第22話より  「何故、私達は戦わなければならないのだ?!」





◎宇宙の孤児、心優しき冷凍獣 アイラス

  • 宇宙生物分類番号0865
  • シグマ13惑星出身
  • 地球で2万年眠っていた
  • 担当声優 : 井上 真樹夫



 冷たく深い海の底で彼は眠っていた。
 自分の故郷がどうなったかも知らず、遠い星へつれてこられ、コントロールされて、戦わされた。
 しかし、本当の彼は心優しき戦士。 その名は … アイラス。


 シグマ13惑星からつれてこられた彼、アイラス。
 元々戦士で、その格闘術は素晴らしかった。
 武器と呼べるモノは持っていなかった。 せいぜい、自らの目から出す冷凍光線という特殊能力以外は、人間とあまり変わらないのではないかという巨人型宇宙人だ。
 鎧型のコントロール装置で、最初はガルーダの言いなりになっていたものの、その鎧の戒めが解けた本来の彼は、無意味に戦うような野蛮人ではなかった。 むしろ、紳士だ。
 調査の結果、彼の故郷は宇宙年号AW233,008年、大規模な宇宙戦争の末に消滅していた。
 宇宙の孤児 … 。
 同じ孤児という立場の豹馬は、彼に親近感を持つようになったのは無理もないだろう。

 故郷が消滅している事を知らない彼。 「故郷へ帰してやる」 と言うガルーダの言葉で望郷の念に駆られ、一度はコネクションを襲うものの、豹馬の必死の説得を分かってくれた。 言葉は通じなくても、心は通じたのだ。
 しかし、翻訳機なしで説得しようとは … 無謀だぞ、豹馬 … (^_^;

 最後には、豹馬をかばって帰らぬ人となってしまった。 まるで、故郷に帰りたいが為とはいえ、コネクションを襲った罪を懺悔するように … 。

 きちんと話し合えれば、きっと良き友人になれたであろう真の戦士に、合掌 … 。





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