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第43話『立ちはだかるもの』


 今週の萌え:


キラ「アスラン」
アスラン「ああ」

キラ「アスラン、あの3機だ」
アスラン「うん」




 以上、今週の主人公sの主な会話。
 ……つーか会話になってねぇ。おまえらきちんと文節で会話しろと(笑)
 特にアスラン。交わしたのは「ああ」と「うん」だけかい。単語で会話するなっての。しかも思いっきり通じてるなっての。見てるこっちが恥ずかしいっての。テレるっての。つーかニヤけるっての。まったくこの熟年新婚どもは。




 えー、てなわけで今週の萌え改め新婚さんのコーナーでした(笑)

 うーん、最近もうどんなシーン見てもいいねえ。萌えるねえ。
 同じ画面内にアスキラが並んで入ってるだけでも十分萌えだってのに、熟年カップルのごとき通じ愛を見せる新婚さんたちにもうメロメロです。もう何があってもくじけず萌えられる自信があります。ケンカしてもすれ違ってもいい。こいつらもはや離れるこたーないだろうからな。アスランはもちろんだがむしろキラが

 いや、アスランが離れそうにないってのは普通に思うんだけど……なんか最近、キラ→アスラン側ばっかり見せられてる気がすんだよね。まあアスランは今まだ悩み真っ最中だからしゃーないんだが、これまでが嘘のようにアスランアスラン言ってばっかりいるキラに激萌えです。
 いやもうホントに嬉しいんだねキラ……今回もアスランアスラン言いまくり。
 アスランと呼びかけるたびにキラの嬉しいぶりが伝わってくるようで(錯覚だ)、なんかもう切なくなるよマジで。
 今まで呼べなかったもんねえ。つーか呼びかける代わりにトリィに話しかけていたキラだもんな。もう熱い溜息つきまくり。馬鹿です。

 微妙に話がそれるが、キラがアスランに呼びかけるときって、たいてい『アスラン』だよなー。今一番の萌えはそこである。
 アスランは結構『おまえ』って呼ぶのに、キラが『君』って2人称で呼ぶことってあんまり無いような。というかアスランアスラン言う機会がやたら多いような。
 ンもう、そんなに名前を呼べるのが嬉しいのかと思うと、萌えに萌えまくって萌え小説の長さも増すというもんです。
 てなわけで夏の本は厚くなりました。よろしくー(と凄いところで営業してみる)
 
 それはさておき、特に今回なんてアスランアスラン繰り返してたのは覚えてるんだが、アスランが「キラ」言うたのってラストのキラピーンチ!な時だけじゃなかったか? 後は話しかけられても「ああ」と「うん」だぞおい。なんか自主的に会話しろよ。相槌だけで通じるからってはしょりすぎだ。せめてカガリに話したくらい見せてくれよ。
 いやきっと見えないところで語ってるからこその通じ合いなんだろうがな……そうでないってんならテレパシストだ。
 むしろフラガにーさんのごとくニュー○イプ?


 ってニ○ータイプネタは後にしよう。
 そういやカガリで思い出したが、今回はアスカガデーでしたのう。あまりにも唐突にアスカガ入ってきたんでびっくらこきました。いや先週予告で平井絵を見た瞬間、とりあえずアスカガでなんかあるんだろうなーと踏んではいたんだが、いきなりぎゅーに来るとは。結構ヤルじゃんアスラン。
 そういやアスカガとは関係ないんだが、このシーンで激しくアスランに対する萌えを見つけてしまった。

 アスラン・ザラ――謝るときに、抱きつく癖がある男。

 と(笑)
 いや、冷静に流れを分析した結果。

 例のあの胸キュンシーンの展開は、
 アスラン父のことで悩む→カガリ励ます→カガリも父を亡くしたのに、明るく励ましてくれているのにアスランが気付く→配慮の無さを謝る
 って流れだよな?謝罪の中に慰めとちょっと嬉しいのもあるかもしれん。
 さてここでひとつ疑問。 そんなシーンで人はいきなり相手を抱き締めることを考えるだろうか。
 それもあの朴念仁まっしぐらのアスラン・ザラくんが。
 ……私の中のアスランデータベースによると、ンなことは太陽が西から昇るよりもラグランジュにあるプラントが38万キロ圏内に近付くことよりも有り得ないとの結果を返しました。
 ちなみに私のデータベース内アスラン像。
 【まがりなりにも好意を抱いているだろう婚約者に口ちゅーも出来ず、女の子の胸を揉んでおきながら「女か?」との確認にしか頭が行かず、生下乳を見ても襲うことも考えずむしろ目を逸らし、あまつさえ下着姿を見てまで激しく冷静に対処できる朴念仁。ただし他人への情は深く、一度懐に入り込めば死ぬほど大事にしてくれることストーカーのごとく】
 となっております。
 ちなみに私はアスランファンです。激愛してます。

