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戦場の×× ステージ5
「もう、俺、厭だ。」 三村の傷を見るなり、秋也はしゃがみ込んだ。 「め・・・目の前で、さっきから・・・た、たて続きに、クラスメイトが死んでって・・・」
「三村まで・・・血を流して・・・もう、俺・・」
「ほら、七原、しっかりしろ。俺はかすり傷だ。清水は、どこかに逃げたみたいだけど。」
「・・・・杉村がいれば・・・・」
七原の言葉に。 どく、どく、と。 心臓が脈うって。 厭な汗が、手の平に、じわりと広がる・・ 「杉村がいれば・・・三村、怪我したりしなかったのかな・・・」 七原。 どうして杉村の名前なんかあげるんだ。 俺だけじゃ、頼りないっていうのかよ? それとも―――
「俺の傷は俺のミスだ。お前が気にすることじゃねぇだろ?な。」
三村は、急速に、焦り始めて、いた。
とにかく、脱出のためにも、三村はハッキングを続けることにした。 最初は、二人になれば。 と、考えていたが、やはり準備を進めておくと、後々楽だ、ということで。 さっきの場所は、遭遇率が高いため、やめた。 少し距離があったが、農協、という場所に、変わった。 もう、すっかり日が暮れてしまっている。
農協の、倉庫に入ろうとして。 三村は脚を止めた。 「飯島!!」 秋也が声を上げる。 飯島敬太が、そこに立っていたのだ。 「三村・・・七原・・・・一緒にいたのか?」 「飯島、無事だったんだ!脱出の方法があるかもしれないんだ。飯島も一緒に―――」 走りよろうとした秋也を、三村が制す。 「七原。お前、この状況に置いて、さっきから無防備すぎるぜ。」 言葉の意味が理解できず―― 秋也は怪訝な表情を浮かべた。 「は?だって、飯島は友達じゃん。三村とも仲いいじゃん。」 飯島が、こちらに向かって歩を進めている。 「動くな、飯島。」 「三村!何言ってんだよ!!」 「七原は黙ってろ。」
一息ついて、先にいる、飯島に向かって、言った。 「いますぐ、ここから去れ。」 「なに言ってんだよ、三村。俺ら友達だろ?」 「来るな。」 三村は、清水比呂乃が持っていた、銃をベルトから引き抜いた。 今持っている中では、一番殺傷力の強い拳銃。 コルトハイウェイパトロールマン。 それを、飯島にポイントする。 「ちょ・・・三村、ふざけんなよ!」 秋也が、三村の左腕に掴みかかった。 「七原、離せ。」 落ち着いていた、非常に。 どうやら、俺は本当に殺人鬼になってしまったのかもしれない。 そんなことを考えた。 さっきから、銃を人に向けるたび。 やたらと冷静な自分がいる。 まぁ、そのおかげで、今まで無傷で殺してこれたのだけれど。 「飯島。お前がどうしても、ここから去らないって言うんなら―――」
「撃つ。」
「三村・・・冗談なら止めてくれよ。なぁ。」 飯島が懇願している。 良いから、早く去ってくれ。 七原の前では、誰も殺したくないんだ。 綺麗な俺でいたいんだ。 まぁ、大木を撃った時点で手遅れなのかもしれないけれど。 「三村!銃を離せ!!」 「七原、俺、こいつだけは、どうしても信用できない。」
「いいか、今から5数える。5秒以内に去らないと、本気で撃つ。」
「三村!!」 もう、誰が三村を止めようとしているのか、三村自身にはわかっていなかった。
「いち」
「に」
「さん」
「し」
「ご・・・・」 三村の声と共に、その銃が、何度目のかの火を噴いた。
そんなに距離の無かった飯島敬太は、あっけなく、死んでくれた。 胸に空洞を空けて。
やっぱり、俺は焦っている。 撃った後、そう思った。
Never end
ハハハハ・・・
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