これを読んでいる皆さんはきっと、魔女の飼い方を全章読破した方なんでしょうね。本当にありがとうございました。
もし、まだ読破されていない方がいられましたら、ここは全章読んでから読んでください。美奈神からの切実なお願いです。
この魔女の飼い方ですが、読みやすい、取っつきやすい、軽い、そんな軽いノリの作品を作ろうと思い、書いた作品です。
こう思ったのは、辞書無しでは読めないような、難しい文章の小説を読んだからです。
表現が難しい、言葉が難しい。これらの文章は、格好が良く見えますよね。でも、取っつきやすいとは言い難いです。
私の見方がひねくれているからかもしれませんが、どうも教養が無ければ読んではいけない小説に見えました。
もちろんそういう作品を否定している訳ではありません。でも、そういう作品ばっかりだと肩が凝ってしまう。ですから簡単な文章で、容易に情景を想像できる。そんな作風を目指した訳です。
そのおかげか、書いている方も肩が凝らずにかけました。読者の皆様はどうだったでしょうか?
本編のことで少し。
ラストのことについて少し。ラストは敢えてどうなったのか。を、書きませんでした。ああなった、こうなった。というのをダラダラと書くのがイヤだったためです。
こう思ったのは、終章まで読んでくれた皆さんなら、ああなった、こうなった。の部分を想像することができると考えたためです。書き表さなくても、今までの魔女の飼い方の話を読めば想像できる。いや、想像できて欲しいのです。
和臣ならこうするだろう。ルナならこうするだろう。この作品はこうなるだろうと想像できるのは、皆さんの中で魔女の飼い方の世界ができあがっている証拠。そうあって欲しいという願いが込められている訳です。
この作品がそういう作品だったかどうかは私には判断できません。皆さんがどう感じたか教えて頂けると幸いです。
本当に最後まで読んでいただきありがとうございました。
2000年11月26日