「皆さん、おまたせしました」

「おう、桜瀬。
オデも今来たばかりだから慌てる事ねぇべ」

この言葉が気遣いなら良いのですが、
本当に来たばかりなんですよね(汗

「さて、全員揃った事だし鹿島学園へ出陣じゃ!」

お兄ちゃんの掛け声が合図になって駅に向かいます。

実は今日、鹿島学園の学園祭なんです。
そこで皆さんで待ち合わせして一緒に行こうということになりました。
メンバーは私・お兄ちゃん・あきらさん・由美子さん・権造さん・ちはるちゃん。
つまり夏の旅行のメンバーです。

「ねえ・・・
晶子ちゃんは文化祭に参加したの?」

「いいえ。
私は文化祭の直後に転校したものですから今回が初めてなんですよ。
あっ、でも去年にせりなさんから写真を見せてもらいましたが・・・」

あきらさんの質問に答えながら、
見せてもらった写真を思い出します。

「俺も見たぜ。
さすが春日が通う学校だなと納得させられるほど凄いぞ」

「ま、勝さん、それはどう言う意味ですか?」(汗

「どういうってそのままの意味だけど?」

「あの春日の学園だべか・・・」

たぶん、権造さんと由美子さんは様々な想像が浮かんでいるはずです。
少し口元が引き攣ってますし。

「晶子さん、せりなさん達はなにを出しているのですか?」

お兄ちゃん達が盛り上がっているからちはるちゃんが、
私に近づいて訊いてきます。

「えっと・・・
確か個人のグループとクラスと掛け持ちしていて、お好み屋と劇だって」

口元に人差し指を当てながらゆっくんから聞いたことを教えます。

「・・・クラスで劇をするのによく屋台をする時間がありましたね」(汗

「・・・しかもグループは4人だけだし、クラスのリーダーもせりなさんだよ」(汗

「「・・・・・・」」

せりなさん、お祭り好きだからなぁ。
詳しくは聞いていませんが、木材を集めるのにかなり無茶をしたそうですし(ゆっくん談)
不安を感じるのは無理もないかも・・・

「おーい!
早く来ないと置いて行くぞ!」

「「あっ」」

ちはるちゃんと話している間に、お兄ちゃん達と離れていました。

「お兄ちゃん、待ってよー!」

「ま、待ってくださいー!」

慌てて皆さんを追い駆けます。
追い駆けながら、せりなさんが暴走しないことを祈ります。
・・・たぶん、無理でしょうけど(汗


 


2002 elf 『あしたの雪之丞&勝 あしたの雪之丞2』

「幸せなる日々」
 (第13話・やってきました鹿島学園文化祭!)


 

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

鹿島学園に着いて校門を見たときは賑やかだなと思うぐらいでしたが、
中に入ってみるとあまりの凄さに皆さん呆然としています。

「・・・想像以上だな」

「・・・そうね」

「・・・勝が言った通り、さすがあの女が通っている事はあるべ」

あきらさんまで反応が鈍いです。

「きゃっ!」

由美子さんは話し掛けられたぬいぐるみ(?)に悲鳴を上げています。

「・・・晶子さん、涼月もこれぐらい凄いんですか?」

「はは・・・
さすがにこれほどじゃないよ」

というより、ココより凄いところは見たことありません。

「いつまでも突っ立てても仕方がないな。
とりあえず歩こう」

「でも、お兄ちゃん、せりなさんの屋台はまだやってないよ。
劇が9時半から始まるから今頃その準備で忙しいと思うし」

「あっ、そうだったな」

屋台のメンバー(ゆっくん・せりなさん・由希さん・鉄平さん・達也さん)が同じクラスなので出払っています。
その間、妙子ちゃんが見張っていると聞きましたけど・・・

「なら、軽く見回るか」

「そうだね」

少し時間が早いから、見回っている内に良い時間になります。

「それじゃしっかりね、久保勝」

「あん?
どういう意味だ?」

「ごちそうさまっということ」

「オデも!」

「ぐはっ!」

お兄ちゃん、ご愁傷様です。

「ちはるちゃん、行こ?」

「は、はい」

周りの雰囲気に戸惑っているちはるちゃんの手を引っ張ります。

 

それからは、様々な場所を見回って驚きと楽しさの連続でした。
それはもう大変なぐらいです。
写真でも凄さは分かっているつもりでしたが、それ以上です。
一応、せりなさん達のお好み屋の屋台に行って、妙子ちゃんとお話しました。
私とちはるちゃんは飲み物を買って休んでいると、詩織先生に会いました。
(お兄ちゃん達は少し先の屋台でいろいろ食べています)