 それはおいといて。
 ともかくアスランさんに限ってそんな甲斐性は無・・・もとい、そんな非紳士的な行為にいきなり及ぶわけが無いと予想が出来るわけです。
 つまりなにが言いたいかっつーとだな、要するにアスランさんは、ああいう状況に慣れてるんじゃないかと。
 なんせすぐ側に感情爆発タイプがいたわけで、そいつは激しくわがままぼうずだったわけで、ついでに激しくあまったれだったわけで。
 で、そんなタイプが拗ねることってのは日常茶飯事だっただろうと想像が出来るわけでして。
 ほいでもってそんなあまったれを宥めるには、有無を言わせずぎゅーっとして黙らせるのが効果的だろうと更なる妄想が発展するわけでして(笑)
 それだからこその、唐突な抱き締めぎゅー行為に走ることが出来たと、まあこういう想像をごくごく(私語録で)普通にしていたわけですよ。

 ちなみにそんな想像を形にするとこう↓なる。

 <@13歳時代。部屋で会話中にいきなりむすっとして立ち上がったキラを追いかけるアスランの構図を想像しつつ読んでくれい>
「キラ、ちょっと待った。何を怒ってるんだよ」
「別に。帰ろうかなって」
 つっけんどんに返してくるキラは、そのまますたすたと歩き出す。言葉と完全に裏腹な態度に苛立って、仕方なくその腕を強くつかんだ。
「なんだよ、痛いよ」
「昨日一緒に買い物付き合えなかったこと? あれはゼミの補講が入ったからって言ったじゃないか。そりゃ前からの予定を蹴ったことになったのは悪かったけど」
「だから、怒ってないってば。責めてないだろ」
「その割に、次の埋め合わせの話をしようとすると、そうやって拗ねだすじゃないか。つまりは怒ってるんだろ」
「……」
 感情があからさまに外へ出ていることを追求すると、キラは口を閉ざして俯いてしまう。つまりはそれが正しいということだ。
 だが、その理由がどうしてもわからずに、なんとも言えない苛立ちが募った。
 約束を反故にしたのを怒るのはわかる。だがこれまでに、そのことを理由にしてキラが怒った例が無かったのだ。どうしても、といった件以外で反故にしたことはもちろん無いし、いつもすぐ後に埋め合わせはしている。それで普通に納得してくれていたのだ。それなのに、どうして今回に限ってこんなにも機嫌を損ねているのか。
「そうやって怒ってばかりじゃ、次の予定も立てられないじゃないか。頼むから機嫌直して――」
 だけどキラは、それでも理由を言おうとはせずに、ふいと顔を逸らしてまた同じ言葉を繰り返した。 
「怒ってないし、次も無くていい」
「え?」
「僕と外出るより、ゼミのほうがいいんだろ。別に無理しなくていいよ」
「キラ!」
 そこでまた踵を返そうとするキラに、思わず語気が荒くなった。勢いのままに掴んだ腕を思い切り引っ張ると、痛いよとまた抗議の声が上がる。けれど流石に苛立ちが勝って、力を込めたままで顔を覗き込んだ。
「なんだって今回に限ってそういう駄々を捏ねてるんだ? いつもちゃんと埋め合わせしてるじゃないか」
「――」
「キラ?」
「……別に」
「キラ。俺だって万能じゃないんだから、黙ってたらわかんないよ。何か他にも理由があるなら、ちゃんと教えてくれれば直すから」
 尚も視線を逸らそうとするのを引き止めて、間近で名を呼んでみる。
 かたくなに口を閉ざしていたキラは、3度目に呼びかけたところでようやくぽつりと小さな声を零した。
「……が、嫌だ」
「? ごめん、聞こえな……」
「だから、毎回そうやって埋め合わせて貰うのが嫌なんだよ」
「え?」
「僕が怒ったり機嫌悪くしたりするから、だから後から付き合ってくれるってことだろ? そういうのが嫌なの」
「ちょ……」
「いっつもいっつもアスランは、約束だから無理に果たそうとしてる。だったら最初から約束なんてしないほうがいいよ!」
 返った答えの小ささに尋ね返すと、キラは不意に顔を上げて、まるで叫ぶようにそう告げてきた。その強さにびっくりして、ただ名を呼び返したきり黙りこんでしまう。
 キラの言葉は、正直言って思いも寄らないものだった。それではまるで自分が、キラとの約束を義理で果たしているようだ。彼と過ごすことを義理だなんて考えたことは一度も無かった自分には、なんの冗談だろうと返したくなるようなレベルの話だ。
「……最近いっつも、僕はアスランが楽しそうにしているのを邪魔する役じゃないか」
「そ――」
「そうなりたくないから、もうやなんだよ……」
 だがキラは、力ない声でそう呟くと、黙り込んで泣きそうな顔で項垂れている。肩までしょんぼりと落ちてしまっている姿は、冗談を言っている風にはとても見えない。つまり、心底本気でそう思っているのだ。
 相手はいつも義理で付き合ってると。
 約束【だから】果たしていると。
 邪魔、なんだと。

