日常戦闘記録  2,003年  7月




注 意
この 【日常戦闘記録】 は、本編に沿って書いてはいますが、現在の世情も反映していますので、放映当時には存在しなかったような物も出て来る事があります。 (例 : 携帯電話など)
パラレルワールド】 的に考えて頂けると良いかと思います。
ご了承下さいm(_ _)m

 薔薇 ちずるの日常戦闘記録
2003年 7月 1日
 ツバメの巣 十三の日常戦闘記録
2003年 7月 5日
 ドーナッツと景品 大作の日常戦闘記録
2003年 7月 7日
 七夕 小介の日常戦闘記録
2003年 7月 8日
 人工ツバメの巣 十三の日常戦闘記録
2003年 7月 9日
 台風 豹馬の日常戦闘記録
2003年 7月19日
 ツバメの巣・リベンジ 十三の日常戦闘記録
2003年 7月21日




薔薇  ◎ちずるの日常戦闘記録

 この間 … って言っても、結構経っちゃったけど、 【海浜公園】 へみんなで遊びに行ったの。
 ちょうどバラの季節と言う事もあって、楽しみにして行ったわ。 以前行った時は、菜の花の季節で満開だった。 綺麗だったわぁ。 他にも、青くて小さな花が満開で … なんて名前の花だったかしら?
 以前行った時は、とっても天気の良い日だったから、人も多くて、芝生にレジャーシートを敷いてお弁当、なんてグループも多くて。
 【海浜公園】 は広いから、ぐるっと中を歩いて回るのにも時間がかかるけど、のんびりとした良い時間が過ごせたわ。 緑がとても多いし、海も見えるし。 ちょっとした乗り物とかもあるのよ。 小さな子供にもお勧めね。
 季節毎に、色々な花が満開になるのよ。 ちょっと前は、ポピーが盛りだったみたい。 この次は、ヒマワリね。

 で今回、その 【海浜公園】 の中にある “バラ園” が、もう見頃と言う時期に、たまたま休暇が取れたから、みんなで連れ立っていったの。 けど … 。
 「すっげぇガス (霧) だなぁ」
 「観覧車の上の方、霧がかかって半分見えませんよ」
 「せっかく来たんに、こげな天気じゃ楽しさ半減たい」
 「まったくやなぁ … 前回来た時は、快晴やったから余計にそう感じるワ」
 前回とは、うってかわって 『五里霧中』 みたいな天気。 前回来た時より夏に近づいてるのに、肌寒くて、霧が濃くて。 すぐ晴れるかと思ったけど、全然晴れる気配なし。
 「ホントに観覧車の上半分に霧がかかっちゃって … 。 あれじゃぁ、乗ってる人からも外の景色が全然見えないでしょうね。 かわいそうに … って、乗ってる人いるのかしら?」
 「どうだかなぁ?」

 取りあえず、せっかく来たのだからとバラ園を見て回る事に。
 遠目から見るバラ園は満開! 綺麗だったわ。
 ただ、近くで見ると、残念な事に八割方盛りを過ぎてて、もう咲き終わる所だったわ。 あと一週間早く来ていれば、全盛期だったでしょうね。
 まぁ、そんなに都合良く休暇はもらえないんだけど … 。
 そんな中でも、色々な種類のバラが見れて楽しかったわ。 コネクションの一角にもバラ園があるけど、種類はそれほどじゃないのよね。 今日も元気に真岡さんが手入れしてくれてるはずだわ。
 紫色の 《ブルーバユー》 、 白い 《アイスバーグ》 《ノアシュノー》 。 黄色の 《ポリゴールド》 、 ピンクの 《ラビニア》 、 紅の 《ラバグルト》 。
 他にも色々あったけど、その辺が私の気に入ったバラかしら?
 そんな事を言ったら。
 「なんだか、ちずるはドイツ産のバラが好みみたいだな?」
 なんて、豹馬が言うの。 よく見れば、バラのネームプレートに産地も書いてあるんだけど、ホント、私があげたバラのほとんどドイツ産だわ。 よく見てたわね。