「あら、皆さん、来てくれたのね」

「あっ、詩織先生。
おはようございます」

「お、おはようございます」

ちはるちゃんも詩織先生に挨拶をします。

「どうかしら、ココの文化祭は?
楽しんでる?」

「え、ええ、楽しんでいますけど、それ以上に驚く事が多いです」

「そう、やっぱりね」

ふふっと軽く笑う詩織先生。
すると今度は苦笑に変わりました。

「私も初めてココの文化祭を見たときには驚いたわ。
こんなに凄い学校は初めてだったし」

「そ、そうですか」

「あ、あはは・・・」

そうでしょうね(汗
色々な意味でこんな文化祭は中々ないと思います。

「そうそう、晶子さん。
雪之丞君にはもう会ったかしら?」

「いいえ。
準備が忙しそうだったのでまだ・・・」

ゆっくんも劇の役があるからセリフの見直しや、
準備が大変そうだったので、劇の後で待ち合わせの予定です。

「そうなの?
今なら教室にいると思うから会ってきたら?」

「えっ?
いいんですか?」

「ええ。
せっかく恋人が来てくれているのに、放ったままじゃね。
せりなさんもちょっとぐらいなら何も言わないわよ」

『来るもの拒まず、去るもの逃がさず』ですからね、せりなさんは・・・

「それじゃ、ちょっと行って来ます」

「ええ、行ってらっしゃい」

「ちはるちゃん、お兄ちゃん達を呼びに行こ?」

「はい。
詩織先生、失礼します」

「せりなさん達によろしくね」

詩織先生と別れてお兄ちゃん達に駆け寄っていきます。
早く、ゆっくんに会いたいですから。

 

 

「晶子、雪之丞のクラスは?」

「確か、3−Bだよ」

校舎の中に入って、ゆっくんたちの教室を目指して歩いています。
私は鹿島学園に通っていましたので見慣れているのですが、
他の皆さんはキョロキョロと周りを見ながら着いて来ています。
ちなみにあきらさんは例外で見向きもしていません。
もちろん教室でお店や個展を開いているクラスもありますが、
ゆっくん達のクラスは体育館という為、この辺りは静かなものです。
(他が異常という訳ではあり・・・たぶんないはずです)

「あっ、あそこだよ」

そう考えている間に、ゆっくん達のクラスの前に着いてしまいました。
でも・・・

「今は打ち合わせの最中みたいだね」

廊下まで聴こえてくるざわめきで、どうも入れる雰囲気ではありません。

「どうするだ、勝?」

「担任の詩織先生がかまわないと言っていたんだ。
ここは堂々と・・・」

「だ、ダメだよ、お兄ちゃん!」

教室のドアを開けようとする所をあわてて止めます。

「何だよ、晶子?
オマエだって雪之丞に会いたくないのか?」

「も、もちろん会いたいけど・・・って、そうじゃないよ!
普通、こういう場合は大人しく待つものだよ!」

「そうか?
春日がこういう時なら、乗り込んで仕切るか強引に参加しそうだぞ?」

「・・・・・・」

あっ、今、そう言う光景が頭に過ぎったよ(汗

「まあまあ、久保勝も晶子ちゃんも落ち着いて。
私も待つのに賛成よ。
せりな達もそろそろ移動しなくちゃいけない時間だから、
近いうちに教室から出てくるわよ」

「そうですよ、勝さん。
それに、今入ったら大目玉ですよ」

あきらさんと由美子さんも説得に回ってくれます(感謝

「むっ・・・
由美子ちゃんがそう言うなら待つか」

お兄ちゃん、あきらさんは?

「おっ、勝、教室が静かになったべ」

「ほ、ほらほら、久保先輩、晶子さん。
出てくるかも知れませんよ!」

あっ、お兄ちゃんと言い合いしている間に、確かに静かになっています。
皆さん、教室のドアに注目しています。

 

『いい、あんたたち!
これまでの厳しい練習は今日の為にあったんだからね!
とちるんじゃないわよ!』

『合点承知!』

 

突然、せりなさんの声が聞こえてきました。
皆さんがそれぞれのリアクション(ちはるちゃんは目が点、お兄ちゃん達は納得)している間にも、
掛け声は続きます。

「おお、春日も気合充分だな」

「それはそうでしょ。
あのせりなが燃えない訳ないじゃない」

まあ、確かにそうですが・・・
でも・・・川添さんという人ですが階段落ちで死ぬ気でいきなさいって(汗
ある意味危険な発言ですね。
せりなさんも『壮大に弔ってあげるわ』って言いますし・・・

 

『さあ、それじゃそろそろ行くわよ!
ロッカー室で着替えたら、舞台裏に集合よ!』

『おう!』

 

あっ、そろそろ出てくるみたいです。

「あの、晶子さん。
教室の中からこう・・異様な気配が伝わってきませんか?」(汗

「・・・大丈夫だよ、ちはるちゃんの気のせいじゃないから」(汗

ちはるちゃんもそう感じるんだね。
いつもはせりなさんだけに感じることはありますが、
今回はクラス全員がせりなさんに担がれているみたいです。
さすがせりなさん、怖いです(本音