 そう考えたら、自然に手が持ち上がった。
 こうやって彼を風に項垂れさせているのは、自分のせいなのだ。
 そんなつもりがなくても、気持ちが伝わっていないから。不安にさせているから。悲しい気持ちにさせているから。だから泣きそうな顔をさせている。
 そう思ったら、手を差し伸べずにはいられなかった。
 手を差し伸べて――抱き締めずにはいられなかった。
「……離してよ」
「約束だから無理に行ってるわけじゃないよ。俺がキラと行きたいから次を考えてるんだ」
「嘘だ」
「嘘じゃない」
「嘘だ……! 埋め合わせ、とか言ってるじゃないか。それって帳尻あわせってことだろ!」
「違うってば。俺がキラとの約束を義理みたいに思ったことなんて一度も」
「僕はアスランがよくても、アスランには僕よりいいものがあるんだから、そっちに行けばいいじゃないか」
「だから――ごめん、キラ」
 暴れるキラに説明しようと言葉を並べかけて、けれどふと続く全てを飲み込んだ。
 腕の中で暴れるキラには、言葉は無意味だと思ったのだ。ただでさえ言葉選びを間違った自分が、言葉で今の気持ちを全部伝えられるとは思えない。
 だからその代わりに、肌から伝えた。
 否定の言葉も出ないくらいに、思い切り抱き締めて。
 
「ア……スラ……! く、苦しいよ……」
「ごめん」
「アスラン?」
「不安にさせて――ごめん」

 腕の中に封じ込めるように強く抱いて、言葉は『ごめん』と素直な一言だけにして、後は触れ合う感触と熱だけにして。
 シンプルに強く、ありったけの気持ちを腕から伝えた。
「アスラ……」
「ごめん……」
「……」
 暴れる体が、言葉を繰り返すごとに少しずつおとなしくなってゆく。通じているのだと嬉しくなって、そのまま声を耳元へ注ぎ続けた。
 しんと静かになるまで、ずっと。

「……アスラン」
 動きを止めた体をしばらく抱き締めていると、腕の中から静かな声に名を呼ばれ、少しだけ力を緩めた。
 腕の中を見下ろすと、きょとんと見上げるキラの大きな目と視線がぶつかる。じっと見上げてくるのに戸惑い視線をさまよわせると、その顔が小さく笑った。
「キラ?」
「……仕方ないなあ、アスランは」
 苦笑に似た笑い方をしたキラは、そう呟くと今度は自分から腕を伸ばしてきて、突然抱えるようにして抱き締められる。胸の辺りに頭を乗せられて、反応に困って眉を顰めていると、後ろに回ったキラの手が、背中をぽんぽんと2回叩いた。
「今度だけ、許してあげるよ」
 そのまま背中をぎゅっと強く握られて、そこでようやく呪縛が解けた。
 横に下ろされていた手を持ち上げて、擦り寄る体を抱き返すと、頭のてっぺんに頬を乗せるようにして目を閉じた。
「――ありがとう、キラ」
「どういたしまして。じゃあいつ出かけようか」
「そうだな……」
「講座が絶対入らなさそうな日だからね」
「わかってるよ」



 
 ……以下延々と続く。尻切れだが、即興ってことでこんなもんかと。
 つーかSSにする予定じゃなかったんだがなぜこんなことに。
 まあいいか。てなわけで、私の中ではこんな妄想が生まれておったわけだ。わがままぶっこきキラをなだめるためにぎゅーーーっと抱き締めるのが日常茶飯事みたいな。さまざまな場面で使えるナイステクですなアスラン。ちなみにどうやら我が家のキラはぎゅーに弱いようです。

