TESI1D400Jをフォルゴーレビアンカにするまで page.2
 2005年9月18日、FCRキャブレターが届いていました。
仮組みをして見せてもらった所、その大きさにビックリしました。もともと33パイのキャブレターを注文する予定でしたが、在庫がなかったので35パイの物を取り寄せたのです。その結果、フレームから5〜7センチくらいフィルターが突き出してしまっています。タンクに干渉しないか心配なのですが、「何とかなりますよ、というかします。」とメカニックさんのお言葉をいただきました。フレームやステアリングロッドとのクリアランスが5ミリくらいというギリギリのスペースです。
 あとはバッテリーが届いたあたりでタイミングベルトの交換に入り、キャブレターの組み付けをして一気にエンジンをかけられる状態に持っていくそうです。


 2005年9月25日、9月に入って突然判明した事があります。
それはビアンカで使われているヘッドライトがメーカー欠品寸前だということでした。FZR系のパーツらしいのですが、ストックは在庫なし。元メーカーの在庫もあとわずかという状況でした。目指すところはフォルゴーレビアンカにする事なのにここでヘッドライトがなくなってしまったら、たとえビアンカ外装を取り付けられたとしても、顔の形状が変わってしまうかもしれません。
 というわけでヘッドライトの注文をしてきました。

 2005年10月16日、ようやくタイミングベルトの交換が完了しました。
タイミングベルトの交換をするには、エンジンをフレームから下ろす必要があります。そしてフレームから下ろすにはフレームを割る必要があり、フレームを割るにはフロントのスイングアームをバラさなくてはなりません。
 タイミングベルトを交換するには非常に手間がかかるため、今まで手がつけられなかったようです。とりあえず一番大変な作業を終えたので、あとは時間の問題です。

 2005年10月23日、エンジンがかかったーーーーーーーー!!
がしかし、なにやら下を見ると、オイルが駄々漏れです.。オイルクーラーのエンジン側ホースの接続部が原因らしく、もうそれはダーっと流れ出る(笑)。まあその辺はドカエンジンの宿命みたいなものでしょうか。
 盲点だったのは、フュエルコックとフュエルセンサーです。キャブが死んでいた時点で予想できた事ですが、コックは固着したガソリンで詰まっているし、センサーもがっちり固まってサビサビでした。しかしよかった事もあって、まずよく壊れると噂のデジタルメーターパネルは生きていました。これは交換となると30万位するらしい上、すでにメーターそのものが手に入らないでしょう。
 そんなこんなで、あと半月くらいで、何とか復活しそうです。

FCRキャブレターのキット
キャブレターとエンジンをつなぐカラー
まだ梱包された状態のFCRキャブレターです。
スロットルごと交換の為、ワイヤーも同梱されています。
エンジン側の径が違う為、専用のカラーも必要です。
まだピカピカのアルミがきれいですね。
ミクニキャブの装着画像
FCRキャブの装着画像
これが元々装着されていたミクニのキャブレターです。一応オーバーホールを試みたので、とてもきれいになっています。
この小さなキャブレターでも、わりとフレームとのクリアランスがギリギリですね。
こっちが新しいFCRキャブレターで、とりあえず仮組みしたところです。
元のキャブレターと比べると、かなり大きいですが何とか収まっています。
タイミングベルト
これがエンジン右側にあるタイミングベルト(別名コッグドベルト?)。
後の整備性を考えて、ベルトカバーを外した状態にしておきました。危険がないわけではありませんが、今の所この状態でトラブルが出たことはないそうです。
FCRがきちんと組み込まれた状態
きれいに組みつけられたFCRキャブレターです。
よく見ると、右のグリップには新しいスロットルも装着されていますね。キャブレターが大きかった為、本来バッテリー横に組まれているはずのフュエルポンプがフレームに固定されています。
ポンプ自体も新しいものです。
純正のフュエルポンプ
新しいフュエルポンプ
上が古いフュエルポンプで、下が新しいポンプです。さすがに古いポンプのホースは見た目もかなり痛んでいて、すすけてしまっていますね。
フュエルホースも、よくガス漏れなどのトラブルが報告されているらしいので、ポンプと一緒に交換です。
ドロドロ状態のフュエルセンサー
タンク内に収められていたフュエルセンサーです。
キャブレターのときと同じく、腐ったガソリンでグダグダになっています。
とりあえずは、洗浄してきれいにしていただきましたが、果たして正常に機能するかは実際に動かしてみないとわかりません。
新しいフュエルポンプの取り付け位置
アップで見るとこんな感じに収まっています。
元々このあたりにはエアクリーナーボックスがありましたが、かなり大きいものだったので意外とレイアウトに自由度があります。
キャブレターはギリギリで収まっていますが。
このポンプを固定している板は、専用にアルミを切り出したものです。
使われる事のなかったチョークレバー
かわいそうな事に、一度も使われる事のなかったチョークレバーです。
アルミできれいに作られた、400J専用のパーツですが、FCRキャブレターは、チョークレバーを使わないので飾り物になってしまいました。

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