら歩いとった。
 ソコまでは平和やったんやな。
 問題はココからや。
 大作の最大の敵が迫って来たんや!
 それは何か? … て、決まっとるやろ。  “ゴキブリ” や “ゴキブリ” !
 建物の中なら、まだ予測できなくもない “ゴキブリ” の来襲や! 予想外の事に、最大の敵がいきなり来たもんやから、大作の恐怖はピーク突き抜けたんやな。 パニックおこしたんや。
 悲鳴上げるわ、手ぇにしとったアイスは飛ばすわ、逃げる途中で足ひねってコケるわ。
 足ひねってコケたもんやからゴキから這いずって逃げたんやと。 結局ゴキは豹馬が踏みつぶしたんやと。
 「まぁ、その時、大作が投げ出したアイスが俺の頭に乗っちまってよ … 」
 あ、さっきからしとった甘い匂いの正体は、ソレか!
 良ぉ見たら、ハンドタオル白く汚れとる。 ソレでアイス拭いたんやな。 だからハンドタオルで汗拭かんかったんか。
 「その後が、また大変でよ … 」
 ゴキは退治したものの、大作が足ひねったもんやから動けへん。 しかもゴキの出現で、大作は生気無くしとる。
 しゃぁないから肩貸そ思うても大作のガタイや。 しかも生気無くして体に力が入らん大作や。 掛かる重量ハンパや無い! とてもパーキング行き着くまで支えきれん。
 で、取りあえずベンチまでと思うても、ソレもメチャメチャ大変や。
 気の毒に思うた、近くにいた親切な人が数人、手ぇ貸してくれたんやと。 人の人情、有り難いなぁ。
 「で、取りあえず、ベンチまで運んで連絡を入れたと言う訳ですね?」
 職員Aの質問に、豹馬は無言で頷く。
 親切な人、数人の手ぇを借りても、ベンチに来るまで大変やったらしい。 そやから、力自慢何人か連れてきてくれっちゅう事やったんや。
 「め、面目無か … 」
 ようやっと、大作が声出した。 少し復活したみたいやな。
 「こげなトコで、遭遇するとは考えとらんかったと … 」
 普通そやろな〜。 けど、ワイは知っとった。 ゴキが街中にもいるっちゅう事。 遭遇した事もあんねんで。
 ゴキだけやない。 ネズミにもうた事あるワ。
 考えてもみぃ! 家の中だけやったら、ゴキはどうやって各家に広がっとるんや? ネズミもや。
 ソレ考えたら外にいて当たり前やろ? あちこちに移動して繁殖しとるんや。
 けど、今の大作には、流石に黙っとった。 これ以上大変な事になったらかなわんしなぁ。

 チョット生気取り戻した大作を全員で抱えて公園脇に止めといた車に運んだ。
 その後、職員Aはパーキングに止めてある豹馬達が乗ってきた車を引き取って帰るっちゅう事で、豹馬からパーキングの場所聞いて、車のキー預かってワイ等と別れた。
 ワイ等もちょいグロッキーやけど、2回も大作支えた豹馬はグロッキーもグロッキー。 グッタリや。
 よ帰ろ。


 その後、コネクションで豹馬をねぎらって、ちずるがかいがいしく世話しとったワ。
 ワイかて大変やったんやど! 贔屓やっ!!(TヘT)




* 忍のつぶやき *
 いえね、この間ウチにゴキの襲来がありまして(^o^;
 家の外でネズミとゴキにあった事も確かにあったので、その2つが結びついて今回のネタになったと … 。



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