 ひょっとして … ねぇ、豹馬。 ちょっとは期待しても、良いのかしら?(*^^*)




* 忍のつぶやき *
 最近お気に入りの 【海浜公園】 。 来年こそは、全盛期のバラ園が見たい物。 それも、快晴の時に!
 上記に上げたバラは、私が気に入った物を羅列しただけなので、ホントにちずるが気に入るかどうかは、分かりません。
 一度、実物を見てみたいと思っているのが 《グレーフィンソニア》 という紫のバラ。 花びらの表と裏で色の濃さが違うってヤツ。 名前そのものも、気に入ってるんですよ。
 実は、コレもドイツ産だったり(^▽^;



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ツバメの巣  ◎十三の日常戦闘記録

 おっちゃんに頼まれて、届け物をしに行った時の事や。
 とあるビルの一階、空室になっとる店の前に、チョコンと小さな鳥の雛が数羽 … 。
 身を寄せ合っているその雛は、この時期に多いツバメの子ォやないかと思う。 雛の周りには土のような物が。
 上の方を見てみると、巣があったらしい跡。
 「あー … 巣が崩れて落ちてしもたんやな。 でも、おまはんら、無事で良かったなぁ」
 思わず呟いた。
 一瞬、「可愛そうやから、連れ帰って保護」 っちゅう考えが浮かんだんやけど、止めて、その場を後にした。

 コネクションに帰り着いてから、その話をしたら … 。
 「何で保護して来ねぇんだよっ!」
 案の定、豹馬が怒り出しよった。
 「何でって、いきなり雛がいなくなったら親がビックリするやん。 別に見捨てられた訳やないやろ? 巣ぅが定位置から、ちょい (?) 下にズレただけや。 変な人間が、ちょっかい出さんかぎり、そこでも雛を育てるのはできるハズや」
 「変な理屈こねやがって。 結局助けるのがめんどいんだろ? そーゆーヤツだよな、お前はっ! 子キールの時だって … 」
 「何、言うとんねん! 自然界は厳しいんやで。 弱肉強食や! 時の運もあるけど、手段選ばす生き残ったモノが勝ちなんや。 逆に、変に人間が手ぇ出しておかしなコトになったらどないするんや? 何の動物やったか忘れてしもたけど、以前、生まれたばかりの子供に人間が 『可愛い、可愛い』 て、ペタペタ触るもんやから、人間の匂いのついた子供を親が育てんようになったっちゅう話、聞いた事も有んねんで」
 「マ、マジかよ … 」
 「あ、それありますね。 匂いで自分の子供じゃないと認識してしまうんでしょう。 動物って、姿形より、匂いで色々判別しますからね」
 小介の一言に、豹馬が何とも言えん悲しげな顔になる。
 「何も、絶滅しそな動物まで見捨てぇ言うてる訳やない。 けど、あまり過保護に手ぇ貸しすぎてもアカンちゅうこっちゃ。 人間かて、そやろ? 転びそうやからて、いちいち子供に手ぇ差し伸べて助けとったら、自力で立ち上がる事せぇへん子になってしまうやん」
 「………」
 何も言えずに、豹馬はリビングルームを出て行ってしもた。
 きっと、頭では分かっとんなやろな。 けど、心が … 。 アイツは、見かけより、ずっとずっと優しいヤツやからな。 ついつい困っとるヤツには、手ぇ差し伸べてしまうんや。