 ついでに脳内ではこれが16歳時に発展して大変なことになってましたとさ。
 ちょっぴり形にするとこう↓なる。

<@クサナギ。およそ42話くらい。自室(当然二人部屋)で待機のアスキラ組。キラは着替え・アスランはベッドで項垂れてるのを想像してくれい>

「はぁ……今日も忙しかったね」
「……」
「そういやこないだの戦闘で気付いたんだけどさ、クサナギの照準って……アスラン?」
「……」
「アスラン!」
「え?」
「さっきから呼んでるだろ。返事くらいしてよ」
「ああ……すまない」
「……アスラン」
 一つ深い溜息を零したキラは、アスランが腰を下ろすベッド際までゆっくり近付くと、すぐ隣に立って黙り込む。じっと見下ろされる視線に居心地の悪さを感じ、アスランは僅かに眉を寄せた。
「キラ?」
「また一人で考え込んでるだろ」
「え?」
「……どうしてそうなんだよ」
 泣きそうに顔を歪めて視線を逸らすキラに、アスランは言葉を無くして黙り込んだ。確かに悩み事はあったが、それがそんなに面に現れているとは、思ってもいなかったのだ。だがそうして呆然としていると、キラは俯いたままとつとつと言葉を続けてくる。
「僕が側にいるのに、ちょっとくらい話そうって気にはならないの?」
「キラ」
「そりゃ、悩みを一緒に背負ったりは出来ないけどさ、一緒にいるんだから、聞かせてくれてもいいじゃないか」
「キラ、俺は――
 キラの言葉は、重く苦しくアスランの心に圧し掛かった。今のアスランの気鬱は、自分で自分の心に決着を付けるしか無い種類のものだし、それを話すのは自身の弱さを曝け出すようで気が引けるのだ。
 ……自分の正しいと思う道を信じて進んでいるのに、袂を分かった父との離別を惜しんでいる。
 そんな身内のことを、自身で解決するすべも見付からないまま誰かに晒すのは嫌だった。
 共に同じ敵と戦うキラに、【敵】となってしまった相手への鬱屈を打ち明けるなど。
 それは、自分で解決すべきことだ。そう思っていた。
 
「……すごく悲しい」
 だがキラの声は、俯くアスランの顔を上げさせる力を持っていた。か細い呟きには、何時の間にか本当に涙が混ざっていたのだ。
「キラ……」
「僕はアスランが側にいてくれて、助かってる。でも僕は、相変わらず何の力にもなれないんだ」
「そんなことはない、これは俺が勝手に――」
「こんなにすぐ近くにいるのに、凄く遠い」
「キラ」
「一緒なのに、置いてかれてるみたいだ」
 ぽつりと漏れる声と一緒に、アスランの膝へぽつりと一滴雫が零れる。 
 たまらずにアスランは、佇む体を手繰り寄せた。
 腕を取り無理に引っ張ると、勢いのついた体がキラと共に背後のベッドへともつれるように倒れこむ。
 キラの体を上に乗せたまま強く抱き締めて、アスランはきつく瞼を閉じた。
「ごめん……」
 ちょうど口元に触れる耳へと謝罪を吹き込むと、抱き締めた体が腕の中でぴくりと震える。そのまま自分の上で体を丸くするキラに、アスランはもう一度同じ言葉を繰り返した。
「ごめん、ちゃんと話すよ。おまえには」
「――うん」
「その、ごめん……まだ、聞いてくれるか?」
 アスランがそっと尋ねると、丸まっていたキラはゆっくりと顔を持ち上げて、自分を抱き締める相手に小さく笑った。
「聞きたいよ、アスランのこと」





 とまあ、こんな系のいちゃくらした会話が展開され、さらにそのままベッドシーンに雪崩れ込んでます。流石ですマイ脳内。
 てなわけで、謝罪時にはぎゅーっとするのに慣れている説妄想でした。
 ついでにこっから発展して、あの回じゃ既にキラはぎゅーが済んでいることになっております。そうでなければ、あの会議でアスランを気にせず語っていられるわけがございません。いちおう悩みは聞き、そのうえで『アスランはまだ考えがまとまってないけど、戦いに関する気持ちは一緒』と判断のうえで話し合いに臨んでいるわけです。基本的にあの船はキラとラクスが中心で動いている模様。つまりキラが納得してるならアスランが混ざって無くても問題ないわけです。
 ……え、脳内補完にもほどがあるって?
 いやでもそう考えたほうが、キラだのアスランだのの性格的に自然なんだがなー。
 あの場面で話し合いほかって一人で鬱々悩んだり、一人でアスランを悩ませたりする人たちじゃないと思わないか?

