日常戦闘記録  2,004年  4月




注 意
この 【日常戦闘記録】 は、本編に沿って書いてはいますが、現在の世情も反映していますので、放映当時には存在しなかったような物も出て来る事があります。 (例 : 携帯電話など)
パラレルワールド】 的に考えて頂けると良いかと思います。
ご了承下さいm(_ _)m

 誕生日 十三の日常戦闘記録
2004年 4月 3日
 お花見 ちずるの日常戦闘記録
2004年 4月24日




誕生日  ◎十三の日常戦闘記録

 なんや … なぁ。
 嬉しいけど … 恥ずかしなぁ////
 いや、一昨日の事や、ある出来事があったんや。
 後で聞いた話やと、主犯は豹馬。
 主犯言うても、コッチにさほど害をもたらした訳やない。 驚きはしたけどな。

 大分前から … ワイが、何となくおかしいなっちゅう事に気ィついたんは、2週間くらい前からやったかな? 悪巧みは、もっと前から始まっとったようなんやけどな。
 何か、たまに、ヨソヨソしくなったり、ワイ以外の4人だけでコッソリ話してたりする事があんのや。
 そう、たまにやったから、余り気にせぇへんかったんやな。
 けど、ソレは悪巧みの前兆やったんや。

 「…… だろ?」
 「そうですね …じゃぁ ……… では?」
 「どげなモンが良かですかのぉ?」
 「よく分からないわよね。 やっぱり、私たち素人だし … 」
 「じゃ、オーソドックスに ……… は?」
 「サイズは、分かるとね?」
 「それは、生活部衣料課の方に問い合わせるか、ロペットに聞けば」
 「そうね。 戦闘服のサイズの記録有るわよ。 ソレを見れば」
 何ぞ、4人で固まって話しあっとる。 こんな光景が最近増えたなぁ。
 「何や? みんな、どないしたんや?」
 「あっ、十三?!」
 「い、いえっ、別にたいしたことを話していた訳じゃないんですけど」
 「そうそう。 あ、あの、 『もうすぐ、お爺ちゃんの命日ね』って」
 「そ、そうたいっ! みんなで墓参りでもっちゅう話ぱしちょったとですよ」
 せやせや、南原博士の命日。 もうすぐやったなぁ。 ウッカリしとったワ。
 「そやったな。 戦い続きで、まともに墓参りなんぞ行っとらんからなぁ。 命日くらい行っとかんと、祟られそやな」
 「そうよぉ。 お爺ちゃんは、みんなの事、それはそれは心配していたんだから。 あの頃のあたし達 … 特に豹馬と十三君は、お爺ちゃんの頭痛の種だったし」
 「み、耳が痛いぜ … 」
 「ホンマやな … 」
 確かに。 今でこそ親友のワイと豹馬やけど、出会ったばかりの頃は衝突繰り返しとった。
 そんなこんなで、南原博士の命日の話をみんなでしてたんやけど、実は、最初にワイ以外の4人がしとった話から、巧みに話題がすり替わってたんや。
 南原博士の命日が時期的に見て、自然な話題やったから気ィつかんかったんや。

 それから、どれくらいたった頃やったかな? ワイらに休暇が出たんや。
 休暇とは言っても、コネクションから余り遠くまでは行けへんし、リビングや部屋でダベッたりする事が多いんや。 … けど。
 「ロペット。 みんなを知らんか?」
 「豹馬サンハ、おーとばいデ遊ビニ行キマシタ。 ちずるサンハ、しょっぴんぐニ行クトイウ事デシタ。 大作サンハ、すけっちニ。 小介サンハ、欲シイ本ガ届イタソウデ、街ノ本屋ヘ」
 「何や。 みぃんな出掛けてしもたんか?!」
 「ハイ」
 今まで、ここまでワイらがバラバラになった事はなかった。 けど、それぞれしたい事があって当たり前。
 たまたま、今日、個人の用事が重なっただけやろと思とった。
 後で聞いたんやけど、実はワイに見つからんように外で待ち合わせて、みんなで買い物やったんやて。

