TESI1D400Jをフォルゴーレビアンカにするまで page.3
 2005年10月29日、今日は車検用の書類を届けて来ました。
書類の書き方を間違えるというハプニングもありましたが、何とかフォローしていただけるそうで、一安心です。
で、車輌の方はというと、ホイールベアリングとタイヤ交換のためにフロントホイールが外された状態になっていました。



ホイールを外したフロントアーム
フロントホイール
スカッとホイールが外れていて頼りない状態です。
左右から一人ずつがフロントのアームを支えて、もう一人がホイールを外すという、3人がかりの作業だったそうです。
フリーになっているフロントホイールです。
まだほとんど公道を走っていない証拠ともいえる、ディスクローターへの金色のメッキコーティングが確認できます。
 2005年11月6日、先週の続きでフロントのベアリング交換と、タイヤの装着が完了しました。
タイヤ交換に関しては純正そのままミシュランのハイスポートを装着するものと思っていたところ、やっぱりラジアル履かないと格好つきませんよ?と、いつの間にかミシュランのパイロットパワーということになっていました。タイヤにはあまりこだわっていなかったので、それで良いかな?と思ってしまったのが運のつき。実物を見たらハイスポートより扁平率が低くて、若干ではあるものの車高が上がっちゃうではないですか!
・・・うまく使えるかな・・・。
という感じで、タイミングベルト交換ほどではないにせよ、これもノウハウが無いとかなり厄介な作業らしいです。
ヒートガンでの作業
外れたリンク用アーム
センターハブの本体
グリスがはみ出している純正ベアリング
新しいベアリングと純正ベアリング
組みつけられた新しいベアリング
まずはバラしやすくする為、ヒートガンと呼ばれる工具でアルミを暖めます。こうする事でアルミが膨張して、ボルト類が抜きやすくなるそうです。
パカッと外れたリンク用のアームです。
この時点ですでに、ベアリングのグリースによってベトベトになっていますね。
ホイールから外されたハブです。
どろりと付着したグリースが、よろしくないですね。
この状態で公道に出たら、埃やゴミが付着して具合が悪くなりそうです。
これが純正のベアリングです。
むき出しのボールとドロドロのグリースが他のパーツにまで流れてしまっています。ハブはテージの重要パーツだというのにこの適当さ。
右が純正のベアリングで、左が今回交換する日本製のベアリングです。
きちんとボール部分にシールが張られていて、グリースが外に漏れ出したり、埃などを吸い込んだりしないようになっています。こうでなくちゃね。
無事、きれいにベアリングが組み込まれました。
ここからまたフロントのリンクを組み上げるのが大変そうですね・・・。

 2005年11月20日、いよいよ走行テストをしてきました。
初めてのハブステアリングによる走行は緊張しました。まずFCRキャブレターにしたことで、スタートにコツがいります。チョークを使わないので、スロットルで適量のガスをキャブレターに送り、セルを回してエンジンの始動にあわせてアクセルを開けてあげるという微妙な始動方法。ヘタをするとすぐにカブってしまいます。
 そして、次に問題なのは新車の状態ではギアのつきが悪く、ニュートラルが入りにくいことです。
とにかく入りません(笑)。一度エンジンをキルスイッチで止めてから、探りながらシフトした方が入りやすいくらい、ライディング時のニュートラル操作が効きません。メカニックさん曰く、当たりがつけばもう少し入ると思うけど、ドカティはこんなものだそうです。
テージのフロントフェイス
テージのリアまわり
初めて全てのカウルが装着され、フルカバーされた状態。
知らない人が見れば、普通のレーサーレプリカと見分けがつかないだろうなぁ。こうしてみると、ノーマルのカウルも案外悪くないかも、と思ってしまいます。
ナンバープレートが付いてますよ!
後ろから見るとフロントアームが見えないので、まったく普通のバイクと変わりませんね。ステップが非常に小さいので、若干足回りの操作がしにくい感じです。
 そして実走行です。
クラッチの感触は特に悪くなく普通ですが、走り出しのハンクラッチの状態では少々トルクが頼りない感じです。一度走り出してしまえば、シフトにあわせて元気良く加速して行くのが非常に楽しいですね。
 特に面白いのが旋回時の挙動です。普通なら減速や進入スピード、フロントへの荷重のかかり具合などでステアリングの挙動が異なって、ある程度自分でバンクにあわせてコントロールするものですが、テージは進入スピードとバンク角を合わせてあげれば、安定した旋回をしてくれます。
まるで旋回方向へフロントを引っ張られているような感じで、ぐいぐいと曲がっていきます。そして常に挙動が乱れることなく、ビタっと地面に張り付くようにして進んで行きます。今は少しリアのサスが硬い印象ですが、セッティングを調整すれば、すごく素直な走りを期待できそうです。
 そして今まで1100ccの重いバイクに乗っていたせいか、乾燥重量170kgと超低重心の車体は、ものすごく軽く感じました(ガソリンが少なかったせいもある)。

 まだオイルセンサーの挙動が怪しいので、あと一週間ほどテストを続けて様子を見ますが、車輌を持ち込んでからはや5ヶ月、ようやく来週納車の予定です。
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