ジョナサン・キャロル館へようこそ
Jonathan Carroll 1949〜
日本では、単純にブラック・ファンタジーの枠に括られてしまいがちですが、作品は決して暗く、 じめじめとしたものではありません。 母はハリウッド女優、父は脚本家(ポール・ニューマン主演の「ハスラー」の脚色など) という家庭環境のためか、作品の中における会話の洒脱さには定評があり、文章はコンパクトながら常に 的確、ストーリー、登場人物は都会的なセンスに溢れています。 現実と虚構の世界を融合させる展開は、ボルヘス他、南米のファンタジー作家の影響を強く受けて いるそうですが、すべてはキャロル流のアレンジがなされ、他の作家にはない魅力に満ちています。 たとえば、怖がらせてくれる作家、驚かしてくれる作家はたくさんいますが、 読者をいたぶるかのような裏切り、突き落としは、キャロル作品でしか味わえないマゾ的な快感 を与えてくれます。この快感を他の作家で味うことは不可能に近いでしょう。 スティーヴン・キングが、「親愛なるミスター・キャロル、あなたはわたしのような卑し い物書きをご存知ないかもしれない、しかしわたしはあなたの小説を読ませてもらいましたよ!」 で始まる、便箋3ページにわたるファンレターを出したことは、あまりにも有名な話。 あなたも、ジョナサン・キャロルの抗えない魅力にはまってみませんか? |
Jonathan Carroll公式サイト
かっこいいサイトです。英語のわかる方、雰囲気だけでも楽しみたい方はどうぞ。
http://www.jonathancarroll.com/indexframes.html
翻訳された作品一覧
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死者の書
<東京創元社 文庫本> 1988年 我らが影の声 <東京創元社 文庫本> 1991年 月の骨 <東京創元社 文庫本> 1989年 炎の眠り <東京創元社 文庫本> 1990年 空に浮かぶ子供 <東京創元社 文庫本> 1991年 犬博物館の前で <東京創元社 文庫本> 1992年 沈黙のあと <東京創元社 文庫本> 1997年 天使の牙から <東京創元社 単行本> 1995年 パニックの手(短編集) <東京創元社 単行本> 1996年 黒いカクテル(短編集) <東京創元社 単行本> 1997年 蜂の巣にキス <東京創元社 文庫本> 2006年 ※ 文庫化されている単行本の情報は省略しました。 |