 夕方、コネクションのバラ園で豹馬にバッタリ会うた。 豹馬は気まずそうにしとったけど、思い切って話しかけた。 いつまでも、このままじゃ埒があかんからな。
 「豹馬 … さっきの話やけど、頭では分かっとんのやろ?」
 「…… まぁ … な」
 「ワイかて、お前の言う事、分からん訳やないで。 けどな … 」
 「“太陽学園” にいた頃、みんな “孤児” ってコトで、どんなに困って手も無視される事が多かったんだ。 だから、俺はどんなヤツにでも困ってたら助けてやりたいって …」
 あ〜、やっぱり実体験から来とんなやな。 けど、何でもかんでも助けてやったら、そいつの為にならんからな。
 「大丈夫や! 上から巣が落ちても、元気だった雛たちやで? 立派に成長するわ」
 小さい子あやすよに、ポンポンと俯く豹馬の頭を軽く叩いて、言うてやった。 普段の豹馬なら 「子供扱いすんなっ!」 とか言うて、怒るトコやけど、今は素直に叩かれとる。
 「ん … 」
 ワイの言いたい事、ワイの心、分かってくれてるみたいやな。
 ん、それでこそ、ワイらのリーダーや! ちょい、手間のかかるリーダーやけどな(苦笑)




* 忍のつぶやき *
 いや、ホントに巣が落ちちゃってたんです。
 小さい可愛らしい雛たちが寄り添ってました。 誰かが何かしたのか、ポケットティッシュが数枚傍らにありましたけど。
 あの雛たちは、こちらの期待通り、元気に力強く育って、大空を羽ばたくようになってくれるでしょうか?
 ただ、ただ、祈るばかりです。



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ドーナッツと景品  ◎大作の日常戦闘記録

 某ドーナッツ屋に行ったんじゃけど、自分で飲み食いした分の他に 「みんなにも …」 と土産を買ったとよ。
 このドーナッツ屋、買った金額に応じてポイントカードをくれるんばい。 何点か集まると景品がもらえるっちゅう、どこでもやってるようなモンじゃけど。
 ちょうど、点数がたまったんで、景品をもらう事にしたとよ。 えっと、今回の景品は … 。
 見本がチョコンと乗ってる棚を見ると、小さな植木鉢の二個セット。 それよりは少し大きめの植木鉢。 ジョウロなど、『ガーデニング』 のシリーズ。 これが今回の景品のようたい。
 よくよく見ると、カードの点数が景品二個分ある。 そんな事から、自分がだいぶ食べたのか、土産が多すぎたのかと、ちょっと悩んだばい(^_^;
 たくさん食べるのは、育ち盛りじゃし、いつものコトばい。 サッサと忘れて、どの景品をもらうか思案を再開。
 ん、これなら心も和みそうたい。
 店員に言って貰った景品は、大小両方の植木鉢のセット。
 これは、ハーブの種もついとるし、ハーブは花の咲くタイプ。 ちょうど種の巻き時じゃし (まぁ、店側も、季節を考えて、そういう種類のハーブを選んだんじゃろうけど) ちょうど良か。

 「おっ、大作ぅ。 何だ、大荷物だな?」
 帰り着いたトコで、ちょうど同じく外出から帰ったトコらしい豹馬しゃんと会った。
 「みんなにも土産たい(^o^)」
 差し出すドーナッツの入った袋。 オイ以上に食べ盛りの豹馬しゃんは、袋の中身を知ったとたんに目を輝かせる。
 「さっすが大作! 気ィ利くじゃん」
 「リビングで、ロペットにお茶でも入れて貰いまっしょ」
 二人並んで、リビングルームへ。 他のメンバーは、やっぱりそこにいたばい。

 ロペットにお茶を入れて貰い、四ッ谷博士に一木兄妹も交えて、おやつタイム。
 「ところで、大作さん。 そっちの袋は何ですか?」
 開けられずにいる袋を小介しゃんが不思議そうに見つめる。
 「自分の分、別に確保しとるんかぁ? 見かけによらず、がめついやっちゃな」
 そんなんじゃ、なかよ … (^_^;
 中身が景品、植木鉢とハーブの種のセットと知ると、「大作らしい」 という返事。
 オイのイメージは、そんな感じなんかのぉ?