 

『敵艦隊見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出撃これを殲滅せんとす!』

 

「お兄ちゃん、せりなさん何が言いたいの?」

「・・・そうするに気合入れろということだろ」

お兄ちゃんまで疲れた顔しています。

 

ガラガラ

「死ねや、死ねやーっ!」

 

やっと出てきました。
でもせりなさん、二股は女の子にはしたないですよ。

 

「わたし達の前に立ちふさがる者は、地の果てまで追い詰めて・・・」

 

せりなさんに地の果てまで追い詰められるなんて・・・
想像するだけ怖いですね。

「・・・地の果てまで追い詰めて、それでどうするんだ?」

ああ、お兄ちゃん・・・
何事もないようにせりなさんに話し掛けないでよ。

「決まっているじゃない、地の果てまで追い詰めてドツキ回すのよ・・・あっ!!
久保勝っ!」

「よう、お招きにあずかり参上したぜ」

「あ〜、どうも〜」

「おはようございます」

「ど、どうも」

「あきらに由美子ちゃん、ちはるちゃんも!
よくきた! よくきた!」

ようやくこっちに気付いてくれました。
でも、ドツキ回すって・・・(汗
それはどうかと・・・

「せりなさん、おはようございます」

「晶子ちゃんもよくきた!」

「はい。
せりなさんも相変わらずですね」

「あはは、
わたしはそれだけが取り柄だから」

特に先ほどまでの言葉などはそうですね。
これはさすがに言いませんが・・・
権造さんは何故か廊下の端の方に寄ってます。
それほどせりなさんを怖がっているのですか、権造さん?

「雪之丞っ!
晶子ちゃん達来たわよ!」

せりなさんが教室に向かってゆっくんを呼んでくれます。

「来たか」

「ゆっくん!」

「よう、雪之丞!」

自分の顔がほころぶのを感じながら、
私はゆっくんの側まで駆け寄ります。

「今日は凄い事になるぞ。
楽しみにしておけ」

「うん」

ゆっくんも微笑を浮かべて私の頭をポンポンと軽く撫でてくれます(嬉

「凄い雰囲気だな」

「そうだろう?
俺も一年前は驚いた」

「だろうな。
ところで、『アレ』は何だ?」

ゆっくんが指差す先は廊下の端でこちらを伺っている権造がいました(汗

「ま、まあ、気にするな」

「そ、そうか」

ゆっくん達もそれ以上その事に関しては何も言いませんでした。

「晶子ちゃん、今日は楽しんでいって。
わたし達も精一杯盛り上げるから!」

「はいっ」

ええ、前から楽しみにしていましたから。

「春日、そろそろ」

「う、うん。
それじゃ、わたし達は体育館に行かなくちゃいけないから」

「あっ、はい」

そろそろ時間ですからね。
これ以上引き止めることは出来ません。

「晶子、俺が血を吐くところ、よく見ておけよ」

「うんっ」

もう、ゆっくんたら。

「それじゃな、また後で」

「おう!
とちるなよ」

ゆっくん達はそう言って階段を下りていきました。

「さあ、9時半までまだ時間がある。
今度は教室の中を覗いてみようぜ」

「あ〜、賛成〜」

お兄ちゃんの提案に賛成して、展示したある教室に向かいます。
・・・権造さん、もうせりなさんはいませんから戻ってきてください。

 

 

ザワザワ・・・

 

「うーむ、大入り満員だな。
凄い熱気だぜ」

そこそこ回っているとあっと言う間に過ぎ、
時間が近づいてきたので体育館に向かうと、お兄ちゃんの言う通り凄い人です。

「早い時間なのにたくさんの人がいますね、晶子さん」

「そうだね、ちはるちゃん。
でも意外と外の人達よりココの学生の人が多いよね」

「そう言われれば・・・」

そうなんです。
何故か忙しいはずの鹿島の学生さんが結構集まってます。
暇という訳じゃないはずなのに。
ぐるりと周りを見回していると、あきらさん達と離していたお兄ちゃんに突然話し掛けられました。

「な、晶子?」

「それだけじゃ何を聞きたいかわからないよ」

「だから、晶子はピアノの発表会を出たことがあるから、
肝っ玉が据わっているだろ?」

「う、うん。
でも、やっぱり緊張はするよ」

「そうなのか?」

「そうだよ。
お兄ちゃんみたいに、試合になるといつもの倍も力を出す人は珍しいよ」

「わっはっは!
俺様は本番に強い男だからな」

でも、テストとか勉強になると弱いんだね。

 

「あっ、いました!」

 

聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと、妙子ちゃんがこっちにやって来ました。

「妙子ちゃん、いいの?
屋台・・・」

「妙子、雪村先輩の劇がどうしても見たくて、抜け出してきました」

いいのかな、それで?

