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第1巻〜大空へはばたけ!〜

 

先生 「おはよう、諸君。 俺が今日からお前達のクラスの担任を受け持つことになった『S・G・G・K』こと 『スーパー・グレート・グラッチェ・ケイスケ』だ。 専攻はキャプテン翼の原作だ。 だからこの俺に「いつか決めるぜ♪ 稲妻シュート♪ の稲妻シュートはいつ決まるんですか?」 といった類の質問をしても無駄だから心して置くように。 しかし原作に関する質問だったらいつでも受け付けるから臆することなく訊いてくれ」
生徒 「はい、先生。 早速質問があるのですが…」
先生 「なんだ、てきの 10ばん」
生徒 「先生、それ原作ではなくゲームです。 ですが、とりあえずそんなことはどうでもいいので質問します。 web上にはキャプテン翼について語っているサイトは星の数ほどあるのに、 なぜ今更ここでキャプテン翼を扱うのですか?」
先生 「ふむ、なかなか鋭い指摘だ。 だが原作に関する質問ではないから却下だ。 それでは教科書の10ページを開け」
生徒 「先生、大変です。 翼君がトラックにはねられそうです」
先生 「そうだ。大空船長の『翼!!』と叫ぶ文字が <font size="6"><i>翼!!</i></font>となっているほどの修羅場だ。 だがこのあと翼は無傷で助かる。 なぜか分かるか?」
生徒 「翼君が持っているボールがクッションになって助かります」
先生 「それは事実だが少し意味合いが違う。 本来なら翼はたまたま学校をサボってブラついていた不良に助けられる予定だったのだ。 その不良が翼のかわりに車にひかれ死ぬという形でな。 しかしそうなった場合、その不良が生き返るための試練を受けなければならなくなり、 必然的に翼からその不良に主人公が変わってしまうためにキャプテン翼にならなくなる。 そういった事情から翼はボールがクッションになって助かったのだ。 ここは試験に出る大事なところだぞ。赤線引いとけ」
生徒 翼君は浦飯幽助に助けられる予定だった
先生 「よし、次は教科書の25ページに行くぞ」
生徒 「先生、凄いです。 若林君が野球部の人の投げたボールをワンハンドキャッチしました」
先生 「そうだ。源三が左手で『ビシィ』とキャッチしたバックに 翼や石崎の驚いた顔が描かれているほどの源三の見せ場だ。 ここで何か気付いた点があるヤツはいるか?」
生徒 「石崎君の先輩の野球部のキャプテンはもっとコーナーに投げ込むべきだったと思います」
先生 「それは事実であるし、お前の着眼点も悪くはない。 だがここでもっとも大事なところはそこではないのだ。 源三との勝負の前に教科書の23ページで石崎の先輩は何と言っている?」
生徒 「『いくらおまえでもこればかりはムリだろう これがはいらないようじゃ野球部やめてやるぜ』  …ハッ、そうか」
先生 「お前も気が付いたようだな。そう、ここで大事なことは、 源三との勝負に敗れたこの野球部のキャプテンは野球部を辞めねばならないということだ。 ここは試験に必ず出るぞ。赤線引くのを忘れるな」
生徒 石崎君の先輩の野球部のキャプテンは帰宅部になった
先生 「よし、次は教科書の93ページを開け」
生徒 「先生、翼君がオーバーヘッドキックの練習をしています」
先生 「そうだ。翼のパクリ人生はここから始まったといっても過言ではない。 しかし俺がお前達に教えたいところは、 そのページのロベルト・本郷の発言の中にある」
生徒 「ロベルトの発言というと『さすがあんたのムスコだけあるぜ!! なァ大空艦長』  …ハッ」
先生 「そう、ロベルト・本郷は翼の父親のことを『艦長』と書いて『キャプテン』と呼んでいる。 つまりキャプテンなのは翼だけでなく、翼の父親もまたキャプテンであるということだ。 ここも必ず赤線引いて抑えとけ」
生徒 キャプテン翼のキャプテンの意味は艦長もしくは船長だ
先生 「よし、もう時間があまりないので少し飛ばすぞ。 次は185ページだ」
生徒 「先生、翼君がドリブルをしたまま200メートル走で一着になりました」
先生 「そうだ。ここでは翼がいかにボールとト・モ・ダ・チになっているのかが表現されている。 だが、もっと重要な事実が含まれていることを見逃すな」
生徒 「…先生、分かりません」
先生 「バカヤロウ! そんなことでどうするんだ、しっかりしろ!  いいか、翼は200メートル走で一着になったんだぞ。 それなのに南葛小のトラックはどうなっている?」
生徒 「…ハッ、先生、一直線です。コーナーがありません」
先生 「そう、そのことを絶対に見落とすな。 これも赤線忘れるな」
生徒 南葛小のグラウンドはかなり広い
先生 「つづいて190ページだ」
生徒 「先生、岬君が町ん中でボールを蹴るという危ない行為をしています」
先生 「お前はよく気が付いたな。 他の者もしっかり覚えて置くように」
生徒 岬君は意外と非常識だ
先生 「よし、次で今日の授業は最後だ、192ページを開け」
生徒 「先生、若林君が遅刻しそうです」
先生 「そうだ。次のページで若林源三、参上と登場するが、 ここではまだ到着していない。 だが、このページの石崎の後ろを目を凝らしてよく見て欲しい」
生徒 「…ハッ、先生、石崎君が『おまえがこわくなってにげだしたんじゃねえのか』と 言っている後ろに若林君がポケットに手を突っ込み不敵な笑みを浮かべて 翼君のことをつぶらな瞳で見ています」
先生 「そう、ここが今日の授業で一番大事なポイントだ。 絶対に忘れないようにそのページの源三を赤丸で囲っておけ。 それと次のこともメモしておけ」
生徒 高橋陽一は意外と芸が細かかった

 


 

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けぇずまにあ