 それは、良いとして、後で種を蒔こう。
 どんなハーブができるのか、楽しみたい(^o^)




* 忍のつぶやき *
 貰ったプランターではなく、以前から持ってたプランターに種を蒔いたんですが、小さな芽が出始めました(^o^)
 成長が楽しみだなぁ。



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七夕  ◎小介の日常戦闘記録

 昨日は年に一度の “七夕” でしたが、あいにくの雨模様で、天の川の恋人達は、また一年、我慢しなければならなくなってしまいましたね。
 コネクションのリビングルームには、金太くんと知恵ちゃんが中心になって作った七夕飾りが有りましたが、何となく、寂しそうにしているように見えました。
 七月に入ってすぐ、七夕飾りを作り始めた一木兄妹。 僕達も手伝って、なかなか立派にできたんですけどね。 晴れた夜空に栄える所が見たかったです。

 折り紙で作った数々の飾り、そして願いを込めた短冊。 みんなで色々考えて書き込みました。
 やはり、一番の願いは 『地球平和』 でしょうか? 豹馬さんなどは 『打倒! キャンベル星人!!』 等と書いてましたね(笑)
 一木兄妹は例に漏れず 『次期バトルチームメンバー!』 でした。 あ、知恵ちゃんは他にも 『ちずる姉ちゃんみたいになれますように』 というのもありましたね。

 以前の僕でしたら、こんなコトにつき合う事もしなかったでしょうね。
 豹馬さん達と出会って、共に行動し経験する事で、何てコトのない、他人から見れば 『くだらない』 と見えてしまうような事でも、やっている本人達にとっては、何かしらの意味ある事だと言う事を知りました。

 古くからの伝統行事である、この “七夕” も、その物語の中に色々な教訓がありますし、この七夕飾りの中にある短冊も、単に願いを込めるだけでないように思います。
 願い事を短冊に書く事で、目標をハッキリさせるような気がするんです。
 そりゃぁ、自分の努力とは全く関係ないような願い事 (四ッ谷博士の 『年中酒浸りになりたい』 とか … コレは単なる我が儘ですよね?(笑)) はともかく、豹馬さんの 『打倒! キャンベル星人!!』 や一木兄妹の 『次期バトルチームメンバー!』 、知恵ちゃんの 『ちずる姉ちゃんみたいになれますように』 は、自分の努力がなければかなえられない願いです。
 僕の 『地球平和』 とて、僕がバトルチームのメンバーの一人として努力し、キャンベル星人を撃退しなれば、叶えられません。 地球人同士が、くだらない争いをしなければ … という但し書きが付くかも知れませんが(-。-)

 真に安心して、地球上の全ての人々が美しい夜空を見上げられるのは、いつになるんでしょうね … ?




* 忍のつぶやき *
 「そうだよ、“七夕” なんだよ! コレこそネタじゃん!」 と後になって気づいたんですね(^▽^;
 昨日UPするようなネタなら、ちずるになったんでしょうけど、七夕過ぎたので後日談にしちゃいました。
 そこで、思いついたのが小介。 「今まで小介は “七夕” なんて、やったのかな?」 という疑問。
 よしの母さんはともかく、あの辰造父ちゃんじゃぁねぇ … あまり縁無さそうに思えた分、逆にネタになりました。



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人工ツバメの巣  ◎十三の日常戦闘記録

 この間、四ッ谷のおっちゃんに頼まれて届け物した所に再び用ができて、出かけたんやけど、ふと、この間見たツバメの雛が気になった。
 豹馬には、あないなコト言うたけど、ワイも、 「ちょっと冷たかったかな〜」 と思う所あったんや。 以前やったら、考えへんかったかも知れへんけど、その辺は豹馬に感化されとんのやろな。

 同じ道を通って例の場所にさしかかる。 案外、ドキドキするもんやな。
 ピィ、ピィ。
 元気な雛の声が聞こえてくる。 その鳴き声を聞いただけで、一気にホッとしてしもた。
 「おおっ、それが新しい “巣” なんやな(^o^)」
 ビルのオーナーがやったのか、オーナーに許可を得た誰かがやったのかは分からへんけど、どう見ても人間が作ったっちゅう、新しい “巣” に雛たちの姿があった。