「晶子ちゃん、隣いいですか?」

「もちろんいいよ」

「ありがとうです!」

 

ブッブー

『お待たせいたしました。
ただ今より、3年B組クラス発表、舞台劇、『新撰組・池田屋事変』を上演いたします』

 

妙子ちゃんが隣りに座った直後に、
劇の開始の合図が流れました。

「妙子、何だかドキドキしちゃいます」

「う、うん。そうだね」

ゆっくんが劇なんて久しぶりだし、私もドキドキしています。
ドジはしないとは分かっているんですけどね。

 

チョン、チョン、チョンチョンチョンチョンチョン―チョンッ!

『時は元冶元年、所は〜』

 

時代が掛った音にナレーションが始まりました。

「・・・ナレーションもピンクか」

「そうみたいね」

「ま、アイツがこういう目立つ役を他の人間に渡すことがねぇか」

一体、せりなさんはどれだけの役をやっているんだろ?

 

『時代は明らかに変化を求めていた〜』

 

「晶子、確かあのピンクも新撰組の役をやっているはずだな?」

「たぶん・・・」

「誰だろうなー?
雪之丞は考えなくてもわかるが」

 

『人、それを新撰組と呼ぶ!』

 

そこまで言うとサッと舞台の幕が開きます。

 

ドンドンドンドンドン!

ドンドンドンドンドン!!

『どなたでございましょう?
生憎今晩はもう』

 

木戸を叩く音に池田屋主人の役の人は丁寧な話し方で、対応しています。

 

ガタンッ!

『あっ!!』

先ほどまで叩いていた木戸を蹴り倒して、乱入してくる新撰組隊士の皆さん。

 

知識としては知っている白地に黒の段だら模様の羽織。
鉄片をつけた鉢巻。
先頭は・・・

 

『ごよ〜あらためでござ〜るっ!!』

 

確か、近藤勇役(後から聞きました)のせりなさん。

 

『おおっ!!』

 

観客の歓声が響き湧き起こりました。

「これって、どういう意味で湧き起こったのかな?」

「・・・新撰組でピンク頭で驚いたんだろ」

ナレーションの中にあった『男たち』っていう所は否定しないんだね、お兄ちゃん。

 

『いいぞ、春日!!』

『この千両役者!!』

『そこのけヒロインッ!!』

『春日!! 春日!! 春日!!』

 

「す、凄い人気ですね」

確かに凄いです。
でも・・・

「春日先輩はこういう所は水を得た魚みたいに元気になります!」

「観客もそれを心得ているというわけね」

ちなみに鉄平さんと達也さんも新撰組の衣装を着てせりなさんの後ろに控えてます。
それにしても 何か嫌な予感がするのは気のせいでしょうか?(汗

 

『お客様っ!!!お客様っ!!!
ご用改めでございますっ!!!』

『ええい、邪魔だぁ!!』

 

主人を押しのけて、階段を2階へ駆け上がるせりなさん。

 

『? なんじゃい』

『どりゃ〜っ!!』

『ぐえぇぇぇぇっ!!!!』

 

役のお一人が様子を見に来た途端、せりなさんに斬られました。
ついに階段から落ちるのでしょうか?(ドキドキ

 

『りょ、りょうま〜』

『・・・・・・』

『・・・・・・』

 

あれっ?
階段の手前で時間が止まったように動きません。
せりなさんと一言二言かわして、せりなさんに落とされました(しかも殴ってですよ

 

『お、お母ちゃーん!!』

 

な、何か時代劇には似つかない悲鳴を上げて落ちていく役の人(たぶん川添さんという方
これでいいのかな?

「結局、あの階段どうしたの?」

「妙子も聞いていたんですけど教えてくれませんでした」

まさか本当に忍び込んだんですか、廃材置き場に?

 

『どうした?
壬生浪か!!』

 

その後にたくさん出てくる人たち。

 

『はーっはっは!
出てきたわね、この恩知らず!
徳川の恩を忘れた、忘恩の徒!』

『今宵の虎徹はよく斬れるわよ!
ドゥーユーアンダスタンッ!』

 

せりなさん、英語混ざってますよ(汗

「た、楽しんでるなぁ」

「う、うん」

それはもう生き生きしてますよ。
というより、普段のせりなさんかな?

「あれって、地なんじゃない?」

「おお!」

しかもちょっと暴走気味ですよ。

 

『やかましい!!
我ら長州藩士!!
徳川に恨みはあっても恩はないわ!!』

『関ヶ原以来の無念、晴らしてくれようぞ!
やっちまえ!』

『カマン、カマン、うおりゃ〜っ!』

 

乗り気なせりなさんがチャンバラを開始します。
痛そうだけど、あれって演技かな?