 いやアスキラはそろそろストップ。というか↓で語れ。まずはアスカガ場面に戻れ私。
 というわけで戻りましょう。

 しかしあの二人のぎゅーシーン、甘くなりそうな筈なのに全く甘く感じなかったんですが(笑)
 あまりにも微笑ましい……というかむしろ笑ってしまう会話に、思わず脱力しちまった。
 なんせ口説き文句の発端が頭ハツカネズミですよ。
 今回のヒット語大賞決定。表現ナイスすぎ。うまい。
 これからはぐるぐる回る人を書くときは、その表現を使わせてもらおう。うちはそういう人多いから出番ありそー(って嬉しくねぇ)。
 頭ハツカネズミを発端にパパ話を通してぎゅーしてわたわた。これで甘さを感じろと言われても(笑)
 いや、可愛いシーンだったがね♪特にカガリのわたわた〜となるシーンが。いかにもカガリらしいうろたえかたっつーか。
 まあカガリ絡みだったら、あれくらいの甘さ控えめほうが微笑ましい可愛らしさが溢れてていいのかな。

 しかしなあ……どうせなら、4人揃っているときに悩みを打ち明けたほうが、メインの絆が固くなってよかったんじゃないかと思ってみる。
 てかあの悩み方、なんか非常に無理矢理っぽいんだが――そこが今回残念なところだな。

 いやね、あのアスカガ抱擁シーン、すげー可愛いと萌えつつ首を捻っちまったんだよね。なんだかあまりにも駆け足でアスカガコース突入って感じで。
 まあアスランとカガリは相性よさそうだし(世話好きと手がかかるタイプで)、共に過ごしていくうちに仲良くなるのは全然不思議じゃないんだが、あの展開はどーもツッコミどころがありすぎてなあ。
 ここで↑に出した会話に戻るんだが、まずツッコみたいのは【なぜアスランは皆で会議してるときに一人でたそがれてるんだ】ということである。あのクソ真面目で軍人気質なアスランが、自分の私情に浸って話し合いを放り出すってのはどうよ。カガリはカガリでなぜ真面目な会議中に唐突に抜け出してアスラン探しに行っちゃうし。いっくら戦闘に直接関わらないっつっても、一応指揮官なんだから、カガリの性格だったらきちんと出席するだろうと思うわけさ。
 いや別に、カガリがアスラン気にして声を掛けに行くという展開は良い。自然だ。だがどうせ行くなら、会議が始まる前に説得しに行ったほうが良いと思うし、アスランもあんな風に自分の考えに没頭して会議サボるってのが微妙な演出だと。私情をそういうところに持ち込むタイプじゃないと思うんだが。
 てなわけで、せっかく可愛いアスカガほのぼのシーンが、なんとなくツッコミでもや〜んとしてしまうように描かれてしまってたのが、ちょいと残念でございました。

 つーかさ(こっからちょっぴりボヤき)、なんか最近、無理矢理恋愛コースを成立させようとしている場面が多い気がするんだよな……。
 いや、私は本編は普通に男女カプでOKつか好きなんで(むしろ待ってた派なんで)アスカガ・キララク進行になるのは歓迎なんだけど、どーも組み合わせの二人をくっつける方法が妙に作為的っつーか不自然っつーか。上の、いきなり会議の輪から外れてるアスランとか、会議中なのになぜかキラになついてるラクスとか。なぜ今そうする?と首を傾げてしまうんだよなー。戦争アニメなんだから、そっちを片付ける前にもーちょい硬派な語り合いが欲しいのよ。あの会議だって、まずはメイン揃い踏みできっちり話し合って、その後に一人去るアスランを発見してカガリが追いかける〜とかのほうが自然じゃないかい? で、キラもそれに気付くんだけど、そこをラクスがふわっと近付いて肩に手をぽん。にっこり笑って「少し様子を見てみましょう、ね?」「……うん、そうかもね」とかやったほうがキララク展開も出来る。私的には、そういう微妙なワンクッションを置いて欲しいわけなんよ。まあ残り話数が少ないからかもしれんが。
 でもそれなら、いっそ無理に本編でくっつけずとも、戦友とか同士とかでがっちり絆を固めてくれるだけでいいんだけどな。
 てかそのほうがカップルとして見れるのになあ。演出に無理を感じるのが非常に残念だ。
 今後もーちょい自然な流れにして欲しいなあと切に願う。せっかく両方好みの組み合わせなんだし、かわいらしく見せて欲しい。ED絵のようにほのぼのと。
 

