すきダケド、ほんとうニすきナノカ

トキドキワカラナクナル


ひとノきもちハカワルものダカラ




クレイジー・刃・―ツ 0





「おい、ちょっと待てって。」

「うるさい!三村と話すことなんて無い。」

「何に怒ってんのかわかんねぇんだけど!」

「死ね!」


昼休みの中庭。

七原の後を追う、三村。

昼食を取っていた者たちは、何事かと、そちらに視線をやる。

木の陰で、タバコを吹かしていた桐山ファミリーでさえも、

楽しそうな顔してそれを覗いた。

「三村くんじゃない。どうしたのかしら。」

少々眉間にしわを寄せ、月岡が呟く。

「三村くん、カッコ良いわぁ〜。七原くん怒ってるのに、あんな飄々として♪」

「ヅキ、お前・・頼むから男にだけは走ンなよ・・・」

彰の傍らで、雑誌に目を落としていた黒長が呆れながらその頭を上げる。

どうやら、友人をこれ以上変な道に向かわせたくはないらしい。

「・・・何故男ではいけないんだ?」

同じく、陰に腰を下ろし、洋書を読んでいた桐山が尋ねる。

「なんでって・・そりゃ、女の方がいいじゃないスか・・」

上手く説明が出来ず、黒長はもごもごと口ごもる。

そこへ来て、今まで黙ったままだった、沼井がすっと立ち上がった。

「便所。」

加えていたタバコを投げ捨てると、彼はそのまま、その場を後にした。



体育館裏、部活動生のためのプレハブが立ち並ぶ場所。

そこへ腰を下ろすと、沼井は新しいタバコに火を着けた。

フーッと煙を吐き出し、無意識のうちに、ライターを灯す。

ゆらゆらと赤い光が揺れる。

あの日の、尊敬に値する人物と肌を重ねた日。

夕焼けがとてつもなく赤かった日を思い出す。

『何故男ではいけないんだ?』

その言葉が、単純な疑問なのか。

自分を、自分の気持ちを認めてくれた。

受け止めてくれた気持ちなのか。

はたまた、自分に対する、・・・・・軽蔑なのか。

桐山という人間は、正直言って何を考えているのか解らないから。

彼は歯をかみ締めるしかなかった。

――――――――――――後悔?





昼休みも、終了に差し掛かろうとした、その時。

予鈴のチャイムと共に、七原が現れた。

体育館にいたらしかった。

学生服を片手に、シャツの腕がまくられている。

「沼井!こんなトコでタバコ吸うなよ、見つかるじゃん!」

言うなり、さっとタバコを奪うと、揉み消す。

そしてその灰に土をかぶせた。

「見つかろうが怒られようが、てめぇには関係ねぇじゃねぇかよ。おせっかいなんだよ。」

「関係ある。クラスメイトじゃんか。」

笑顔で答える七原から目を反らし、沼井は立ち上がる。

「どこ行くんだよ?もう授業始まる・・・」

「うるせー奴が来たから静かな場所に行くんだよ。付いてくんなよ!」

さっさと校庭――おそらく、校庭の裏――に向かう沼井の背中を見詰めながら、

七原は三村のことを思い出した。

そして、少し頬を膨らませ、

「待てよ、沼井ってば!」

彼の後を追って走った。


















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やります。
とうとう始動。
当分置いておこうと思ったけど、やっぱ、
今出来ることは今やれ!(だっけ?笑)
とにかく、思い立ったが吉日生活(笑)
まぁ、よろしければお付き合いを。
もしかしなくても、これ、沼井視点で進むかも。
んでもって、一応、沼桐になりそう。
リバリバ、とか思ってたけど、ちょっと受けミツは無理かもなの・・
だって沼七にはまったからさ!
それまでは結構平気だったんですけど。
まー、そんなわけでよろしく御願いします。