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戦場の×× ステージ2
「・・・!三村!!今、庭に・・・誰かいた・・」
秋也の声に、マックのディスプレイから目を離す。 三村は、唇に人差し指を立て、そっとカーテンの掛かった窓から、顔を覗かせた。
「・・・・いないな・・・ちょっと下を見てくる。七原はここにいろ。」 「俺も行く!仲間を増やさないと・・二人の方が信用してもらえそうだろ?」 「・・・・ああ、そうだな。じゃあ、行くぞ。」
出来るだけ気配を消して。 庭に出た。 姿は視界に入らなかったが、確かに。 人の気配がしていた。
突然。 草木のすれる音がして、大木が姿を表した。 「大木!」 秋也が叫ぶと同時、大木がナタを振りかざしていた――― 瞬時に三村が、秋也を腰から引き寄せ。 前のめりになった、大木の背中に肘鉄を入れた。 「俺たち、戦う気なんか無いんだ!」 大木が倒れ、秋也がとっさに叫ぶ。 「ウッ・・」 かすかにうめき声を上げ、大木は起き上がろうとした。 ―――けれど、身動きが取れなかった。
七原秋也の後ろから、三村信史が、自分に銃口を突きつけていたからだ。
四つんばいになったまま。 二人を見上げた。 「な――――・・・・」 「俺と、――三村と一緒にいよう。きっと脱出できる。」 その、三村の様子に気付かないまま、 秋也は続けた。 「殺し合いなんてやめるよう、大木。」
大木はただただ、目を見開いていた。 ――――七原は、一体なにを言っている? 後ろにいる、三村は俺に銃を向けているんだぞ? 気付いていないのか。 それとも―――気付いていて、俺を殺そうとしているのか。 戦う気なんか無いといって、俺を騙そうとしているのか。 大木は、知らず知らずのうちに、まだその手にある。 ナタを握り締めていた。 「・・・・・・くそぉ!!」 叫び、ナタを持ち上げた瞬間。
―――――三村の銃が火を噴いた。
秋也は呆然とした。 目の前で、クラスメイトの頭に穴が開いた。 「三村――――、お前・・」 「先に言うけど。俺が撃たないとお前死んでたんだぜ。」 三村は、その場に崩れた、秋也をそっと立たせた。 「顔。ナタがすって、血ぃ出てる。」 学生服のシャツで、その血を拭う。 そして、そっと秋也を抱きしめた。 「悪い・・・仲間集めるって、殺し合いはしないって、約束したばかりだったのにさ。・・・・それでも、七原を死なせるわけにはいかなかった。」 ゆっくりと、秋也が首を振った。 「ううん・・ごめん、俺、自分が危なかったのに・・・助けてもらったのに。三村を責めようとした。」
「とにかく、ここは危ない、移動しよう。」
三村は、移動のために、マックをデイパックに、そっと収めていた。
・・・・・・・・・一人消えた。 俺から七原を奪おうとする奴。 我ながら完璧だよなぁ。。 七原は俺を信じきっている。 “大木を初めから殺す気だった。” そう言ったとしても。 きっと七原は俺についてくる。 「悪趣味な冗談はよせよ。」 とか何とかいって。 多分、怒るんだろうけど。 それでも、まだ。 七原は俺についてくるんだろう。 そこまでの信頼を作り上げていた自分に。 なんだか無償に、笑いがこみ上げて、来た。
そうそう、七原。
俺、一人だけ。
絶対に殺しておきたい奴がいるんだよな。
never end
やっちゃってます、二弾。 |