 んではカップル話は終了にして、今週の感想真面目編。
 
 話はまず、ナタルwithアズラエル組登場。で、ザフト組の会議。主人公組会議。ドミニオンvs主人公サイド。フラガ、ラウに気付くってな感じの流れでした。
 では最初にナタルたち。艦長説が流れていたのは知ってたんですが、まさかこんなにゆっくりご登場とは(笑) AA同型艦ってあたりが戦争の皮肉な感じですな。
 しかしナタルさん、有能ですねえ。いや、AAに乗ってたころから有能のカケラは見えてたが、今回むっちゃ際立ってました。惜しむらくは部下がアレなところだろうか。指示に全く付いて来てないあたり、ちょっと先行きに不安ありまくり。しかも部下どころかうっとうしすぎる上役(?)アズまで同行しとるし。
 ここはひとつ、オー人事に電話することをお勧めいたします。
 最終的には【軍に恵まれなかったら♪】とかってCMに出演してギャラを稼げそうな勢いだ。
 
 いやギャグはおいといて。
 ナタル話っつーことでちょっとBパートまで飛んじゃうが、久々に今回戦闘が面白かったー。ナタルの指揮っぷりにぽわーんとしながら見ておりました。かっくいーなあ。あの皮肉屋アズさんに「わからないのなら黙ってろ」と言っちゃうところがイカしていた。 AAに投降を呼びかけたのはちょっくらびっくりしたかな。最近丸くなってる演出があったけど(血筋話に眉を顰めてみたり)、ナタルも連合のやり方に異議を唱えるようになるんだろうかのう。なんかそのパターンもありな気がするが。
 うーん……でも、最後まで連合軍の歯車としての自分の存在に意義を抱くってのもカッコ良いんだがな。
 しかし連合上層部には、そろそろナタルが忠誠を尽くすに足る存在がいなくなっているような気がしてならんのだが。いっくら重要人物とはいえ、アズみたいないちおう一般人が堂々と戦艦に乗り込んでウダウダ言うのを許可するようなアブない軍になってるしなー。
 てか、乗艦を許可する上層部も上層部だよな。まあ金蔓&ブルコスってのが利いてるんだろうが、それにしたっていちおう民間人じゃないのか? 上層部ブルコスだらけっぽいし、名士には逆らえないのか?それとも単純に、軍そのものが牛耳られてる状態なんだろうか。どっちにしろヤバい軍だ。
 そんなアズに対して軍人としての意地を見せたナタルさん、私の中で株が急上昇〜。
 せっかくだからAA側に合流して欲しいもんだが、どうだろうなあ。

 では戻ってザフト側。
 ……最近、イザークの影が薄くて寂しいんですが(涙)
 昔はあんなに濃いキャラだったのにのう。ここんとこ「腰抜けぇ!」系の罵倒セリフもなかなか聞けないし、消沈しちゃってる感じ。まあキラの自由と戦って色々考えるところも出来たっぽいから、ある意味成長してるんだろうけどな。ついでに、ザラ隊で残ってるのイザークだけだし、やっぱ寂しいモンがあるんだろうか。アスランと戦えるのかの問いに思いっきり肯定している図がなんとなく物悲しかったです。マジで戦いそうだよな……。
 個人的には、イザークにもAAに合流してほしいんだがなー。
 来ないかなー。来てくれたら、昔妄想した『キラinザフト』の変形版が実現できるのに(笑)
 てかさ、OPのエターナル隊の場面、キラの右隣が空いてるじゃん。そこに入ってくれないかと切に期待してるわけなのだが。
 予想通り虎さんが中央に座ったことだし、増えてくれよー。

 いやあ、イザーク来たらマジで楽しくなりそうだなー。いずれ全員エターナルに集合して、わいわい一緒に暮らすの。
 そういうネタで友人と色々妄想しとりました。
 そうだな、たとえば

<@キラの部屋の前>
キラ「うるさい! アスランなんかもう知らないよ!」
アスラン「ちょ……キラ!」
キラ「いいからあっち行け!」(部屋から追い出しドアを閉める)
アスラン「キラ! こら! 開けろって!!」(ドアどんどん)
キラ「――」
アスラン「キラ……」(ドアかりかり)
キラ「――――」
アスラン「キラ〜〜」(ドア前でしょぼん)

