★ 主人公の独り言 ★
昔、アニメを取り上げたラジオ番組の中にあったコーナー。その名の通り、リスナーのリクエストでアニメのキャラクター(の訳の声優さん)に1人でセリフを喋って貰うというものである。
ここで、豹馬が登場したことがあるのだが、三ツ矢さんが豹馬役を終えてしばらく経ってからの収録なので、豹馬のイメージから、ちょっと離れるものになってしまっている。しかも、ほとんど棒読み(;o;) 付け加えて、豹馬は自分を“俺”と言っていたのに、このコーナーでは“僕”になっているので、更に違和感をあおってしまう。
セリフ的にはカッコイイものなのだが…ちょっと残念である。
豹馬の他に“波瀾万丈”、“島村ジョー”、“兜甲児”、“星野鉄郎”など色々なキャラクターが出てきている。
聞こえる音は、バトルジェットのメカニカルなサウンドだけ。
果てしない宇宙空間を漂うように移動する時が、
僕にとっては、休息の時なのだ。
激しかった戦いは空漠とした闇の彼方に去り 、
あれほど全身にみなぎった、ガルーダ将軍への憎しみも、
その時、僕の心の中には…ない。
やがて僕の心に潮が満ちるように押し寄せてくるのは、孤独感。
そして、遙か交信不可能な星にいる人への慕情が
流星が接近するように、その姿を次第に明らかにし、僕を慌てさせる。
君よ、いつまでも美しく、我が心にあれ。
僕は、いつもそっと呟いて、
コックピットの使い慣れたマシンに手を置く。
(中略:リクエストしてくれた人などの紹介やお礼などが入る)
コン・バトラーV、葵豹馬、三ツ矢雄二でした。
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東海ラジオ放送【週刊RADIOアニメック】
主人公の独り言・第16回(S56,7,25)放送分より
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☆ 1人○役 ☆
コンVでは、声優さんが1人で何役もこなすのは当たり前だった。正式な役以外をやってなかったのは、当時、声優としては新人の三ツ矢さんくらいでは無かろうか?
分かりやすい例を挙げてみると…。
山田 俊司 | 浪花 十三、 ナレーション、 コネクション所員 等 |
立壁 和也 | 西川 大作、 一木 木兵衛、 トーマス=ジャクソン総長 等 |
上田 みゆき | 南原 ちずる、一木 百恵、大作の母 等 |
千々松 幸子 | 北 小介、 ミーア、 コネクション女性所員 等 |
市川 治 | ガルーダ、 ワルキメデス、 ケロッペ、 コネクション所員 等 |
野沢 雅子 | ロペット、 オレアナ、 一木 金太、 太陽学園々長、
豹馬(幼少時代)、 十三(幼少時代) 等 |
緒方 賢一 | ギルア、 ダンゲル、 大作の父、 コネクション所員 等 |
つかせ のりこ | ジャネラ、 一木 知恵、 豹馬(幼少時代) 等 |
などなど…。いや、さすがプロ。その演じ分けは、脱帽ものである。
★ 山田 俊司(キートン山田) ★
関西弁に苦労したという“浪花 十三”役。今では【ちびまるこちゃん】のナレーションでお馴染みのキートン山田さん(当時は“山田俊司”の名前で活躍)がやっていたのだ。あのナレーションのおとぼけ口調から、この役を想像するのは難しいかも知れないが、昔は結構ニヒルな役をやっていたのだ。他には【ゲッターロボ】の“神 隼人”、【新・サイボーグ009】の“004・アルベルト=ハインリヒ”とか。
関西の人が聞くと怒り出しそうな、結構ムチャクチャな関西弁だったという話を聞くが、関東人である私には、どの辺がムチャクチャか良く分からないので、その辺はご勘弁。
しかし、関西弁に関しては、“南原博士”役の納谷吾郎さんに教えを受けたり、関西物のドラマを探して、少しずつフィーリングを憶えたとか。
何でも「こちらの出身なんですか?」という関西の人からの質問もあったというのは、ご本人談だが…この辺の意見の違いは、一体どういう事なのだろう?
☆ 三ツ矢 雄二 ☆
我らがヒーロー“葵 豹馬”役。
彼は、【タッチ】の“上杉 達也”、【ゴッドマーズ】の“マーグ”、【さすがの猿飛】の“猿飛 肉丸”、【アンパンマン】の“カツドンマン”などでお馴染みの、三ツ矢さんの声優としてのデビュー役!
声優アイドルの草分け的存在でもある。
慣れないアフレコに、かなりの苦労があったようだ。
上手くできなくて、テイク70〜80なんて事も。 しまいにはスタッフに 「テイク …… わかんなくなっちゃった」 と言わせてしまったとか(笑)
本編初期の話を見ると、合体後のポーズを決めながらのキメゼリフ「コン・バトラーV」や「超電磁竜巻」「超電磁スピン」などが裏声になってしまっている(苦笑)
このキメゼリフの叫び(笑)を朝の井の頭公園で1人練習したそうです。