 入り口のガラスドアの枠に、木の板を巧みにはめ込んで、元の “巣” が有ったらしい位置に棚が作ってあった。 釘を打ち込んだり、テープで留めたりなんちゅうコトは、一切されとらん。
 アレなら、雛が巣立った後、撤去すれば、すべてはすぐに元通り。 釘の跡がついたり、テープの粘着部分がこびりついて残ったり、汚れたりっちゅうコトはあらへんやろ。 考えたモンやなぁ。
 そうやって作られた棚には、おそらく、ビール缶が入っとった段ボール箱やろな。 それを使て作った小さな箱が乗せてある。 アレが、人工 “巣” ちゅう訳やな。
 さすがに、人工 “巣” は棚に固定してあるのやろな。 親鳥がとまった時に、また落ちたりしたら大変やしな。

 と、そこへ、親鳥が戻ってきて、雛にエサを与えた。 どうやら、親鳥も人工 “巣” を受け入れたらしい。
 「良かったなぁ、お前達 …」
 つい、嬉しゅうなって、呟いた。
 豹馬同様、見捨てられへんヤツがおったんやな。
 世の中、まだまだ人情が存在するっちゅうコトや。 そんな小さな 『優しさ』 が存在すれば、地球は、きっと救われるやろ。

 キャンベルの奴らが、なんぼのもんじゃーいっ!

 一瞬、叫びそうになってしもた(^_^;
 再び、エサを持って戻ってきた親鳥に反応して、ピィピィ鳴いた雛の声に、ハタと気づいて、とどまった。 ふ〜、危なかったなぁ。

 早よ帰って、豹馬に報告したろ。 アイツもきっと喜ぶワ。




* 忍のつぶやき *
 今回は、十三の完全な一人称でした。
 下に落ちてしまった雛を見た翌日には、雛も巣の残骸も、綺麗になくなってたんです。
 でも、その更に翌日には、上記のように人工 “巣” ができあがって、親子共々、元気な姿を見せてくれました(^o^)
 いなくなった時には、 「誰か、保護してくれたんだろうか?」 とちょっぴり心配してましたが、保護しただけでなく、自然に帰してくれました。
 めでたし、めでたし(^o^)v



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台風  ◎豹馬の日常戦闘記録

 今年の梅雨は、台風付き。
 たまったモンじゃないぜ。 台風には、あまりいい思い出がねぇからな。

 以前、キャンベルの野郎共が人工的に作った季節はずれの台風のおかげで、偉い目にあったらかな。
 バトルマシンに雷の直撃受けちまって、計器のほとんどがパァ。 辛うじて飛行はできたが … 有視界飛行しかできなかった。
 これがまた、結構難しいんだよな。 方向分からねぇ、距離分からねぇ、高度分からねぇ、速度分からねぇ。 分からない尽くし。 改めて計器のありがたさが分かったぜ。
 方向分からねぇから、どっちへ向かって飛んでるのやら。
 距離分からねぇから、あとどれくらいで帰還できるのやら。
 高度分からねぇから、どのくらいの高さ飛んでて地上が見える位置にいるのかどうか。
 速度分からねぇから、失速しない速度保つのに速度あげたり。 でも、下手に速度あげすぎるとエネルギー残量がなぁ。
 バイクや乗用車とは、大きさの規模が違うからな。 他のバトルマシンとの距離の感覚もよく分からねぇ。 おかげで接触しちまったりしたしな。
 いや、勿論それなりの訓練は受けてるんだぜ。 でも、訓練の時とは、まるで状況が違うしな。 訓練の時は、こんな天気を想定してなかったし。
 あの時は、キャンベルの野郎共に一杯食わされて、危うい所まで行ったが、こっちも秘密兵器あったしな。

