アイザックの事件から一ヵ月後・・・
ミラもホムンクルスから人間になると事ができ、
今はジェイルと共に魔法学園に入学して楽しんでいる。
俺達も平和にハンターとして実力をみがいている。

ただ、悩み事がないわけじゃない・・・
それも悲痛的に悩んでいる。
それは・・・

「ライルー、おはよう」

「おはようございます、ライルさん」

「ライルさん、おはようございます」

「「「ムムッ!!」」」

彼女達・・・モニカ・フィリス・瑞穂のことで・・・

 


2002 スタジオ・エゴ!『メンアットワーク3』

『その後の物語』
第1話・ライルは誰のもの?


「ちょっと、フィリス、瑞穂!
邪魔しないでよ!」

「邪魔とは心外ですね。
私はただライルさんにご挨拶しただけですよ・・・って、
瑞穂さん、何をしているの!?」

「いいえ。
お2人が仲良く話しているそうなので、朝食を頂こうかと・・・」

「そうじゃなくて、何でライルの隣りに座っているのよ!?」

「ダメですか、ライルさん?」

「い、いや、その・・・」(汗

「「ライル(さん)!!」」

「はは・・・」

 

ワイワイガヤガヤ・・・(言い合いになっているらしい)

 

そう・・・
俺はこの3人に告白された。

モニカには母親を失ってから初めて父親・・・ギルバード先生と出会い、
2人の溝を埋める為、色々手伝いをした結果が実り仲を戻している。

フィリスはサキュバスの血に強いコンプレックスを抱いていたが、
支えあって、今では吹っ切る事が出来て明るい笑顔を取り戻した。

瑞穂は母親の仇をとりに魔法学園に入学し色々協力し、
最初はアーウィン先生を疑ったが、真の敵・アイザックを倒して終止符をうった。

 

俺としては、やましい気持ちはなかったと断言できる。
モニカには幼馴染みとして、フィリスと瑞穂には親友または戦友として協力してきた。
しかし、彼女達にとってはそれ以上に想っていてくれたらしい(モニカは昔からと最近知ったけど)

でも、いきなり告白されても今までそう考えていなかった俺に答えが出せるはずがない。
優柔不断な答えだけど、もう少し待っていてほしいと言った。
その結果がこうである(汗

 

ドタバタドタバタ・・・(ライルの隣りの席を巡って、実力行使に出た模様)

 

「アニキ・・・
いい加減に決めたいと、血の雨が降るっすよ」

「ライル・・・
『いつもの事』だけどさ、このままじゃあマズイよ」

リサ、ジャスティン・・・
君達の言う事は最もだけど、俺にどうしろと?

「ハハハハ。
相変わらず、ここの食堂は騒がしいな」

「偶には静かに食べさせてもらいたいわね」

ジェイル、ミラ・・・
それは皮肉か?

「あらあら・・・
皆さん、元気ですね」

「そう思うなら止めてくださいよ。
おか・・・学長」

「ライル、『学長』じゃなくて『お母さん』と呼んでちょうだい」

「この状況を抑えてくれたら考えます・・・」

 

言い忘れていたけど、先生たちも結構楽しんでいるどころか彼女達に協力している。

モニカにはもちろんギルバード先生。
そして、彼と婚約済みのマリオン先生が協力。
・・・どうもギルバード先生はからかってばかりで、マリオン先生がフォローしているらしい。

フィリスには予想通りロレッタ先生。
そして、最近仲がいい龍道先生がサポート(意外だけど)
・・・龍道先生の熱血論は苦手らしく役足たずらしい(汗

瑞穂はアーウィン先生。
1人だけだけど、他のメンバーより一歩リードらしい。
・・・でも、瑞穂に夜這いみたいなことはさせないでほしい(汗

学長・・・ミリアムお母さんは誰にも協力はせず静観している。
・・・余談だけどミラに『お義母さん』と呼ぶように言われた時に、
ミラに『それならライルは私のことをお義姉さんと呼んで』とお願いされた(断固拒否したけど)

 

何だか学園全体を巻き込んでの騒動になっているのは気のせいだろうか?
もう少し、ゆっくりさせてほしいというのはワガママなのか?

そう、軽く現実逃避をしていると・・・

 

キーンーコーン・・・カーンーコーン・・・

 

よし、チャイムが鳴った!

「さて、チャイムも鳴ったし授業が始まるぞ!」

無理やりケンカ(?)を終らして、教室に向かおうとするけど・・・

「ねえ、ライル。
今日はどの授業を受けるの?」

「今日は錬金術でクッキーを作る授業があるんですよ。
是非、一緒に受けましょう!」

「ライルさん。
最近自然魔法の成績が今イチと聞きましたよ。
ここは自然魔法の授業を受けましょう」

右手と(フィリス)左手(瑞穂)、何故か首(モニカ)を掴まれズルズルと(たぶん、それぞれの教室に)連れて行かれる。
・・・って、モニカ!!
首、キマッテルって!!
唯一、自由な足をバタバタさせるが誰も助けてくれない(泣
それどころかミラは手を振って見送ってくれた・・・

 

結局、どの授業を受けたかは秘密。
ちなみにこれが最近の『日常』になりつつある・・・(マジ泣き

 

誰か、助けてくれーー!!(絶叫

 

第2話へ続く


・・・やっちゃいました(笑
ミラSSを書いている途中で、ふとこういう話が浮かんだので書いてみました。
私は今だにこの3人しかクリアしていないのでオールエンド(?)とは違います。
さて、これからどうなる事でしょう?
私も分かりません(笑