 

『痛っ!・・・』

『はーはっはっ!
そこを動くな犯罪者!』

『ひっ!?
た、助けてくれ!!』

 

見事に暴走しているよ、せりなさん。

「このままじゃ、近藤勇1人で全部片付いちまうな」

「そ、そうですね」

私も由美子さんの言葉に頷こうとした時・・・

 

『きゃーーーーーーっ!!!!!!!!』

 

な、なに、なに!?
急に女の子の声(しかもたくさん)が響きました。

「あ〜っ!!!
雪村先輩ですぅ!!!!!!」

「おお!
雪之丞決まっているじゃねぇか!」

「まあ、彼なら何着ても格好よくなるでしょうね」

ついにゆっくんの登場です。
格好いいんですけど、口元が少し引き攣っています(おそらくせりなさんが原因でしょう

 

『きゃーっ、雪村さーん!!』

『こっち向いて、雪之丞くんっ!!』

『あー、今私の方を見て笑ってくれた』

『ウソよ、あんたじゃなくて私を見たのよ!
ねえ、そうでしょう !?
雪村君!!』(断言

『・・・・・・』(ポリポリ

 

ゆっくん、困ってる(汗

「スゲエ、スゲエ、まるで涼月にいた頃と同じだぜ」

「う、うん、そうだね」

ああ、やっぱり・・・(泣

「あ〜、思い出すわ」

あきらさん、本当に懐かしそうな声を出さないでください。

「「・・・・・・」」(ぽわーん)

由美子さん、ちはるちゃんまで見惚れないでくださいよ!

「・・・雪之丞、オメエは敵だ。
何を言おうが男の敵だ」

権造さん・・・

 

『遅いわよ、総司!!』

『・・・・・・すいません』

 

ゆっくん、もうあきらめてる。

 

『雪村くーんっ!!
素敵っ!!』

『雪村くん、私と付き合ってー!!』

 

ムカッ・・・
いけないいけない、少し嫉妬というか機嫌が悪くなっちゃいました。

 

『ちょっと、誰!!
今、人の物にちょっかい出した泥棒猫は!!』

『あっ、ピンクが怒った!』

『何よ、アンタだって恋人じゃないでしょ!!
たまたま席が隣りだったから知り合えただけじゃない!!』

『何ですってー!!』

 

「・・・何か、雲行きが怪しくなってきたな」

「・・・うん」

私の変わりに怒ってくれるのは嬉しいのですが、これ以上は危険です。
私の心配を無視するかのように観客(女の子限定)とせりなさんの言い合いが、
白熱化していき・・・

 

『斬るっ!!
そこを動くな、この犯罪者!!』

 

ついに舞台から降りて、手に持っている刀を振り回し始めました(汗

 

『おお、場外乱闘だ』

『待ってました、これを待ってたんた!!』

『うーむ、客の要望にどこまでも答える。
見事な役者魂だ』

『春日!! 春日!! 春日!!』

 

さすがせりなさんが通う学校の生徒さん。
逃げたりせずに楽しんでいます。

 

『目標変更!
舞台侮辱罪で、あの女どもを斬首!
新撰組続けーっ!』

『おおーー!!』(鉄平さんと達也さん含む)

 

舞台にいた皆さんも降りてせりなさんの加勢に参加します。
もう何がなんだか。

「凄い凄い」

あきらさん、そこは喜ぶ所じゃありません。

「おお、俺も参加してくるかな!」

「勝、オデも行くべ」

「だ、ダメだよ、お兄ちゃん、権造さんも!」

やめてよ、お願いだから。

 

『・・・俺は、血を吐かなくていいのか?』

 

ゆっくん、意外と呑気だね。

 

『総司!
やってるか!
あ、あれ?』

 

由希さん、遅すぎます。

 

『皆の者!!
死ねや、死ねや〜っ!!』

 

せりなさんは止まる事を知りません。
いえ、止まろうとしません。

「もし、今雪之丞の恋人がココにいるなんて知ったらどうなるだろうな?」

「お、お兄ちゃん」(泣

さすがにあの喧騒に太刀向う事は出来ませんよ。

「じょ、冗談だぞ。
その事がバレない内にココを出るか」

「・・・賛成」

そういう訳で乱闘が続く中、私達は一足早く体育館を抜け出しました。
せりなさん、いいかげんにしてください・・・

 

 

せりなさん達の劇も無事・・・とは言えないかも知れませんが、
何とか終わり、皆さん(権造さんだけは残りました)で出店のお好み屋に集まっています。
お腹が減っていたので、ありがたく頂いているとせりなさんに頼み事されました。

「晶子ちゃん、ちょっと頼みたい事があるんだけどいいかしら?」

「は、はい。
何ですか?」

もうこれ以上、トラブルはゴメンですよ?

「雪之丞っ!
いい加減諦めて、こっち来んしゃい!」

「・・・ああ」

ゆっくん?

