このページではこれまでに考案/実験した機器の写真や結果、設計情報等を公開しています
Phase Shifter (Delay) Processing System
本格的なデジタル遅延回路を使えば左右のスピーカーからリスナーまでの距離の違いに起因する到達時間の違いを容易に補正することができますが、限られた手持ちの機材のなかでもう少し安易に音像の定位を改善できないかということに腐心するあまり、左右のスピーカーを逆相接続して、ある特定の帯域だけ(例えば女性ボーカルの一部だけ)でもセンター定位を実現しようと苦心している人たちを何人も拝見してきました、当然ながらこのような接続をした場合には、波長の長い低音域の音はリスニングポイントでは逆相ですので、左右お互いが打ち消しあって消えてしまいます。 実際にそのような車の音を聞かせて貰ったり、自分でも実験してみましたが、ほんの一部の音だけには効果がある事は認められるものの、総合的にいって私には非常に気持ちが悪くて長時間聴いていられなかった事。 さらには 消えてしまった低音域を3Dのサブウーハーでカバーしようとして、さらに泥沼に入ってしまっている例を見るにつけ、悩める方々に何とかもっとマシな解決方法を提案しようではないかという事で始めたのがこの実験です。 当然ながらデジタル遅延処理によるタイムアライメントほどの劇的な効果は期待できそうにありませんが、無意識にフェイズアウトした音を聴きたくないがために車の真ん中に寄りに頭を傾けてしまうなんて事が少しでも改善できたら良しとしましょう(笑)
Gain vs Frequency Response (振幅の周波数特性)
ver0.2の回路において、Aカーブのボリュームを使用した場合の、ノブ位置による特性の変化をコンピューターシミュレーションによって計算してみました。
ボリュームの位置を変えてプロットしてみた図、可聴帯域内では、ボリュームの位置によらず、殆ど周波数特性が変化しないことが判る。
Phase vs Frequency Response (周波数対位相特性)
ボリュームの抵抗値を2倍単位で変化させた場合の入出力位相特性、低域側では0度(同相)からあまり変化していないが、高域に向かうに従って位相がだんだんズレてゆき最終的にはマイナス180度(逆相)に達するのが判る。 実際使って見た感じだとボユームはA100KΩかA50KΩが良いと思います。
[この資料の利用上の注意事項]
本資料はカーオーディオ関連機器用途を想定して、hilo個人が趣味で回路設計 したものであり、性能及び動作等の一切を保証するものではありません。
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