 「何、ボーッとしとんのや?」
 「へ?」
 いけね。 つい思い出に浸っちまったぜ。
 「いや、前に台風がらみでキャンベルの奴らに、一杯食わされた事あったろ? それ思い出してた」
 「ああ、アレですか」
 「あの時は、コネクションがやられてしまって、みんな殺されてしまったと思いこんで悲しかったわ」
 「ほんなこつ、ゾッとしたばい」
 みんなも、あの時の事は印象に強いようだな。
 「今回の台風も、時期的に早いだろ? また人工台風じゃねぇかと、疑っちまったり … な(苦笑)」
 「やめてんか〜。 もう、あんなんは勘弁や!」
 さすがの十三も、あの一件は、いい思い出じゃないみてぇだな。 ま、いい思い出になるはずもねぇけど。
 何せ、偽物とはいえ、ロペットを破壊されたのを目の当たりにしたしな。

 思いっきり季節はずれだった以前の人工台風とは違い、時期的に早いとは言っても許容範囲の台風。
 このまま、何事もなく通り過ぎて消えてくれりゃいいけどな。




* 忍のつぶやき *
 ちょっと前、台風が良く来てたし、九州の方で浸水被害が出てたので(^_^;
 本編にあったストーリーと絡ませてみました。 結構ロペットがやられたのは衝撃で … 。
 アニメでは、あんな感じでしたけど、実際の航空機がああなったら、どんな事になるのやら … 怖っ。



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ツバメの巣・リベンジ  ◎十三の日常戦闘記録

 「で、どの辺なんだよ?」
 「もうすぐや♪」
 豹馬と一緒に、例のツバメの人工 “巣” を見に行く事になったんや。
 人工 “巣” の話をしてやったら、思った通り喜びよった。 で、その人工 “巣” を見てみたいっちゅうもんやから、一緒に来た訳や。

 「おっ。 あれや、あれや!」
 人工 “巣” を見て指さした。
 「へぇ〜、なるほどなぁ。 考えたモンだよな」
 豹馬も、人工 “巣” に関心して見入っとる。
 けど … 雛の姿が見えん。 どないしたんやろ?
 巣立ってしもたのかもれんなぁ。 最後に見た日から、大分経ってしもたしな。
 すぐに来れたら良かったんやけど、なんだかんだで、なかなか来れへんかったんや。
 「無事に巣立てたんなら、良いんだけどな。 でも、見てみたかったぜ。 この人工 “巣” にいる雛の姿」
 「可愛かったでぇ。 ホンマ、見せてやりたかったワ。 カメラでも持っ取ったら良かったんやけどなぁ」

 用もないのにカメラを持ち歩いたりせんからなぁ。 使い捨て買うてもエエけど、撮る枚数少ないからフィルム余るしなぁ。
 最近は、携帯にもカメラが付いとるけど、残念ながらワイのは付いとらんのや(^_^;
 う〜ん、最近、良くカメラがあったらなぁて思う事あるんや。 真剣に、携帯買い換え、考えた方がエエやろか?

 「なぁ … 」
 考えとったら豹馬が声をかけてきた。
 「ん、何や?」
 「来年、この人工 “巣” から巣立った雛は、またココにかえってくるかな?」
 豹馬の表情は、何故か複雑やった。
 「巣が崩れ落ちるなんて、嫌な思いしたトコだし … さ … 」
 なんや。 そないな事気にしとったんか。
 「戻って来るに決まっとるやろ! リベンジや、リベンジ!」
 ワイは、キッパリ言い切った。
 「ココになぁ、絶対崩れん丈夫な巣ぅ作って、リベンジするんや。 自分達の雛に、自分達と同じ思いはさせへんハズや!」
 「! … うん! だよなっ(^o^)」
 嬉しそな笑顔をワイに向けた豹馬。 こないなトコは、年相応やなぁ。
 いつも気ィ張って、背伸びしとるチームリーダー。 少しは、普段のプレッシャーが軽くなってくれやろか?




* 忍のつぶやき *
 休み明けの月曜日に見たら、雛の姿が見えなくなったんです。
 土日の間に巣立ってしまったかも知れません。
 十三の言うとおり、来年リベンジに帰ってきてくれると良いなぁ。



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