「はい、これ」

「?」

せりなさんから袋を渡されました。
中を覗くと・・・

「・・・・・・」(汗

「やってもらうことはわかったわね。
校舎を使っていいからよろしく。
晶子ちゃん一人じゃ大変だから、由美子にも手伝ってもらうから」

「よ、よろしくお願いします」

由美子さん、困っているようでも何か興味があるように見えるのは気のせいですか?

「ゆっくん、いいの?」

「・・・良くはないが、諦めている」

「はは・・・」

去年に続きだもんね。

「はいはい。
それじゃ、よろしくね」

「・・・わかりました。
それじゃ、ちょっと行って来ますね」

「行って来ます」

「ええ」

 

校舎に移動して、準備に取り掛かったのは良いんですけど・・・

「「・・・・・・」」

「2人共、笑いたければ笑えばいいぞ」

ごめんゆっくん、笑えないよ(汗
由美子さんも手が止まって、ボーッと見惚れていますし。

「私、自信な無くしちゃいますね」

「ええ、私も・・・」

「皮肉か?」

せりなさんから借りた浴衣を着てもらって(女性用)化粧道具でゆっくんに『メイク』をしたのですが、
それはもう言葉で言えない位凄いです。

「・・・ゆっくん、終ったよ」

「お、お疲れ様でした」

「ああ、すまなかったな」

「鏡見る?」

「別にいい。
見たくもない」

「そう」

男の人が女装なんてしたら、普通落ち込みますね。
でも、このゆっくんの女装は反則だよ。

「さ、さて、戻ろうか?」

「・・・ああ」

「雪村くん・・・」

うわ、もの凄く渋ってますよ(汗

「ほ、ほら、雪村くんも結構似合っていますし、大丈夫ですよ」

「・・・似合っていると言われても嬉しくはない」

ああ、なおさら落ち込んじゃいました。

「ほらほら、いい加減あきらめて行こ!」

ゆっくんの手をとって強引に引っ張って行きます。
去年の写真を見た時よりも、実物を見た方が打ちのめされました。
本当、自信無くしちゃいます。

 

「お、お待ちどうさまです」

戻ってきた時はあきらさんだけお好み焼きを食べていて、
他の皆さんは会話していました。
鉄平さんと達也は引き攣った顔をしていますが(たぶん私達もそうですけど
由美子さんの声でこっち(正確にはゆっくん)を見ると・・・

「うっ!!」

思わず驚きの声を上げて呆然としているお兄ちゃん。
真相を知っているだけに、何かアブナイ光景ですね(汗

「お、来たわね、来たわね!
どうだった、メイクの方は?」

せりなさん、それは貴方が一番よく分かっている筈ですよ。

「は、はい、何とか・・・」

「こ、こんな感じで良かったでしょうか」

「ふんふん、上出来、上出来」

というより、これ以上どうする事も出来ませんよ。

「・・・綺麗です」

ちはるちゃん、あまり見惚れすぎるとショック大きいですよ。

「ピ、ピンク!
誰ですか、この方は?」

「ほーら、やっぱり久保さんにも分からねぇ」

「当然だよ、
これぞまさしく雪之丞変化だからね」

お兄ちゃんも去年の写真を見たはずなんですけど・・・
やっぱり、気付きませんか。

「雪之丞変化だと!?
ま、まさか・・・・・・」

「う、うん、ゆっくんだよ」

「・・・・・・」

あっ、答えてあげたら固まっちゃった。

「な、なにーっ!!!!!!!!!!!」

現実を受け止めると思いっきり大声を出すお兄ちゃん。
み、耳が痛いです。

「雪村先輩、綺麗ですぅ!!!」

「前にも見たことがあるんですけど・・・
やっぱり凄いですね」

由希さんもそう思いますよね。

「・・・き、綺麗ですよね、とっても」

由美子さん・・・
引き攣った笑いを浮べても、それはフォローになっていませんよ(汗

「・・・晶子さん」

「・・・間違いないよ、私と由美子さんが化粧したから」

「・・・・・・」(絶句

やっぱり、ショックが大きすぎたようです。

「マ、マジか?
オマエ、雪之丞か?」

「・・・多分な。
去年のように笑いたければ笑え」

「ほげーっ!!!!!!!!!」

「うわー、これは凄いわ」

あきらさんも表情こそ変わりませんが、
声に驚きが混ざってます。

「これを見たら、わたしも自信なくしちゃうわ」

「しょ、勝負にもならんっ!!!」

おそらく、それは女性のほとんどが思う事です。

「か〜っ、雪之丞!!
なぜ、オマエは女に生まれなかったんだ!!!」

それは困るよ、お兄ちゃん。
もし、ゆっくんが女の人だったら色々と困ります(意味深

「おう、いた、いた、オメら捜したべ」

「あ、権造さん」

そんなやり取りをしている間に権造さんも戻ってきました。
さて、どういう反応するでしょうか?

