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秋のGW合作

 20日、21日に絵チャを行い、いつも通り合作を行いました。
 魔法大系ネクロネシアの敵側視線の物語ですので、先にそちらを見てください。

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 今は名前も忘れられた島。

 悪魔と人間との戦いがあった。

 魔界に住まう悪魔は人間界に勢力を伸ばさんと強力な悪魔を率いて、優れた魔術師の集まっていたその島へと舞い降りる。
 人間たちの必死の抵抗空しく、その島は悪魔の手に堕ちた。
 その島を拠点とし、悪魔は一気に攻め入ろうとしたが、魔界で内部抗争が発生し、その計画は中断される。

 4匹の悪魔と、知能を持たない悪魔兵のみを人間界に残し、悪魔たちは魔界の内部抗争鎮圧に力を注ぐことにした。

 再び人間界征服のための拠点を守るべく配備された悪魔たち。
 しかし、人間は悪魔を恐れ、島を取り戻そうとせず、ただただ畏怖を抱いて近寄ろうとしない。

 それが今から数百年前の話。


 そして……。





 その島に人間が訪れることはなく、魔界の内部抗争が収まる気配は無い。



〜魔法大系ネクロネシア外伝〜
がんばれ女狐ちゃん


※クリックすると大きな画像が出ます※


★あらすじ★


 数百年。

 島を奪い返そうとする人間を撃退することと、魔界からの連絡がないかを確認するのが与えられた任務だが、今の今まで魔界から連絡がきたことも、人間たちが来たこともない。
 魔界からも人間からも忘れ去られていたこの島に住まう悪魔たちは、今日も欠伸を噛み殺すのみだった。

 その島に、数百年ぶりの来客があった。
 やっと退屈から開放されると息巻く悪魔たちだったが、「やってきたのは使い魔を連れた女魔術師一人だけ」という期待はずれの状況に、溜息をつく。

 しかし、その認識がすぐに改められることになることを、その時は想像すらしなかった。



★キャラクター紹介★


「泣いてなどおらぬぞ! 泣いてなどおらぬからなっ!」

−誇り高き九尾の幼魔−
O.E.ナリィ


 九つの尾を持つ狐の魔。
 魔界でもトップクラスの実力を持つ九尾一族であるが、まだ幼いため頑丈さのみが取り柄(九尾が成体になるのは1000歳前後)。そのせいか性格も子供。
 ナリィは最強の九尾の三女であるため、非常に誇り高いが、ほとんど島流しと言っていい、なんの変化もない任務を「大事な仕事だ」と言われて何の疑いもなく過ごしてしまうような、少し頭の足りない部分がある。

 島を我が物にせんと、傍若無人に振舞うネワロネに何度も挑んでは敗れ、からかわれては半ベソをかく毎日を送っている。
 実力はないが、何か憎めず、お供の悪魔たちは彼女を心から慕っている。

「モーダメですぅ……」

−魔界の闘牛−
ミノタンロウス


 魔界でも屈指の腕力を持つ牛魔。
 激しい闘争本能を持っている一族なのだが、なぜかのんびりとしていて好戦的でない。

 ナリィとのんびり暮らす数百年を幸せな時間だと思っており、それを乱すネワロネを始めは恨んでいたが、ネワロネ打倒に燃えるナリィの活き活きとした姿に少しだけ感謝をしている節があるというなんともおめでたい性格。

 ネワロネからはカルビ呼ばわりされ、何度か食べられそうになった。

「小林さよこでございます」

−闇に這いよる青大将−
小林さよこ


 魔法を得意とする蛇の魔。
 何を考えているかわからない魔界の異端児。

 魔法は強力だが、使いどころが間違っている。
 すべてにおいてワンテンポ遅れていたり、スコープが外れていたりする。

 蛇の手袋の名前は「シャーシャー」。
 腹話術でたまに会話をしている。

 とりあえずナリィは気に入っているらしく、絶対の忠誠を誓っている。

「勝てる要素が無いですぞお嬢様ぁ!」

−漆黒の千里眼−
イマージン


 主に偵察任務を行う一つ目の悪魔。
 魔界との通信能力もあり、便利な存在。

 いわゆるツッコミ役でもある。

 萌え要素たっぷりと豪語するネワロネの使い魔、オメーラに対抗意識を燃やしている。

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 皆様本当にお疲れ様でした。
 予想以上にネクロネシアの世界観を広げてくれたような気がします。