 廊下の向こうで。
イザーク「……あれが俺がライバルと思っていた男」
ディアッカ「ああ、あんなん日常茶飯事さ。いつもはもっと凄いぜ」
イザーク「…………伊達に赤を着ているわけじゃないんだぞ」
ディアッカ「そーだなー。まあ今となっちゃあの制服かこのオーブの服しかないわけだし」
イザーク「そんなことを言ってるんじゃない!」
ディアッカ「お、おいおいおいお。俺に言われても……」
イザーク「お前もお前だ! 何をなじんでそんな格好をしている! エリート隊としての誇りはどうした! この腰抜けが!!」
ディアッカ「ちょ、ちょ、ちょ……と、とんだとばっちりだぜ……」


 てな感じで、痴話喧嘩を目撃して真っ白に燃え尽きそうになるイザークとか(笑) いやあ、面白そうだなあ。
 しかしこういうの考えてると、アスランがどんどん馬鹿野郎になって行きます。馬鹿アスラン大好きです。
 馬鹿は馬鹿でもキラ馬鹿



 いやそれはいいそれは。感想から激しく逸れてしまった。
 えーとえーと……そうだ、ザフト会議だ。
 気になったこと。なんか前回から、フレイがむちゃくちゃ隊長になじんでるんですが(笑)
 おいおい、コーディ嫌いはどこへやったよ。パパ似の声と甘やかしでどっかにやってしまったんか?
 というかフレイ、隊長はヤバいよ。 あの優しげ〜な態度と声が、思いっきり胡散臭いですよ。
 現在隊長は、確実にフレイを洗脳しつつあります。「戦争終結させたいだろう、君もそうしたいだろう」と語りかけることで。上手いな。 パパ似らしい声をフル活用したすばらしい洗脳法だ。 フレイもフレイで、どう見ても重要機密なフロッピーを勝手に持ってるわけだが……おいおいおいおい、それをどうするつもりだ。盗み出して持ち帰ろうともくろんでいるのか、それとも戦争終結のためと仮面に尽くすことを決意したのか。どっちにしろ確実に操られている気配が濃厚。
 しかしフレイさんは、現在何を考えているのでしょうかのう。どうも最近彼女は露出しませんな。嫌コーディの代表選手みたいだったころはすげー活躍してたのに、最近すっかりナリを潜めてしまって……個人的には、彼女は嫌コーディ派としての自分を貫いて仮面を撃つくらいして欲しかったんだが、どうも無理っぽい。なんかハンパな感じで残念だ。
 いやそりゃさ、キラとの関係を通じてコーディへの嫌悪が弱まったってのは想像できるが、それにしては32話でディアッカ撃っちゃってるわけだし、いっそそのまま貫くってのも一つの信念であり生き方だと思うわけよ。てかそういうコースの人だと期待したわけよ。それが何時の間にかコーディの中で普通に軍服着てるし、良くわからんなーと。嫌コーディは薄まったのか、単に寄る辺が無いからおとなしくしているのか。いっそ後者で、実は脱出の機会を虎視眈々と伺っているってんだったら非常にカッコ良いんだが。
 まあもう終盤だし、フレイの扱いももー少しで明らかになることでしょう。
 つーかそれ以前に、仮面さんの扱いをまず明らかにして欲しいもんだ。
 まあこの場合の扱いってのは、立ち位置のことだが。

 しっかしクルーゼってある意味凄いな。こんな終盤に来てまでいまだに目的が視聴者にわからない仮面キャラが、いまだかつていただろうか。いわゆるヒールなのはわかるんだが、何が目的で悪役になっているのかが良くわからん。とりあえずパトリックは嫌いで、体がなんとなくヤバくて妙な薬飲んでて、コーディ側のエースの割にアズラエルと繋がってて、ついでにフラガにーさんとみょうちきりんな繋がり方をしているってのだけしかわからん。
 まあ総合するに、この仮面さんは『世界の全てを道連れに死を目指す悪役』といったところだろうか。
 コーディ至上主義を唱えるパトに対し『思いあがってろ』と嘲笑う→アズにスパイ行為→コーディ殲滅志願かなーと。
 で、ラウもコーディってことは、要するに自分もいらんと。つーかおそらく体的に人生が既にヤバそうだと。
 ここまででコーディ側がいずれ大ダメージを食らわされるというのは想像がつく。
 でもなー、なんとなくいずれは、連合側にもダメージ食らわす予感がするわけなのよ……。
 ケラケラっと高笑いしてるアズを後ろから撃つくらいのことをしそうだなと。いや、全く根拠は無いが。 なんとなく破滅志向に見えるっつーか。人類全て巻き込んで大打撃を与えて死亡、みたいな悪役になりそうな予感。
 そうなったらすげーな。3クールまったく出番無しだったくせに、ガンダムシリーズでもそこまでやった仮面はいないぞってくらいの非情な結果を導こうとする悪役。
 でもって当然ラスボスだろうと。
 ……現状、溜息を吐きつつフレイに愚痴を零してるだけのように見えるラウさんですが、最後そうなったら激しい拍手を送ろうと思います。

 さて後は――ああ、フラガにーさんがニュータ○プに目覚めたってことか。
 え、違う? いや違わない。あのイナズマ走ってキュピーン!って音は、まぎれもないニュータイ○!! いつのまにか目覚めてしまったんだよ!