「おお、桜瀬、鷲淵権造ただ今参上・・・
ぬ、ぬおっ!!
誰だべ 、オメさんは!!??」

「権兵衛、凄いでしょ。
こんな美人みたことある?」

「な、ないべ・・・
あるわけないべ・・・・・・」

初めは皆さんと同じように驚愕しています。

「しょ、晶子さんより大人っぽくて・・・・・・
桜瀬よりも美形だべ・・・」

権造さんの言葉がグサッと胸に刺さります(怒
・・・確かにそうですけど(泣

「ほ、惚れたべ!
オデの嫁っ子さなっでくれ!!」

ええ!?

「オ、オデはオメのためなら、総理の椅子を捨ててもいいべ!!」

「・・・」

ゆっくん、固まっちゃってる(汗
ううん、呆れているのかな?

「へ、返事をしでくれ!!」

権造さん、普通すぐにはそんな返事は返せませんよ。

「ククク(邪笑
だってさ!
どうするの、雪之丞?」

「・・・・・・」

「ゆ、雪之丞だと!!」

「そうよ、雪村雪之丞。
我らが顔だけの主人公」

せりなさん、それは言いすぎです(怒

「ガーンッ!!!!!!!!!」

あっ、権造さん壊れちゃった。

「雪之丞、オメエはとことん、オデの心を踏みにじる男だべ・・・」

「???」

 

 

それからは、皆さん自由行動しています。

 

「ちょっと2年ガール、あんた手伝っているんだか、
それとも足を引っ張ってるんだが、どっちなのよ?」

「妙子、手伝っているんですっ!」

「それなら、もっとキリキリ働きなさいよ」

まあ、確かに妙子ちゃんは少しドジな所がありますが、
せりなさんもそんなに怒らなくて良いんじゃないでしょうか?

 

「ほら、こうすると上手に焼けますよ」

「あ、本当だ。
ふふっ、いいこと教わっちゃいました」

「お母さんに教わったんです」

「ああ、そうなんですか」

「あの、ならこういう場合はどうするんですか?」

「ああ、こういう時は・・・」

由希さんと由美子さん、ちはるちゃんはちょっとしたお料理教室を開いています。
後で、私も教えてもらおうっと。

 

「おう、イーグル。
久しぶりに決着をつけようぜ!」

「がははは!
嬉しいこと言ってくれるべ!
いいべ、マンモス。
相手になってやるべ!」

「へっへっへ」

「がっはっは」

「「やるか!」」

2人共、ぜんぜん懲りてなかったようですね?
後で、覚悟しておいてくださいね。

「?
春日、何をやっている?」

「賭け、賭け、射幸心を煽って、売上倍増」

さすが、せりなさん。
何でも商売にしてしまう所が凄いです。

 

 

「さ、皆もうひとふん頑張りよ!
これが終わったら稼いだ売上りで、盛大な打ち上げをやるからね!」

やっぱり、お酒が出てくるのでしょうか?
・・・たぶん、出てくるんでしょうね(溜息

「6時から、体育館で後夜祭があるんですよね?」

「はい、フォークダンスとかみんなで踊るんです」

「楽しそうですね」

へえ、そういうのがあるんですか・・・
そうだ!

「由美子ちゃん、俺と踊ろうぜ!」

「え?
あ、はい」

何故か、鉄平さんは由美子さんを誘っています。

「がはは!
んじゃ、オデは晶子さんだべ」

「え、ええっと・・・」

ど、どうしよう(汗
権造さんに誘われてもやっぱり私が踊りたいのは・・・

「権兵衛、余計なことは言わないの。
晶子ちゃんは雪村くんと踊りたいに決まっているじゃない」

はう!
今、考えていた事をあきらさんが話しちゃいました。
そんなに考えている事が分かるような顔をしていたのでしょうか(恥

「お、おう、それもそだな。
すんません、晶子さん」

「い、いえ、こちらこそすみません」

誘ってくれたのに断るというのはちょっと心苦しいですが、
やっぱり、ゆっくんと踊りたいですから。

「雪之丞、ちゃんとエスコートするのよ」

「あ、ああ、分かった。
よ、よろしく頼む」

「う、うん!
まかせてよ!!」

せりなさん、あきらさん、ありがとうございます。

「由希は達也と、あきらは久保勝とね。
仕方ないから、権造はわたしと踊ってあげるわ」

「そ、それは勘弁だべ!!
オメと踊るくれぇなら逃げるべ!!」

思いっきり後ずさって、全身で拒否する権造さん(汗
ごめんなさい、いつか埋め合わせはしますね。

「どうした、小松原?」

「妙子も雪村先輩と踊りたいでぅ!!!」

プンプンと妙子ちゃんがゆっくんに抗議しています。

「どうする、晶子?」

「ふふ、いいよ。
フォークダンスだし、交代できるよ。
ちはるちゃんはどうする?」

「わ、わたしはそういうのは苦手ですから、遠慮します」

「そうなの?」

「ええ、わたしに気にせずに楽しんできてください」

少し残念ですが、ゆっくんと踊る約束が出来ました。
ふふ、楽しみだな・・・

 

