2.毛球症 |
<毛球症って?> |
「毛球症」で検索すると、ハムの病気としてではなくて、ウサギの病気で大量にヒットします。 毛づくろいすることで、抜け毛が口に入り、胃や腸で毛玉になって、詰まってしまう病気です。 症状は、食欲がない・フンがまったく出ない。放置しておけば、死に至ることもあります。 ハムスターが毛球症になるケースはそんなに多くはないようです。 長毛ゴールデンだけがかかりそうなイメージがありますが、実際にはそうではありません。 私の友人のお友達の家で、ごくふつうの毛の長さのジャンガリアンでも症例が報告されています。 毛の長さというよりは、消化管の機能の問題なのかもしれません。 |
<治療法> |
毛玉除去剤(ラキサトーンなど)や、消化管機能調節剤を飲ませます。 毛玉除去剤は、毛玉を溶かすのではなくて、毛玉を脂の膜でくるんで、消化管の通りをよくするのを助ける薬です。 毛玉を溶かす働きがあると言われるものは、生のパインジュース(加熱処理してあるものは酵素が消えています)、パパイアエンザイムなど。 |
<予防法> |
日頃からパパイアエンザイムなどを食べさせておくとよいそうです。(うちではやってないなぁ・・・^^;) 長毛ゴールデンの場合、毛が絡みやすい個体にはブラッシング、もしくは毛をカット。 腸の動きを良くするために、繊維質の多い野菜などを食べさせる。 長毛ゴールデンの場合、換毛期を中心に毛玉ウンチ(ふつうのウンチよりも長めで毛100%でできているようなあやしいウンチ)をする個体がいます。毛を飲み込んでいる証拠でしょう。 しかし、わたし的には、毛玉ウンチが出るコは、毛玉を胃や腸に溜めていない証拠かなとも思うのですが。。。 <わが家のケース> 今まで長毛ゴールデンをたくさん飼ってきましたが、毛の長い老ハムが罹りやすい傾向にあるようです。 若いハムは平気なので、老化による消化機能の低下に原因がありそうです。 夏になってやけに毛が伸びて、ライオン丸みたいな姿に変身した「うっちぃ」(当時1才半)。 ある日突然、エサを半分以上も残しました。好きな野菜も残しています。これは病気だろうか? 内臓にしこりはないか、歯に異常はないか、呼吸は安定しているか、顔色は良いか、いろいろチェックしてみましたが、とくにおかしいところは、私には見つけられず。 翌日の夜見ると、エサをまるまる全て残してありました。巣箱にフンが1つもありません。 食べていなければフンがないのは当たり前だと思われがちですが、実際にはカスみたいなフンが少し出るものです。 それに食べていないのに、体重がまったく減っていない・・・。 毛球症ではないかとあたりをつけて、その翌日、病院へ。 聴診器を当ててもらったところ、腸がまったく動いていないことがわかりました。おそらく毛球症だろうと。 毛玉除去剤と消化管機能調節剤を出してもらいました。 毛玉除去剤は黒蜜のような味のする、少し堅めのクリーム。指にとって、うっちぃの口になすりつけたところ、すんなりなめてくれました(甘いから)。 完熟生パインを丸ごと買ってきて、汁を搾り、たびたび飲ませました。 水分を多く摂らせることで、毛玉をふやかしてやわらかくする効果も期待できるのです。 さらに友人からのアドバイスで、お腹をやさしく丹念にマッサージしました。 ・・・丸2日後、ついに開通\(^o^)/ 巣箱に1.5×0.6(cm)の巨大なウンチ発見! 便秘(?)の後は、下痢が待っていました。 4日間胃の中でつまっていた食べ物が発酵して、強烈なニオイの便が大量に出てきたのです。 さらに4日間ほとんど食べていなかったため、開通することで余分なものを出したら体重が一気に20g落ちました。 「うっちぃ」はもともと胃腸が丈夫ではないので、ここから元の体に戻るまでかなりの時間を要しました。 |