【『切ない』ということ】 P14 (涼X拓)

───翌日の朝

 パチッと拓海はいきなり目を覚ました。右見て、左見て、天井に視線を戻す。
はて?ココは何処だろう?と、拓海は首を傾げた。
───毎度の事だが、彼は寝ぼけているらしい。

 カチャリと部屋の扉の音がしたかと思うと
「起きたのか?」
 耳に馴染んだ声が聞こえた。低くて優しい、拓海の大好きな声だ。
拓海はゆっくりとそちらに首だけ巡らせる。その姿を見てココが涼介の部屋である事を思い出す。
「?・・・涼介さん?」
いつも通り、涼介は微笑みながら自分を見下ろしている。でもいつもと何処かが違う。
はて、何処だろう?と拓海はまた首を傾げてじっと涼介を見つめた。
そう、眼差しがいつもと違う。いつもよりもずっと優しくてなんだか熱い。
───それは、愛しいモノも見つめる瞳。

「どうした?・・・やはり身体が辛いか?」
 言われた言葉の意味が解らなくて、拓海はまた首を傾げた。くどいようだが、現在、彼は寝ぼけモードが入っているので思考回路がかなりお粗末なのだ。
 とりあえず、身体を起こそうと、拓海はぐいっと力を込めた。
「・・・あ・・痛っ!」
 起こした瞬間、身体の奥に走った鈍い痛みに拓海はそのまま前へと突っ伏した。
慌てて涼介が駆け寄って、その身体を支えてやる。
「大丈夫か?!拓海!」
 焦る涼介なんて拓海も滅多に見れるモノではない。だが、今の拓海はそれどころではなかった。

 まるでムービーを見るように、頭の中に昨夜に自分が浮かび上がる。
───どうやら、完全に目覚めたらしい。
 赤裸々な自分を思い出して、拓海は真っ赤になって涼介の腕から離れようともがいた。
「拓海・・・おい、どうしたんだ?・・あんまりムリしたら・・・」
言い募る涼介を拓海は赤い顔でキッと睨んだ。
・・・どーして、この人はこう、いつも通りで居られるんだよぅ〜〜
 拓海なんて恥ずかしくてまともに顔も合わせられない。
その拓海の視線に、涼介は声を止めて、ふぅと大きく息をついた。

 キュッと拓海の頭を引き寄せると
「怒ってるのか?」
 拓海が恥ずかしがっているだけだと涼介にはすぐに解ったが、わざとそう呟いた。
その声には少しからかいが含まれていたのだが、拓海は全然気づかない。
「・・・別にっ・・・そういうワケじゃっ・・あっ!」
 焦って弁解しようとした拓海だが、すぐに涼介がクスクス耳元で笑い声をあげたのでからかわれてると察してしまった。
「〜〜ヒドイ!涼介さんっ!」
ぷぅっと拓海は膨れて、真っ赤な顔で涼介を睨み付けた。
「ゴメンゴメン・・・でも、最初はすごくボーッとしてたから、・・・」
覚えてないのかと焦ったよ、とコツンと額を合わせながら涼介は囁いた。
 その言葉にまたカーッと拓海の顔が赤く染まる。両頬を捉えている涼介の手にもこの熱さが伝わるかも・・・と拓海は思った。

「もう熱は下がっているみたいだけど・・・夕べは無理させてすまなかったな。」
 目に労る気持ちを込めて、涼介が拓海にそう言うと、拓海は左右にゆっくり首を振った。自分の頬を包む涼介の手に自らの手を重ねて、目を閉じて、その温もりを感じるように頬を擦り寄せる。
 その拓海の仕草に、涼介は微笑んだ。堪らないほど愛おしかった。
涼介はそっと拓海の顔を上向かせると、ゆっくりと顔を近づけた。拓海も自然に瞳を閉じて・・・2人で優しいキスを交わす。

───今の幸せを、味わうような、そんな優しいキスだった。

End.

ボッ!(*>_<*)・・・失礼、顔から火が出てました。私(笑)恥っずかしいー話。
よく書いたな、こんなモン。・・・だって兄が〜兄が───っ(;_;)

・・・如何でしたでしょうか?え、やっぱり向いてない?そーですね(T_T)
もう、私、大人しくしています。ハイ。
あれ?よく考えると、コレがちむが初めて書いたや○いな小説ですわ!
(名前を隠して書いてた分を除けばの話ですが・・・(-_-;))
・・・初めてがコレ?もっと可愛いのにすればよかったかなぁ。ま、いっか。
という事で終わりなの。ここまで読んだ貴女、ここで見捨てたら恨みます(笑)

・・・よく考えると、コレがウチのサイトで最長の話?!何かイヤー!(>_<)

           << BACK



             NOVEL TOP                TOP