 というのは当然冗談だが……なんであの表現にしたんだろうな(笑)
 第1話のように、いきなり「この感じ!」で良かったと思うんだがのう。まあ懐かしいモンを見られたから良いけど。
 しかし世界観が混ざって感じてならない。CEがUCにチェンジか。というかCEがUCの前世紀だったのか!

 まあきっとおそらく、ツッコミどころはそこじゃないだろう。


 真面目に行こうか。なんだかキュピーンとなった後、ラウとイザークの元へ向かったフラガ&ディアッカ組ですが、次回は当然コイツらの絡みになるわけだよな?久しぶりのディアイザ逢瀬が激しく楽しみな私です。どんなはっちゃけ会話を繰り広げてくれるのか。そして仮面はどんな秘密を漏らしてくれるのか。
 キラの情報も明らかになるっぽいが……ここで一発、キラにドン底に行って欲しいと思うのは鬼畜だろうか(笑)
 いや、最近キラってばちっくら影が薄いから。主人公っぽく自分について悩むってのも一つ。
 そしてそれを親友に相談してくれ(笑)
 そういや姉姫との会話が最近無いですな。ここの会話もぜひ見たいんだけどなー。
 アスランも、どうせなら両方の話を聞いてやってくれよ。そりゃカガリも悩んでるが、同じくらいキラも悩んでるんだぞ。優しい井上きっこママンがマジママンじゃない予感なんだぞ。なんか言ってやってくれ。そりゃ私の脳内じゃ言っているが(笑)

 話が飛んだが、ディアッカネタも一つ。
 いつのまにかやたらめったらAAになじんでるな。一緒にメシ食ってる構図が非情にウケました。結構ディアッカって細かい描写をされてるよね。整備の人たちと結構良く喋ってるし、出撃のシーンもちゃんと尺貰ってるし。ミリとの関係はどうなるのかねー。ラブくはならんでいいんだが(ちょっと早すぎるから)、ミリが心から明るくしゃべれるようになるために努力する男になって欲しいなあとちょっぴり期待。それくらいならなれる気が。
 関係ないですがこの人、絶対フラガにーさんと話が合いそうだと思わないかい?なんつーか、妙なアメリカンノリが。
 ごくごく普通に、にーさん所有の水着ねーちゃん雑誌を借り出してウハウハしてる予感なんだが。
 でもってエロ本仲間になってる予感もするのだが(笑)
 二人でこっそりひっそり『艦内女性コンテスト』とか開催していると面白い。
 別に大々的になんかするんじゃなくて、目の前を通ってゆく女性たちを勝手に批評すんのよ。

ディアッカ「今の子は――そうだな、85点」
フラガ「その心は?」
ディアッカ「やっぱスタイルっすね。上から85・60・85はなかなかイケてるかと」
フラガ「……まだまだだな」
ディアッカ「なんで」
フラガ「気付かなかったか? アレは随分と矯正が入っている。おそらく実測は……80・63・88ってところだろう」
ディアッカ「なーるほど、さすが兄貴! その慧眼はどのようにして養われるんでしょうか!」
フラガ「まあそうだな。まずは数をこなすことだ。ひたすら生を観察し、後は触る揉むいじるのコンボで――」



 ……などと批評していると、背後からマリューさんとミリのハリセンがスパコーンと飛んでくると(笑)
 うほー、アホー。


 さて、今回はそんなもんだろか。
 次回のみどころは、やはりムウ・ラウ・そしてキラの三つ巴の過去ネタだろう。
 初期からずーーーーーっと引っ張ってたネタだけに、どんな内容なのか激しく気になります。
 そしてそのフォローを誰がするのかがさらに一層気になります(笑) え、そこはどうでもいいって? う、ごもっとも……。


 ……ど、どっちにしても私ゃアスキラで萌えるぞ!!
 んでは次回も新婚萌えで突っ走りましょー。



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