 そして、一昨日。
 午前の訓練が終わって、 「さぁ、メシや」 って時に。
 「十三。 スマンが、整備の事でちょっと聞きたい事があるんじゃ。 残ってくれ」
 堀部技師長に呼び止められて、他のみんなと別行動。 腹へっとんのになぁ。
 ようやく解放されて食堂に行けば … 。

 パンッ、パンッ、パパンッッ!
 ドアが開いた途端の爆竹音。 驚いて、腰の拳銃に手ぇが行ってしもたわ。
 一瞬 「敵襲?!」 とか思うたけど、目の前には紙吹雪と紙テープ。 そして、クラッカーを手にした豹馬達4人。
 「「「「ハッピーバースデー、十三!」 しゃん!」 くん!」 さん!」
 思わず、目ぇパチクリ。 ハッピーバースデー? …あっ!
 「4月1日やった … 」
 せや、ワイ、誕生日や。
 「何だよ〜。 自分の誕生日、忘れてたのか?!」
 「まぁ、忙しかったですからね」
 「ほら、ボーッとしてないで、入りなさいよ」
 「主役は、ココたい!」
 堀部技師長が、たいした事ない理由で呼び止めたんは、ワイを足止めして、豹馬達の準備の時間を稼いだっちゅう訳やな。
 食堂は、パーティ会場になっとった。 木兵衛さんが、腕をふるってくれたらしい。
 一番上座に座らされて、あれよあれよっちゅう間に目の前のケーキのローソクに火が付けられた。
 みんな、憶えとってくれたんやなぁ。 思わずジーンと来るモンがあるワ。
 ローソクの火ィ吹き消して、乾杯して、一息ついたトコで、豹馬が。
 「これ、俺達から」
 プレゼントを差し出した。
 ここ最近、ワイをのけ者にして4人でコソコソしたり、買い物に行ったりしたんは、このプレゼントの相談をして、ソレを買いに行ってたんやて。 ありがたいなぁ。
 早速開けてみると … 。

 ビヨヨヨヨ〜ンッッッッ!!!!

 「!!??」
 思わず目が点。 さすがにビックリしたワ。
 ソレはいわゆる “ビックリ箱” 。
 バネの先に 『4月バカ』 っちゅう文字の書かれた紙が … 。
 このエテ公、ワイの誕生日にワイで遊びよって!
 「豹馬ーっっっ!」
 「アッハハハハハ。 やっぱ、お約束だよなっ。 ほい、コッチが本物」
 追いかけるワイに、笑って逃げながら本物のプレゼントをほおってよこすが、ソレは後や! 一発、どつかせたんかいっ!

 その後、しばらくワイと豹馬で鬼ごっこした後、一応、普通のパーティに戻った。
 ビックリ箱のアレはともかく、みんなには感謝や。
 おおきにな。




* 忍のつぶやき *
 だぁぁっ、遅れたぁっ!
 ゴメンよ、十三ぉっ!
 なかなかネタが、まとまらなくて、今日になって、やっとUPです。
 バトルチームの中で、唯一、誕生日と年齢がハッキリしているのが、彼、十三。
 昭和33年4月1日生まれ。 第1話の登場シーンにチラッと映る特別許可証に記載されてます。
 豹馬は設定15才。 誕生日は昭和36年1月1日説が有るけどハッキリしないし。
 小介は小学3年生となってる。 となると、普通9才、早生まれなら8才。
 大作とちずるに至っては年齢不詳(^_^;
 一応、私の中では、十三が最年長。 次が大作。 豹馬とちずるが同じくらい。 で、最年少が小介。 という位置づけになってます … ハイ。



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お花見  ◎ちずるの日常戦闘記録

 「綺麗だわぁ。 残ってて良かったわね」
 まるで、周り全体がピンク色に染まってしまいそうなくらい、ヒラヒラと風に乗る花弁。
 ようやくの事で休暇を貰えた私達。 天気も良いのでバトルチーム一同と、金太君、知恵ちゃんと一緒に花見に来たのだけど … 当然の事ながら、既に染井吉野は完全に散ってしまって、葉っぱばかり。 いわゆる、 “葉桜” になってしまっている。