 

「ふう、少し疲れちゃったね」

「ああ、そうだな」

後夜祭で思いっきり踊った私達は中庭に涼しみに来ました。

「今日は楽しかったか?」

「うん!
こんなに楽しかったのは夏の旅行以来だよ。
あっ、ゆっくんといる時だって充分楽しいからね」

「ああ、わかっている」

うーんっと背伸びをして、近くにあるベンチに座ります。

「それにしても、改めて思うけど鹿島学園の文化祭は本当に凄いね」

舞台劇で場外乱闘だし(汗

「だろうな。
俺の時も別世界にいるような気分だった」

「あっ、それって言いえて妙だね」

それもよくわかるよ。

「それに、ゆっくんの浴衣姿も見れたし」(笑

「・・・忘れろ」(恥

あんな印象に強い光景は中々忘れるなんて出来ませんよ。

「ちなみに、せりなさんがゆっくんに気付かれないように写真とってたよ」

「・・・マジか?」

「うん」

「春日め・・・」

隣りに座ったゆっくんが片手を顔に当てて首を振っています。
その様子に可笑しさが込み上げて来ます。

「ゆっくん・・・」

「ん?」

「えい!」

ゆっくんがこっちを向く前に抱きつきます。

「晶子、離れろ」

「ヤダ」

困ったような恥ずかしそうな顔で注意するけど、
そんな声は聞こえませんよーだ。

「ヤダッて・・・」

「体が冷めてきて少し寒くなってきたし、ゆっくん暖かいから」

「・・・ふう」

何を言っても離れないという事がわかってくれたのか、
諦めてくれて頭を撫でてくれます。
気持ちいいです・・・

「ゆっくん・・・」

「晶子・・・」

お互いを見詰め合っている間に、
ゆっくんが撫でてれくていた手が私の首の後ろに回ります。
そして、私は目を瞑って来たる瞬間を・・・

 

ガサ・・・

 

「「!!」」

後ろの草むらから物音がして慌てて振り向くと・・・

 

『ちょっと、アンタ、いい所で何しているのよ!!』

『す、すまん、権造のヤツが騒がしくて少し黙らせたんだ』

『それで、アンタが騒がしくしたら意味ないじゃない!』

『久保さん、イーグルの始末は俺に任せてくだい』

『鉄平、そんなに彼と決着を付けたいのかい?』

『ねえ、由美子。
これからどうなると思う?』

『どうなるって・・・』

『妙子も雪村先輩とラブラブしたいですぅ』

『あの、妙子さん』(汗

 

いつの間にか、皆さん(全員)が後ろにいました(怒
ようするに、また覗き見をしていたみたいです。

「晶子、どうする?」

「どうするって決まってるよ。
ゆっくん、皆連れてきて」(冷声

何故かゆっくんはこっちに顔を向けないようにして、
皆さんを引っ張ってきます。

 

『おい、晶子がカンカンだぞ。
大人しく出てきた方が身のためだぞ』

『ゲッ!』

『ゆ、雪之丞、見逃してくれ!』

『スマンがそれは無理だ』

『だから、僕は反対したんだ』

『達也さん、私もですよ』(泣

『あらら、やっぱり』

『あ、あきら、冷静だね』(汗

『ん?
皆さんどうしたんですか、冷や汗が出てきてますよ。
ちはるちゃんはわかります?』

『え、ええ、大体は』

 

絶対、許さないから覚悟してね。
もう2度とこんな事をしないように強めにいきますから(怒

「晶子、連れてきたぞ」

さて、どうしましょうか・・・

 

 

これからは、何があったかは秘密です。
ただ、結果として皆さん大人しくなった事だけは知らせておきますね。

 

 

第14話へ続く

 


どうも、siroです。
予定の宣言より遅れて済みません(ペコペコ
土・日に用事が入るとやっぱり遅れてしまします。
全てはスケジュールが悪いのです(責任転換
さて、どうでしたか、鹿島文化祭は?
と言っても、またもやゲームのままになってしまいましたが(汗
もう少しオリジナル方面にしようと思っていたのですが、なぜかこうなってしまいました。
逆に難しいんですよ、ゲーム中のイベントを完全オリジナル化というものは・・・
これでお許しください。
さて、次回はついに明男の登場です!
彼がどういう役なのかは次回の楽しみにしておきます(ギャクキャラにはなりませんよ
ラングさん・sarenaさん・たけぞうさん・蛇眼さん、ご感想ありがとうございました!
リュウさん、掲示板に書いた通り『それ散るSS』はもうしばらくお待ちください。