日常戦闘記録12月

　今年もこの時期が来ましたね。　クリスマス。
　リビングルームに、今年は白いツリーがお目見えしました。
　何だかんだで、コネクションは焼ける事が多いので、クリスマスツリーも無事残っている事がありません。　と言う訳で、いつも新しい物を買うのです。
　今年は、光ファイバーの組み込まれた白いツリーになりました。
　暗くして光ファイバーのスイッチを入れると、とても綺麗なんですよ。　最近では、色々な種類のツリーが有るみたいですね。

　「太陽学園でも、もうツリー飾ったろうな。　今年は、サンタ役を申し出てくれたボランティアの人がいるらしいんだ」
　昨年は、今までサンタ役をやってくれていた人が疎開してしまったという事で、大作さんがやったんですよね。　最初は豹馬さんがと言う話だったんですけど、大作さんの方がハマリ役という事で。
　そんな訳で、昨年、豹馬さんと一緒に太陽学園のクリスマスパーティーに参加したちずるさんと大作さんが辞退してくれまして、今年は僕と豹馬さんが太陽学園のクリスマスパーティーに参加する事になりました。
　昨年は行けなかったので、楽しみです♪
　昨年、今年と参加できない十三さんには申し訳ないですけどね。

　「結局、キャンベル星人を追い出す事出来なかったわね … 」
　「連中、ホンマしぶといからなぁ。　エエ加減、地球侵略諦めて欲しいワ」
　「まったくじゃね」
　ツリーに銀色のオーナメントを飾りながら、昨年の事を皆で思い出しました。
　ボランティアの方が疎開したと言う事実。
　確かに、疎開している人がいるという事は知っていました。　けれども、余り現実味を感じていなかったんですね。　身近な人で疎開している人がいなかったモノですから … 。

　陽も大分落ちて、薄暗くなってきた所でツリーの飾り付けが終わりました。
　「じゃ、ちょっとスイッチ入れてみるか」
　豹馬さんの提案で、リビングルームの電気を消して、ツリーの光ファイバーのスイッチを入れてみました。
　「わぁ … 」
　青い光ファイバーの光が、白いツリーと銀色のオーナメントの間から漏れてきます。　なんて美しいんでしょう。
　皆さん、しばし言葉を失いツリーに見とれました。

「●■▲獣出現！　●■▲獣出現！　バトルチーム、直ちに出撃せよ！！」

　「「「「「 (# ▼▼)凸」」」」」
　せっかく和んでいた所に警報です。
　一気に皆さんが殺気だったのは、言うまでもありません。　勿論、僕もなんですけどね。
　すぐに駆け出し、司令室を目指します。
　「んもうっ、せっかく良い気分だったのにっ」
　「いてこましたるワ！」
　「せっかくのクリスマス、台無しにしたくなか」
　「ぶっ潰すっっ！」
　皆さん、盛り上がった気分を害されたので憤慨しています。　ま、それは僕もなんですけど。

　今日の戦闘は、皆さんテンション上がってますから、案外早く片づきそうですね。