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◎具合の悪くなっていた女性
真夜中の三座卯を走るスポーツカーが１台。
拒否反応を起こしたサイボーグ義手を完全に我が物にする為、秘密の訓練に励む豹馬だ。 そんな豹馬のあまり実りの無かった訓練に一役買った （？） 人がいた。 夜な夜な、１人孤独に車を驚異的なスピードで乗り回し、義手に緊張感を与え続けて神経の発達を促す訓練をしていた豹馬。 努力の成果は、あまり上がらず、仲間の反感さえ買ってしまっていた。 そんな彼の訓練に転機が訪れた。 １人の女性の登場によって … 。 山道で具合が悪くなって車を止めていた女性。 豹馬が病院へ連れて行こうとしたが、手の拒否反応 … 。 「このままでは、この女性まで巻き添えにしてしまう …」 そんな思いといらだち、怒りなどが彼の左手を車に打ち付けた。 その痛みが信号になる事に気づいた豹馬は …！ しかし夜中に、あんな山道を通るなんて、どんな用があったんだろう？ 夜中にディスコとかに行くようなタイプにも見えなかったし、何より、歳もそんな歳じゃない。 豹馬より、ずっと年上に見えたし … 。 その後、病院に連れて行って貰った彼女は、入院したのだろうか？ 翌日、豹馬が花を持って行ったコトを考えると、そう思ってしまったのだが。 あの具合の悪い状態で、豹馬が彼女の名前と住所とＴＥＬ番号を聞き出すという、ナンパまがいの事ができたとは思えないしね（笑） 豹馬が、花を持ってお礼に現れた時は、驚いただろうな。 自分の方こそ、お礼を言う立場だしねぇ。 
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