これまでのあらすじ。
5030年2月、雪の降る北の都・スノーノウェスパは魔物の群れによって滅亡した。
裏切った兵士長・シマによって国王は殺害され、都を護る国宝「魔輝石」は何処かへ持ち去られた。

それから1年。 ウェスパの兵士だったサオリ=イガラシは祖国滅亡時に行方不明となった恋人を探すべく世界を回っていた。
だがそんな彼女に突如として、神の力を分け与えられた「八勇者」として戦う使命が与えられる。
八勇者の導き手である天使・ジャス、雷鳴の勇者である少女アユミといった新たな仲間を加えつつ、
残る勇者を見つけ出すというサオリの新たな旅は続く。

ウェスパの遺民たちの村・エルシャで、旅仲間のひとりであったウェスパ王女・ユイナと別れた一行、
彼らはウェセント大陸東の港町フラズから、東の大陸バトロトスへ向け旅立つ。
その船路では故郷を捨てた者と、世界を放浪する者―――全く違うようで接点を持った2人の男と出会うのだった。

一方、西のファラ教会の怪しげな動きに対し、エルシャから忍者ユウジと魔道士マサヤが派遣される。
「フィルネファーラの娘」と呼ばれる奇跡の女性・アキホ=タカマガハラをめぐる彼らの旅も、東の大陸へと舞台を移した。
かつての仲間が二人の敵として立ちふさがり・・・新たな味方も現れ、事態はいよいよ加速する。


登場人物
主人公一行
サオリ=イガラシ(18) 大地:剣士
元ウェスパの兵士である、女剣士。 八勇者の一人、大地の勇者。
マイペースで浪費ぐせが強く、時に横暴。 だが、根はマジメで仲間思い。
行方不明となった恋人・タツヤ=オダを探している。
南に暮らす叔父以外、家族は全員死亡している。
アユミ=ハセガワ(13) 雷鳴:剣士
雷鳴の勇者。 一見すると少年にしか見えない風貌をしている。
天真爛漫、明朗活発、天然ボケと3拍子そろった少女。
異常なまでの脚力を持っており、それを活かした戦い方をする。
どんな時でも底抜けに明るいムードメーカー的存在。
シバ(本名:アキラ=コマツザキ)(19) 火炎:霊拳士
元ウェスパの兵士で、霊拳士(=霊術士+拳闘士)。
勇者では無いが、旅立ちからずっとサオリに同行している。
身長2メートルを超える大男だがサオリの尻に敷かれがち。
体力なら一番。 ツッコミ役。
ジャス=フェツェル(―) 緑樹:天使
八勇者の導き手である天使。 現在は天界・地上間の結界の都合上
力を失っていて、人型では無く白い鳥の姿をしている。
だが、多くの術を扱うことはできる。
なぜか関西弁らしき言語を使用している。 口うるさいが、鋭い。
「フィルネファーラの娘」チーム
マサヤ=ユキハラ(16) 氷雪:黒魔道士
エルシャの魔道士。 青混じりの黒髪と右目の傷が特徴的。
10年に一度生まれる中性魂者(両性共有者)。
北の国でもトップクラスの魔力の持ち主だが、まったく自慢しない。
魔族の血を微かにひいているが、その生い立ちはイマイチ謎。
アキホ=タカマガハラ(18) 緑樹:僧侶
西のファラ教会の三法王家の一つ・タカマガハラ家の娘。
その正体は地底から遣わされた精霊の生まれ変わり。 地底の危機を
精霊女帝から知らされ旅立つが、法王家同士の勢力争いにより命を狙われる。
アユミとは別の意味で天然。 こっちは静、あっちは動である。
ユウジ=ナカザワ(26) 旋風:忍者
エルシャの忍者。 だぜ魔人(笑)。 婚約者あり。
女性を護る、と言う信念の元に行動しているナイスガイ(死語)。
サキ=ソガベ(20) 雷鳴:剣士
亜人・人狼族の旅の女傭兵。 身軽な動きが武器。
船上で出会ったアキホに興味を持ち、以来同行している。
エルシャの人々
ユイナ=キタミ(20) 旋風:白魔道士
ウェスパ最後の王位継承者。 魔法の腕は一流。
素敵な笑顔を振り撒き、人々からの信頼も厚い。
チサト=サカジョウ(18) 氷雪:料理人
サオリの親友(腐れ縁?)。 エルシャで料亭「秋葉亭」を営む。
世話好きで噂好きで恋人がいない。
ミノリ=ヌマタ(19) 火炎:二色魔道士
眼鏡をかけたエルシャの魔道士。 サオリの親友で、マサヤの元恋人。
人にあだ名をつけるのが趣味。
リョウスケ=イキザ(36) 流水:侍
エルシャの自警団(?)「ライジングサン(通称RS)」の隊長。
顔は怖いが、忠義に生きるいい人。



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