X‐バツ‐ .2


「俺、七原が好きなんだけど。」


俺が言った。

たった一つのキーワードが引き金を引いた。

あれから、俺と七原は

“今まで通りの生活を続ける”

そう約束した。

言い出したのは俺だ。

でも、明らかに七原の態度はおかしい。

俺を避けている様な気がする。

いや、“気がする”んじゃなく、“避けている”んだ。

声を掛けても、そっけない。

杉村や豊、それに国信達と一緒にいても。

あいつが俺に話しかけることはない。


クソ。

こんなことになるなら、言わなきゃ良かった。

何度もそう思った。

けど。

反面言ってよかったとも思う。

胸の取っ掛かりが、外れたって感じか。

多少はすっきりした。

・・・・・・・・・ハズだ。

でも。

七原の態度だけは、納得いかねぇ。



「なぁ、七原。この雑誌さ、裏から手に入れたんだけど。」


「うん。」


「お前の好きな、ミュージシャンの特集組んでたぜ。」


「へぇ。」


「・・・お前英語読めないだろ?俺読んでやるからさ、今日ウチ寄ってかねぇ?」


「いい。慶時と雑貨屋寄る約束あるんだ。」


「・・・・・・・そうか。」


いつもなら、国信の約束とロックを天秤に掛けたら。

多少は悩むけど。

結局は国信に謝って。

ロックを取ってたのに。












掃除時間。

七原がゴミを捨てに行って。

「なぁ、三村。秋也となんかあった?」

「何で?」

「だって・・何か二人変。」

「どんな風に?」

「どんな風って・・・あー、秋也ってさ、結構帰ってから三村の話するんだよ。」


ドキリとした。


「まぁ、三村のってゆーか。学校であったこと。しゃべんの。俺もその場にいた、って話も、全部。」

「・・・・それで?」

「うん・・。でも、最近三村の名前が全然出ないんだ。こっちが振っても、軽くかわされて。」

「・・・・」

「・・・・やっぱり何かあった・・・?」

「・・・まぁ、ちょっと。怒らせたかもなー・・」


何が怒らせただ。

切れそうなのは、こっちなのに。


「それなら、良いけど。」






昇降口で。

バッシュを取って。

部活に出ようと思って。

今はあんまりバスケをする様な気分じゃないけど―――――。

まぁ、苛立ちはスポーツで発散させるとして。


鞄を肩にかけ、俺は体育館に向かった。

中庭を通り抜けよう。

そう思い、教師がいないのを確認。

見つかったら

「上履きで中庭を歩くんじゃない!」

言われるからな。



「‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐」


何か、聞えた。


声。


男の。


告白か?

やるね。

放課後。

中庭。

良いんじゃないですか?

俺も、そのパターンで良くされますよ。

自慢じゃないけどな。



少し、耳を傾けたら。

なんだ、国信じゃないか。

学生服の裾が見えた。

しゃがんでる。




その時、ふとさっきの言葉を思い出した。



『それなら、良いけど。』



国信の、言葉。


・・・・何が良いんだ?

何か、おかしくないか。

国信って、あんな反応返す奴だったか。

普通なら、「早く仲直りしろよ」

とか。

そんなもんじゃないか。

それが、どうして『良い』んだ?



「秋也は、秋也だけはずっと俺のそばにいてくれるよね?」


「・・・当たり前だろ。何言ってんだよ。いきなり。」


――――――――七原、だ。

国信が、膝を付いて。

立っている七原の、腰あたりを抱きしめてた。


脈が早くなるのが、解る。


「俺は、慶時が好きだよ。大丈夫だから・・・」



頭を鈍器で殴られたような気がした。

七原が、国信と?


確かに。

あいつらは小さな頃から一緒に生活してきて。







・・・・・それって、ある意味近親相姦じゃねぇ?

ハハ・・


無意味に笑いがこみ上げてくる。

それと同時に。

何かが急に、冷めていった。








「秋也、キスしようか。」








どうせなら、本気で殴られてしまった方が、良かった。








end



エンドじゃねぇよ畜生!(笑)
ハイ。
早速 バツ2です。
今回は三村視点。
うーん。
何がしたかったかといいますと・・・なんだ?(笑)
あ、いちお念のタメ。
ノブ七です!(きっぱり)
別に七のブでも良いんですけど(だって裏だし)、いちお秋也受け同盟メンバーだし。
喘ぐのは秋也の方がいいし(笑)

つーかね、これほんっと何も考えず書いてるんです。
思うまま。
37レポ並です。
このまま行ったらかなり泥沼だ・・(汗)
すでに間違い発見。
ちょっと近いうちに訂正しないと、後後話がかみ合わなくなること請け合い。
でも六月はバツ更新頑張りマスヨ!!

次回予告(笑)
三村vs国信!?
まだわかんないです。
誰を視点にするかで進行変わりマス。




next