 でも、何も桜は染井吉野ばかりじゃないわ。 染井吉野より遅く咲く八重桜があるもの。 花見は染井吉野じゃなければいけないって事もないしね。
 それでも、結構遅くなってしまった花見。 八重桜も半分近く散ってしまってる。
 「まぁ、花が全くないよりゃ、マシだろ」
 「そやな。 葉桜で花見は勘弁や」
 「そもそも、葉桜じゃ花見は成立しませんよ。 花がないんですから … (^_^;」
 車から荷物を下ろしつつ、八重桜が半分でも残っている事を喜ぶ。
 染井吉野の満開時期に合わせて休暇が取れれば良いけど、私達の立場じゃ、ソレは望めないものね。

 「一番、北小介。  “どじょうすくい” をやります!」
 手ぬぐいをかぶり、ザルを片手に皆の手拍子に合わせて、小介君がコミカルな動きを始める。
 「あの小介君がねぇ … 」
 「ああ、初めて会った頃にゃぁ、こんな事をするイメージが全くなかったけどよ、最近は、随分丸くなったぜ」
 「ホンマやな。 妙に大人ぶっとったからなぁ」
 「小介しゃんの育った環境が、そうさせてしもたんじゃのぉ。 必要な事かもしれん、ばってん、年相応も良かね」
 そう、初対面の頃とは、幾分変わった小介君。 普通の子供と同じようにという訳にはいかないけど、子供っぽい所も素直に見せるようになったもの。
 私達や、金太君、知恵ちゃんとの付き合いが彼を変えたのかしらね?
 芸を見たり、おしゃべりしながら箸も動いて、木兵衛さん達が作ってくれたお弁当もあっという間に消えていく。
 コレ、私も手伝ったのよ。 コッチの煮物は、私が作ったんだから … 味付けは百恵さんだけど。


 「アラ、エッサッサ〜♪」
 いつの間にか、豹馬も一緒になって、 “どじょうすくい” やってるわ。 ノリが良いんだから。
 あっちでは、大作君がスタンバイしてるみたい。 あれは … ひょっとして?!
 「二番、西川大作。  “腹踊り” やるばい!」
 お腹にユーモラスな顔を描いた大作君の出し物が始まる。 彼の大きなお腹を生かした芸ね。
 コレには、みんな大爆笑! 普段、そんな大声で笑ったりしない小介君までもがお腹を抱えて笑っているもの。 金太君と知恵ちゃんに至っては、呼吸もままならないみたい。
 でも、ソレはあたしもなんだけど。
 大作君がお腹を変形させるたびに、お腹に描かれた顔の表情が変わっていくのが可笑しくって可笑しくって。 ココまで大笑いしたのは、ホント久しぶりだわ。
 「ア、アハ、アハ。 く、苦し〜っ。 は、腹痛はらいて〜(^▽^)ノ」
 「こ、こないに笑ったん、久しぶりやぁ(T▽T)」
 十三君ってば、笑いすぎで涙出てるわ。
 「ぼ、僕の “どじょうすくい” も笑いを取る自信あったんですが … だ、大作さんには完敗で … す … プッハハハハハッ(^▽^)ノ」

 それから、しばらくの間、全員呼吸がままならなくって、落ち着くまでに時間がかかっちゃった。 大作君は調子に乗って動き回ったから、他の人達は笑いすぎたから。
 「あ〜、可笑しかったぁ。 大作さん、将来 “えんかいぶちょー” ってヤツになれんじゃないの?」
 ようやく落ち着いた金太君が、大作君に言う。  “宴会部長” なんて、良くそんな言葉知ってるわね。
 でも、大作君に “宴会部長” は … どうかしら?
 確かに、芸は面白いけど … ね?




* 忍のつぶやき *
 関東圏内では、終わっちゃいましたね〜、桜。
 今は、東北とかの方が満開でしょうか? いいな〜。
 何となく、桜を満喫しないウチに終わっちゃった幹事がするモンですから(^_^;
 来年は、もう少し、満喫できるように計画を立てた方がよいかな〜?
 ちなみに、写真は、ウチの近くにある八重桜さん達です。



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